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錬金術師の消失



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【この小説が収録されている参考書籍】
錬金術師の消失 (ハヤカワ文庫JA)

錬金術師の消失の評価: 4.33/5点 レビュー 6件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.33pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(3pt)

ミステリで錬金術師は宣言物理トリックのようなもの

ファンタジーとミステリの融合と言えば個人的には北山猛邦が浮かぶが、ファンタジー世界を舞台にしても何でもアリにせず、
むしろ対極で硬派な物理トリックをかましたのが北山猛邦が受けた要因の一つだと思うが、
トンデモトリックを仕掛けるためにファンタジー世界を選んだという感じの北山と比べ、
この作品の場合はファンタジー(ラノベ的な)の世界観ががっつり基礎にあって、
その上にトリックがあるという感じ。
何でもアリかというと、境界線上か、ギリギリ物理トリック側か。
この辺は北山猛邦と似た感じだが、シリーズ物なので仕方ないのかもしれないが、
これだけ世界観が作り込まれているならむしろもう少し大トリックを期待したくなる。
とはいえメイントリック以外にも色々「意外な事実」的アイデアが投じられているし、解決も一筋縄では終わらない。
ミステリ作品で錬金術師が登場するというのは考えてみれば物理トリックかましますという宣言のようなもので、
過去作を踏襲した上で洗練され、中途半端なミステリジャンルということはない。

序盤はカッチリした設定の説明とキャラクター描写にかなりの部分割かれる。
なので反比例してミステリとしてクローズド・サークルの緊張感は下がってしまったように思うが、そこは好みか。
ただラストはストーリー的に世界がより広がりそうな次作にかなり期待させる終わり方をする。

一つ大きな不満なのは、キャラの名前がいくらなんでも複雑すぎないか?(全員じゃないが)
とっかかりが無さすぎて、音としても特徴がなく、結局ちゃんと把握するのは諦めた。
錬金術師の消失 (ハヤカワ文庫JA)Amazon書評・レビュー:錬金術師の消失 (ハヤカワ文庫JA)より
4150314632

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