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四捨五入殺人事件
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四捨五入殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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トリックが破綻しているのに、ほめている人がいるのは理解できません。中公文庫の88頁をちゃんと読んでください。調理台をはさんでという記述があり、同時にふたりが存在しているため、まったく矛盾しています。井上ひさしは農業問題に関心があり、コメの話やどうしてもコメの話という本も書いていました。しかし当時のことなので問題が古く、社会派としてはもはや時代遅れでしょう。同じテーマだったら吉里吉里人の方がはるかにいい。とにかくこれはトリックの破綻したバカミスです。どこが「どんでん返しの極致」なのでしょうか。 | ||||
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劇作家でもある井上ひさしならではのミステリー。 終盤で「てがかりは散りばめられていました」と明かされるわけだが、これをありとするか、なしとするか。 ○○と〇〇が○○である、という真相の一部は、「あれ、ひょっとして、」と思ったのだけれど、さすがに、この真相は見抜けませんでした。 | ||||
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説教は言いたいことを言うだけじゃなく 聞いてもらえる工夫をしなくちゃいけない。 物語とはもともとそういうものだったのだと思う。 それを教えてくれるいい本です。 | ||||
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久しぶりにシンプルなミステリーが読みたくなり「大雨で橋が流された孤立した村でおこる連続殺人」「 どんでん返しの極致」等の王道の触れ込みの本作を発見し興味を持ち購入しました レトロチックな作品であり過去の忌まわしい村の歴史からくる怨念や憎悪が事件の発端となるのはいいですが……… まあ 単純に言うとイマイチ 読んでてなんというかゾクゾクする感じが全くないというか…… 主人公の片割れの作家もなかなかの最低っぷりの大作家でちょくちょく挟む女性蔑視みたいな感じも読んでて不快でしたね ラストも嫌な感じのどんでん返し…… ここは無理がないか? と思うところもたいした説明もなく作品は終わります 自分には 合わなかった | ||||
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最近、作者の旧作が再販されている。好きだけど古書を漁るほどではないので、ありがたい。 二人の作家が田舎の温泉に講演旅行する。ところが大雨で橋が流されてしまい、寂れた温泉地は陸の孤島になる。殺人事件が起こり、ベテラン作家の石上が容疑者として拘束される。 新人の藤川は、冤罪を晴らすべく推理を巡らせる。 軽快なテンポで話が進む。とても読みやすい。 背景に過酷な領主にいじめられてきた百姓の怨念が横たわっている。陰惨で説得力のある設定だ。 社会派の主張が入るところが作者らしい。「吉里吉里人」の短縮ミステリ版といったところか。 ドンデン返しは感心したものの、ストーリーが一気にチャチになってしまったような。 この結末が、テーマそのものなんだけどね。賛否両論ありそうだな。 | ||||
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春先に書店で面陳されていた『十二人の手紙』が、ミステリーとしても素晴らしくて、文豪はミステリーも楽々かけるんだ!と感動して、同じ出版社から7月に再販された本書を購入しました。 が、正直、ミステリーとしてのレベルは最低レベルでした。 もちろん、井上ひさし先生のライフワークとしていた農業問題、コメの問題を軸にした、井上先生にしか書けない小説だとは思いますし、こういう歴史があったんだ、という勉強にはなりました。農業問題を学ぶテキストにもなると思いますし、大学の図書館とかにも置いてあってもいいのではないかと思います。 しかし、ミステリーファンが期待して手に取るには、ミステリーの本筋そのものは手あかのついたトリックのパロディにしかすぎませんし、なにより事件が起こるのが遅くて、密室トリックも大したことはなく、登場人物も不愉快な人ばかりで、全体に女性蔑視も甚だしく、読み進めることさえ苦痛な内容でした。 同じ文豪がチャレンジしたミステリーの名作としては、筒井康隆先生の『ロートレック荘事件』がありますが、ミステリーとしての創造性の面では足元にも及ばないという印象です。あちらが100なら、こちらは1以下。1もつけたくないレベルです。 もともと新潮文庫オリジナルで出版されたというのも納得です。ミステリーファンにとっては、文庫オリジナルレベルの、いまでいうライトノベル感覚のひまつぶしミステリーくらいに思って、過度に期待しないほうがいいと思います。『十二人の手紙』を読んで本書を手に取る方、ご注意ください! | ||||
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中村雅俊主演でNHKでドラマ化もされた、隠れた名作です。殺人事件と銘打っていますが、意外な展開に・・・ | ||||
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昭和レトロなお話。井上先生らしいちょっとエロがいい味です。ノスタルジック。 | ||||
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昔、NHKの夜に1週間くらい連続でやってたのが本作品との出会いです。中村雅俊さんと故中条さんのコンビがよかったですね。あと大竹まこともいたような…。作品の内容は他のみなさんと同意見ですが、結末はおもしろいです!以来作者のファンになりました。 | ||||
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東北地方の山深い温泉町に講演に招かれた作家二人。大雨の中ようやくたどり着くが、町へ入ったとたんに唯一外へと連絡している橋が大水で流され、町の中に閉じ込められてしまう。そこで起こる殺人事件。 さまざまなジャンルで傑作をものしてきた著者が、ミステリにおいてもその腕の冴えを発揮した本格ミステリです。 町全体が出入りもできなければ連絡もできない閉じられた状態で次々と事件が起こる、いわゆる「嵐の孤島」「嵐の山荘」と呼ばれる、オーソドックスなタイプのミステリですが、そこは才気煥発な著者のこと、一筋縄ではいかないような仕掛けが用意されていて、読者を驚かせ楽しませてくれます。 また、国の農業対策の、そのいい加減さや不備な点について述べてあり、ページ数はそれほど厚くはないものの、ミステリの楽しさや社会問題への言及などで、とても読み応えのある作品になっています。 本作以外にも、著者の小説の中には、ミステリの味付けがしてあり、とてもおもしろいものが多数ありますので、ミステリファンは要チェックですよ。 | ||||
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井上ひさしの長編ミステリ。話は、お偉いさんがある地方に行ったところ、突然の災害で閉じ込められている間に、その村で奇妙な連続事件が起こるというもの。しかし、主眼はその村に着くまでの田園風景の描写にある。「四捨五入」というタイトルは作者が弱者に向ける優しい眼差しを意味しており、逆に権力に対する反骨精神も意味している。私の記憶ではTV化もされている。作者の舞台はいつも台本が間に合わず騒ぎになるが、それは作者の凝り性によるものである。この作品も凝った出来で、上記のような意味を考えずとも楽しめる作品だが、作者の優しさも感じ取って欲しい。 | ||||
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ミステリーとしてではなく、井上さんの作品として読まないと「えっ」と思うと思います。殺人事件と銘打っていますが、場所が田舎と言うこともあり、なぜかのほほんとしている。そして、日本の農業についてなぜか考えさせるところが、井上さん作品です。 | ||||
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