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漂流
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漂流の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全225件 101~120 6/12ページ
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「あと1週間だけ時間をください。1週間で この本を読んでください。」と言って「漂流」を渡します。読み終わった時にきっと思いとどまってくれると思います。それでも気持ちが変わらなかったら止めることは無理だと思います。 | ||||
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以前も読んだのですけど電子書籍で再読、山の遭難の本などもたくさん読んでいるのですが、同じ条件なのに生死を分けるのはどういう事なのかなと考えてこの本を再読しました。 近くを船も通らない孤島、本土に帰る望みもないまま生きる、仲間は死んでしまって一人が残り数年、遭難もそうですけど体力の差があるにしても生きようとする気持ちが一番大切なのですね。 病は気からとも言います。 生はまさに気力、あきらめたら終わり。 勉強になります。 | ||||
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遭難し、無人島に打ち上げられた船乗り。12年もの間、無人島で生きぬいた。後から遭難者が増えても、主人公の力強さ、生き抜く力には勇気を貰える。遭難物は力強い。現代では体験できない、生活と死が隣り合わせの日常。そこに人間の本能として引き付けられる。読んでいて爽快この上なし。生きる力の素晴らしさよ。人間の知恵の奥深さよ。 | ||||
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かの吉村昭氏の名著。吉村氏の著作は3冊目になります。 1冊目は三陸大津波。3・11の時に改めて注目されて初めて読んみました。 徹底的な聞き込みと郷土資料の調査により、明治以来3度も大津波に襲われた三陸地方の悲劇を伝えています。 2冊目は熊嵐。 3冊目がこの漂流。 1700年代江戸時代、土佐の漁師、長平が時化に会い、仲間とともに遭難。 今の小笠原列島、鳥島に流れつき12年の歳月を過ごす話です。 時化にあわなければ一介の漁民としての人生を全うしたはずのに、絶望に打ち勝ち水も出ない無人島で生き抜く術を見出し、流れ着いてくる漂流民とともに力を合わせ自力で日本に生還します。 もちろんこの作品でも吉村氏の取材力が威力を発揮します。 生前の長平に会うことは当然できませんので伝承の聞き取りや風土記が元ネタなのでしょうが、仲間との会話や長平の心の内に触れているとあたかも直接長平に聞き取り調査を行ったかのような錯覚を起こしてしまいます。希望を捨てず、仲間を見捨てず、規則正しい生活を守り、神仏に祈り続けるさまからは、江戸時代の庶民の平均像が垣間見えるとともに何とも慎ましく謙虚に生きていたのだなぁと感じました。 帰還してからは一切のセリフがなくなるのも読者に想像力を膨らまさせようとする仕掛けなのでしょう。 素晴らしい本でした。 | ||||
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面白い、映像がはっきりと浮かんでくる。彼の作品の中でも代表的なものだろう。一読に値する一冊。 | ||||
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とても読み易く時間を忘れて読み進められます。漂流して無人島暮らしも悪くないかな | ||||
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息子に「面白いよ」と薦められ借りて読んだ。 吉村昭さんの丹念な調査と確かな筆力にグイグイと引き込まれていった。 子供の頃「ロビンソン・クルーソー」に憧れ当時布団に潜り込むと何度も、 その生活を夢想した。 しかし、この小説に描かれている話は壮絶で過酷。 アホウ鳥を食べ繋いで12年間生き延びたことも圧巻だが、 私は船が嵐に遭遇した時の様子と島を脱出するために船を建造する様子に着目。 当時、船が嵐に遭遇した時、人間がなせることと言えば帆を降ろす、 荷物を捨てる、最後には帆柱を倒す。 そして神仏に祈る。 これらの様子が丁寧に描かれているのだが、あまりにも空しい。 一方いよいよ後半の後からたどり着いた遭難者達と島を脱出するために船の建造計画を立案。 何しろ鳥島には大した木もないから、頼りは流木。 その中でもメイン材料が遭遇した船の破片というのは、あまりにも皮肉。 それと思わず「凄い」と呟いてしまったのだが船建造の為に、彼らはまず模型を作ったのだ。 どんな船を作るのか、どのようなプロセスで作るのかを検討するために模型は大切だ。 それに加えて模型の存在で 「船を作って島を脱出して故郷に帰る」気持ちを一つにすることが出来たのではないだろうか。 人が生き抜く力をまざまざと感じた一冊だった。 | ||||
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チャールズダーウィンの言葉、変化に対応できる者が、生き延びることができる。どのような状況にも、決して あきらめないことを、つくづく思いつかさ れる。先のことを、常に考える重要性も教えてくれた。 | ||||
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実話に基づくフィクションとは思えぬほど、漂流者の苦労がうかがい知れる迫力ある作品。ややもすれば殺伐とした、物にあふれる、他人の繋がりのうすい・・・現代に生きる私たちには大変、参考になるし反省材料多く、学ぶべき生き方を示してくれる。アメリカ映画に同じようなストーリーあった。「キャスタウェイ」?がこの話をパクったのかな? | ||||
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米国で読みたくなりKindle版を購入(超便利) 写実が上手なので、活字を追うだけで見たことも無い島の景色がありありと目に浮かぶ。あぼう鳥の姿も頭の中で完成されてしまった(多分実物と全然違うけど)。極上の緊張感と緊迫感をお楽しみあれ。 | ||||
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いや~感動しました‼ 本を読んでいて…こんなにも情景がリアルに目の前に拡がるような作品・ここまで主人公に感情移入した作品は初めてかもしれません。 作者の演出力がホント~にホント~に素晴らしく感激しました。 今の俳優ではあまりにもショボ過ぎて作品をダメにしてしまうので、 もしも生きていたなら…長平を三船敏郎、監督はもちろん黒澤明、脚本・橋本忍で映像化してほしかったなぁ~。 きっと『七人の侍』並みの大作になっただろうなぁ~。 | ||||
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絶海の孤島、鳥島に漂着した江戸時代の船員、長平が、後から漂着した別の船の仲間とともに、流木を利用して船を建造し、海を渡り、八丈島まで航海して帰還した実話を元にした時代小説である。故郷土佐に帰還したのは、漂着より14年目だった。 長平が置かれた状況は、様々な道具を持っていたロビンソン(これも実話を元にした小説)よりもずっと過酷だった。火打ち石すらなく、アホウドリの肉や卵を生で食べるしかないのである。 後から加わった漂流者を仲間とし、5年かけて作った船に14人の仲間と乗り込み、決死の覚悟で島から船出する場面は圧巻である。 鳥島の位置も、日本本土の方向も、何もわからないのである。船はありあわせの材料で作った脆い船である。当面は、島で暮らす方がよほど安全だ。しかし、長平は、無人島で朽ち果てるよりは、海に乗り出して沈んだ方がましだと考える。 星1つマイナスしたのは、登場人物が現代標準語を話しているためだ。出身地に合わせて、土佐弁、薩摩弁、大阪弁で話すべきではないか? | ||||
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一気に引き込まれていく迫力があります。 ストーリーも圧巻でこれほどの悲劇があったとは知りませんでした。 | ||||
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江戸中期から後期にかけての日本における海難事故の現状と、漂流者の生に対する生きざま、そして、生還後の政府の態度など、 この本に必要なものは、地図や注釈図が有るともっと面白いと思う。 | ||||
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好きになった。吉村先生の本をいっぱい読みます!史実に基づくお話が好きです。 | ||||
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最初は単調かと思いましたが、ずっと心に残る本です。面白かった。 | ||||
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非常事態に巻き込まれた時、絶望せず冷静に状況分析し、可能性を見いだし行動することで生還を果たした主人公に感動。以前職場研修で、無人島に流された時、誰と一緒がベストかというお題で議論するというのがあり、私は漁師と自衛隊の人とミュージシャンがベストと主張したのですが、この中のミュージシャンはあっけなく死んでしまいましたね。 | ||||
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とにかくすごい話ですね。 何かに挫けて自殺を考えているような人に、ぜひ読んでもらいたいです。 Never give up. どんなに絶望的な状況でも、決して諦めてはいけない。 不可能に見えるような方法でも、とにかく希望を持って努力すれば、何か明るい兆しが見えてきたりする。 それを信じて生きるしかない。 そしてさらに感動したのは、彼らが鳥島を去る時、そこで亡くなった仲間の遺骨を大切に持ち帰るとともに、その後も鳥島に漂着するであろう人びとのために、有用な道具を残すだけでなく、洞穴の壁に、鳥島で生き残る術まで書き残すというシーンです。 そういう気持ちでいたからこそ、神仏の御加護があって故国に帰れたようにも思えるし、 もし神仏の御加護などは関係なかったとしても、そういう他人を思いやる気持ちがあったからこそ、 お互いに力を合わせて、地獄のような逆境から、遠い故国に帰れたのだと思います。 普通のサラリーマンでも、受験生でも、会社が倒産した経営者でも、落選した議員でも、魔が差して何かの犯罪で転落した人でも、 絶望しそうな人、みんなに読んでもらいたいです。 | ||||
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この本を読んでから、自分の中で食事に対する考え方が変わった。美味しいものを食べれるのがどれほど幸せなことなのか。この本を読んでから、美味しいものを食べることがとても幸福に感じる。 人生を変えてくれた一冊です | ||||
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感動しました。吉村さんは良い仕事を残されたと思います。 解説の高井さんも書いておられますが、吉村さんの作品の良さは『正確で節度のある視線』 にあると思います。元より資料の乏しい中で、史実と史実の間を作者の想像という漆喰で 固めながら作品に仕上げる訳ですから、そこにフィクションの部分が含まれるのは当然です が、読んでいるといつの間にか長平という人間に自分が同化しているのに気付かされます。 生還した14名のチームワークにエールを送ります。 | ||||
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