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(短編集)
半分世界
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半分世界の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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不思議な小説で、設定が奇抜、奇妙で、その状況説明で面白さのピークを迎えているような気もしたけど、読んでいるうちにじわじわとくる。 うまく言葉にできない。 特に最後の「バス停夜想曲、あるいはロッタリ-999」については、壮大な物語を読んだ気分になり、一番面白かった。 他の作品も読んでみたい。 | ||||
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一言で言うと、変な話です。 創元SFで言うと、『うどん、きつねつきの』とか好きな人は好きなんじゃないかな。 ラテンアメリカ文学あまり知りませんが、予告された殺人の記録とか好きな人も。 変な設定を、状況を決めて突き詰めて行くとどうなるかが見られます。 私は非常に面白かった。状況がおかしいだけではなく、それが少しずれた視線から語られるから、漂うユーモアがすごい。笑ってしまう。 他の方のレビューで、『衒学趣味がある』というのがあり、なるほどというところはありますが(ラテンアメリカの小説名とかがよく出てくる)、最後のバス停の話とかは、多分架空の書名使って遊んでたりするので、小道具の一つと考えて読めば良いかもしれません。 | ||||
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文句なく面白いです。 私も筒井康隆のファンで、前のレビューのかたも言及しているのでそこの違いも述べたいと思います。 本書「吉田同名」と筒井康隆氏「平行世界」を読みくらべると参考になると思います。 どちらもある日複数の「自分」が出現するというIFです。 筒井氏の短編はIFのあとも、エスカレートが続いていきます。そのIFをめぐって、その矛盾がどんどん広がっていくという面白さです。複数の自分は微妙に違っていてそれが増幅していくとトンでもない自分が出現していくというおもしろさですね。 それに対して石川氏の場合はIFのあとは、普通の生活というか、そのIFを受容して世界が進行する様子がリアリティーを追求して進行していきます。 そのリアリティーは歴史や官僚制、家族生活、社会現象を準拠枠としていて、それを面白いと思うかどうか、そこで読者の感想が分かれてくると思います。最初のIFが骨董無形であればあるほど、その後つづいていく、もっともらしい生活、それがありそうであればあるほどその落差で笑ってしまうという感じですかね。 職場の飲み会にいって「もし明日から残業が一切禁止になったら」とか「もし社内が英語だけしかだめになったら」あたりの話題から、なにが起こるか、罰則はなにか、誰がなにをしそうかとかで盛り上がることがありますよね。 それをプロの作家にやってもらっているといえるかもしれません。 「白黒ダービー小史」は町が二つに分かれてフットボール(サッカーか?)を続けていく話で スケールといいそのいかにもありそうなエピソードといい 作者によほどの力量がないと書けない力作だと思います。 文句なく名作だと思います。 過去のSFに例えるなら、IFの部分は筒井康隆テイストですがその後のリアル展開は小松左京チックだといえるかも知れません。 ただ、リアル展開の部分の面白みというのは過去になかったものだと思います。 石川宗生氏、宮内悠介氏と 日本SF界に新しい面白さ、幅の広さがでてきたのはうれしいです。 | ||||
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ラテンアメリカ文学、筒井康隆や安部公房が好きな方に。次回作の購入を誓うくらいには面白かったです。欲を言うと、飛び抜けた新しさや独特のスタイルが欲しいところ。希代の作家になるかどうかは、いつか書かれるであろう長編小説を読んだら分かりそう。 | ||||
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