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海神



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【この小説が収録されている参考書籍】
海神

海神の評価: 3.60/5点 レビュー 10件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全5件 1~5 1/1ページ
No.5:
(5pt)

絶望と再生のなかで企むやつは。

岩手沿岸中部からフェリーで5分の島が舞台。
”3・11は永遠に許すことのできない暗黒の日なのだ”と語る。
冒頭から凄まじい光景が迫る。
東日本大震災の直後、その2年後、そして10年後。
その切り返していくプロットは実に巧妙。
NPO法人代表の復興支援金の横領疑惑にミステリが。
海神Amazon書評・レビュー:海神より
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No.4:
(5pt)

現実とフィクションのハイブリッド!

東日本大震災で被災した島に復興のプロが来て復興を助けるが、色々と裏がある話です。現実の中にフィクションが融合します。登場人物の方言もリアルで、実話に基づく心霊現象も起こります。題名の海神は、意味深いです。
海神Amazon書評・レビュー:海神より
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No.3:
(5pt)

引き込まれる交錯するストーリーとスピーディーな展開

染井為人は先の読めないストーリー展開とスピーディーさでグイグイ読み進められる。
未来を感じさせる来未のラストは秀逸。涙が出た。
アナザーストーリーも見たい。
海神Amazon書評・レビュー:海神より
4334914322
No.2:
(5pt)

実際の巨大な震災復興にまつわる不正がモデルの一つか?

本作の最後にはフィクションと明記されていますので、これはあくまで、タイトル含めレビュアーの推認に基づく意見とお考えください。

本作は岩手県内にあるされる架空の島で起こった巨大な震災復興にまつわる不正が大きなテーマとなります。話は、復興を担ったNPOが復興資金を横領していたのではないかという場面から始まり、複数の登場人物の視点と時間を行き来し、展開していきます。

東日本大震災は多くの人を悲しませましたが、それに付け込んで私腹を肥やそうとする悪党が私欲を膨張させてやがては破滅するまでが非常に巧みに描かれています。

この作品最大の悪党「遠田」モデルは、岩手県山田町で事件を起こした旭川のNPOの元代表に着想があると推認できます。
→高校生の時の水難救助のエピソードや体格等の描写が本人と共通しています。また、実際に起こった内容と、本文内の事件内容の多くも一致か類似しています。ただ、作品中ではより非道な行いをする人物として描かれているので、モデルとして明示はしなかったかもしれません。

実際の作品もスピーディーかつスリリングでおすすめですが、事件そのものが気になってしまって、その後当時のネット記事や動画をあさることになってしまいました。

それくらいこの作品がリアリティのある魅力的なものだからかもしれません。
海神Amazon書評・レビュー:海神より
4334914322
No.1:
(4pt)

希望と闇は紙一重

東日本大震災の描写はいくつもの文献からと筆者の生の目で見た光景から目頭を熱くさせてくれた。今日は亡くなった人達が生きたかった明日なんだと改めて強く感じた。
実際の事件を元に物語は描かれており、時空の行き来がある構成もわかりやすく良かった。また、こんな悪い奴がいたのかと、憤りを感じるとともに、こいつにとっては自分が正義だと感じていたんだろうなと思う。立ち振る舞いや演説で、民衆をコントロール(洗脳)していったが、自分自身も知らないうちに悪い己にコントロールされてしまっていたのだろうか。肩を持つわけではないが、そんなことしかできない可哀想な奴でもある。
「震える天秤」のときも感じたが最後が怒涛の展開で、これで終わり!?と感じでしまった。もう少し、何かを感じさせてくれる最後が良かった。
こんだけのものを書ける染井さん、是非、もっと社会の闇に目を向けた、社会派ミステリーを期待したい。次回作、期待して待ちます。
海神Amazon書評・レビュー:海神より
4334914322

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