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漂流
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漂流の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.76pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全225件 201~220 11/12ページ
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本作品は吉村昭の長編漂流もの第一作。史実に残る短い記録を、これだけの面白い長編へと膨らませるのは、まさに作者の手腕だ。 江戸時代、荒天に遭い無人島へと流れ着いた土佐の船乗り・長平ら4人。そこは川も湧き水もない火山の島・鳥島だった。やがて一人になった長平は水や食料を得るため、知恵を絞り工夫を重ね、孤独にも耐えた。こうした長平の努力が、運を手繰り寄せ少しずつ実を結んでいく。 本書に綴られる“生きるため、そして島を脱出して故郷に帰るため”の工夫や試行錯誤の数々には驚かされる。何より、絶望的な状況に陥りながらも、あきらめることなく前を向いて生き続ける長平の姿には、多くの人が勇気づけられることだろう。 | ||||
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史実をもとにしながらも、とても実話とは信じられないような壮絶な物語です。 終戦を知らずに十年以上を過ごした日本兵の話から始まり、江戸時代への漂流事故へ… 水を貯蓄するkともない火山島に辿り着いた長平の記録ですが、半ば以降まで読み進めつつも「どうやって脱出するのか」と見当もつかないような過酷な環境と、孤独や絶望に苛まされる人間の内面の描写が見事です。 | ||||
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あほう鳥しかいない無人島から 力を合わせ船を作って脱出しようとする人々。 知恵を出し合い、計画を練り、こつこつ作業を進め、 どうしようもないことは神に託す。 絶望したり望みをもったりしながら何十年。 船の材料はすぐには手に入らないけれど 何年にもわたって、うってつけの材料が少しずつ流れつく。 うまく出来た話のようだが、 ほんとうにあった話だというのに感動した。 励まされた。 | ||||
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江戸時代、数々の漂流や難破事故があったのだろう。そのような 史実に基づいて吉村昭が描いた力作である。鳥の羽根を衣類にする ことやビタミン不足をどのように補うか、病気との闘い、サバイバ ルについて考えさせられる。漂流と言えば、佐野氏のヨットによる 漂流記も事実に基づいた本人が描いた「たった一人の生還」がある。 生きて生還する感動の物語である。日常の生活がいかに平和である ことを、今回の東北の震災や福島原発などを通して、実感している。 こういうときだからこそ、このような本を広く読んでほしい。 | ||||
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無人島に流れ着いた主人公がたくましく生きてゆく様に、 現代に生きる自分はいかに沢山のものを必要として生きているのかがわかる。 現代の世の中で当たり前のものも、 実はとても大切なものである事に気づかせてくれる素晴らしい本です。 吉村氏の文章も読みやすく、 史実に基づいた話でありながら、 主人公の心の動きが描かれており、話にグイグイ引き込まれる。 久々に読後「面白かったなぁ!」とスッキリできる本でした | ||||
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とにかく面白い。 まるで自分も漂流民の一員としてその島で暮らしているかのような臨場感を味わえる。 自分だったらどのようにして日々を過ごすのだろう… あるいはあっけなく病気にでもかかって苦しみ悶え息絶えていくのか… 色々な想像をしました。 一気読みできます。 おすすめです。 | ||||
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サバイバルものの番組や本、マンガ等見るのが好きなんですがこの本めちゃくちゃ面白かったです。 まず冒頭に作者が有名な日本の無人島話を二つほど紹介。戦後数年たってからの事件でサイパンのアナタハン島で32人が生きてた話(この話を元にした小説&映画が「東京島」)とグアムで発見された横井さんの話。 この時点ですでにひきこまれます。 ではもっと昔、江戸時代に船で漂流した例はないのかと作者が興味を持って資料を調べまわりそれをもとに小説として書き起こした本編が始まります。すばらしいイントロ。 超簡単に説明すると船が難破して絶海の孤島(伊豆諸島の鳥島という火山島)に漂着した長平という男の島でのサバイバルストーリー。 最初4人いたけど1年たったら死んで一人に。何より一人の孤独がつらく途中自殺を考えたりおかしくなりかけたりする。 サバイバルするうえで厳しかったのは「火」をおこせないこと。なんせ着の身着のままで漂着したので包丁とかの切る道具もない素手でのサバイバルは本当に大変。 食べ物はその島に群生するアホウ鳥を殺して生で食う、これが主食。後はその卵や貝、魚をとったり。そして水源がないその島では雨水を卵の殻(結構大きい)にためて飲むしかない。さいわい降水量の多い島だった。 アホウドリが島から離れる時期があってそれまでに干し肉にして保存しておいたものを食べてすごす。 とにかく何でも工夫して生き延びていく姿に感銘を受けます。 島の周りには船が通ることは一切ないけど漂流ルートになってるらしく同じように難破して流れ着いた人たちが合流して最終的に15,6人になる。(やっぱり生き延びる意志の弱い人間は亡くなっていった。弱気が一番の敵) 合流したグループが火をおこす道具を持っててそこからは肉や卵を焼いたりできるようになり調理法がレベルアップ! そして救出を求むべくいろいろ手を尽くしたがすべてうまくいかず「船」をつくることを決意するもなんせ島には木材や釘とかが一切ない・・・そんな状況に何度も絶望しながら国へ帰りたい一心であらゆる手を尽くす16人。最初に漂着した長平は12年、37歳になっていた。 果たして彼らは船を完成できるのかそして生きて島から脱出できるのか・・・ 何もない状況でも生きる意志と工夫さえあれば生きられるんだな。すごいわ。超名作! この作品映画化されてるみたいだけどものすご見たい! | ||||
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多くは語るまい。巨匠・吉村昭氏による不朽の名作だ。 主人公の言動の全てが、圧倒的な存在感をもって迫ってくるストーリーに釘付け。 これを読んで、生きること、生き抜くことの大事さを痛感しました。 | ||||
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航海術は結構発達していたはずなのに危なくなると「祈る」行動が記載されている。もちろん記録から起こしたファクションなので実際に何が行われていたのか全貌は明らかでないだろうけれども。 漂着後の死亡者もいる。アホウドリだけでなく海草などいろいろ食べた者が生き残ったらしい。乾燥肉だけだとビタミン不足になるのだろう。多量のデータとしても使えるのでいろいろな読み解きができそうだ。 | ||||
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この本は絶対にネタばれや筋書きを見ないで読むことをお勧めします。 皆さんの評価を見て解るとおり、買ってから後悔するような本ではないので 興味あれば買ってしまったほうが良いです。 私はレビューを読まないで、表紙裏の筋書きも目を通さずに 読み始めましたが、先がどうなるか解らないので 始終どうなるかドキドキしながら読みました。 退屈な中だるみがないのでサクサク読めます。 無人島の日々を読んで感じてください。 お勧めです! | ||||
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これ事実!?人間の生命力の凄さと脆さ、精神力と生命力の密接な関係。考えさせられました。吉村氏の淡々とした文章の中に溢れ出る人間への思いを感じながら、一気に読んでしまいました。感動です。 | ||||
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孤島に暮らしながら、限られた材料で船を作成し脱出するプロジェクトの遂行の様子に感銘しました。希望を持って行動することの重要性を教えてくれます。 | ||||
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おもしろいっ!! すごいっすよ、一気読みしますよ絶対。 多くは語りません。最っ高のエンターテイメント!! 未読の方はぜひっ! | ||||
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はっきり言って、本書を読んで可也の衝撃を受けました。よく無人島に漂着し、そこから脱出するような子供向けの冒険小説がありますが、それがノンフィクションであった時、人に与える衝撃がこんなにも違うものかと思いました。人間として、生きることの喜びや悲しみといった次元を通り越し、この世に生を受けた動物として運命に任せて生きることの辛さや苦しさがひしひしと伝わってきます。また孤独の恐怖と仲間の有難さなど、本書にはたくさん得るものがあったと感じます。 | ||||
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長平ら4人が鳥島に漂着したとき,文字通り着の身着のままで,火打石すらなかった。このため,長平は,その3年後に儀三郎ら大阪船の漂流民が漂着するまでの間,あほう鳥の肉や貝などを,火を通さずに食べなければならなかった。また,島は,川や泉などは全くなく,まともな樹木も生えていない火山島だった。 ……よくこんな過酷な環境の中で12年も生き延び,生還できたものだと感心してしまう。 が,実は,本書で一番感銘を受けたのは,冒頭のアナタハン島のエピソードだった。 終戦時,女1人,男31人が,南海の孤島アナタハン島で生活していた。終戦の事実も知らない彼らは,昭和25年に女が米軍に助けられ,翌年に生存者が投降するまで,外部と全く交渉することなく生活していた。この間,仲間内での殺し合いなどがあって,11人の男が命を失ったという。 女性は,望まれればどのような男も受け入れ,全員の協議で指名された男と同棲していたが,その間も他の男と関係を持っていた。帰国後,「アナタハンの女王」として小さな劇場を回ったり,映画化されたりしたが,その後,再婚して,たこ焼き屋を営んで生計を立て,50歳で病死したという。 ……吉村は,本編への簡単な導入エピソードとして扱っているが,これ自体,長編小説のテーマになりそうな話だと思う。 | ||||
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船が漂流しやっとのことでたどり着いたのは何もない無人島。水も植物もなく、生き物といえばアホウドリだけ。という過酷な状況下、長平が如何に生き抜こうとしたかが描かれています。驚くべきはその生命力。人間、その気になれば何でもできる、あきらめてはいけないということが伝わってきます。今まで読んだ、どんな冒険小説よりも面白く、スピード感もあり一気に読めてしまいました。 | ||||
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土佐の国の長平ら4人の乗った船が嵐により遭難。やっとの思いで たどりついた島は、船も通らぬ日本本土からはるか彼方の無人島だった。 そこで長平たちを待ち受けていたのは・・・。 壮絶な戦いだった。無人島での生活は過酷を極める。飲料水や食べ物の 確保は一番切実な問題だ。長平たちは知恵を絞り、さまざまな問題を 解決していく。島での暮らしが落ち着いてくればくるほど、次に彼らを 苦しめるのは望郷の念だ。島を脱出する方法はどうやっても見つから なかった。だが、極限まで追い詰められても、長平は決して希望を捨て なかった。「生き抜く。そして日本に帰る!」その不屈の精神には鬼気 迫るものがある。どんなときでも前へ進むことをやめなかった彼らが 最後につかんだものは・・・。読み始めてからラストまで、一気だった。 「あきらめないで信念を貫けば、いつか道は開ける。」そう強く感じ させる作品だった。オススメです。 | ||||
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土佐出身の船乗り長平が遭難し、伊豆諸島の最南端に位置する鳥島に漂着し13年間の苦難を経て、無事生還する話。 ロビンソンクルーソー、キャストアウェイなど、海外には、漂流の文学はかず知れないほどあるが、日本ではあまり聞いたことがなかった。 だが、、、それらの話を見たあとで、この本を読んでよかった。 というのも、この本にかかれている内容がもっとも絶望的であるからだ。 漂流小説のベストオブベスト! | ||||
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江戸時代、シケに遭って草木の生えない島へ漂着した男たち。 十二年後、本国へ生還する「LOST」顔負けの物語である。 冬の間だけ島に渡ってくる「アホウ鳥」を食し、雨水を貯める。海岸に漂着した木材で舟を造りあげ、脱出。 全てが非日常を極めた島での生活は、人間の逞しさと脆さを見せてくれる。飢えと孤独と死。 人類は、これ以上の苦痛を味わったことがないのではないかと思う。 無事に生還するが、諸手を上げて喜べない諸事情が重くのしかかる。 吉村氏の問題提起が胸に残る。 | ||||
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江戸時代に土佐で難破し漂流、鳥島に打ち上げられ、数年を経て帰還した人の話。 大勢は死に、最初に漂着した中の1名と後から漂着した数名で帰還。 生きる勇気を与えられる。 『無人島に生きる十六人』、『エンデュアランス号漂流』などと読み比べると更に面白いです。(この2冊では多くの人が生還します) | ||||
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