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ミカエルの鼓動
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ミカエルの鼓動の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.53pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全51件 21~40 2/3ページ
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手術支援ロボット「ミカエル」をめぐる先端医療と大学病院の闇を描いた物語。 理想と現実、命の重みなど、正義と平等を目指した医師の葛藤は楽しめたが、話が一人の手術をめぐる議論に特化しすぎていたのが物足りなかった。 様々なケースにおいて、ミカエルと開胸手術がそれぞれのよい部分を生かしたり、足りないところを補ったりしながら切磋琢磨していく展開を期待していのだが、西條の一人よがりの展開がだらだらと続いたのがもったいなかった。 また、病院内の出世争いや勢力争いも中途半端だったし、西條の家庭の話もよく分からないままこじれたのも残念。 テーマはおもしろかったのだが、展開がいまひとつに感じた。 | ||||
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先ず現在主流になりつつあるロボット手術を題材に取り上げたのは良い発想であるが、ロボットというイメージで手術支援システムが暴走するという設定はありそうで無いです。 ロボット手術の先駆者であるダヴィンチの日本での普及に携わったものの一人として言わせて頂くと、ロボット手術支援機は人間の動きをワイヤーやモーターで動きの尺度を変えて先端の手具に伝えているだけで、謂わば外科医が持っているメスや鉗子と同じ道具に過ぎません。動きのスケールを小さくして細かな動きができたり、また手振れ補正の機能も付いておりより正確に手術ができるメリットがあります。 道具なので使う人いかんで事故も起きる事は開腹手術と変わりません。また、問題が起これば開腹手術に移行する体制も取られています。 と言う風にロボットをセンチメンタルに捉え過ぎているきらいはありますが、ロボット手術を病院の柱にしたいと言う多くの日本の病院の思いはその通りです。 但し多くの外科医の皆さんは患者さんの予後にダメージの少ないロボット手術を普及させる為に自分の手術法を新しい外科医へ教授する為に日本中を走り回っており、白い巨塔の様に権力争いばかりしているわけではないという点も強調したいです。 その一方で権力をめぐる争い、その心情は本書でひしひしと伝わって来て、その意味では良い読み物になっていると思います。そして最後には勧善懲悪的な幕切れと、この後どうなるんだろうかと言う期待が残りました。 | ||||
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既読感がある設定でした。 | ||||
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直木賞候補になる作品なので 読み応え満点。 描写も細かく映像が次から次へと浮かんできますので、一気に読める作品だと思います。 | ||||
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この作者の小説はいくつも読んでほとんど楽しめたけど本作は肩透かしだった。 テーマはいいと思うし取材力の高さ、それを説明する文章力もある。しかし、登場人物が全く魅力的ではないし会話も学芸会みたいな不自然さ。 特に主人公が幼稚で自己中心的な人物として話が始まるので、だれかツッコミを入れたり反省して成長するのかと思ったら最後までそのままだし、考えも一定じゃないから落ち着かない。 話の肝であるトラブルも詳細が語られないから、展開が性急になって不自然。 登場人物がだいたい喋りすぎなのに、会話劇としての面白みがなくてただ喋りたいだけみたいになってる。 なんだかなあ | ||||
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医療支援ロボットの第一人者が活躍する大学病院を舞台にストーリ展開される。 大学としてもロボット手術を推し進めると信じていたが、圧倒的な手技を持つ外科医がドイツから来たことにより心臓手術を巡り対立が起きる。 反発から協力への手術シーンのリアリティある描写は惹きこまれる。 医療用語が多く難しいと思われる部分も丁寧に説明が加えられるので、専門知識がなくても楽しめる医療ドラマに仕上がっている。 プロローグやエピローグ含め家族との関係など、やや投げっぱなしの印象が残り、すっきりしない点は残る点が残念。 著者の作品の特徴でもあり、丁寧に調べたと思われるその業界ならではの知識とそこで生きる専門家の心の葛藤を描くスタイルは本作品も変わらなく魅力であった。 | ||||
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「不具合のある(かもしれない)機械を使って問題が起きたらどうしよう?隠蔽するしかないかな?」 悪い人たち:そうだよね、隠蔽するしかないよ。 息子が病気:きっともう少ししたら機械も進歩するから、黙っててよ。隠しててよ。 雑誌記者:これはスキャンダルの匂いがするなあ。バラそうっと。 主人公:え?不具合?本当にあるの?どうしよう。でも大丈夫だよ。きっと。何かあったらライバルに託そうっと。 こんなテーマが「医療の在り方」かい? こんなの、もう何度も何度も何度も使われて手垢まみれじゃん。 漫画のスーパードクターKやK2でも、自動手術ロボットについては触れてるし、もっと手が込んでたよ。 (しかも何年も前に) 手術ロボットがミスしたときに、そのミスの責任は「術者」「機械」のどちらにあるのか? 完璧な機械などあり得ないとしたら、機械は使われるべきではないのか? 不具合が起きる危険性があると知ってその道具を使うことに、倫理的な責任はないのか? こういった点がテーマになるのなら、現代的な医療倫理の問題として読めると思う。 しかしこの点は明示されない。触れることもない。 主人公の個人的な野望と欲望の犠牲になりかかった少年がかわいそうだ。 そして、本の帯にある煽り文句は、本作の内容とほぼ関係ない。 というよりむしろ、この作品の価値を不当に低める邪魔者でしかない。 編集者はこの本を本当に読んだのか? ・「天才外科医に託された少年の命」とあるが、該当シーンは全体約460ページ中、20ページもない(しかもすぐ終わる) ・「気鋭の著者が医療の在り方を問う」とあるが、問うているのか?(前述) ・「感動巨編」とあるけれど、どこに「感動」があるのか? 少年が救われたところ? 主人公が内部告発したところ? どこ? さらに、作品に盛り込まれている一部のモチーフに必然性を感じない。 妻と義母は本筋と何ら関係なく、読者と主人公とをイライラさせるだけの存在になっている。 妻が墓参りに行かない理由が主人公の出自と関係しているものの、主人公の西條とライバル役の真木が貧しい家の出であることにちょっとだけ刺激を与えているだけ。 何をしたいんだろう? 日本の医療ってさ、日本最高峰の頭脳を持つ者がさらに努力して成立させている、本当に崇高なものだと思っている。 一方で医者も人間だから、欲もあれば汚い部分もあるとも思う。 だから、医者のいるところにはドラマが生まれるんだと思う。 でも、この作品は、現在的テーマを持ったドラマとは思えない。安易にそのドラマ性を使っているだけとしか思えない。 ダ・ヴィンチが国内で使われ始めた頃にこの本が書かれていれば、「手術ロボット」というモチーフと、「機械の不具合隠したいよー」というテーマとが合致したかもしれないよね。でも今更って感じ。 この小説は、10年前くらいに出ているべき小説でないかな。今じゃない。 | ||||
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子どもの心臓移植に人工弁を使うか。豚の心臓弁を使うかで意見が分かれていた。医師は説明責任において人工弁と豚の弁と比べて副作用がないかどうかも説明している。ロボットが人間の手術(ミカエル=神の手)をする時代にロボットのミスを人間がどうカバーするかも書いていて面白かった。 心臓の弱い子どもが「僕はずっとあやまりながら生きている」「皆が僕に優しいのは可哀そうと思われているから」「僕は普通じゃない」と話した時に、秘書の女性が「普通って何?健康でも手が不自由な人は居る」「躰が健康でも心が傷ついている人も居る」「生きるのが苦手でも泳ぐのが得意な人も居る」など人間は色々な人が居て同じ人は居ないと話している所が印象的でした。 | ||||
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生きる希望を失いかけている心臓病のこどもに向日葵畑を見せることそして手術の前日向日葵の種を小さな巾着に入れて持たせたこと。ミカエルの不具合が見つかったときには開胸手術に、切り替えられるようライバルの医師を助手に選んで事なきを得たこと。医師として素晴らしいと思いました。 | ||||
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レベルの低い個人的敵対感情の描写が、延々と続く。最後まで読むのに苦労した。 | ||||
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「検事」「虎狼」シリーズが好きで、レビューも良かったので読んでみたが・・・登場人物に感情移入が全く出来ず、お話もおもしろくなく、意地で読了。検事・虎狼シリーズ以外は読まなくて良いかなと思った。 | ||||
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柚月さんらしく読みやすいので、普通にいい小説だと思いますが、自分には合いませんでした。 理由は 西條が非常に合理的な人間なハズなのに、真木の出現によって自分の立場を守るような利己的な行動をする ミカエルの利権をとりまく人間のエゴの話と医療の理想を追求する話のハズが、単なる人間同士の猿山のボス争うになっている 西條と義母の話が一体何の意味があるのか不明 真木の事をもっと知りたいがあくまで外部から語られる人物像のみでイマイチ不明 難病の少年の手術についても、それほど重要に書かれてない とにかく柚月さんらしい、圧倒的な筆力で人間くさい人物を描き切れてない気がします 真木医師なんかは佐方貞人に匹敵する登場人物かと思うので、むしろ主人公にしてほしかった | ||||
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心理描写が素晴らしい | ||||
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とても面白かった。医療用語等難しく思いましたが、作者の筆力は流石です。とてもすんなり入り込めました。プロローグとエピローグの繋がりは良かった。柚月作品は常に正義と向き合う者を見事に描きます。感動的なラストでしたq | ||||
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著者のミステリーは面白く読んでいた.本著は医療ものと言うことで,期待して読んでみたが,的外れであった.確かにミカエルというロボット手術は,ダヴィンチを思い起こさせて面白いが,病院の中での権力争いがあまりにも非現実的で,さらには心臓外科医がスーパーマンでありすぎるところも気になるところ.実際に医療の現場にあるものにとって,事務方が医師に対等の口をきくことはあり得ない.必ず敬語を使うはずであるし,病院運営上の方針も,病院長にそんなに権力があるわけでもない.最後に禊に登山をすることがそんなに患者を重要視しているとも思えない.もう少し現実的な話を述べて欲しかった. | ||||
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面白い | ||||
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柚月裕子の新刊、期待して 読みました。私もいい年なので、 医療支援ロボットには、興味が ありましたが、医療機関の 暗部と、医師の倫理観がわかりやすく 描かれてます。 | ||||
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どちらの考えも、正しい気がする。でも、でも、本当にこんなやり取りがされてるのかと思うと、うかうか病気になってられないと強く思った。 | ||||
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ダビンチというロボット手術がありますが、それをモデルにリアルな描写が続きます でも(ネタバレになるので詳細を省きますが)最後はフィクションになってしまいました ストーリーとしてはとても面白いのですが、さすがにこんなトラブルは起こらないですね その点を除けば、医療ドラマとしてもミステリーとしても非常にすばらしかったです | ||||
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西條と雨宮の前提がいまひとつピンと来なかった 患者の負担が減る手術は良い事だが、どっちにしろ順番待ちは免れないし、時と場所の運はなくならないし ロボット支援下手術でしか処置できないってなら分かるんだが… ついでに言えば覚えてようと覚えてまいと死んだ人は死んだ人だし、どんな姿でもいいから生きてて欲しいって人はおそらく多分本人が余程健康な人で、病人の痛い苦しい辛いへの想像力が希薄なんだろうとしか思えない 未成年は精神がまだ柔軟だから変化を勘案して保留、子を持つ親はとりあえず子が望むなら子が成人するまでは我慢しろとは思うが、それを過ぎたら好きなように選ばせたれや …技術が進歩したら、操作ミスでもメカの不具合でも事故発生時にリカバリできない人が施術する案件増えるんだろうなあー… 程々に楽しめると思います | ||||
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