ザリガニの鳴くところ

【この小説が収録されている参考書籍】

【この小説が載っている参考書籍】

評判

ザリガニの鳴くところの評価:

4.39/5点 レビュー 243件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.39pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全359件 241〜260 13/18ページ
No.119
(1pt)

こんなのがベストセラー?

前半部分はまだ読めない事もないが、中盤以降はただただ読むのが苦痛だった。
まず、IQが80くらいしかない主人公の言動に、終始イライラさせられた。普通教育を受けていないから仕方ないえ、貞操観念がなさすぎる。
自分から男にほいほいついて行っておきながら、「私は男に買われた被害者なの!」などと振る舞う。しまいには自分が孤独だから、そこに男が付け行ったんだという捻じ曲がった思考回路でもって自己正当化しているが、はっきり言って頭が悪いだけである。
また、ストーリーは出鱈目で荒唐無稽。食事もろくに取れないような最悪の衛生環境で育った、たった6歳の少女が、20歳の半ばになってもなお一度も病気を患っていない。なぜ?エンジン以外は一度も取り替えていない、20年以上もメンテナンスをしていないタフすぎるボロのボート。クシで梳かしただけで滑らかに伸びる、10年も伸ばしっきりにした髪の毛。たかだか湿地で20年生活しただけ、学校にも行かず高校レベルの教科書をかじっただけ女が、研究者をも舌を巻くような優れた知識と洞察力で書いたベストセラーの本。文章はどうかというと、間伸びしているだけの大して上手くもない比喩表現。薄っぺらい上部だけの会話。プロットなんかはもうめちゃくちゃで、忙しなく現在と過去とを頻繁に行き来するものだから物語に没頭できない。詩のことはよく分からないが、少なくとも自分の心に響くような詩はひとつも無かった。
一応、推理小説としての体もあるようだが、こんなものは推理小説とは言えない。なぜなら与えられた証拠からでは犯人を推理できないから。最後のオチもそこまで上手いとは思わなかった。こんな中途半端に推理小説としての要素を入れるのなら、最初から無い方がマシだっただろう。
こんなものがベスセラーになってしまうだなんて、世界は一体どうなってしまったんだろうと心配になってしまう一冊。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.118
(3pt)

ミステリーとしては星ひとつ

自然の描写が素晴らしい。その中で孤独に暮らすカイアのサバイバルと恋の物語としたら五つ星だったかもしれないが、ミステリーのトリックにいかにも無理がある。理詰めで読むなという意見もあるかもしれないが、ミステリー仕立てにした以上トリックが破綻していては意味がない。また題名がダサいのも惜しまれる。原題はSingだからザリガニの唄とか単に「カイア」とでもした方がまだマシ?
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.117
(3pt)

安っぽい殺人事件。読んで残念でした。

物語を面白くするには、殺人事件を起こせばいい。
でも、そうやって物語に導入される殺人って、安っぽくなってしまうんですよ。。

この本からは、その安っぽさを感じて、非常に残念に思いました。

殺人事件のくだりを一切抜きにして、少女が成長する姿だけを描いた方が、小説として上等なものになったのでは。

自然の描写は美しかっただけに、もったいないな〜と感じました。。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.116
(5pt)

さすがは本屋大賞

読むほどに先が気になり、読むのが楽しみになりました。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.115
(1pt)

面白くない

ザリガニの鳴くところ。翻訳の本屋大賞という事もあり購入しました。一言でいえば全く面白くない作品でした。主人公の女性に全く何の感情も持てず、ただダラダラと同じようなシーンの繰り返しで、駄作中の駄作でした。この作品の何が良いのか教えていただきたいです。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.114
(3pt)

目次兼カイア年表及び【ネタバレあり】

先に読んだ「父を撃った12の銃弾」との類似性が指摘されていて、ネットで本書のあらすじを確認したが、やはり現物が読みたくなって購入。
二作の共通点は過酷な環境で暮らす少女の成長譚という点と話ごとに過去と現在話が入れ替わる(やがて現在に合流)点だ。
しかし本書の場合、過去と現在が平行して進むわけではなく、一部錯綜する。それにも関わらず登場人物の紹介と湿地帯の地図が付くが目次はなし。ちょっと不親切。そこで自分が理解しやすいよう、以下目次兼カイア年表を作成。

1952年 カイア6-7歳〈1 母さん〉〈2 ジョディ〉〈4 学校〉〈6 ボートと少年〉〈7 釣りの季節〉
1953年 〈9 ジャンピン〉
1956年 〈11 満杯の麻袋〉〈12 ペニーとトウモロコシ粉〉
1960年 15歳〈13 羽根〉〈15 ゲーム〉〈16 読み書き〉〈17 敷居を超える〉〈18白い小舟〉
1961年〈20 七月四日〉〈21 クープ
1965年 19歳〈22 変わらない潮〉〈23 貝殻〉〈24 火の見櫓〉〈26 岸を目指して〉
1966年 〈27 ホッグ・マウンテン・ロード〉
1967年 〈29 海草〉〈30 潮衝〉
1968年 〈31 本〉〈33 傷痕〉
1969年 〈35 コンパス〉〈39 遭遇〉〈41 小さな群れ〉〈43 顕微鏡〉〈46 王様〉〈48 旅(途中まで)〉〈プロローグ〉〈3 チェイス〉〈5 捜査〉〈8 見つからない痕跡 (途中まで)〉〈48 旅(途中から)〉〈8 見つからない痕跡 (途中から)〉〈10 枯れ尾花 〉〈14赤い繊維〉〈19 怪しい行動〉〈25 パティ・ラヴの訪問〉〈28 エビ漁師〉〈32 アリバイ〉〈34 小屋の捜索〉〈36 キツネ罠〉〈37 メジロザメ〉
1970年〈38 サンデイ・ジャスティス〉〈40サイプレス・コーヴ〉〈42 監房〉〈44 監房の友人〉〈45 赤い帽子〉〈47 専門家〉〈49 変装〉〈50 ノート〉〈51 欠けた月〉〈52 スリー・マウンテンズ・モーテル〉〈53 ミッシング・リンク〉〈54 評決〉〈55 草の花〉〈56 ゴイサギ〉
〜2009年 64歳〈57 ホタル〉

【以下ネタバレあり】

先に本書のカイアと「父…」のルーは、生育環境は異なるものの過酷な状況という点では共通している旨書いたが、彼女達の最大違いは両親の愛情を確信できるかどうかだ。
ルーの父親はれっきとした犯罪者であるが惜しみない愛情を彼女に注いでいる。母も赤ん坊の彼女を守るために命を落とした。
一方カイアの父親は貧しい飲んだくれではあるが犯罪者ではない。しかし家族に対し壮絶な暴力を振るう。母は子供達を愛していたが命の危険を感じ無我夢中我が身一つで逃げ出した。このことが彼女らの人格形成に大きな影響を与えているのは指摘するまでもない。
同じ物語内でも、やはり“ホワイト・トラッシュ”出身のテイトが、エビ漁師である父と亡き母と妹の愛情を感じて育ってきたのとは対照的だ。

また両親の愛情あるいはその欠如は、物語をハッピーエンドと感じるか、あるいはバットエンドと感じるか、個人の見解にもよるが結末の捉え方に大きく関わってくる。
私は「父…」の結末には明日への希望を感じたか、本書の読後感として物悲しさが残った。

親の愛情及び家族の欠如以外にカイアの哀しみの要因を挙げると野生児「湿地の少女」はやはり人間だったということ。
ネットの書評を読むと、カイアの本性は自然で、「生き物たちが自然のままの姿で生きてる場所」である「ザリガニの鳴くところ」近辺でしか生きられなかったという指摘が多かった。確かにその通りで、最終的に彼女自身そこへ還っていく。

それでもやはりカイアは人間だった…いや人間性を完全に捨て切れなかった。
その証拠が詩と貝殻のネックレスである。
詩は誰からも理解されないと思っていたカイアが、テイトの思うように「彼女なりの自己表現で…自分の思いを…誰かに伝えようとしていたのだろう」。
そして件のネックレス。光り物を集める習性を持つ鳥もいるが、彼女が“証拠品”を取っておいた理由、それは女たらしのチェイスがこれを肌身離さず身につけていた理由でもある。欲望だけでは説明できない。やはりそこには愛が存在していた。
貝殻は付き合い始めた頃チェイスが見つけカイアにあげたものを彼女がネックレスにして彼にプレゼントした思い出の品。危険と分かっていたものの捨てられなかったのだろう。
それを知った時のテイトの気持ちは如何なるものか。おそらく彼女の“したこと”は許せるだろう。しかしこれを“取っておいたこと”に衝撃を受けたのではないか。
自他共に認める彼女の“野生性”の最大の理解者でかつ最高のパートナーだった彼も知り得なかった彼女の心の奥底にあったもの。それを知っても尚彼女を愛する彼が取る次なる行動は如何なるものか。
カイアの眠る「ザリガニの鳴くところ」へのホタルの誘いには抗ってほしいと願う。

尚、本書にて雌が自らの光の点滅で別種の雄を誘き寄せ食べてしまうホタルがいることを初めて知ったが、NHK E テレの香川照之さん演じる「カマキリ先生」によると、雌カマキリは動くものを餌と認識するのであって必ずしも雄を食べなければならないわけではないらしい。また交尾後むざむざ餌にならぬよう上手く逃げおおせる雄カマキリも多いとのこと。
日本のオオカマキリとアメリカのカマキリでは事情が違うのかもしれないが、ご参考まで。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.113
(3pt)

目次兼カイア年表及び【ネタバレあり】

先に読んだ「父を撃った12の銃弾」との類似性が指摘されていて、ネットで本書のあらすじを確認したが、やはり現物が読みたくなって購入。
二作の共通点は過酷な環境で暮らす少女の成長譚という点と話ごとに過去と現在話が入れ替わる(やがて現在に合流)点だ。
しかし本書の場合、過去と現在が平行して進むわけではなく、一部錯綜する。それにも関わらず登場人物の紹介と湿地帯の地図が付くが目次はなし。ちょっと不親切。そこで自分が理解しやすいよう、以下目次兼カイア年表を作成。

1952年 カイア6-7歳〈1 母さん〉〈2 ジョディ〉〈4 学校〉〈6 ボートと少年〉〈7 釣りの季節〉
1953年 〈9 ジャンピン〉
1956年 〈11 満杯の麻袋〉〈12 ペニーとトウモロコシ粉〉
1960年 15歳〈13 羽根〉〈15 ゲーム〉〈16 読み書き〉〈17 敷居を超える〉〈18白い小舟〉
1961年〈20 七月四日〉〈21 クープ
1965年 19歳〈22 変わらない潮〉〈23 貝殻〉〈24 火の見櫓〉〈26 岸を目指して〉
1966年 〈27 ホッグ・マウンテン・ロード〉
1967年 〈29 海草〉〈30 潮衝〉
1968年 〈31 本〉〈33 傷痕〉
1969年 〈35 コンパス〉〈39 遭遇〉〈41 小さな群れ〉〈43 顕微鏡〉〈46 王様〉〈48 旅(途中まで)〉〈プロローグ〉〈3 チェイス〉〈5 捜査〉〈8 見つからない痕跡 (途中まで)〉〈48 旅(途中から)〉〈8 見つからない痕跡 (途中から)〉〈10 枯れ尾花 〉〈14赤い繊維〉〈19 怪しい行動〉〈25 パティ・ラヴの訪問〉〈28 エビ漁師〉〈32 アリバイ〉〈34 小屋の捜索〉〈36 キツネ罠〉〈37 メジロザメ〉
1970年〈38 サンデイ・ジャスティス〉〈40サイプレス・コーヴ〉〈42 監房〉〈44 監房の友人〉〈45 赤い帽子〉〈47 専門家〉〈49 変装〉〈50 ノート〉〈51 欠けた月〉〈52 スリー・マウンテンズ・モーテル〉〈53 ミッシング・リンク〉〈54 評決〉〈55 草の花〉〈56 ゴイサギ〉
〜2009年 64歳〈57 ホタル〉

【以下ネタバレあり】

先に本書のカイアと「父…」のルーは、生育環境は異なるものの過酷な状況という点では共通している旨書いたが、彼女達の最大違いは両親の愛情を確信できるかどうかだ。
ルーの父親はれっきとした犯罪者であるが惜しみない愛情を彼女に注いでいる。母も赤ん坊の彼女を守るために命を落とした。
一方カイアの父親は貧しい飲んだくれではあるが犯罪者ではない。しかし家族に対し壮絶な暴力を振るう。母は子供達を愛していたが命の危険を感じ無我夢中我が身一つで逃げ出した。このことが彼女らの人格形成に大きな影響を与えているのは指摘するまでもない。
同じ物語内でも、やはり“ホワイト・トラッシュ”出身のテイトが、エビ漁師である父と亡き母と妹の愛情を感じて育ってきたのとは対照的だ。

また両親の愛情あるいはその欠如は、物語をハッピーエンドと感じるか、あるいはバットエンドと感じるか、個人の見解にもよるが結末の捉え方に大きく関わってくる。
私は「父…」の結末には明日への希望を感じたか、本書の読後感として物悲しさが残った。

親の愛情及び家族の欠如以外にカイアの哀しみの要因を挙げると野生児「湿地の少女」はやはり人間だったということ。
ネットの書評を読むと、カイアの本性は自然で、「生き物たちが自然のままの姿で生きてる場所」である「ザリガニの鳴くところ」近辺でしか生きられなかったという指摘が多かった。確かにその通りで、最終的に彼女自身そこへ還っていく。

それでもやはりカイアは人間だった…いや人間性を完全に捨て切れなかった。
その証拠が詩と貝殻のネックレスである。
詩は誰からも理解されないと思っていたカイアが、テイトの思うように「彼女なりの自己表現で…自分の思いを…誰かに伝えようとしていたのだろう」。
そして件のネックレス。光り物を集める習性がある鳥もいるが、カイアが“証拠品”を取っておいた理由、それは女たらしのチェイスがこれを肌身離さず身につけていた理由でもある。欲望も大きかったが、やはりそこに愛が存在していたのだろう。
貝殻は付き合い始めた頃チェイスが見つけカイアにあげたものを彼女がネックレスにして彼にプレゼントした思い出の品。危険と分かっていたものの捨てられなかったのだろう。
それを知った時のテイトの気持ちは如何なるものか。おそらく彼女のしたことは理解でき許せるだろう。しかしこれを取っておいたことに衝撃を受けたのではないか。
自他共に認める彼女の“野生性”の最大の理解者でかつ最高のパートナーだった彼も知り得なかった彼女の心の奥底にあったもの。それを知っても尚彼女を愛する彼が取る次なる行動は何か。
カイヤの眠る「ザリガニの鳴くところ」へのホタルのいざないには抗ってほしいと願う。

尚、本書にて雌が自らの光の点滅で別種の雄を誘き寄せ食べてしまうホタルがいることを初めて知ったが、NHK E テレの香川照之さん演じる「カマキリ先生」によると、雌カマキリは動くものを餌と認識するのであって必ずしも雄を食べなければならないわけではないらしい。また交尾後むざむざ餌にならぬよう上手く逃げおおせる雄カマキリも多いとのこと。
日本のオオカマキリとアメリカのカマキリでは事情が違うのかもしれないが、ご参考まで。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.112
(5pt)

最高の名作

評判の話題作で、私の地元の図書館でも異例に4冊も購入されているが、それでも2か月以上順番待ちがついていた。
…読んでみて、納得。独特ですごい内容だが決してファンタジーではないと感じさせられる。名作だ。
細かい内容は他のレビューにお任せするが、一言でいうと『人よりはるかに困難な状況で自分の道を伐り拓いてきた(文中 P450)』女性の物語。
ラストはじーんときた。大満足できるすばらしい物語。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.111
(5pt)

今年読んだ中で一番面白かった

少女の成長物語でもあり、サスペンスもあり、大自然の美しさもあり。大満足の一冊だった
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.110
(2pt)

本の傷について

プレゼント用に購入しましたが、開けてみると本の一部が折れ曲がっていてとても残念でした。渡した相手は気にしないでいてくれましたが、せっかくのプレゼントなのにボロボロの本が来てとても残念でした。
画像をのせようとおもいましたが受け取った本人がおれた部分をなおして読んでいるので画像はありません。
本のサイズとプレゼント用の箱の大きさがあっていない、本事態にビニール等の梱包をしていない為についた傷だとおもいます。
本は気に入ってくれているのにとても残念です。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.109
(2pt)

なにも残らなかった

ストーリーは面白く、どんどん読ませるのだが、なぜか読み終わったあとなにも残らなかった。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.108
(4pt)

最も孤独なヒロインが愛おしい

素晴らしい小説だった。ミステリーという分類であるが、犯人は最初から分かりきっている。本書の心に残るところは、謎解きのプロセスではなく、主人公の孤独と希望の持てない環境、それと闘う強さであった。

多くの女性は少女期に孤独を感じたことがあるのではないか? そんな中でも、主人公のカイアほど孤独と疎外感を抱く存在はいまい。私が読んだ小説の中でもトップのボッチ・ヒロインである。

孤独と戦い、時には負ける主人公カイアが愛おしかった。自然や野生生物から育まれた主人公の人生観に、ぶれない深みを感じた。カイアを取り巻く湿地の美しさと沼地の恐ろしさに鳥肌がたつ思いがした。

面白さは後半に行くほど加速する。読後感も良い。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.107
(4pt)

2020年的意義を持ったミステリー

やられた…
 読了後妙に清々しい気持ちにさせられた。
 湿地で見つかった1人の青年の変死体。疑いの目を向けられたのは幼い頃からたった1人で湿地に生きてきた女性カイア。カイアの送った人生と一つの事件とが絡み合いながら物語が進行する。
 ミステリーとしての性格に加え、動物学者たる著者ならではの自然と人間に対する慧眼、人間性に対する独自の洞察が秀でている。
 そしてやはりこの2020年という年に本作が持つ意義も忘れてはならない。舞台となる時代は異なるけれども、Me Too運動、BLM、トランプ旋風など現代を取り巻く様々な社会問題を背景として読むとき、本作の描く深く暗い「沼地」がみえてくる。カイアは白人でなければならず、少女でなければならず、「ホワイトトラッシュ」でなければならなかった。
 しかしこの物語を最後まで読むとき、カイアは「沼地」ではなく「湿地」を生きたのだと感じさせられる。社会も権力も届かない、ただ力強く拍動し自然の摂理が支配する世界を。そしてそこにいかなる社会的圧力にも屈しない生命の本質があると著者は見たのではあるまいか。「やられた…」と感じるのはまさにその部分なのである。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.106
(5pt)

まるで映画化を想定していたかのよう

動物やら自然やらが好きでないと、前半は少し退屈。
場面がパラレルで展開しだすとだんだん面白くなるが、犯人は誰かをつき詰めるミステリーではない。
場面の展開は、まるで映画化を想定していたかのよう。
結末はちょっと予想外だったけれど、なるほどでもある。
どんな風に映像になるのか興味は沸くが、結末を知ってしまうと、映画を見たいという気持ちは半減するかも。
Kyaをカヤでなく「カイヤ」としたのはなんかよかった。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.105
(5pt)

一人の少女の生き方

絶対に読んで後悔はしません!!
今まで読んだ小説の中でもかなり面白いです。
そして私の予想は外れしまいました…
皆さんの予想は当たりますか?試しに読んでみてください。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.104
(5pt)

(2021年―第92冊)ベストセラーとなるのもむべなるかな。上質のミステリー/教養小説

1969年、ノースカロライナ州の湿地帯にある火の見櫓から若い男チェイス・アンドルーズの転落遺体が発見される。事故なのか、事件なのか。地元の保安官が進める捜査線上に、「湿地の少女」と言われてきた女が容疑者として浮上する。“少女”の名は、キャサリン・“カイア”・クラーク。母も兄も姉も、そして父までもが昔、彼女を置いて村を出てしまっていた。天涯孤独の身のカイアは、果たしてチェイスを殺したのか……?

----------------
 2018年にアメリカで出版されると、ベストセラーとなり、昨2020年に出た邦訳は本屋大賞・翻訳小説部門で1位に輝いたという話題の書です。

 物語の仕立ては、犯人探しのミステリーですが、その一方、1960年代の貧困白人層の末娘が文字も読めない生活から少しずつ人生を切り開いていく教養小説(Bildungsroman)でもあり、アメリカの大自然豊かな湿地帯に暮らす人々の人種差別や経済格差を描く社会小説でもあります。そうした幅広いジャンルを横断しながら、主人公とともに成長を感じられる見事な小説です。
 カイアが恋をし、裏切られる切なさが胸に迫ります。

 最後に意外な犯人が、意外な形で明らかになる様子には大いに驚かされるとともに、上質のミステリーを読んだという満足感を味わえました。 

 友廣純氏の翻訳は実に読みやすく、翻訳調のバタ臭さは微塵もありません。500頁を超える大部の書ですが、すいすいと読み進めることができます。こうした日本語が書けることが羨ましく感じられます。

------------------------
 この小説を読みながら、二つの作品を思い出していました。以下に紹介しておきます。

◆J.D.ヴァンス『 ヒルビリー エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち 』(光文社)
:ヒルビリーとは、アイルランドのアルスター地方から主にアパラチア山脈周辺のケンタッキー州やウェスト・ヴァージニア州に住み着いたスコッツ・アイリッシュのこと。著者のJ.D.ヴァンスは1984年にケンタッキー州の北隣に位置するオハイオ州ミドルタウンのヒルビリー出身の親のもとに生まれました。これは彼の自叙伝であるとともに、アメリカの<忘れられた白人労働者階級>の現状を描いた書です。教育を受ける機会と意志をもつこと、そして努力を続けることがいかに人生を向上させることか。それを鮮烈な形で示してくれる優れたノンフィクションです。

◆映画『 ネル 』(1994年)
:ノースカロライナ州の山で奇妙な言葉を話す女性が発見される。彼女は言葉が不自由な母親に育てられ、教育を受けたことがない女性ネルだった……。ジョディ・フォスターがアカデミー主演女優賞の候補になった作品です。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.103
(3pt)

カイアはホタルだったのか???

人里離れた湿地で「湿地の少女」と町の人間から蔑まれながらも天涯孤独で逞しく成長する少女の成長を縦糸に、町での殺人事件を横糸に織りなして語られる物語。黒人差別・プアホワイト・南東部の田舎町・殺人・・はじめはフォークナー的な陰惨な物語かと思ったがさにあらず。

少女の居場所である湿地・入り江は、むせ返るほど豊穣で牧歌的に描写され、人間社会から拒絶された少女のサンクチュアリだったことがうかがえる。

少女は成長の過程で、「なぜ母親は自分を置き去りにしたか」何度も自問自答するが、結局「ケガをした赤ん坊を捨てたキツネ」のように、DVをはたらく父親により共倒れされるより、種として生存することを優先した判断であると思い至る。(母親はあとで強い後悔の念に至ったことが後であかされるが)
これが少女の価値観に大きく影を落としたいるように思える。

動物学者である著者は、ホタルやカマキリの例を引き、ある個体が、じしんの生存のために別の個体を利用することがあるが(たとえばホタルの雌は、雄を交尾を誘いながら食い殺す)、この行為は結果として種の持続に貢献しており、その行為に善悪はないとしきりに描く。

成長後の主人公は、社会的に恵まれずとも外見も学の才にも恵まれて魅力的な男性二人から言い寄られる(一方は生殖目当てだけど)。いわば遺伝子強者であったが、自身の安全のために「ホタル」的な行為を働く。そしてその行為をホタルの生存戦略を例にとり、内心で正当化していたことが死後に判明する

主人公は結果、社会的な名声を獲得するとともにパートナーにも恵まれた、しかし、結局は幼いときの母親に棄てられた経験から、「ホタル」のような自然本位の価値観からはなれられず、心のどこかでは「ザリガニの鳴くところ」(自然の奥深くで、生物が生物であり続けるところ)を探し続けていたかのように思える。そう思うと、単純な少女の成長譚ではなく、そこはかとない恐怖感ともの悲しさが湧いてくるのである。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.102
(3pt)

ミステリーとしては低評価

ミステリーとしては低評価。
読み物としてもそれほど面白いものではない。
過大評価というやつ。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.101
(5pt)

人との繋がりに焦がれる。

圧倒的な孤独の中を生きる少女の人生をただただ祈りながら読み続けた。
家族や恋人に幾度となく捨てられても、また人との繋がりに焦がれてしまう。
そんな孤独と共生の狭間で揺れ動く心情が生々しく表現されていた。
また、湿地や動物など自然豊かな描写が美しかった。

事件の真相は、墓場まで持っていく。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.100
(5pt)

湿地の少女

湿地で逞しく暮らす少女の成長物語。親の暴力と闘い、差別、貧困と闘い、ごくたまに優しさという休息を得て、また偏見と闘う。自然で育った少女は強かった。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194