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血の葬送曲
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血の葬送曲の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.25pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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矢張りこういう展開になるのだと思いながら読み進める。 もう少し時代背景を細かく描写できるとリアル感が出るのだけれど。 | ||||
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刑事+恐怖政治の小説。 実在の人物が何人か登場して物語に絡んでくる。 中盤はハラハラして面白い。 序盤と終盤はやや退屈。 | ||||
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ロシアが舞台のストーリー。 最初は読みにくいのかと思っていましたが、そんなことはなくあっという間に引き込まれていきました。 主人公は繊細な一方、大胆な一面もあって感情移入しやすいですし、狡猾でいかにもというような登場人物がたくさん出てきてワクワクします。 タイトルもそうですし、第1章Fから始まって終幕コーダで終わるように音楽用語が使われている点も後になって理由がわかるんですね・・・。 | ||||
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「血の葬送曲 "City of Ghosts"」(ベン・クリード 角川文庫)を読み終えました。 訳出されなくなったトム・ロブ・スミスの「チャイルド44」などを想起しましたが、明らかに「世界観」が異なります。 舞台は、1951年のソヴィエト社会主義共和国連邦、レニングラード。スターリンによる恐怖政治の時代。二本の線路が並行して敷設された場所で、5つの死体が線路上に置き去りにされ、それらの死骸はそれぞれが惨たらしい状態で置かれています。通報を受けた人民警察警部補・ロッセン及び第17署の警察官たちが駆けつけますが、5つ目の死体に被せられた青い帽子がMGB(国家保安省)のものだと判明し、驚愕します。MGBは、恐怖政治の走狗とも言うべき政治警察であり、人民警察もまたその存在に戦々恐々とさせられています。 誰が、何故そのような残虐な行為に及んだのか?ロッセンによる捜査が開始されますが、いつものようにストーリーを語るのはここまでにしたいと思います。 時代と背景を把握しながらの読書になりましたので、前半は時間を費やしました。また、レニングラード音楽院卒業の音楽家(バイオリン奏者)という特異な過去を持つ警部補・ロッセンに与えられた背景もまた、この物語にソヴィエトという国の「歴史」の深さと闇を感じさせて秀逸なキャラクター造形だと思います。 警察小説と言うより、歴史に翻弄されながらも「暴力装置」と化した政治権力に屈することなく静かに戦い続けた男のその時代のアクチュアリティが描かれていて、そのことが物語の面白さを牽引しています。しかし、後半にとてもイマジネィティヴな山場があって、それはこの物語の白眉だと思いますが、それ以降の展開は歴史を矮小化しているように思えてあまり感心できませんでした。 (あまり良い邦題だとは思えないことも含めて)ミステリ的興趣の要でもある、この物語のキーとなるべき「目に見えない」ものの存在を語るわけにもいかず、少し歯切れの悪い書き方になってしまっているかもしれません。お許しください。 | ||||
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