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ツインスター・サイクロン・ランナウェイ
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ツインスター・サイクロン・ランナウェイの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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読む前は「百合SF…?そんなものに興味なんてないよ」と考えてましたが、見事にヤラれました。 遠未来なのに前時代的ジェンダー不均衡の世界観の中、主人公たちの心が徐々に通じ合っていくストーリーと、キャラクターの描写が秀逸です。しかもそれでいて、ちゃんとSFしてる。とんでもないバランス感覚です。 読んでみた後、絶対に主人公たちにキュンキュンすること請け合いです。 続編、アニメ化、映画化…どういった展開をしてもちゃんと成功しうるだけのクオリティと内容だし、そのいずれをも強く待望してます。 | ||||
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すごく良くてすごく良い。 SF部分もしっかり作り込まれてる。 ごちそうさまでした。 | ||||
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狭く、閉じたムラ社会の中で蔓延する男尊女卑的な価値観と慣習。 そんな中、女性同士という異例のペアが横紙破りを重ねていく痛快なお話です。 SFとしても百合としても見どころがたっぷり。変に小難しいこともなく、サクサクと読み進められます。 ラストの罵りあいは必見ですよ!! 続刊に期待したいところです。 | ||||
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『アステリズムに花束を百合SFアンソロジー』の中で1番好きな作品だったので長編である本作もワクワクしながら読みました。短編では表現しきれなかった世界観の部分も補っていてテラとダイオードの関係の掘り下げも丁寧に追加されています。 女性に対する偏見や男尊女卑的、結婚至上主義な価値観の中で育ったがその事に無意識にモヤモヤしてたテラと、同じく(というよりもっと酷い)価値観に揉まれたが「うるせー知るかばか」な勢いで突っ張ってきたダイオード。 そんなテラとダイオードが出逢い徐々に心をほぐし絆を深めていく様子は言葉にできない程素晴らしかーー!!! 自分の頭では想像するのに限界があるので是非とも続編と映像化、漫画化などメディアミックスを期待しています! | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります とんでもない(?)暦名に始まり,社会や文化の成り立ち,宇宙漁や仕組みなど, 丁寧ながらも説明的ではなく,自然に理解,中に引き込んでくれるのがまず好印象. その一方で,二人の役割を指す言葉の意味や,序盤での入り組んだ時系列には戸惑い, 文章自体は読みやすいのですが,状況な時間の把握に手こずらされたことは否めません. また,重要そうに見えたプロローグが,今ひとつ本編に強く効いていたとは思えず, 最後にそれらしく関わってはくるものの,取って付けたようでやや大雑把に映ります. このほか,消化不良に終わったエピソードいくつかあり,いささか詰め込みすぎの感も. とはいえ,一人ではどうにもならなかった二人が,出会ったことでピースが噛み合い, あれこれとケンカやトラブルを繰り返しながらも,結果を残してく様子は気持ちが良く, 相手を頼り,信じ,そして自分の『本当に気持ち』に気付くやり取りには胸が打たれます. 百合SFアンソロジに収録の短編を拡張した作品で,『そちら』の描写も見られますが, 全体的にはライトなスペオペ,SFで,序盤さえ乗り切れれば,楽しい一冊だと思います. | ||||
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資源の乏しい惑星で魚のような生物を採って生きる宇宙漁師の話ですが、彼らの世界はとても閉鎖的で古い慣習に囚われているために恐ろしいほど男性優位・女性軽視でありそんな環境で出会ったある二人の女性がただ共に生きることを決意していく、いわゆる百合作品です。 私としては百合もSFも大好きですが、この作品をこれで完結とするなら格要素のバランスや構成がちょっと歪というか、宇宙漁師という設定があくまでこの世界でのジェンダー観の古さを生み出すための舞台装置としか機能しておらず、「漁」の描写それ自体については、主人公たちの成果などもいまいち凄さが伝わりづらく結構さらっと流されるので、そこまで重きを置いていないように感じました。 漁獲するあの生物がそもそも何なのかという点について終盤である人物の口から捲し立てるように一気に説明されてしまうのも引っ掛かりました。そういう点がノイズとなっていまいち乗り切れなかったのは非常に残念です。 主役の二人はめちゃくちゃ好きです。 | ||||
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「アステリズム」に載った短編の長編化である。 ダイオードがテラの元へやってくる展開は同じだが、二人が住む世界の窮屈さが詳しく描かれているので、 少数派の主張というテーマがよりクローズアップされている。 読み応えのある百合SFだ。ガス惑星での漁業がどうやって始まったかという歴史にも言及しており、SFとしての完成度が高い。百合小説としての濡れ場?もパワーアップしている。 とは言え直接的な官能描写は無いので、そこは心配(期待)しないように。 終盤の展開には驚いた。短編版と似て非なるピンチが訪れるが、まさかこうなるとは。 完全な初読みなら最高点だが、短編で世界観を知っているのでねえ。 | ||||
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百合SFに載っていた短編verの方が断然おもしろかった。 文章量は増えたものの、それで世界観やキャラクターに深みが増したかと言えばそうでもなく。 むしろ無駄に固有名詞が増えて、読みづらくなった印象です。 台詞回しもねちこくなったし、全体的に蛇足というか、どうせ書くなら短編verの続きにしてほしかったなぁ、というのが素直な感想です。 | ||||
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プロローグがこの世界の始まりのお話で、弦道移民船団が到着したMBB星系がショボかった。 いろいろ振れ幅が広がって面白かった。 いや~ラストはよいね、エピローグではなくてプロローグの続き的状況で、 FBB星の仕組み(?)昏魚の秘密もあきらかになった。 さて、FBBから生還したのか不明なのでこの先がありそうで楽しみ。 | ||||
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身長が高く穏和で創造力豊かな主人公と、小さな体に大きな意思を持つ繊細技巧の相棒のお話。 話の軸は「アステリズムに花束を」の短編をベースに、歴の始まり、舞台の数百年前も巻き込んだ壮大なストーリーとなっている。 本来夫婦で乗るはずの漁船に、なんと女性タッグで乗り、しかも漁獲はうなぎ登り! そんな二人に忍び寄る数々の策略。 主人公たちはお互いに支え愛ながら危機を乗り越えていく。 本作は何といっても主人公たちの関係性が絶妙。 他氏族から来たことなどで張り詰めていた相棒の心を、主人公が優しく溶かす。 今まで「結婚しなきゃ」と思っていた主人公は、相棒のおかげで自分の本意に気づく。 一番の危機なのに、真っ先に考えるのは相手のこと。 この世の何よりも、相手のことを大切に想う。 ここまで綺麗で未来を駆ける作品は他にあるか!? そう思わせてもらえた傑作でした。 | ||||
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読み始めてから「アステリズムに花束を」に短編として載っているのを読んだなと思い出しました。 作品としては短編のほうがまとまりがよく好感が持てました。 設定を付け加えて長編にする必要はなかったのでは? ちなみに、こういう場合も「本書は書き下ろし作品です」って記載されるのですね。 | ||||
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物語の大筋は二人の漁師がコンビを組み、ガス惑星の中で漁をするというお仕事小説。それに色々なアイディア が加わる。例えばSF的要素では、魚は「昏魚(ベッシュ)」、漁船は「礎柱船(ピラーボート)」・・・等々。そ れから、ガス惑星を取り巻く雲の形や動き、色彩などの描写が魅力的である。 一方、人間関係ではデコンパとツイスタのコンビで乗船。死と隣り合わせの仕事なので、夫婦でなければならな いという設定である。ところが女性二人が主人公を担っている点が本書のメインテーマにつながっている。これっ て、いわゆる百合小説というもの?好みの分かれる分野ではある。(個人的には小川氏のファンです) 話題の範囲や中身のなさ、話の流れや乱れなど少女あるいは女性特有の会話に、かなりのアレルギー(抵抗感) を感じた。表紙のイラストを認識したら予想できたのに・・・。 | ||||
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超面白かったです。 遙か未来のお話なのにどこか古くさい世界観設定の中で生きる人々。 雰囲気を掴むまでに少しかかりましたが、そこからはノンストップでした。 捻くれ純真おませさんダイオードがすごくいいですね。噛ませの偉いおっさんも案外嫌いじゃない。お母さんも素晴らしい。 世界観良し、キャラクター良し、ストーリー良しと三拍子揃った作品でした。 良い終わり方でしたけど、もう一巻くらい続いて二人のその後も見せてほしいところですねこれは。その後のダイオードは絶対かわいい。間違いない。 | ||||
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レビュータイトルで思いっきりネタバレしているので注意。 本書は著者の書き下ろし作品。SF小説にはよくある事だが、この人の小説は異様に造語が多くて、世界観を理解し難い所もあったが、最後まで読み通せたのは女の子二人組の可愛さに尽きる。正直、ストーリーは印象に残らなかった。最終的には二人組が百合の関係になって終わり。文字通り「綺麗な」終わり方だった。これがもし男同士のキスだったら誰も読まないだろう。 | ||||
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SF作品への感想で「未来の話なのにジェンダー観が現代より古い」というのを偶に耳にします。 そういう私自身もSF作品、しかも最近の作品なのに妙に昭和的な女性観が出て来て「ん?」と感じた経験があります。 この作品はそんなジェンダー観の古さを逆手に取り、舞台設定として盛り込んだSF作品です。 生存環境が厳しく資源も乏しい。 そのくせ限定された交易以外は外界との交流も絶ったままの閉鎖的な採掘船団。 その状態が300年以上も続いた結果、彼らの社会は氏族を重視し女性に男性との結婚を強制する(女性の扱いが特に酷い氏族船では完全に子供を産む道具扱いの)極めて古い形の社会へと戻っています。 そんな社会で男性との結婚が決まらない主人公テラは謎の家出少女ダイオードと出会います。 彼女との交流の中で自分がどれだけ周囲の同調圧力に屈してきたのか、どれだけ自分の心を偽ってきたのか気付いていくテラ。 惹かれ合う2人を通して女性が当たり前のはずだった抑圧に疑問を持ち、自立しつていく過程を丁寧に描いています。 タイトルにある「ランナウェイ」への決意や手段も形になり始めたので、続刊では女性達の大脱出劇に期待したいです。 | ||||
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