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ザ・フォックス
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ザ・フォックスの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全33件 21~33 2/2ページ
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ジャッカルの日からの長年のファンですが、プライベートではパソコンを操作しないフォーサイスがまさかの サイバーを舞台にしたスパイスリラーという点がまず非常に興味深い。展開も非常にスピーディで ページ数も長すぎず1日で読破しました。往年の奥深さと比較すると物足りないという私よりもっとコアなファンの 方もいらっしゃるかもしれませんが、それでも期待は裏切りません! | ||||
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ジャッカルの日から全作読んでいるが、ジャッカルの日に戻ったようなテンポの良さで、あっという間に読んでしまった。 よくゴルゴ13で世界情勢を学べるというが、フォーサイスの世界観は文句なしに面白い。 | ||||
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電子情報(ELINT : Electronic Intelligence)を主体とした、天才ハッカーの活躍を描く物語で、フォーサイス作品としては、アッサリとしていて読みやすいです。 | ||||
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若干の手抜き感は否めませんが、サイバー戦争を理解するためには良い副読本だと思います。深刻な誤訳がありました。「金日成」とあるべきところが「金正日」となっていました。それも複数箇所。もし誤訳でなければ、オリジナルの校正ミスです。早く訂正して下さい。Kindle版は修正版をダウンロードしてくれるんでしょうか? | ||||
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イギリス側はすべてを難なくこなしてしまう。最後は勝つと分かっていても、イギリス側がもっと危険にさらされてハラハラする場面があってもよい。 それに、ロシア側は天才ハッカー少年の命ばかりを執拗に狙ってくるが、指揮官であるウエストンを亡き者にする方が手っ取り早いのではないか。ウエストンは無防備過ぎるし、攻撃されないのが不自然なくらいである。 いずれにせよ、政治体制が如何に変わろうと、ロシアはイギリスにとって日英同盟や007の時代からずっと脅威であることがよくわかった。 | ||||
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内容は期待どおりで、最高でした。次回作がとても楽しみです。 なお、作品とは別ですがハードカバーの表紙の裏側、ちょうど背表紙にあたるところに、染み?みたいな汚れがありました。検品をしているか分かりませんが、次回から気をつけて欲しいです。 | ||||
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ジャッカルの日の頃からフォックスは読んでいる。 今回の新刊、面白いことは面白いが、1980年代や1990年代の諸作品のように、複数のプロットが絡み合って 結末に向かって収斂していくような緻密さはなくなっている。 ちょっと残念。 | ||||
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良い | ||||
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初期、かなりハマったフォーサイス。久しぶりに読んでみると読みやすくなったな、と感じました。内容は西側中心というか都合でドンドン進み、一つ一つの事件も浅く、ドラマチックでは無いです。ずーと、同じテンション。最後もマンガ的な終わりで肩透かしだったかな。博士とルークの関係性をより深く描いたら小説としては面白かったと思う。 | ||||
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先に購入した”キル・リスト”完読後、読むが。最近にこの作家の作品には軍事用語など難しいが用語のAbribiationが非常に多い。レビュー当時作品”ジャッカルの日、オデッサファイル等”のように分かり易い表現にはならないのかな。外国人には問題ないだろうが、日本人には難解だ!これ以降こういう本は絶対に買わない。 | ||||
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最新のフォーサイス 筆は衰えず すばらしい 友達に勧めている | ||||
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2020/3/2、この「ウィルスという名の有事」の時、北朝鮮は2発のとても有効とは思えない飛翔体を日本海に向けて発射しました。幼児的であるが故に、ある種の怖さがつき纏います。 「ザ・フォックス "The Fox"」(フレデリック・フォーサイス 角川書店)を一気に読みました。現時点でのフォーサイスの新しい翻訳です。(「ジャッカルの日」に始まる3つの著作はマイルストーンでしたが、それ以上に1982年の「悪魔の選択」がエキサイティングだった。いつか再読したい。いつかっていつなの?(笑)) 米国のNSAのシステムをハッキングした18歳の天才少年・ルークの能力を活かすべく、英国首相の安全保障問題担当顧問、エイドリアン・ウエストンは、彼を英国の田舎に隔離しながら、彼の居場所(「トロイ」という名の作戦を統制するコンピューター・ルーム)を用意します。少年はアスペルガーであるが故に精神的には現実世界に上手く適応できません。しかし、彼は廉価版のカスタムPCを駆使して、敵国のシステムの持つ幾十にも重ねられたファイアー・ウォールを次々とブレイクスルーしてみせます。 敵国は、ロシア、北朝鮮、イラン。そして、舞台はこの世界のすべてのサイバー・スペース。 詳細を書くことはできませんが、今回のフォーサイスの物語の主題は、”Elint”にあります。もはや、この現実世界を征するためには、電子情報を支配的に操作するアクセス・コードを手に入れる必要があります。そのワン・タイピングが、ジャッカルのカスタム・ライフルのワン・ショットにも匹敵します。 名場面が目白押しです。ロシア艦艇が、ドーヴァー海峡を抜けようとするシークェンスには「快哉」を叫ぶはずです。サーヴィス精神が旺盛であるが故に名場面がいくつかのエピソードを繋げるように次々と続いて行きますから、クライマックスがどれとは言えないところが贅沢な本書の欠点でもあり、盛り上がりに欠けるという指摘もあるかもしれません。もっと言ってしまうと、英国・米国・イスラエル側が、相も変わらずとても強すぎるという感想を抱くことにもなりますね。 とは言え、美点も多くあります。「女性」が描けないと言われ続けたフォーサイスですが、今回は、凄腕ハッカー・ルークの母・スーを生身の肉体を持ったとても素敵な女性として描いてみせます。また、英国、イスラエルの特殊部隊についての”Comint”、“Sigint”、その他のあれやこれやも含めてのフォーサイスらしい「インテリジェンス」(2018年のリリースですから、比較的新しい)を撒き散らしながら、この物語を献身的に、奉仕的に描き上げているのだと思います。(個人的には、「ネクタイの色と柄の中には、その人が所属する学校や軍の連隊によって決まっているものがある」という英国のクレスト・タイへの言及があって、それだけでも背筋が伸びる思いがします(笑)) 城が聳え立つ、スコットランドのハイランド。幕切れもまた、清冽で好ましい。エンディングを読むことによって、冒頭の北朝鮮への思いが、そうであってほしい「夢」の実現であるかのように呼応してくれます。そして、このどうしようもない殺伐とした世界にあって同盟国でありながらビジネスを最優先させるPOTUSに向かってさえ、「紳士的であれ」とフォーサイスは呟いてくれているような気がします。 | ||||
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都内の大型書店では2/28(金)の時点で店頭に並んでいて、夕刻には平積みの山も大分低くなっていたので、発売即購入という向きが結構いたのだろう。ご多聞に漏れず私もその一人である。 今回のテーマは、システムのハッキング。望外の成り行きからティーンエイジャーの天才ハッカーを掌中にした英国諜報機関が彼の力を借りて、ロシア、イラン、北朝鮮といったならず者国家に一泡吹かせるというお話である。物語は誠にテンポよく進行し、最後には現実世界を追い越して極東の独裁者の失墜まで描かれる。ハッキングによってこんなこともできる、レジーム・チェンジにはこんなやり方もあるというフォーサイスなりの意見表明が込められているのかも知れない。 昔々、インタビューでフォーサイスは「私にとってはよいストーリーこそが全て」といった趣旨の発言をしていた。確かに本作も「よいストーリー」ではあると思う。 が、しかし。小説としてはかなり薄っぺらな代物ではないか。 主要登場人物のプロフィール、国際情勢の背景説明を行った後は、数々のエピソードが駆け足で淡々と並べられていくだけである。テンポがよいのも道理。ディテールの書き込みは一切放棄されているのだから。この傾向は『アヴェンジャー』辺りから一貫していると思う。そのため、着々と進められる陰謀を描いても、困ったことに、さっぱり緊張感が生まれない。例えば、長編第5作の『第四の核』では、時のサッチャー政権を転覆させ労働党極左派を使嗾した英国の赤化を目論む伝説的スパイ、キム・フィルビー(とソ連)の謀略を描き、工作員が小型核爆弾をパーツに分けて英国内に秘密裡に持ち込む手段や過程が入念に描かれて、迫りくる核爆発の脅威に向けたハラハラドキドキ感をいやがうえにも高めていたものだ。そもそも、こんな一つ間違えば絵空事にしかならない大胆不敵な設定をいかにもあり気な話に思わせる手際が見事だった。フォーサイスのここ数作に関して云えば、そういった盛り上げ方では、スティーブン・ハンターのスワガーものにも及ばない。 よいストーリーがあっても、それをどう肉付けしてエンタテインメントに仕上げるかは、作家の力の入れ方次第だろう。このテの題材を念入りにやったら、280頁足らずで収まるはずがない。巻末の「訳者あとがき」でいくらヨイショして取り繕ったところで、フォーサイスの初期作品との差は歴然としている。そういう意味で本作は残念な出来。 | ||||
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