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ミカエルの鼓動
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ミカエルの鼓動の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 41~51 3/3ページ
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ストーリーはある程度予予想できましたが、改めてこれからの医療の行末に問題意識を持ちました。ロボットにより医療技術が進歩しても過信してはならないと思いました。 | ||||
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医療レベルを向上するため、その設備やツールなどとともに、医療テクノロジーは加速的に進化している。 速くて高効率に処置できる医療が求められている。 とはいえ、ひとが作ったものであるから、最新技術であればこそ、未知のバグは潜んでいるかもしれない。 一方では、ごくわずかながら、技能を習得し、ゴッドハンド”といわれるような職人ワザを有する医者がいる。 病院内の権力争いより、医者が優先するべき行動は、手段は問わず最善を尽くし、ひとの命を救うことにあると力説。 そして、医者たる資質を問いかけていく。 まさしく、”命をめぐる厳粛な世界を感じる”。 | ||||
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この本の帯の煽り文詐欺じゃない? 感動巨編でもないし、難病の少年、白石航の手術がメインみたいに書いてるけど全然そんなこともない。 全編に渡って繰り広げられるのは、一台三億5千万の医療機器ミカエルを巡る人間のエゴと汚さ、醜い争い、主人公の西條と真木の救いようのない生い立ちの過去話といい、どこに感動できる要素があるのかと。 話自体の展開は特に二転三転することもなくストレートに始まりストレートに終わる、病院長や雨宮の言動理由や布施の死の真相も想像の域を出ないもので逆に気付かなかった西條が鈍く見える。 頭を使わずに一気に読める分にはいいけれど、複雑な推理話を期待した人にはがっかりかも | ||||
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この作家の作品はほとんど読んでおり、好きな作家の一人です。医療物ということで期待して読みましたが残念ながら期待外れでした。登場人物の考えや態度に一貫性がなく読んでいて混乱しますし、感情移入もできなくなります。リアルな医療現場からもかけ離れています。次の作品に期待します。 | ||||
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「手術支援ロボットの正当性を問う」というテーマはどうしても先が読めてしまうし、「山に答えを見つけにいく」という手法にクライマーズハイのパクリ感が否めない。 | ||||
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自分は医療従事者であるが医療スタッフ同士の会話、フリーライターと医師との会話にリアリティがない。ごういう会話の仕方は実際はしない。 また、義母の登場の意味が不明。 この作者の登場人物は機械的なイメージであり、どうもいつも感情移入出来ない。よく言えば淡々とし過ぎている。そこが作者の狙いなのだろうか。 | ||||
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対立する二人の心臓外科医、重い心臓病を患う少年、緊迫した手術シーン、最新医療設備と大学医療病院の経営など、医療ドラマには欠かせない要素が詰め込まれています。 医療分野において、簡単に答えの出ないあるテーマに対し、悩み葛藤する心臓外科医が真摯に描かれ、綺麗ごとだけではないラストも考えさせられました。 | ||||
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優秀な医療ロボット、ミカエルは、天使か悪魔か⁉︎ それを巧みに操作する循環器外科医西條は、医療の光となれるのか?柚月裕子さんの巧みな筆致に引き込まれる! | ||||
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医療ものでとても興味深かった。 人が一人で戦っているように見えても、いつも自分が一人ではないということ。 週刊文春に載ってた物語みたいですね。 | ||||
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本書は、気鋭の著者が、医療の在り方や命の意味を問う感動の巨編である。 手術支援ロボット「ミカエル」が登場し、最先端医療か、従来の術式による開胸手術か物議する。 私が本書を読みながら手術支援ロボットで、思いうかべたのは、大人気医療テレビドラマ『ドクターX』の5期 第1話 である。ロボット遠隔手術をしたあのドラマだ。 このドラマでは、難解なオペを、アメリカの世界的権威ジャイケル・マクソン教授に依頼することに決める。 オペを行う本人はアメリカにいた状態で、大陸を横断し遠隔操作で手術を行うという流れである? 手術は心臓腫瘍を切除するもので、それによって欠損した心臓の真ん中の仕切り(心室中隔)を人工的なパッチで塞ぐというもの。 腫瘍が大きすぎるため途中でロボットによる遠隔操作は「インオペ」を宣言するが、米倉涼子演じる大門未知子が乱入し、勘と経験で見事に完遂してしまう話である。 本日の物語では、大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。 そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。 あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立する。 「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か争うのだった。 そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶ってしまう事件が起こる。 大学病院の闇を暴こうとする記者は、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫のだが ことは思いがけない展開に... 本書を読み進めるといよいよ、ドクターXの話に似て医療分野で手術支援ロボットを絡めた話しで終わるのかな?と思った。 しかし、近年の柚月裕子氏によるヤクザから棋士、ケースワーカー、刑事、検事、弁護士などあらゆる職業の人間を描く小説の腕は益々上がっており、もはや誰にもとめることが出来ないくらい面白い。 話は私ごとになって大変恐縮だが、5年生存率が極めて低い癌を告知された。大きな病院でも近年まれに見る大手術のあったが、本書を読んでいると自分のことのように思え、ページにめくるのも力が入った。 私の顔の治療は最後は自分で選んだか本書にも似たようなシーンが出てきてびっくりした。 病気を治すとき、私のように自分で道を選んだ患者は、結果が自分の望んだものとは違っていたとしても、後悔しない。逆に、人に決定を委ねた者はきっとそうでないだろうと思った。 本書を読んでいて改めてそう感じた。 【まとめ】 素晴らしい物語に、5年生存率が低い癌と告知を受け克服出来た一人として、共感し著者に感謝する。 本書は、生きとし生けるもの全ての人に読んで欲しいと思う。 | ||||
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2021/5月に読んだ「月下のサクラ」で描かれた<権力>対<個>の信念というテーマ性は今回も継承されています。今、旬の作家、柚月裕子の新作「ミカエルの鼓動」(文藝春秋)を読み終えました。 舞台は、札幌、北海道中央大学病院。主人公は、ミカエルと呼ばれる医療ロボットによるロボット支援下手術で名を馳せる執刀医・西條。リアリティ溢れるいくつかの手術シーン。そこに、もう一人の「神の手」真木が登場し、胡散臭いフリーライター・黒沢が現れ、この医療スリラーが何処へ向かっていくのかが次第に明らかになっていきます。前半は、大学病院と医療用ロボット手術、心臓外科の現在を活写するリーダビリティの高い情報小説のように展開し、それはそれで飽きさせることはありませんが、「月下のサクラ」が中盤から転調したように、今回もそのタイミングでいくつかの「何故」を問う柚月裕子の筆がブン回り始めます。 ミカエルで多くの患者を救おうとする西條の<理想>に影法師のようなもう一人の執刀医・真木の過去と<理想>が付きまとい、クライマックスへとなだれ込みます。何がクライマックスなのか?それを語ることはできませんが、ミステリとも呼べない或る「語りの布石」が反転するシークエンスは見事だと思います。 柚月裕子は、極道であれ、「捜査支援分析センター」の巡査であれ、心臓外科医であれ、常に分け隔てない透明な視点からその苦しみ抜く姿を描きつくそうと試みています。そして、その苦難と罪悪感の果てには、人としての混じり気のない良心と気高さが残されます。 何故、柚月裕子の作り上げる世界に魅かれるのか?それはあらゆる欲に塗れた人間の中にある醜悪な本性を暴きながらも<個>の尊厳を信じようとする或る気付きに裏打ちされているからでしょう。西條の妻とその母との<共依存>を愛のようでいて愛ではないと看破し、たとえ人は独りで生き抜いているように見えても、独りで生き抜けるわけではないという真実を常に突きつけれくれます。 プロローグ、大雪山、旭岳を登る登山者の姿でこの物語は幕が上がります。彼は何処からきて、一体どこへむかうのだろう。 | ||||
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