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毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理
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毒をもって毒を制す 薬剤師・毒島花織の名推理の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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薬剤師が颯爽と活躍するライトノベルスと聞いて遅まきながら手に取ってみました。正直賛否両論の作品なのではないかな、という感想を持ちました。 第1話はアルコール依存症を息子さんが親戚のおじさんの智恵を借りて治療する話です。話中ノッポビンとあるのはジスルフィラム(商品名、ノックビン)のことで、テグレクトはアカンプロサート(商品名、レグテクト)のことでしょう。この第1話は何となく尻切れトンボになっているようで気になりました。第2話は毒島さんが見事なカウンセラー兼探偵を務める物語です。第3話は最近のコロナウィルス問題にひっかけて、オウム病を扱った物語です。どちらも大変興味深く読めたという方が多かったのではないかと思うのですが、わたしは自身福祉・医療関係団体の役員を務めるものとしてはちょっと異論があるというのが正直なことろです。 まずわたしたち経営者は薬剤師が優秀であることは勿論大歓迎なのですが、このようにカウンセラーや探偵役を演じてくれることはむしろ迷惑です。これは医療分野だからという訳ではなく、これを読んでいらっしゃる管理職の方の大方が賛同されるのではないでしょうか。このように顧客に深く係わり、何か不測の事態が起った場合、会社は責任を追及されるからです。さらに薬に詳しいことは大変によいことですが、処方した医師に相談することなく必要以上に踏み込んだ解説を加えることは法令上の越権行為に当たります。またこのシリーズではオウム病をとりあつかっていますね。オウム病はChlamydophila psittaciにより引き起こされる人獣共通感染症ですが、この感染症は第四類感染症に指定されており、ただちに保健所に届け出ることが義務づけられています。たしかに本疾患に対してはセフェム系抗生剤が無効だとか、そういう知識も大事ですが、医療関係者はまず法令を遵守することが求められます。非常の場合とはいえ、薬剤師が抗生剤の処方を依頼するなど絶対にあってはならないことですし、知っていて処方する医師も医師です。また混乱のためPCR検査が受けられないとありますが、ここまで顕在化した症状のある患者さんが検査を受けられないなどということはあり得ません。医療に対する不信を煽る行為ではないでしょうか。 搭山郁さんは毒殺事件を始めとして薬物を材料とした小説を書かれて大変人気を博されている方であることは存じていますが、小説とはいえ読者はかなり真剣に読むものと想像されます。末尾に「作中に出てくる薬の商品名は架空のものです。薬は医師や薬剤師に相談のうえご使用ください」と書かれてはいますが、薬剤だけでなく疾病についてこういった小説から一知半解な知識を得てしまうことは大変に危険なことです。上記、少々大人げのない書き込みですが、職業柄異論を書き込ませていただきました。 | ||||
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日常的な舞台(ホテル)や人物設定なのに勿体無い。彼らの会話もくどくど長ったらしくて退屈。影の主人公の毒島さんにも惹かれない。小説のトリックも読んでてめんどっちいものばかり。コロナ題材にしてもコロナは無関係だし。シリーズ物のようですが自分には合いませんでした | ||||
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