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オデッサ・ファイル
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オデッサ・ファイルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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映画を見てから、本書を読んだわけだが面白くなかったと言ったら嘘になる。両方とも一気観、一気読み。 ただ、一点どうしても気になる点が一つ。 話を面白くするためにエジプトまでナチの残党と手を組む悪の存在として描くのはどうなんだろう。 逆にミサイルに関しては、再三繰り返されてきて今日までなお続くイスラエルのパレスチナ人に対する「ホロコースト」に近いと言ってもいい蛮行、そしてそのことに対する怒りがイスラムテロリストへの大きな燃料源になってきたことを考えるなら、 オデッサの計画が成功してた方が良かったかもなんて感想を持たせかねない。(まあ、放射性物質や病原菌というのは、いかなる場合も手段としては認められませんがね) 歴史的事実としてはっきりしているのは、エジプトのナセル大統領が旧ナチに同情的であり、政府の役人として起用したり、あるいは旧ドイツ帝国の技術者を使って対イスラエル用のロケットを開発しようとしたことと、それにモサドの指導部が過剰に反応してドイツとの外交関係をおかしくしかねない行動におよんだこと(そのあたりは本書にも出てきますね)、それ以上でもそれ以下でもない。 その歴史的事実と、その動きを旧SSの組織が主導したというフィクションを巧みに織り交ぜ、しかも総て真実であるように語るのはあまりに低劣かつ姑息だと感じた。 ホロコーストが20世紀最大の悲劇の一つであり、その犯人たちはとことん追及すべきであり、もしそれを隠蔽しようとする風土があるなら改めるべきだということには全く異論もなく心から共感できるのだが(私の一番好きな映画、シンドラーのリストです)、 だからと言って、イスラエルという国のあり方を無条件に全肯定し、そのため敵対国を悪の存在として描くために旧ナチと結びつけるのは、あまりにも品性に欠ける低劣な手法だと思う。 ジャッカルの日、戦争の犬たちは大好きな作家なだけに、この作品には少しがっかりです。わざわざ図書館で借りて読むんじゃなかった。 持ってないには持ってないなりの理由があるんだ。 | ||||
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ジャッカルの日、戦争の犬たちを読んだので、当時角川文庫で出版されていた本書もついでに読みました。題名がカッコよかったのもいいです。雰囲気は似ている感じがしました。 | ||||
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