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泥棒は選べない



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泥棒は選べないの評価: 4.29/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.29pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全7件 1~7 1/1ページ
No.7:
(4pt)

NYの明るさ、でも、少々、饒舌

スカダーの繋がりで読み始めたのですが、スカダーよりNYは明るく描かれていますが、少々、饒舌かもと思ってしまいました。
泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ 1348)Amazon書評・レビュー:泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ 1348)より
4150013489
No.6:
(4pt)

まだ古本屋を営んでいない泥棒バーニー。

ローレンス・ブロックの泥棒バーニー・シリーズの一作目『泥棒は選べない』(1977年)を読むことにした。
 評者は、かってこのシリーズを何作か読んだ記憶だが、この一作目を読んだ記憶がない。
 この一作目を読んではいないと気が付いたのは、読み始めて主人公のバーニーが古本屋を営んでいなかったから である。
 何作か読んだ記憶では、バーニーが古本屋を営むことを隠れ蓑にして泥棒稼業にいそしんでいたものばかりだったからです。
 評者が今まで読んだ記憶の泥棒バーニーと、本書で初登場する泥棒バーニーとは微妙に違う男であるように思えて仕方がなかったのです。
 ブロックのような書き上手な作家でも、新しいシリーズの一作目となると、主人公の性格などの人物像を手探りしながら創作して行くのだろうか?と思ってしまったのです。
 どの作品からバーニーが古本屋を営むようになったかの経緯なども知りたくなったので、このシリーズを飛び飛びでも作順に読んでみようと思いながら泥棒バーニーが誕生した一作目を楽しく読み終えたのです。
泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ 1348)Amazon書評・レビュー:泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ 1348)より
4150013489
No.5:
(5pt)

傑作

さすが、というしかない。どの「「泥棒は・・」シリーズも面白い。残念なのは、「泥棒はライ麦畑で・・」が、1万円以上して、入手困難なこと。
泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ 1348)Amazon書評・レビュー:泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ 1348)より
4150013489
No.4:
(4pt)

職人作家の職人芸が堪能できる佳作

プロの泥棒が軽い盗みを頼まれたが殺人事件に巻き込まれ・・・というお話。
はっきり言って、よくあるミステリですが、そこは職人作家の意地で最初から最後まで気持ちよく堪能できるライト・ミステリに仕上がっております。同じ著者のマット・スガダー物の様な深みはありませんが、洒落た軽み、冴えた軽みが楽しめる消閑小説として一読の価値ある作品だと思います。
上述のマット・スカダー物も同じ一人称で日本語の訳は両方とも「私」ですが、流石に職人作家らしく、両方ともそれぞれのキャラクターの違いがよく出ていてこの辺がこの著者の筆力のなせる業を感じさせます。上手い作家は何を書いても上手いと言いますが、ブロック氏ほどこの言葉が似合う作家を知りません。
更に、主人公がプロの泥棒という、現実では非常に迷惑な存在ですが、小説としては感情移入できる様に書かれていてこの辺りもプロの手腕が光ります。実際に泥棒の被害にあった方は許容出来ないとは思いますが・・・。
プロの職人作家の手腕が堪能出来るシリーズ第一作。機会があったらどうぞ。
泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ 1348)Amazon書評・レビュー:泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ 1348)より
4150013489
No.3:
(4pt)

B級映画の様な面白さ

77年のローレンスブロックの泥棒小説(?)。コソ泥が自分にかかった殺人犯の汚名を晴らすべく、隠れながら自分の為に真犯人を探すといった内容。作家としては軽い読み捨てミステリの作家の類に入るのだろうが、本書は中々面白い。警官や地方検事の汚い所などが、当たり前の様に描かれているし、女達がみな軽かったりと真面目な作家なら書かない様な軽さというかリアルさというか、お遊び的な要素が全編に渡ってあるので、どちらかというと映画的であり、登場人物も極めて少ないのだが、泥棒に悪徳警官に悪徳地方検事に都市犯罪防止協会の幹部にその好色な妻といった配役をざっと眺めただけでも、この作品が皮肉めいたコメディとなっているのは分かるのだが、ただの読み捨て小説とは言えないものを持っていると思います。このスタイルは中々珍しい。主人公達のセリフも含蓄があるとまではとても言えないが、「人間って不思議ね」という様な普段みんなが口にする様な軽いセリフを通して人間世界の矛盾ややるせなさも上手く描いていると思います。でも全然暗くなく、皆前向きなのです。主人公の前に現れ、なぜか主人公を助ける女性がいます。この女性の描き方次第でこの作家がただのお気楽作家か見極めてやろうと読んでいましたが、最後でなるほどと納得。やっぱりプロの作家は違うなと感心。ミステリ的にもどんでん返しが何度かあるので、ミステリ好きも気に入るのじゃないでしょうか。
泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150774536
No.2:
(4pt)

知る人ぞ知る名作シリーズです

主人公バーニイは泥棒。小箱を盗み出すと5000ドルをくれるという話に飛びつくが、忍び込んだ家で死体を発見。しかもそこへ警察があらわれ、殺人犯として追われることに。
警察につかまる前に真犯人を探すため、泥棒の技術を駆使して捜査に乗り出す。
泥棒が捜査するという設定からしてわかるが、全体的にゆるーい感じのライトなミステリーだ。ディビット・ハンドラーの小説に見られるような、小粋な会話もちらほらあって、楽しめる。ストーリーもしっかり練られていて、真相に納得できる。
ただ、そこまでの捜査の過程がちょっとだらだらしているように感じるが。
泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ 1348)Amazon書評・レビュー:泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ 1348)より
4150013489
No.1:
(5pt)

一気に全作行きました

”泥棒探偵”バーニイ・ローデンバーのデビュー作。泥棒探偵の元祖はE.D.ホックの”怪盗ニック”シリーズだが、このバーニイシリーズも傑作。小粋な泥棒が縦横無尽に活躍する、軽妙洒脱なミステリー。バーニイは独身、この作品で初登場した時35歳。盗みに入った痕跡さえ残さない”泥棒紳士”として有名だが、盗みに入った先で何故か必ず殺人事件に巻き込まれ、自らの容疑を晴らすため探偵の才能を発揮することになる。このデビュー作でも、盗みに入ったところで警官に踏み込まれるが、なじみの警官だったのでなけなしの金を払って見逃してもらえた(アメリカでは金を払えば見逃してもらえることを初めて知った・・・)、と思ったところで死体が見つかり、バーニイは身に覚えのない殺人の容疑者として追われることに。探偵にでもなれるほどの推理の才能があるが、残念なことに彼のガッツは泥棒家業にのみ発揮されるし、鍵を見事に開けて入り込み、盗むということ自体を愛しているのだ。そして、別に美形でもないのに必ず彼の窮地を助ける女性が現れる、結構なプレイボーイ。中肉中背、カッコイイというより何やらかわいらしいタイプかもしれない。愛嬌があって、どんな窮地も苦境も突き放して茶化せる、シニカルで大人のテイスト。人間の弱さを美化せず、弱みに溺れることなく自分自身を茶化す、それこそ大人だ。第3作からは表向きの稼業として古本屋を始めるぐらいなので、元々本にも詳しい。貴重な自筆原稿など、本に絡む事件も多い。大親友のレズビアン、キャロリンと出会ってからは2人のやりとりも面白い。バーニイの方にはなかなかパートナーが現れないのだが、キャロリンの”女性関係”が事件を呼ぶこともある。陰鬱なアル中探偵マット・スカダーシリーズと同じ作者とは思えない、小粋な泥棒探偵が活躍する楽しいシリーズ。私は一気に最新作まで読んでしまった。
泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ 1348)Amazon書評・レビュー:泥棒は選べない (ハヤカワ・ミステリ 1348)より
4150013489

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