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らんたん
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らんたんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.04pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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ものすごく汚い 買わなきゃよかった。 | ||||
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女性の生き方、を切り拓てくださって今が、あるのだと。 感謝しております。 | ||||
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先人のみなさんのお陰で今の私たちがあるんですね。より良い形で次の世代に渡していきたいですね。 | ||||
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予備知識なしで読み始め、てっきり一色とらじが主人公だと思ったが、津田梅子、河井道、一色ゆりが取って代わり、とらじはラストの方で再登場するが、まあ影の薄いこと。内容は日本近代婦道史だからしかたがない。膨大な資料を読み込み、女子大・短大の成り立ちをわかりやすく教えてくれた小説としては満点。それにしてもバブル前にはあれほどたくさんあった短期大学、格差が拡大した現代社会においてこそ需要がありそうだのに、ほぼ消滅したのはなぜだろう? | ||||
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明治期から今日に至るまで、綺羅星のように輝く女性たちの存在がこれほどいたことを改めて認識した書です。津田梅子、平塚らいてい、神近市子、市川ふさえ、大山捨松、山川菊栄、伊藤野枝、村岡花子、広岡浅子・・・フェミニズムや女性学を学ぶ人間なら誰しもが知る著名な女性たち。しかしこの本を読んで、これまでの描かれ方は全く充分ではなかった、とまさに目から鱗の、ワクワクするような読書経験になりました。恵泉女学院は知っていても創立者の河合道の名も一色ゆりの存在も知らなかった、またここに登場する新渡戸稲造、有島武郎や野口英世、伊藤博文などの、従来とは違う視点からの描かれ方も。つまりは出版界も世間の構造・システムも、一貫して「男性」のものであり、取り上げられる女性たちの数は至って少なく、またその取りあげられ方も男性の視点というバイアスのかかったものでしかなかったことに改めて思い至った、軽い衝撃の一冊です。人々の歴史は常に権力闘争、戦争、政治という男の視線で語られ、市井の人々の暮らしや精神世界は傍流、付け足し、サブカルチャーでしか語られないというような、歪な分断が当たり前になってきましたが、40代という著者の柚木麻子氏が、河合太刀の姿を通して描いてみせた明治の時代は、侵略や戦争、武器、政争をアイコンとして語るのではなく、お茶やお菓子やドレス、シスター・フッドという、全き女の視点から描いた痛快で楽しく、理想を追った女の冒険譚です。 これを嘲笑い「お花畑」などと揶揄し、非現実的な理想主義と軽視し貶めてきたのが男性たちの価値観、世界観でしたが、人の冷えた身体と心を暖める一杯の紅茶と焼き菓子より、人の命を一発で撃ち殺してしまう拳銃の方が価値あると、いったいこれまで私たちは誰に洗脳されてきたのでしょうか。小説『らんたん』は、そのさりげなく優しいタイトルの印象以上に、人の世の本質に鋭く迫り、今後の世界を変革する力を秘めた一冊であると確信します。少なくとも私にとっては、間違いなく大切な人生のターニング・ポイントとなった一冊です。殺戮に明け暮れた明治という同じ時代を、片田舎から始まる河合道という一人の女性から描いた物語は、全編面白く、彼女たちがかざした明るい「ランタン」の光に照らされて読み進むのは幸せな時間で、久方ぶりに、一冊を読み終えるのが惜しかった少女の頃を思い出しました。どんな時代にも理想を追うことの尊さを諦めずに生きた女性たちの存在に、教育の尊さと、人間普遍の理想を今一度思い起こさせる、男性にとっても星5つの必読書です。 | ||||
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母校の創始者の話ですが、卒業して30年経って、こんなに素敵な物語がある学校に通っていたことを知らずにいました。 あの行事やあの授業は、道先生のこんな思いからできたものだったのか、と今更ながらもっと楽しんで受ければよかったと悔やまれます。 ただ自由で楽しいのびのびとした学校生活でした。 今ではマイナーな学校ですが、改めて卒業生であることを誇りに思えました。 素敵な物語を描いてくださってありがとうございました。 | ||||
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明治、大正、昭和(戦前)の女子教育に携わり、女性の地位向上に貢献した方をモデルにした読みやすい本でした。 ただ、主人公の思想が強烈で時に偏りすぎてて、後世には悪影響な部分もあるのでは…と思いました。 いつでもアメリカは正義!!アメリカサイコー!日本は貧乏で狭い、日本は戦争で負けたから世界中に謝らないと!は少しはぁ?!となりました。世界の列強はあの時代どこも植民地を持っていたので謝るなら他国もそうでしょ!とツッコミを入れたくなります。 英語ばかりを勉強していて、もう少し歴史を勉強していれば大局的に見れたのかも知れません。 けれど、その強烈な個性を持った主人公が戦中をどう生きて結末がどうなるか気になり読了しました。 まぁ後世の女である私がこんな大口を叩けるのもこの主人公あってのことかも知れませんが。 | ||||
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分厚い本で定価では高価だったので安く手に入り、綺麗だったので嬉しかったです。 | ||||
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長大な小説だが、誰の物語だったのか分かりにくかった。最近の作家が歴史物を書くと途轍もなく長大になる気がします(なんで?)。戦前や戦時中の価値観、叙述についてはもう少し、要考証かもしれない。 | ||||
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幕末〜近代日本史上の有名人物がたくさん登場します。女の連帯がさわやかに描かれています。 | ||||
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私が普通に学校に通え、勉強してこれたのは、河井道さんや一色ゆりさんをはじめとする先人たちがいたからだということを知り、とっても感動し、ありがたく思いました。 戦争の影が忍び寄る今だからこそ、先の戦争時代に人生をかけて明るく楽しく女性が学ぶことを守った彼女らの話を噛み締め、自分もこれから行動を起こそうと思いました。 | ||||
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人に勧められて読みました。 明治以降の日本の女性史をざっとおさらいできる貴重な資料でありながら、小説としては、協力者と資料の多さに振り回されてしまった感なきにしもあらず。 ともあれ、シスターフッドとシェアの精神は、現代においてもなお(むしろ何でもできるように見えてそうでもない現代であるからこそ)重要なテーマですね。 いま私が自分の人生をほぼ思い通りに生きることができているのは、まぎれもなくこの小説に登場するような先代・先々代の女性たちが道を切り開いてきて下さったからです。 私自身、仕事でも、それ以外の場でも、次の世代の女性に資するような行動をと心がけてきたつもりですが、まだまだだなと、心に火をつけられた思いです。 | ||||
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冒頭から引き込まれる話で、私の知らなかった河合道さん、渡辺ゆりさんのシスターフッドや、シェアの精神、有名人がゾロゾロと出てきて好奇心を掻き立てられながら、物語も、語り口も非常に面白かった。 著者の本を初めて読んだので、これから沢山読んでいきたい。 本当、大河になって欲しい。とても温かい気持ちになる良い本です。 | ||||
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この著者の作品は初めてでした。 主人公は恵泉女学園創設者の河井道なのですが、実際は主人公を取り巻く、 明治〜昭和の日本における「女性の権利拡大史」のようなお話。 河井道の師に当たる津田梅、「シスター」である一色ゆり、 ともに朝ドラヒロインモデルの広岡浅子と村岡花子、 といった教育に貢献したキリスト者の女性たち、 さらに平塚らいてう、市川房枝、伊藤野枝、神近市子、山川菊栄といった婦人活動家等 とまあ、まさにオールスター出演。 その分、主人公への焦点は浅くなるものの、この一群の女性たちの活動の描写は圧巻でした。 しかし、日本は今も世界に恥ずべき男女不平等社会。 それはひょっとすると、キリスト教徒が今なお少ないせいかもしれない、とも思わされました。 本作のテーマのひとつである「シスターフッド」が育たなかった、ということもあるかもしれません。 キリスト者を批判的に見つつもお互いに一目を置くような、山川菊栄との関係も好感が持てました。 実際はどうだったのか、興味をそそられました。 野口英世や有島武郎といった男たちとのフィクションと思しきエピソードはご愛嬌か。 戦時中の戦争協力の葛藤もツボを抑えている印象。 GHQのボナフェラーズとの交友による昭和天皇の救済は、 小説の中に描かれていても「事実は小説より奇なり」と思わずにはいられません。 | ||||
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女性に忍耐と服従を強いてきた日本社会を変えていく、女性たちのシスターフッド。どんな状況にあっても鉄の信念で女子教育の場を守った彼女たちの物語を知ることができて本当によかったです。より多くの方に読まれてほしい。 | ||||
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明治維新で没落した家の中から苦労し周囲の人達に助けられて女子教育に目覚めた河合道の生涯 には感動しました。伝記ではなく小説として書かれているのですが、一生を書こうとしてエピソードが飛び去って行ってしまうような軽さが気になりました。 | ||||
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読み終わって元気になった。まさに明るい場所につれだしてくれた。 今の日本でも男も女もというか人対して社会?がこうあるべきという押し付けが沢山あって息苦しいと感じることがある。男性だって大変だけれど、女性はよりある。そのために無意識に行動が制限されているのにそのことにすら気づけていないで追い詰められている。個人の意識の薄い日本での自己責任って何なんだろう。家の中で全部解決して外に助けを求めたら甘えてるとか行政の手続きがめんどくさかったりして。街灯のように社会全体を明るくしてみんなが幸せになれるようになるにはほんとどうしたらいいのだろう。 これは私の個人的な意見ですが女が結婚して子供を産んで、子供の面倒を見て家事をして働いて「劣化」しないで美しくいないと、なぜか無関係でどれもできていないような男達に査定されていたりしてゾッとする。そしてその女にとって何のメリットもない査定で良い評価を得るために必死になってしまう人達もいて競い合いったり、誤解してしまったり。 そんなことよりみんなが自分の幸せを見つけてそれを尊重し、協力して生きれたら世の中に争いはなくなる。夢物語だとしてもそう考えて生きたパワフルな女性がいたということだけで生きる元気がでてくる。 | ||||
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この本を著者名を知らない状態で読んだら、多分柚木麻子先生の作品であると気づかなかったと思う。 伊藤くんやカジマナみたいな憎まれ役を描いてもなんだか可愛げがあり、チラ見せした本音や善の部分に絆されそうになる。「その手を握りたい」や「ナイルパーチの女子会」、「けむたい後輩」のように読了後に余韻が長く引く。それが柚木麻子先生の作品の味だと個人的には思うけれど、「らんたん」はそのどちらも薄かった。 道先生やゆりさん達を取り巻く状況は目まぐるしく変わるのになんだかドキドキしないし、登場人物達に愛着を抱く前に次々と通過駅のように過ぎ去ってしまうのが寂しい。しかし、「あの子どうしているかな」と気にかけ柔軟に手を差し伸べたかと思えば、「あの子を侮辱した奴にカチコミかける」と硬派でもある女の友情の描き方はいつも以上に練り上がっていた。 柚木節を待たず、パワフルな女性の伝記や友情譚として読むなら満足すると思う。 | ||||
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最高! | ||||
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明治から昭和にかけて、激動の中、平和主義と女性教育に生きた。 女学校を作るという夢を実現するために情熱を注ぐ。 恵泉女学園の創立者である河井道とその弟子である一色ゆりとのシスターフッドの関係を描いた物語。 ”シェア”(分け与える、分かち合う)のフレーズが何度も登場する。 この小説は視点中心人物が入れ替わり立ち替わりしてアンサンブルしつつ進行していく。 これは”シスターフッドの関係”や”シェア”を理解していくためのプロセスだと思う。 津田梅子をはじめ、新渡戸稲造、有島武郎などなど著名人がぞくぞくと登場する。 ”どんな人間でも、幸せに満ち足りて暮らすべきです”のフレーズ。 | ||||
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