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ツインスター・サイクロン・ランナウェイ
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ツインスター・サイクロン・ランナウェイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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身長が高く穏和で創造力豊かな主人公と、小さな体に大きな意思を持つ繊細技巧の相棒のお話。 話の軸は「アステリズムに花束を」の短編をベースに、歴の始まり、舞台の数百年前も巻き込んだ壮大なストーリーとなっている。 本来夫婦で乗るはずの漁船に、なんと女性タッグで乗り、しかも漁獲はうなぎ登り! そんな二人に忍び寄る数々の策略。 主人公たちはお互いに支え愛ながら危機を乗り越えていく。 本作は何といっても主人公たちの関係性が絶妙。 他氏族から来たことなどで張り詰めていた相棒の心を、主人公が優しく溶かす。 今まで「結婚しなきゃ」と思っていた主人公は、相棒のおかげで自分の本意に気づく。 一番の危機なのに、真っ先に考えるのは相手のこと。 この世の何よりも、相手のことを大切に想う。 ここまで綺麗で未来を駆ける作品は他にあるか!? そう思わせてもらえた傑作でした。 | ||||
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超面白かったです。 遙か未来のお話なのにどこか古くさい世界観設定の中で生きる人々。 雰囲気を掴むまでに少しかかりましたが、そこからはノンストップでした。 捻くれ純真おませさんダイオードがすごくいいですね。噛ませの偉いおっさんも案外嫌いじゃない。お母さんも素晴らしい。 世界観良し、キャラクター良し、ストーリー良しと三拍子揃った作品でした。 良い終わり方でしたけど、もう一巻くらい続いて二人のその後も見せてほしいところですねこれは。その後のダイオードは絶対かわいい。間違いない。 | ||||
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レビュータイトルで思いっきりネタバレしているので注意。 本書は著者の書き下ろし作品。SF小説にはよくある事だが、この人の小説は異様に造語が多くて、世界観を理解し難い所もあったが、最後まで読み通せたのは女の子二人組の可愛さに尽きる。正直、ストーリーは印象に残らなかった。最終的には二人組が百合の関係になって終わり。文字通り「綺麗な」終わり方だった。これがもし男同士のキスだったら誰も読まないだろう。 | ||||
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SF作品への感想で「未来の話なのにジェンダー観が現代より古い」というのを偶に耳にします。 そういう私自身もSF作品、しかも最近の作品なのに妙に昭和的な女性観が出て来て「ん?」と感じた経験があります。 この作品はそんなジェンダー観の古さを逆手に取り、舞台設定として盛り込んだSF作品です。 生存環境が厳しく資源も乏しい。 そのくせ限定された交易以外は外界との交流も絶ったままの閉鎖的な採掘船団。 その状態が300年以上も続いた結果、彼らの社会は氏族を重視し女性に男性との結婚を強制する(女性の扱いが特に酷い氏族船では完全に子供を産む道具扱いの)極めて古い形の社会へと戻っています。 そんな社会で男性との結婚が決まらない主人公テラは謎の家出少女ダイオードと出会います。 彼女との交流の中で自分がどれだけ周囲の同調圧力に屈してきたのか、どれだけ自分の心を偽ってきたのか気付いていくテラ。 惹かれ合う2人を通して女性が当たり前のはずだった抑圧に疑問を持ち、自立しつていく過程を丁寧に描いています。 タイトルにある「ランナウェイ」への決意や手段も形になり始めたので、続刊では女性達の大脱出劇に期待したいです。 | ||||
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