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機龍警察 白骨街道
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機龍警察 白骨街道の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全21件 1~20 1/2ページ
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従来は”敵”の存在を少しずつ炙り出しながら、特捜部の面々が(産官学の癒着した)巨悪と闘うという構図に、3人の搭乗員の過去を描きこんでいた。 しかし(前回からの流れを受けて)今回は大きく物語が動き、特捜の3人がミッションを追ってミャンマーの山中でゲリラや国軍と逃避行を繰り広げることになる。 日本での捜査とアクション満載の逃避行が交互に描かれて一気に読み終える。 しかもこれで終わりではなく、新たな局面を感じさせるラストも見事。まだまだ続きそうなシリーズではあるが、早く次を読みたいものだ。 | ||||
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最初の作品からここまでずっと曇ります。期待通りです。 | ||||
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え?ミャンマー軍のクーデター前にこれ書いちゃったの?予言しちゃってたんだ。ヤバい。報道で、避難民キャンプを軍が直接攻撃しているということがチラっと出て、その後沈黙しているんだが、あれってロヒンギャへの現在進行の民族浄化作戦なんじゃん!なーにがアウシュビッツは二度と起こってはいけないだよ。ボスニアでもミャンマーでも、何度も繰り返されているじゃないか。 警察機構の内紛と「敵」をめぐる暗闘と、機甲兵装によるSFチックな戦闘アクションとが融合し、ファンとしてはたまらない一冊。ドラグーンは登場しないが、敵の新型・第三種との死闘は、ロボットアニメみたいで痛快。ライザの死神ぶりも磨きがかかっていた。 惜しいのは、十二神将に姿を入れなかったこと。クァンの正体が一つ見えたのは楽しかったが、姿を十三番目以下にしちゃったのはいただけない。せめてグイジーフーの末席に加えておいてもよかったんじゃないかなあ。 | ||||
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これまで強さの底が見えなかった姿警部がミャンマーという戦場でついにその戦闘力を解放!というような展開を期待していたのだが。。。現地調達の機甲兵装では並の兵士に毛が生えた程度の活躍しかできず、何度も死にかけては謎の存在に助けられるというまさかの展開。龍機兵フィアボルグに下駄を履かされていただけだったのか?沖津が何としても手に入れたかった人材とか、傭兵ネットワークで最高ランクの格付けとかいう煽り文句は何だったのか?とどめに予想外の脇役が現行の機甲兵装で龍機兵も真っ青の戦闘力を披露し、度肝を抜かれた姿が「俺でもあんなの無理」と独白するに至り、特捜部のエース3人の影は限りなく薄くなって終了。ライザの死神ぶりが戦場でも健在だったのが唯一の救いか。 戦闘力がジャンプも真っ青のインフレを起こしてしまった本作。今後の展開やいかに。 | ||||
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ミャンマーの時世を生かしながら一方では京都の裏権力の広がりを持たせた展開であり、それなりに構成が練られていて読ませる。 ラストの新メンバーからして今後も予想がつかない展開が期待されるが、正直ちょっとだれてきた部分もあり飽きてきた。 姿と新メンバーとの関係がどうなるのかは気になるので、まだ読み続けるとは思うけどもっと「敵」との対決を明確にしてほしい。 著者の代表的なシリーズではあるが、最近ではむしろ「欺す衆生」とか「非弁護人」などのリアルな世界の迫力ある作品の方がずっと面白い。 | ||||
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この人の持つ文体がSF+ミステリー+ドラマ、というところに魅力がある!読んでいて、かなり複雑な描写、特に戦闘シーンなどわかりにくい部分が不思議に高揚させられて、主人公と一体化していく。もっと、隙間のある文章でも構わない気がするのですが、キャラたちがそれを許さないのだろう。京都弁についてはいろいろ見解があると思うが、この語り口で、何かぎ伝わってきた。この作品群で一番愛すべき箇所は登場人物の人間離れしたところ。 | ||||
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前作から間があって忘れていたところがあったので、未亡旅団からさかのぼって読み直しをしたら止まらなくなりました。 国内と海外の戦いが同時進行で進み、敵も少しずつ分かってきて今後の展開が楽しみです。 願わくは一年くらいの間隔で次作が出てくれるといいなあ | ||||
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ロボットアニメを生み出した日本人だからと言えばご尤も意見だとは思う。だけど、架空の機甲兵装と言う存在の戦いを描くこと、しかも、その操縦においてマクロを使うなんて発想はゲーマー的。その一方でコクピットに響く雨音に精神をやられる者もいるなんて表現は誰ができるだろうか? 雨の中の徒歩移動は過酷です。過酷でありながら雨は恵みでもある。歩き続けないといけない状況で水筒の水も飲めない時に、戦闘服にしみ込んだ雨で喉を潤すことができることを知っていますか? そんなことを体感したことがあるんじゃないかと思わせる作者の表現力は確かです。 一方で、作家には大きな構図で事を描くのが得意な作家もいれば、四畳半一間的なこじんまりとした世界を描かせたら随一と言う作家もいる。どちらがどうと言う話ではなくて、月村さんと言う作家は大きな構図を描くことが第一目的で、機龍兵というのはあくまでも小道具であるが、その世界観を綿密に描かないと気が済まないから、ここに至るまでの連作では機龍兵にスポットを当ててきたのではないかと。まあ、空中起動装置のパクリ的な部分は、言われれると分かっていても書きたかったんだろうなww 「敵」が今後、より明らかになってくるのだろうけど、その描き方や正体次第で月村さんへの評価が☆一つにも五つにもなるであろうことは明らか。あえて、姿たちに普通の機甲兵装を使わせて、新しい突入要員には機龍兵を使わせないことも伏線だと信じたいww いや、むしろ、増員される捜査員にどんな人物が加入するかを期待するべきかも。 それにしても、ラストで姿が感じる違和感。うーん、すっきりしないのは読者も同じ。この落とし所はどこに行くんだ?! | ||||
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シリーズ第六弾。 少数民族の国際問題や、戦争の悲劇を取り上げつつも、派手なアクションシーンがふんだんに織り込まれた圧巻のスケールのエンターテインメント活劇。 特に、国際指名手配犯の身柄引受のためにミャンマーに乗り込んだ警視庁特捜部の姿警部ら3人の突入班の信頼関係や戦闘シーンには惹き込まれた。 物語の終盤には、本シリーズの新たな展開を予感させる出来事もあり、次回作も期待させられます。 | ||||
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ずっと待っていたシリーズ続編がでた。 このシリーズをもっと続けてほしいと思う。 | ||||
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シリーズ6作目で、個人的には前作が今ひとつ(特に戦闘シーンが少なかったことと話の掴みにくさ)の印象だったので、さすがにちょっと失速気味か?と思い読みました。 が、そんな心配は全く不要で本来の面白さ大復活でした。 結構無茶な設定でしたが、飽きることなく読み進め、特に終盤の戦闘シーンは1作目、2作目に匹敵する迫力でした。(出来ればそれぞれお馴染みの龍騎兵装だとさらによかったのですが) 思わぬ助っ人や共闘はちょっと上手くいきすぎじゃない?とも思えましたが、次作に繋がる前振りだとすれば納得です。ミャンマーの歴史や現状についても上手く話に活かせており、なるほどと思わせる出来です。 とにかくシリーズ失速感を感じ始めていた人にこそお薦めしたいです。値段分はあります。 | ||||
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機龍警察シリーズが大好きで、待ちに待っていた小説でした。 予想通りの濃い内容で ワクワクしながら読みました。 60代後半で、孫がいる ばぁちゃんですが、このシリーズの完結編を読まないでは 死ねない気持ちです。 怖すぎる、いつもの表紙も月村さんの小説!って感じで好き。 次のシリーズは 来年末に読めるかな? 他の小説は再読はしないんですが、このシリーズだけは別。初めのシリーズから読むと、夢中で読んでしまいます。 | ||||
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結局のところ裕次郎(沖津)とマカロニ・ジーパン(姿)の物語な訳だから、主役である姿警部を圧倒的な格下にしたらアカンでしょ。12神とかいう激寒設定は作者お馴染みのご愛嬌としても、その異次元の操縦手にシリーズ屈指の魅力的な脇役を唐突にぶっ込んでおり、読者が彼に求めている役割はそれじゃない感がえぐい。 ●機龍警察 94点 ●自爆条項 98点 ●暗黒市場 97点 ●未亡旅団 94点 ●狼眼殺手 99点 ●白骨街道 78点 なんでこうなるの・・。 これまで超人的な持続力で紡いできた圧倒的なクオリティは前作で昇華し切っており、ここからは<敵>の核心に切り込み伏線をバンバン回収して畳みかけるフェイズであって欲しかった。 こんな感じでジャンプの人気漫画みたいに80点前後で長期化していくのだろうか・・ | ||||
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巻を追うごとに迫力をます筆致に引き込まれて読みました。 ミャンマーの今とシンクロするのみならず、日本の今も白骨街道をまっしぐらなのではないかと寒気がします。 四番目の男の登場、そして姿さんのこれからに目が離せません。 早くも続刊が待ち遠しい。 一点だけ、イスラエルの制式装備ならアズラエル(アズラーエール)又はアズリエルになるのでは? アズライールはアラブ語読みじゃないかと。。。 | ||||
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毎度毎度「機龍警察」は、日本国外で実際に起っている様々な紛争と、 その背景にある残酷な現実を巧みに物語に組み込んで、 詳らかに読者に見せてくれる。 今回はミャンマーのロヒンギャ問題、そしてクーデターだ。 「ミャンマー軍の巨大利権資金源の謎に迫る(2021.08.23 nhk)」 なんてニュースが、今、実際に報じられている。 姿・ユーリ・ライザは、今まで国内では余り発揮する事が無かった、 それぞれの履歴に基づく能力を存分に発揮して、異国の地で降りかかる 様々な難局に抗いながら進みます。 また日本国内では、捜査二課と特捜部が国産機甲兵装の開発に伴う 巨額の贈収賄ルートの解明から突破口を開いていくが・・・。 さて、このミャンマーの惨澹たる国情と巨額贈収賄がどう作用するのか? そして<敵>の意図は? 驚きの展開を随所に配置しつつ、ミャンマーでの怒涛の戦闘劇と贈収賄解明に 伴う驚愕の事実が、1・2パンチのごとく交互に読者を襲います。 もう本当に終盤手前あたりから本を手放せなくなります! ところで、確かに本作「白骨街道」は以前のシリーズ作品を読んでいなくても 楽しむことができるかもしれない。ただ、それでは少々勿体ない気がします。 やはり、登場人物たちの来歴を知っていた方がより面白みが増すのは当たり前。 なので、シリーズ作の中でも最初の「機龍警察」あと「未亡旅団」を読むことを 個人的にお勧めします。 | ||||
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十二神将八部衆とか立体機動やら派手めの諸々があるが、基本はダーク。作中様々な二種機甲兵装が出て来てテクノロジーの進歩を見せて読者に新陳代謝を予期させる。龍機兵のアンドバンテージも低くなりだしたのか?機体やパイロットの世代交代もありうるのか?沖津部長の泰然自若さも巻を追う事に薄くなってるようで読み終えても次巻が待ち遠しくなる。 | ||||
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同時代の機甲兵装に対して圧倒的なアドバンテージを持っている龍機兵のはずですが毎回戦闘では(一対一であっても)手こずります。今作品においては戦闘を間近に見ながら姿は宿敵の戦闘力に驚嘆していましたし自らに勝ると認めてもいました。オズノフやラードナーも優秀ですが総合的な戦闘力は姿には劣るといった設定です。となると結局のところ3人の傭兵さんは、結局龍機兵頼みでしかないようにも読めてしまいますね。無論圧倒的な戦闘力の差では物語として面白くないでしょうからしょうがないのですけど。ちなみに生身での戦闘力はラードナーが一番であるな。と改めて思った次第。 | ||||
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いつものようにとても面白い。 寝る時間削って一気読みした。 | ||||
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月村良衛「機龍警察」シリーズ、待望の最新作。 前作「狼眼殺手」ではこのシリーズ最大の売りである戦闘兵器・機甲兵装がほとんど登場しなかったのが残念でしたが、本作はそれを補って余りあるほど、機甲兵装が大活躍しています。しかも舞台は雨期のミャンマー。姿、ユーリ、ライザの突入班3人はもちろん、シリーズ常連の思わぬ人物が機甲兵装で現れ、驚異的な技量を見せつけて驚かせます。 「白骨街道」の由来となった「インパール作戦」と徐々に重なっていく、ミャンマーでの「死の行軍」ぶりがとにかくすごい。気候は全く違いますが、作者の「土獏の花」を彷彿とさせます。敵がいつ襲ってくるのか。そもそも誰が敵なのかもわからない。不可解な殺人事件まで起きて、クライマックスだらけの戦闘シーンにミステリ要素が融合し二転三転する展開はページを繰る手を止めさせません。確かに、絶体絶命の瞬間、救世主が現れる“ご都合主義”が多すぎる気はしましたが、大半はそれにも理由があることが明かされたりするので許容範囲ではないでしょうか。 一方、このシリーズが常に良質の「警察小説」であったことを思い出させてくれるのが、京都を中心に繰り広げられる“経済事件”の行方です(捜査自体は東京を拠点としているのですが)。汚職事件の捜査は、とかく地味なものですが、前作に続いてそこに「特殊能力」を持つ仁礼捜査官を登場させることで飽きさせません。そして最終盤のどんでん返し・・・ 物語は最後の数ページ、微妙な違和感を残したまま終わります。全編を通じて敵と思っていたものが味方に、そして味方と思っていたものが・・・という表裏一体を見せつけられてきた中で、苦い余韻を残すラスト。作者の面目躍如たる作品だと思います。 「このミステリーがすごい」などで常に上位にランキングされる本シリーズ。一般的な人気は今ひとつなのが残念です。今回も、より多くの人に読んでもらいたい傑作です。 | ||||
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月村了衛を読むのは、2021/5月の「非弁護人」以来になります。そして、<機龍警察シリーズ>については、2017年9月に読んだ「機龍警察 狼眼殺手」以来になりますが、その間、作者はプロブラム・ピクチャーを量産した時代の我が国の映画産業のように時代小説、クライム・ノヴェル、「昭和・東京」小説と立て続けに良質のエンタメを書き続けてくれましたので、間が空いたことについては致し方なかったのかもしれません。しかしながら、私は「ドル箱の大作」をひたすら待ち続けていました。「機龍警察 白骨街道」(ハヤカワ・ミステリワールド)を読み終えました。 ストーリーを追うことはやめにしたいと思いますが、今回の舞台は、ミャンマー、そしてもう一つの舞台は古都・京都。国際指名手配犯を追ってミャンマー行きを命じられる姿、ユーリ、ライザ、三人の突入班龍機兵搭乗員たち。待ち構えるミャンマー警察、国軍、武器密輸商人、人身売買組織、そしてロヒンギャの少年・カマル。 方や、特捜部理事官・城木の身内にあたる城州グループによる「機甲兵装導入」を巡るあれやこれやの事件をめぐる贈収賄ルートを追及する沖津以下特捜部の部員たち。そして、城木の従兄、城州ホールディングス役員、城邑昭夫とその妹・毬絵との間で深く苦悩する理事官・城木の孤立した姿。3方の視点から描かれる謀略事件は、「動」なる事件と「静」なる事件を交互に描写しながら、この国を覆い尽くす「悪しきもの」の存在へと力業でアプローチしていきます。 また、タイトルが象徴する白骨街道へと連なる「インパール作戦」という歴史的なパースペクティブを天上から照射しながら、混乱の中にある「スー・チー政権」という「今」を差し出し、その中に映画的な軍事ロード・ノヴェルとも呼べるような視点から、月村了衛は、姿、ユーリ、ライザたちの血沸き肉躍る冒険行を充実の筆致で書き連ねていきます。「文句なし」のエンタメだと思います。(荒ぶる冒険の中、伏線もまたしっかりと回収されていますから、巧みなストーリー・テリングを堪能できます。) 影に怯える財務捜査官・仁礼、マーメイドを意味する「ミュアゲルト」をしなやかに駆使するライザ・ラードナー、ミャンマーの大地、密林、その「ミュアゲルト」の機体を叩く一向にやまない雨音。原初の旋律。毬絵の「京琴」のしらべの如き京都ことばが、聞こえるはずのない「ビルマの竪琴」の音色に変わる時、第二種機甲兵装による地獄の闘いが繰り広げられます。 ページ・ターナーでありながらも、時折、立ち止まって周りを見回した時、(「コロナ禍」によって暴露されたこの国の脆弱性に立ち返った時、)すべては「一瞬の敵」ではなく、「巨悪」とも呼べる"Constant Enemy"によって牛耳られたこの国のシステムを嫌悪し、憂うことにもなりました。私たちにできることがあるとすれば、それはユーリ・オズノフがいみじくも云った言葉だけなのでしょう。 何と言ったかは、本書を最後までじっくりとお読みください。 | ||||
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