泥棒はクロゼットのなか



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初公開日(参考)1993年04月
分類

長編小説

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泥棒はクロゼットのなか (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 146-5))

1993年04月01日 泥棒はクロゼットのなか (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 146-5))

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書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

泥棒はクロゼットのなかの総合評価:8.33/10点レビュー 3件。Cランク


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全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(7pt)

泥棒だって人間だい!

泥棒探偵バーニイ・ローデンバーシリーズ2作目の本書でまたまたバーニイは泥棒に入った家で殺人事件に出くわしてしまう。

行きつけの歯科医クレイグ・シェルブレイクから突然頼まれた元妻クリスタルの所持する宝石類を盗み出してほしいという依頼を受けたバーニイはクリスタルが男漁りに外出している安心感からか、思わず長居をしたために(なんと1時間17分もの盗みに没頭していた)、当人が帰ってきたためにタイトルが示す通り、クロゼットに隠れて情事の最中に出くわし、更には殺人事件にも居合わせてしまうという何ともおかしな巻き込まれ方だ。

そして事件はバーニイが想定する悪い方向に動いていく。クレイグは自身の釈放の為にバーニイを警察に売ったのだ。
そしてバーニイは今回の事件が贋札事件に関わってくることを突き止める。

いやはや実に読ませる作品だ。
典型的と云えば典型的、マンネリと云えばマンネリだが、それでも安心印で面白く読めるのがこのシリーズのいい所。

しかしそれでも本格ミステリの妙味がこの作品には溢れている。

スラップスティックな調子なのに、そんな状況でさえ本格ミステリの妙味に変えてしまうシェフ、ローレンス・ブロックの腕前。なんて素晴らしいんだ。

そして今さらながらだが、泥棒探偵バーニイは自身が犯罪者である故に、いつも警察に睨まれているマイナス面がある。そのため、自身の身に降りかかった災難を自ら潔白を証明する必要があるところに従来の名探偵と一線を画する面白味があることに気付いた。
正直この着想はなかなか生まれるものではない。

さて数あるブロックの諸作の中でも、泥棒探偵バーニイ・ローデンバーシリーズはその全てが絶版状態であり、今では新刊では手に入れることは不可能でブックオフなどで古本で買うしかなかったのだが、シリーズ2作目の本書は手に入れることが適わず、渋々飛ばして3作目以降を読んでいたが、電子書籍で読めることを突き止め、このたび楽天koboのアプリでiPhoneにて読んでみた。私自身初めての電子書籍が本書となったわけだ。

基本的に私は感想を纏めるためにところどころ付箋を貼っていくのだが、電子書籍ではこれが出来ない。
Kindleではそういった場所に付箋を貼る機能があるようだが、楽天koboではそれがなく、指でなぞったところをハイライト機能を使ってメモするという方法で代用した。これがなかなか馴れず、初日はもういつ投げ出そうかとイライラすること終始だった。

しかし絶版のスピードが加速する昨今、特に海外小説の絶版スピードの速さは凄まじい物があるので、これら貴重な資産を電子書籍と云う形で買えるようにするというのは一つの策であろう。
しかし電子書籍の開発者たちはもっと読書を趣味とする人々の嗜好や読書方法を研究する必要があるのではないか。正直本書を読む限りではよほどのことがない限り、電子書籍での読書は控えたいというのが本音だ。電子書籍が想定したよりもはるかに普及していないことが体感したことで解ったのはある意味意義のある読書だったと思う。

ただやはり電子書籍でしか読めない絶版作品があれば今後も読んでいきたいと思う。
でもやっぱり紙の本の方が読みやすいなぁ。


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Tetchy
WHOKS60S
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No.2:
(4pt)

これからの展開も気になるシリーズ第二作

宝石を盗む様に頼まれた主人公が殺人に遭遇し・・・というお話。

また、普通に面白い小説でした。今回は匠がキーワードの様で、歯科技工士や彫刻士が登場し、最後のネタ(書けませんが)に至るプロットもよく出来ている様に思いました。

泥棒が反社会的ですが、この主人公には何故か感情移入できるのも、著者の筆力が伺えると思います。ソフトな作風に合わせて、訳も一人称が俺ではなく私にしているのもポイントだと思います(若干違和感を覚えますが・・・)。

これからの展開も気になる第二作。機会があったら是非。
泥棒はクロゼットのなか (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 146-5))Amazon書評・レビュー:泥棒はクロゼットのなか (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 146-5))より
4150774552
No.1:
(5pt)

いつもいつでもバーニイは最高

小粋な泥棒探偵バーニイの活躍するシリーズの、第二作。盗みに入った先で死体と出くわしたり、何だかんだで面倒に巻き込まれては探偵の才を発揮するバーニイ。この作品では、盗みに入ったはいいが予定より早く住人が帰ってきた!?バーニイがクロゼットに隠れていると、何やら争う物音が・・・静かになったところで外へ出てみると、やっぱり死体が。このシリーズでは、古典的な探偵もののように、バーニイが最後に関係者一同をあつめて「さて」と全貌を明かすのも楽しい。
泥棒はクロゼットのなか (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 146-5))Amazon書評・レビュー:泥棒はクロゼットのなか (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 146-5))より
4150774552



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