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らんたん
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らんたんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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ものすごく汚い 買わなきゃよかった。 | ||||
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長大な小説だが、誰の物語だったのか分かりにくかった。最近の作家が歴史物を書くと途轍もなく長大になる気がします(なんで?)。戦前や戦時中の価値観、叙述についてはもう少し、要考証かもしれない。 | ||||
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資料も読み込み、展開も考え、大変な労作と感じました。 でも小説としては面白くない。柚木ファンとして楽しみにしていたので本当に残念な一冊でした。これで直木賞なんて取らないでほしいと祈ってます。 巻末に「フィクション」と書かれていましたが、こんなに有名人が次々に現れては主人公と絡んでいれば、そりゃそうだろうと思いました。全部出さなきゃいけないルールでもあったのかと思うくらい。 男性がきちんと描かれていないので、シスターフッドも輝いて見えない。 主人公が苦労をする前にするする解決していくさまに、あっけにとられました。みんな墓場で苦笑していることでしょう。 | ||||
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ページ約半分で限界でした。 こらは誰が主人公で、話の主軸は誰の何のエピソードなのでしょうか。海外の学校でチヤホヤされて女同士の青春最高!っていう話ですか?野口英世に言い寄られたけど男なんてみんな愚かなのよ、っていう話?海外でずけずけと他人の話に割り込んだら経済界の大物でした!っていう話? 終始こんな調子で一体何を読ませられてるんだろう。と思い読む手が止まり、電子書籍の表紙を確認すると、まだ40%しか進んでない…。 リタイアします。Butterは凄く好きだったのでガッカリしました。 | ||||
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主人公が誰なのか、第二章になっても判然としない。胸がザワつく。こんなことは初めてだった。 普通なら長編小説の終わりかけには残り少ない頁数に寂しさを憶え、どうか終わらないでと願ったりすることが多々ある。しかし、この作品の終盤においては著しく魅力に乏しい主人公と、そののらりくらりとした生き様に苛立ちと怒りを感じ、いっそ早く死んでくれと念じつつ読み終えた。 これも生まれて初めての体験である。 私自身、ミッションスクールで育ち、作中に幾度も出て来る大学に進み留学もした。明治大正期の女子学校教育史にも関心が深かったのでそれをテーマにしたこの小説は躊躇なく購入した。 また、この作家の小説は評価していたので、読後読中このような幻滅を感じるとは予想だにしていなかった。 冒頭でも述べたが、第二章に入っても主人公が誰なのかわからないほどに、この作品の主人公は薄ぼんやりとした薄っぺらいキャラクタのまま終わった。 コネと運に恵まれた女性が、相棒とコネに寄りかかりながら、お洒落で楽しい宗教教育を日本の少女たちに「施した」感じの人生。 帯にある「女子大河小説」のネーミングは全くの名折れだが、確かに大河ドラマのように、やたらと(多くの場合無駄に、雑に)その時代の寵児、綺羅星の如き文化人、著名人達を登場させているため、メインディッシュがどれか分からない「幕の内弁当」状態に陥っている。 主人公の魅力が薄いために、主役級人物の力を借りざるを得なかったのかもしれない。しかし、余りに無駄に彼らカリスマ性の高い脇役を登場させた為に、結果、主人公の輪郭が一層ぼやけてしまうという逆効果を招いた印象がある。 故意なのかもしれないが、戦前戦後の混乱と貧困に喘ぐ日本社会や弱者への眼差しは決して温かくない。あっさりとしたものというよりは、他人事のように、ある時は上から目線で描かれている。 信仰を持つ教育者というよりは、辣腕ビジネスマンに近い人物像である。 たまたまカーネギーホールで出くわし、たまたまお招きに預かった相手がロックフェラー一族でした、まあびっくり…の描き方も不自然すぎるが、その後のお付き合いの一環でお買い得な国宝級美術品を一族のコレクション用に海外流出させるくだりは噴飯ものだった。 たまたま知人がいるGHQにすり寄り、昭和天皇の戦争責任に関し免責推進勢力として一役買う段をサラーッと描いてしまう作者にも唖然。 戦後間もない、民間人の海外渡航が制限されていた時期の豪遊ぶりにも唖然。 有島武郎の亡霊が、主人公の持つ闇を象徴するものとして度々登場しているが、これも失敗している。 作者は本来の道を光、有島を道の闇として双方の葛藤としたかったのだろうが、道を光からは程遠い、限りなくグレーで迎合的な脈絡のない人間としてしか描けなかったのは何故だろう。 5年に及ぶ構想のもと生み出した作品だそうだ。しかし、作者の主人公に対する思い入れや愛情は、少なくとも私には感じられなかった。 まさか母校に頼まれて恵泉の広告小説に手を出してしまったのかと疑念が湧くほど残念な作品となった。 実在する人物をモデルに構想を膨らませた同じ著者による作品として、木嶋佳苗をモデルとしたと思われるBUTTERがある。私はこの作品を3度読んでいるが、カジマナや主人公のキャラはこの「らんたん」とは比べ物にならないほど際立っていた。愛着すらおぼえた。 この作品は著者の限界を表しているのだろうか。まだ歴史的な小説に挑戦するには力量不足ではないかと感じさせられた。 作家にはミッションがあると思う。 そして今時代は暗い方向に向いている。 このコロナ禍下、大学を中退したり、高等教育にアクセス出来ない学生が溢れるこの社会へ、このタイミングに、浅薄な物語を披瀝することで、本当に疲れ切った人々のこころに「本物」の明かりを灯すことが出来ると思えたのだろうか。 ミッションスクールに学んだ者としても、同じ女性としても残念である。 | ||||
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