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海神



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【この小説が収録されている参考書籍】
海神

海神の評価: 3.92/5点 レビュー 24件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.92pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全24件 1~20 1/2ページ
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No.24:
(2pt)

イマイチ

とても長いページのを今読み終えました。
震災の悲惨さはとても良く伝わりました。
が、しかし、内容はどうもイマイチでした。時系列的に進んでくれず、震災後だったり現代に戻ったりと二転三転するので頭が追い付いていけなかったです。最後はこの作者特有のドタバタ劇で終わります。なんだかなあ、という感じでしたね。あまりお薦めできません。
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No.23:
(5pt)

フィクションなのかな?と感じさせる作品

3.11の間際に読み終えたので、現状と照らし合わせいろいろと思うところがある作品でした。
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No.22:
(4pt)

3.11を死なせてはならない

東日本大震災を題材にした作品ということもあり単純に「面白かった」とは言いづらいのですが、事実に基づいた重いテーマを扱いつつ、エンタメとして成立し、前向きな気持ちになれるという良作でした。「3.11を死なせてはならない」という後書きも心に響きました。

参考文献にあった「記者は何を見たのか 3.11東日本大震災」も読んでみたいと思いました。
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No.21:
(4pt)

あなたは人間のクズだ。

震災の復興の中で、実際にあった復興支援金を詐欺するNPO法人をモデルにした作品である。
最初は、復興の救世主のように登場したカリスマ性を持った遠田。しかし、行っていることやっていることは、でたらめ。人を100人近く雇うことは、地域の活性化が生まれるが、補助金頼みの運営では先が見えている。リーダーである遠田は、復興にどのような事業が必要で、それが持続的可能な事業にするには、どうすればいいかというアイデアはない。また、そのような事業が、この小説の中に退治されていないところが、残念だ。自分のための善意を装ったものの暴走が主題である。

 千田来未は、三陸沖の天ノ島で、2011年3月11日に生まれた。母親は来未を産んだ時に死んだ。そして時がたち、10歳の誕生日を迎えたのだった。海岸にいた来未は、銀色の鞄が海の中にあるのを見つけ、拾い上げた。その中には、金塊があったのだ。大きな話題となる。その金塊は、誰のものか?

 天ノ島生まれの菊池一朗は、東北大学経済学部を出て、「今日新聞社」に入り、郷里である天ノ島を管轄にふくむ、宮古通信部に赴任した。1年が経とうとして、2011年3月11日の東日本大震災にあったのだ。「地震が来たら津波が来る」と一朗は漁師の父親から聞かされていた。

 天ノ島復興支援隊のウォーターヒューマンが、行政から請け負っていた業務は、遺体捜査隊、救援物質の管理、防犯パトロール、仮設住宅の配膳、観光復興のための人材育成、災害対応支援要員の育成、ボランティアセンターの運営だった。緊急雇用創出創出事業として、予算2年間で、約12億円だった。そこで働く、職員は100名近くだった。そのリーダーが、遠田だった。その遠田に、支援金横領疑惑が持ち上がった。そして、雇われていた従業員が突然解雇を言い渡された。ウォーターヒューマンは、破産手続きに入った。支援金横領疑惑を起こす前は、みんなから尊敬されていた。震災復興の救世主だった。

 物語は、2011年、2013年、2021年と時間がずれていく。
 椎名姫乃は、学生の時に、ボランティアで天ノ島にきた。その大震災での死体なども見て、その悲惨さを目の当たりにしていた。そして、大学を休学して、さらにボランティアに従事する。そして、天ノ島復興支援隊の遠田の仕事を手伝うようになる。また、江村とも、親しくなっていく。姫乃は、江村におにぎりを作ってやる。遠田に対して、尊敬の念が深まっていく。
 姫乃は、なぜ震災ボランティアを志願したのか?姫乃は「人助けしたい」と思っていた。
 姫乃は、なぜ遠田のいうことを指示通りに行うのか?というのが、よくわからず。

 菊池一朗は、遠田の経歴を探り、北海道にいる遠田の離婚した妻と話はできるようになった。遠田は、川で溺れた少年を救った。その少年が、江村だった。江村の母親は死んだ。そのため、江村を遠田の家に連れて、生活させた。遠田と江村の主従の関係が明らかになる。遠田は、川で溺れていた人を救ったことで、人を救うことに自分の生きる道を見つけ出した。菊池一朗は、遠田が、なぜ横領したのかということも、調べていた。

 菊池一朗は、江村の教師の有賀先生から、江村はアレキシサイミア、失感情症だと聞かされた。アレキシサイミアは、自閉スペクトラム、アスペルガー症候群や注意欠如・多動性障害とは違っている。アレキシサイミアは、感情を認識したり、言葉で表現したりすることが困難な人をいう。表情に出ない。自閉スペクトラム症は、発達障害の一つで、コミュニケーションがうまくできない。アスペルガー症候群は、かつて自閉スペクトラム症の一タイプとして診断されていた概念。表面上は一見問題なく会話できるが、対人関係でのミスコミュニケーションや、特定のこだわりが強く出ることで、社会生活での困難を抱えることがある。江村が、アレキシサイミアであることが重要なポイントとなる。

 遠田は、江村を精神的に支配し、遠田に楯突くものを江村に処理させる。遠田は、放漫経営で、贅沢を尽くす。それに、姫乃が巻き込まれる。たまたま重要な話をしているときに、姫乃がいて、監禁し、江村に殺すように指示するが、初めて江村はその命令に従わない。遠田は、そのことに驚く、そして。
 姫乃は、従順であったが、最後には「あなたは人間のクズだ」と遠田に言うことができた。

 人間の中にある心の闇、常に人の責任にする遠田。それに心酔している江村。姫乃に好意を持つことで、変化していく江村。初めて、自分から涙を流す。やっと、自分が人間として、生きていく道をはっきりと自覚する江村。海神(わだつみ)が、船をゆり動かす。小説らしい小説。
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No.20:
(5pt)

震災の裏側

賛否両論ありそうな展開ですが、面白くて一気読みできました。震災に対する人間の無力さ、そのキズにつけ込む人間の恐ろしさ、必見です。
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No.19:
(5pt)

染井さんの社会問題提起は非常に真理を突いている

本作は、東日本大震災という未曽有の災害を背景に、
復興への祈りと犠牲者への深い寄り添いを濃密に描き出している。

一方で、作品がもう一つのテーマとして据えているのは、
災害の裏に潜む「闇」――組織や集団による悪行である。

作中に登場する「災害は金になる」という一節。
この言葉は、残念ながら人間の本質の一側面を鋭く突いている。

表面上は復興を唱えながら、
その裏側で欲望に取り憑かれた者たちが、
災厄の隙間を突いて暗躍する。

人間心理には善と悪の両面が存在する。
悪を利用した善はほとんど存在しないが、善を利用した悪は常に存在する。
この冷徹な現実が、物語全体に陰影を与えている。

悪事を業とする者に良心を説いても、
それは馬の耳に念仏に等しい。

震災直後、社会全体が脅威的な自然の力を前に、
冷静な判断力を失っていた。
その混乱の中で、人間の良心を欠いた者たちが、
金品強奪、詐欺、横領、性加害といった悪行に手を染める。

こうした行動は到底理解しがたく、
読者として、また一人の人間として、
悪に染まる者を排除したいという衝動に駆られる。

本書は、この社会の暗部を徹底的に掘り下げる濃密な物語である。
そして、その描写は単なる告発に留まらず、
「我々自身はどうあるべきか」を静かに問うている。

最後に、本書が強く訴える重要な視点がある。

「人を信用するか否かは、言葉ではなく行動で判断すべきである。」

何に対して怒りを覚えるか、何を許すか。
それはその人の人生観そのものを映し出す鏡である。

また、著者は物語の終盤に、重く静かな示唆を遺している。

死は二度訪れる。
一度は肉体が滅びるとき。
もう一度は、記憶の中から消え去るとき。

我々は、この「二度目の死」を許してはならない。
風化を防ぎ、語り継ぐ――
私たちは伝承者であるべきだ。
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No.18:
(5pt)

映像では伝えられない震災時の人間模様を描いた作品

東日本大震災の津波で家も何もかも流されていく映像は何度か見ましたが、人の姿は殆ど写っていなかったと思います。実際はたくさんの人が流されて亡くなったのですから、あまりに見るに耐えない光景だったと想像します。この作品は本当の姿を伝えたいと作家が思って描いたのだと思いました。方言がよりリアルで素晴らしい。
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No.17:
(5pt)

すべての日本人に読んでほしい

正直、内容はディープで、軽い気持ちで読み通せる話ではありません。
それでも、夢中で読む手が止まりませんでした。
それぞれの登場人物たちに、震災当時の記憶が重なりました。
ラストは特に止まらず、涙を我慢できませんでした。
染井為人さんの作品はいくつか読みましたが、どちらかというとエンタメ感の強い作家さんだと思っていたので、こんな魂の籠った作品も書くのかと驚きました。
心から、みなさんにお勧めします。
海神Amazon書評・レビュー:海神より
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No.16:
(5pt)

災害の中での人間模様

大災害が発生する中で皆が必死に復興を願い活動している中でも、悪いやつは居るんだな、特に人々が悲しみに耐えている中で何とも思わないで悪いことが出来る悪人は物語の中でも亡くなって良かったと思いいました。いろんな人間模様が語られて夢中で読む事ができました。
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No.15:
(5pt)

1人1人の人物が魅力的

流石です。一気に引き込まれました。
難しい社会派の題材をこんなに、自然に読み込ませ、1人1人の人物に感情移入していく。そんな作品です。他の作品もそうですが、本当に丁寧に人を書かれています。どうしようもない現実とちょっぴりの救いのある事実が愛おしい。
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No.14:
(4pt)

体力がいるけど、読んでよかった

3.11の描写があまりにリアルで、
当時学生で関西にいて遠いところの話にどこか感じていた自分でさえ、本当に読むのに体力がいったから
きっと被災した方は読むのが苦しいと思う
それくらい包み隠さずリアルの描写があって、
人の心を持たない悪魔のような人間を描いてる。
地獄のような描写の中でわずかな希望もあって、
本当にこういうことはあるんだろうなと思いながらもまっすぐ前を向いて肩を組んで立ち上がる島のみんなに本当に幸せになってほしいと思った
人間って一体何なのかと改めて考えさせられる
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No.13:
(3pt)

思春期特有の純愛が主題

3・11東北大震災を背景としているが、思春期特有の瑞々しい純愛が主題。
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No.12:
(2pt)

おもしろいけど、さすがに設定無理すぎ

おもしろいはおもしろいですけど
さすがにこの設定おかしくない?とか
さすがにこんなこと現実では起きなくない?
みたいなことがわんさかありすぎて
そこ気になると破綻しちゃう
海神Amazon書評・レビュー:海神より
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No.11:
(4pt)

後半から特に心臓をバクバクさせながら読んだが

震災の描写、登場人物の息づかいまでも伝わってきました。
ただ、姫がいつの時点でまた島に戻ってきて住んでいるのか、江村と遠田との関係も最後まではっきり分からないままだったのが後味が悪さを少し残しています。
海神Amazon書評・レビュー:海神より
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No.10:
(3pt)

処々で?有り。

まぁ好きな作家の一人なので、余り言いたくは無いが、処々、描写や設定、表現に無理が有りました。ネタバレ有ります。先ず、金塊は海の底から海岸に打ち上がらないでしょう。そして、最後の纏め方に難が有り、少し強引に終わらせた感が有りました。残念です。
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No.9:
(3pt)

金塊が塩水の海流に流されるほどの浮力とは

金塊と言われるほどの重量のものは、それそのものよりも相当大きなアタッシュケースに入れられ圧倒的な浮力を得ていないければ、海流に流されたりしないし、文中にもあるとおり一度海底に沈んでいたとしたら、その沈んだ状態からどのようにして流れ着くような浮力を得ることができたのでしょうか。人知を超えた力が働いたよ、的な感動エピソードとしては相当な無理があります。金塊って言ってるけど2キロ(2011年ごろの地金価格で¥4,500/gとして900万円相当)ぐらいのものが、すっごい大きなアタッシュケースにぽこんと入っていて完全防水だったので流れつく、これなら納得できますが、そうなるとすぐ発見されるはずではないのかと、それが気になって、どうしても入り込めないところは否めませんでした。
しかしながら、実際の事件をモチーフにしているだけあってリアリティがあり、一気に読ませる力があり、実際の災害を描いているだけに賛否は分かれると思いますが、大きな教訓であると思いました。世の中、弱みにつけこんで信じられないようなことをしでかしてくる人がいるのは事実。大体公金的なもので詐欺をしたり、思考力が低下した状態に漬け込むのが特徴です。オレオレ詐欺もそうですが、真っ当な勝負ではない、まっすぐは当たってこない。弱い人に漬け込む所業を小説として書いて何が面白いの?という矜持が昭和の推理小説家にはあったように感じていますが、現代は犯罪に至る強い動機として戦争や貧しさ等を背景にできなくなってきているので、こういう人に漬け込む犯罪は確かに非常なリアリティを持って迫ってきます。
こういう無自覚な悪人がいることを私たちは忘れてはなりません。災害にあって困っている人たちや幼い子供を食い物にすることなど人間にできるのか?という通常の人の感覚とはかけ離れたところに彼らはいるのです。それを忘れてはいけない。
無知の知を本質的に理解できるのが賢人だけであるのの対局で、彼らは悪が何かを本当には理解していないのだと思います。悪に無自覚なのです。つまり、悪いとわかっているけど何らかの目的のためにやっている、というわけではなくて、そもそも悪いと思っていない。それが法に触れるから犯罪だと分かっているだけで、「悪」とは何かについて無自覚なのです。だから信じられないような所業ができるのです。そういう人がいることを忘れてはなりません。
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No.8:
(5pt)

絶望と再生のなかで企むやつは。

岩手沿岸中部からフェリーで5分の島が舞台。
”3・11は永遠に許すことのできない暗黒の日なのだ”と語る。
冒頭から凄まじい光景が迫る。
東日本大震災の直後、その2年後、そして10年後。
その切り返していくプロットは実に巧妙。
NPO法人代表の復興支援金の横領疑惑にミステリが。
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No.7:
(2pt)

構成に難点

東北大震災の際の宮古沖の有人小島を舞台にした復興支援金詐欺が
メインテーマだが、構成(目次)が震災直後の日々と約10年後の日々の
出来事が互い違いに10節ずつ出てくるので、10年後の話を読むと震災直後の
話の展開が見えてしまう。つまり、大雑把に言えば2節以降の震災直後の日々の内容は
結果がわかったスポーツの試合を録画で見ている印象になってしまう。
しかも震災直後の内容が細かい話が多く、10年後の展開を早く知りたくて殆ど
飛ばし読みにした。

やはり、震災直後の内容は前半にまとめて(しかも多少簡潔にして)、10年後の展開は後半に
まとめるべきだったと思う。
海神Amazon書評・レビュー:海神より
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No.6:
(5pt)

現実とフィクションのハイブリッド!

東日本大震災で被災した島に復興のプロが来て復興を助けるが、色々と裏がある話です。現実の中にフィクションが融合します。登場人物の方言もリアルで、実話に基づく心霊現象も起こります。題名の海神は、意味深いです。
海神Amazon書評・レビュー:海神より
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No.5:
(5pt)

引き込まれる交錯するストーリーとスピーディーな展開

染井為人は先の読めないストーリー展開とスピーディーさでグイグイ読み進められる。
未来を感じさせる来未のラストは秀逸。涙が出た。
アナザーストーリーも見たい。
海神Amazon書評・レビュー:海神より
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