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オデッサ・ファイル
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オデッサ・ファイルの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.57pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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「ケネディ暗殺」から説き起こし、そこからさらに二つの史実、「ヨセフ・ベン・ガル裁判」と「西ドイツ政府へのオデッサ・ファイル送付」の点と線を「元SSによる再犯計画」および「エドゥアルト・ロシュマン追跡劇」で繋げ、関連づけた構成力には脱帽させられる。それとともに、「赦しに適わぬ罪を犯した者が、社会の除け者としてでなく、富んだ有力者として生きつづけ、その悪で祖国を永遠に汚しつづけている事実こそ、人類の汚点」だと訴えかけるメッセージには心を打たれた。 戦争責任での、ドイツを見習えという議論は、思うに「国家としての金銭的補償さえ履行すればよい」との精神が前提となっているのであろう。だが同時に「年老いた加害者のことは許して忘れよ」との意味をも伴うため、その精神がどんなに愚かしく、また恥ずかしいかを強く認識せざるを得ない。即物的な利潤に惑わされてヒトラーに選挙で投票したことを除けば、元SSでない一般のドイツ人には何の罪もない。何より、犠牲者が奪われた金品はすべて、奪い、殺した張本人たちの自己保身のためだけに悪用され、遺族の許には戻ってこなかった。そうした現実から目をそらし、尻拭いだけで手打ちとする前提では、はじめから議論など成立しないはずである。 オデッサ・ファイルが当局に渡るまで、皮肉にもドイツ人自身もまた元SSの追及に及び腰だったという描写もなされているが、それからすれば、戦争責任における彼我の差とは、五十歩百歩的なものなのかもしれない。それでは五十歩分の差とは何なのか。思うに、それは家庭内でも子が親を追及するといったことが、なされているか否かであろう。 「特定の殺人者が裁きを受けずに逃れているということが、問題であり、悲劇である」ゆえに、SSの悪逆者を放置する限り、いくら他のことで取り返しても無意味である。それだけにオデッサ・ファイル送付は、現代ドイツ史において最も意義ある出来事といえよう。 | ||||
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主人に借りたジャッカルの日の面白さに、他の作品も貸してと頼んで読んだのが、 オデッサ・ファイルです。歴史的事実をベースにした、 緻密かつぐいぐいとひきこまれる世界観は、ジャッカルの日と同様に楽しめました。 が、主人公の動機が、早々に検討がついたので、そこばかりが気になって、 肝心のストーリーがジャッカルの日ほど面白いと思えなかったのが、少し残念です。 | ||||
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ミラーの真の動機が判明するあたりは,本当に息を飲んだ。 ある自殺した男が残した日記から始まる長編。その男たちを苦しめたナチSS大尉ロシュマンを,ルポライターのミラーが追う。数多くの登場人物が出てくるが,どれを取っても性格描写が巧み。ミラーの愛車,黒に黄色のラインが入ったジャガーも最後まで活躍する。 始めは斜め読みをしていたのに,いつしか寝るのも忘れ完全に没頭。フォーサイスの並外れた取材力と描写力により,事実と見紛うばかりの物語に仕上がっている。 | ||||
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「ジャッカルの日」を偶然読んで、なんという作家がいるものだと感激し他にないか捜したら、この本が翻訳されておりました。早速読み出しましたら、これも終るまで読んでしまいました。これもなんか今でも本当に実在するような組織で、昔のアイヒマンやボルマンなどのナチスの残党を思い浮かべてしまいます。特に、戦後本当に南米に逃げていた残党もいたことから真実味が増します。多分本当にこのような組織が存在するような気がしますね。また、ルポライターの主人公が書いたハンブルグに来ていたイギリスからの出稼ぎミュージシャンの話が、その後、そいつらが有名になったおかげで、その記事が売れて一財産入ったなど、もちろんビートルズのことですが、なんか本当の話かなあと思わせる逸話が挿入されていて楽しませてくれます。これも映画があります。ジャッカルの日には及ばないものの結構見れますよ。 | ||||
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本題はナチスの残党を追うものだが、重要なのはオデッサなる組織が存在し、戦後のドイツでしっかりと根を張っていることを告発していることだろう。本書が書かれたのは70年代のことだが、昨今のネオナチの台頭はオデッサの成功例のひとつであることも判る。よく戦争責任についてドイツを見習えという議論があるが、この本を読むとドイツの戦後が100%見習うべきものではないことがよく判る、そういう小説である。 | ||||
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初期の劇画「ゴ○ゴ13」の世界が漂ってくる、今だドイツ、ベルリンの壁崩壊前でのナチの謀略と奮闘、非常に興味深い世界でしたので、そんなゴ○ゴ13見たいな狙撃者は出てこなかった物の何かふと出てきそうなそんな雰囲気でのサスペンス、ナチの謀略がどうなっていくのか最後までくぎ付けになって目が離せず非常に面白かったです。フォーサイス再来とうたわれまくる作家が出てきていますが、やはり元祖フォーサイスはやはりフォーサイスしかおらず面白い事この上なかったです。ナチスに虐待されたユダヤ人の「シンドラーのリスト」と思しき残虐な目を覆いたくなるような虐待の世界が出てきたときには謀略どころか虐待の告発ものなのかと思ってしまいましたがそこから、転じてナチスの亡霊オデッサの陰謀からイスラエルやエジプトと言った様々な国の組織を巻き込んでの行き詰まる攻防は見逃すことは出来ないです。オデッサの陰謀を暴いていくルポライターもただのルポライターかと思いきや、実は過去のナチの謀略に深くかかわっていてそこからユダヤ人の虐待告発ものから一転してナチス・オデッサ・SSの深い暗部を抉り出していく、そこまで意外性での魅せられるサスペンスはやはりさすがです。「ジャッカルの日」と同様ある程度事実に基づいて作られているらしいのですが、思わず、全編事実に基づいたフィクションだと思ってしまいました。数十年前の小説ですが今読んでもちっとも古さを感じず、東西ドイツの壁とかナチスのユダヤ人迫害とか世界史の勉強になりそうですし、その魅せられるサスペンス的展開は最後まで目を離すことが出来ませんでした。今はどうか分かりませんが、少し前まで戦中と少しも変わらず、恐ろしいナチの残党が暗躍していたとは恐ろしいです。初期劇画「ゴ○ゴ13」みたいな謀略の世界、狙撃者は出てきませんが、読み応え十分で、フォーサイス的陰謀の楽しむことが出来ました。 | ||||
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事実とフィクションを、たくみに織り交ぜた内容で、終わりまで、一気に読ませます。元SS将校の追跡を、スリリングに描いた傑作です。「ジャッカルの日」が気に入った人なら、必ず楽しめます。 | ||||
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