ザリガニの鳴くところ

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評判

ザリガニの鳴くところの評価:

4.39/5点 レビュー 243件。 A ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.39pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全359件 181〜200 10/18ページ
No.179
(5pt)

強い女

少女を誰か守って!その必要はなかった。彼女は自らを守る術を自然から学んでいた。
チェイスは殺されても仕方ない嫌な男。
でもいつもあのネックレスをしていたのはなぜ?
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.178
(5pt)

余韻の残る作品

ここ最近読んだ中で最も印象に残る本だった。カイアのしたことを肯定するわけではないが、とても自然だと思えてしまったのは、なぜだろう。
読後感として、私はこの本の主人公であるカイアとテイトを愛し、その関係性やお互いを思いやる接し方をとてもうらやましく思ってしまった。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.177
(5pt)

余韻の残る作品

ここ最近読んだ中で最も印象に残る本だった。カイアのしたことを肯定するわけではないが、とても自然だと思えてしまったのは、なぜだろう。
読後感として、私はこの本の主人公であるカイアとテイトを愛し、その関係性やお互いを思いやる接し方をとてもうらやましく思ってしまった。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.176
(3pt)

いろいろ辛抱しながら読了する

カイアの生涯が柱となってストーリーは進むのだがなかなか幸福が来ないので息苦しくなる。探偵が大団円を迎えると言った内容でも無く、最初から小説だと思って読み進むと良かったのかもしれない。読了後はなぜか寝付けなかった
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.175
(3pt)

いろいろ辛抱しながら読了する

カイアの生涯が柱となってストーリーは進むのだがなかなか幸福が来ないので息苦しくなる。探偵が大団円を迎えると言った内容でも無く、最初から小説だと思って読み進むと良かったのかもしれない。読了後はなぜか寝付けなかった
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.174
(5pt)

さすが、本屋大賞 読む価値あり!!(ネタバレ含む)

ストーリー展開、プロットの立て方、随所に散りばめられた生物の営みの不思議さ、自然環境の描き方など、読むものを飽きさせない。
 500ページを超える大作にもかかわらず、ページ数が残り少なくなっていくのが惜しくて仕方なかった。
一人ぼっちになった、カイヤがいつも餌をやってる鴎に向かって「今日は、私の誕生日なのよ」って言うシーンが良かったなあ。
 全体的によく、まとまっていますが、個人的にはテイトが去っていく場面くらいで終わって欲しかった。
その後の展開も悪くはないが、カイヤのイメージが劇的に変わっていくので残念だった。
 それにしても、自分が犯人だと分かるように証拠を残すのは何故?と言う疑問はつきまとう。
誰も知らない方が、みんな幸福だったのでは?
 テイトと結婚後は、一見満ち足りた生活を送っているように見えながら、内心そうではなく、最後の最後で自分を除け者にした、社会に復讐を果たそうとしたのでしょうか・・・
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.173
(5pt)

さすが、本屋大賞 読む価値あり!!(ネタバレ含む)

ストーリー展開、プロットの立て方、随所に散りばめられた生物の営みの不思議さ、自然環境の描き方など、読むものを飽きさせない。
 500ページを超える大作にもかかわらず、ページ数が残り少なくなっていくのが惜しくて仕方なかった。
一人ぼっちになった、カイヤがいつも餌をやってる鴎に向かって「今日は、私の誕生日なのよ」って言うシーンが良かったなあ。
 全体的によく、まとまっていますが、個人的にはテイトが去っていく場面くらいで終わって欲しかった。
その後の展開も悪くはないが、カイヤのイメージが劇的に変わっていくので残念だった。
 それにしても、自分が犯人だと分かるように証拠を残すのは何故?と言う疑問はつきまとう。
誰も知らない方が、みんな幸福だったのでは?
 テイトと結婚後は、一見満ち足りた生活を送っているように見えながら、内心そうではなく、最後の最後で自分を除け者にした、社会に復讐を果たそうとしたのでしょうか・・・
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.172
(4pt)

少女の人生譚9割、ミステリー1割

主人公の女の子の不憫な幼年~成人期がずっと続く。読んでて辛かった。それが本の大半。文章、翻訳は上手い。ミステリー部分に期待するならスルーでいいと思う。

主人公から見た自然の美しさと都会の滑稽さの描写が印象的だった。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.171
(4pt)

少女の人生譚9割、ミステリー1割

主人公の女の子の不憫な幼年~成人期がずっと続く。読んでて辛かった。それが本の大半。文章、翻訳は上手い。ミステリー部分に期待するならスルーでいい。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.170
(5pt)

「ミステリ小説」として緻密な構成【後半、ネタバレあり】

【読書のきっかけ】
全くノーチェックだった本書ですが、2022年11月になり、「記録的大ヒットミステリー待望の映画化!」という映画会社の宣伝を目にするようになり、調べてみると、確かに、ベストセラーのミステリ小説であったので、読んでみることとしました。

【率直な感想】
<不思議な題名の意味するところ>
「ザリガニの鳴くところ」という題名の意味については、作中、主人公のカイアに対し、優しく接してくれる男性テイトから、こんな説明を受けます。
「茂みの奥深く、生き物たちが自然のままの姿で生きている場所ってことさ」と。
本作品が多くの方に感動を与えているのは、人里離れた湿地という大自然の中で、野生の生き物たちに囲まれて暮らす、主人公カイアの世界観や人生観であろうと思います。
カイアの選んだ人生は、肯定、否定、人により、感じ方は様々でしょうが、心のどこかに共鳴するものを感じ、これほどのベストセラーとなったのではないでしょうか。

<ミステリとして>
それでも、やはり、本作品は、ジャンルとしては、「ミステリ」であり、ここから、「ミステリ小説」としてのレビューに移ります。
あらすじ紹介にもあるとおり、湿地で、チェイスという青年の死体が発見され、カイアは容疑者として、逮捕され、裁判にかけられてしまう。
果たして、彼女は犯人なのか?という、ストーリーです。

ただ、この犯人当てについては、登場人物が少ないこともあり、真犯人は分かったという方も多いのではないかと思います。
しかし、確信を持って、当てられたでしょうか?
私は、確信を持てませんでした。
そこには、本作品の物語構成が複雑ということが挙げられます。
捜査から裁判にかけての流れである〔第三者視点〕の各章と、主人公である〔カイア視点〕の各章が入り混じって進行しているためです。
この各章の配列は、じつは緻密に構成されており、犯人を特定しにくくなっていることが、読後判明しました。
以下、物語構成が分かるように、各章を〔第三者視点〕と〔カイア視点〕に分類し、記載順に示したのが、以下の表です。

〔第三者視点(捜査・裁判)〕
1969年<プロローグ(10月30日の朝)><3><5(捜査開始)><8(死亡推定日時が判明><10><14><19><25><28><32><34><36>
1970年<40(2月:裁判初日)><47><49><50><51><52><53><54(評決)>

〔カイア視点〕
1952年~1968年<1><4><6><7><9><11><12><13><15><16><17><18><20><21><22><23><24><26><27><29><30><31><33>
1969年<35(7月のある午後)><37(クリスマス間近:12月)(カイア逮捕)>
1970年<38(2月:裁判初日)>
1969年<39(8月)><41(8月)>
1970年<42>
1969年<43>
1970年<44><45>
1669年<46(9月)><48(10月28日、30日、31日)>

「ミステリ小説」としてのレビューは、どうしても「ネタバレ」になってしまうので、興味のある方は、必ず、本書を最後まで読んだうえで、お読みください。


★ここから、ネタバレです。(◆必ず、読後にお読みください)

上記の表を〔第三者視点〕と〔カイア視点〕に区別したのには、理由があります。
本作品は、三人称で書かれています。
三人称は、一人称の「私」と異なり、各登場人物を客観的に描いているように思われますが、「視点人物」が設定され、その人物から見た小説世界を描く手法です。
この視点人物については、「心情・思ったこと」を記述することができます。
そして、読み終えた方なら、真犯人はお分かりのことでしょう。
〔カイア視点〕の各章は、カイアが視点人物であり、カイアの「心情・思ったこと」が書かれていることになります。

〔第三者視点〕によれば、死体が発見されたのは、1969年10月30日の朝でした。その後の捜査で、死亡推定時刻は、「1969年10月29日から30日にかけて。時刻は午前零時から2時の間」とされています。
その後、1969年12月にカイアは逮捕され、翌年1970年2月から裁判が始まる、という流れです。

そこで、〔カイア視点〕の最初の1969年の各章<35><37>に注目です。<35>は7月のある午後のお話。次の<37>はクリスマス間近とあり、12月。
つまり、事件発生の1969年10月はスッポリと抜け落ちていますが、間に〔第三者視点〕<36>が挟まれているので、初読ではなかなか気づかないと思います。
その間、カイアが小説世界で見たこと、経験したことには一切触れていません。
だから、犯行前後のカイアの「心情・思ったこと」は全く記述する必要のない章立てになっているのです。

次に、〔カイア視点〕の最後、1969年<48>に注目です。
これは、1970年2月に裁判が始まり〔第三者視点〕で裁判の状況が描かれる中、年を遡って、1969年の10月28日、30日、31日のカイアから見た小説世界です。
ここでは、カイアが28日にバスに乗ってグリーンヴィルへ出発した、とあり、次のページにいくと、「二日後の午後1時」にグリーンヴィルから到着したバスがカイアを降ろした、とあります。28日の「二日後」なので、30日ですが、30日を意識するのは難しいと思われます。
実際には、10月29日深夜、グリーンヴィルのモーテルを抜け出し、バスで30日午前1時半頃にバークリー・コーブへ戻って、チェイスを殺害。午前2時半発のバスで、30日早朝にグリーンヴィルのモーテルに戻っていた訳ですが、その間のことは全く描写されていません。

このように、本作品では、〔カイア視点〕の章では、読者に気づかれないように工夫しながら、犯行前後を描写せず、「犯人ではないか」と気づかれるような心理描写をしないようにしているのが分かります。

それでも、裁判の場面での〔カイア視点〕の章もあり、当然、犯人ならではの、不安な心情が描かれて然るべき、という意見もあるでしょう。

しかし、じつは、ミステリ小説には暗黙の了解があり、「嘘の心理描写」はもちろん禁止ですが、「作者が不都合と感じた心理描写は記述しないでもよい」ということになっているのです。

【全体評価】
私は、大のミステリ好きなので、「ミステリ」の部分について、長々とレビューを記しましたが、「カイアが犯人」ということを気づかせない構成に、緻密さが感じられ、恐らく「ミステリファン」も満足させる作品として、ベストセラーになったと感じています。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.169
(1pt)

本当に何でこれが良い本!?_

前半半分までだらだら同じ事がずっと続き、著者は動物の学者のようだが、そういった生物の詳しい事も書かれて居なければ、一人の女性のみじめな人生が、ずっとずっと書かれていて、結局、おとしどころのラストも使い古された良く有る落ちで、こんな本が売れているとか、称賛されてる理由が不明。
時間を返してくれ!
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.168
(1pt)

本当に何でこれが良い本!?_

前半半分までだらだら同じ事がずっと続き、著者は動物の学者のようだが、そういった生物の詳しい事も書かれて居なければ、一人の女性のみじめな人生が、ずっとずっと書かれていて、結局、おとしどころのラストも使い古された良く有る落ちで、こんな本が売れているとか、称賛されてる理由が不明。
時間を返してくれ!
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.167
(5pt)

自然の摂理、村の掟、法的正義が三つ巴になった奔流

映画のチラシを見て「世界一売れている本」という触れ込みに反応して購入。世界中で1000万部以上売れているという。その数字がすでに物語っているように、あっというまに引き込まれ、ページをめくる手が止まらない。完全犯罪のミステリーであり、ロマンスであり、ビルドゥングスロマンであり、法廷小説であり、また、暴力、孤独、貧困、人種差別といった暗部も映し出している社会派小説の要素もふんだんにあり、何とも野心的で贅沢な作品である。陰鬱で禍々しく残酷な物語に、すべての生き物を分け隔てなく照らす光のごとき繊細な描写によって、狂おしいほど美しい物語の顔が与えられている。母に、兄弟に、父に捨てられ、恋人に去られ、コミュニティから疎外されて生きてきた少女の唯一の友人は沼地の動植物と道も通っていない村はずれに住む黒人の夫婦だった。丁寧に描かれた一人ひとりの登場人物たちの人生が、自然界の摂理、村社会の暗黙の掟、そして法律的正義が三つ巴に絡む激流の中に飲み込まれていく。一個人の意思や心理をはるかに超えた大きな構造がこの物語を世界的なベストセラーにせしめたのだろう。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.166
(5pt)

自然の摂理、村の掟、法的正義が三つ巴になった奔流

映画のチラシを見て「世界一売れている本」という触れ込みに反応して購入。世界中で1000万部以上売れているという。その数字がすでに物語っているように、あっというまに引き込まれ、ページをめくる手が止まらない。完全犯罪のミステリーであり、ロマンスであり、ビルドゥングスロマンであり、法廷小説であり、また、暴力、孤独、貧困、人種差別といった暗部も映し出している社会派小説の要素もふんだんにあり、何とも野心的で贅沢な作品である。陰鬱で禍々しく残酷な物語に、すべての生き物を分け隔てなく照らす光のごとき繊細な描写によって、狂おしいほど美しい物語の顔が与えられている。母に、兄弟に、父に捨てられ、恋人に去られ、コミュニティから疎外されて生きてきた少女の唯一の友人は沼地の動植物と道も通っていない村はずれに住む黒人の夫婦だった。丁寧に描かれた一人ひとりの登場人物たちの人生が、自然界の摂理、村社会の暗黙の掟、そして法律的正義が三つ巴に絡む激流の中に飲み込まれていく。一個人の意思や心理をはるかに超えた大きな構造がこの物語を世界的なベストセラーにせしめたのだろう。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.165
(5pt)

ペリーヌ物語

昔、世界名作劇場のアニメにペリーヌ物語って名作があって、ペリーヌちゃんが沼の近くの小屋で、自給自足しながら生活する場面を思い出した。
物がなくてもいろいろ工夫して生活しているのが、たくましくて、面白そうで、羨ましくさえ思えたのだけど、多分にファンタジーだったんだなと、カイアの生活ぶりを読んで感じた。

ペリーヌもカイアも孤独で、追い込まれて仕方なくそこにいるんだけど、自然の美しさや摂理の素晴らしきに気づける聡明さがあって、それに惹きつけられるんだろう。

あと、詩の良さってあまりわからなかったんだけど、最後の詩のところを読んでゾクっとするくらい情景をあらわしててすごいなと思った。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.164
(5pt)

ペリーヌ物語

昔、世界名作劇場のアニメにペリーヌ物語って名作があって、ペリーヌちゃんが沼の近くの小屋で、自給自足しながら生活する場面を思い出した。
物がなくてもいろいろ工夫して生活しているのが、たくましくて、面白そうで、羨ましくさえ思えたのだけど、多分にファンタジーだったんだなと、カイアの生活ぶりを読んで感じた。

ペリーヌもカイアも孤独で、追い込まれて仕方なくそこにいるんだけど、自然の美しさや摂理の素晴らしきに気づける聡明さがあって、それに惹きつけられるんだろう。

あと、詩の良さってあまりわからなかったんだけど、最後の詩のところを読んでゾクっとするくらい情景をあらわしててすごいなと思った。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.163
(4pt)

湿地を生きる少女

「トラッシュ=ごみ」と呼ばれる、湿地帯に生きる少女の人生。
いわゆる、最貧困層の白人である。

ろくに読み書きすら出来なかった少女が、親切な少年の助けによって「知識」に目覚め、ついには著名な湿地の生態研究家として成功するというお話。

少年と少女は後に結ばれるのだが、そこまでには紆余曲折があった。
詳しくは本書を。

なんというか、少年の「裏切り」に傷つき、反発する感じがいかにもステレオタイプなアメリカ人女性といった感じで…(こうした見方じたいが一つのステレオタイプなのでしょうが)、何となくやきもきしました。

少年のことをもっとおおらか(?)に許すことが出来ていたら、元クォーターバックの俺様男とのイザコザも、そもそも起こらなかったろうに…などと思ってしまった。
まあ、この辺はアメリカドラマの「お約束」なので、突っ込むのは野暮というものかも知れない。

文字通り何も知らなかった少女が、湿地の生物をつぶさに観察し、書物などから知識を吸収する中で学んだこと。
それは、「オスはメスを騙すし、メスもオスを騙す」ということである。

生物は熾烈な騙し合い、殺し合いの中で生きている。
ホタルのメスは別種のオスを騙して誘引し食べてしまうし、カマキリのメスは交尾するそばからオスをバリバリ食べてしまう。
その殺伐ともいえるありようが、そっくりそのまま美しく、肯定されるものだということを、彼女は学んだ。

そんな彼女が、自分を騙したアルファオス=元クォーターバックのチェイスに復讐するさまもまた、この世の摂理といえるだろう。
なにしろその策謀は、生物としての騙し合いを乗り越え、「愛」と呼べるものをはぐくんだ少年すらも、いや、湿地をとりまく地域社会全体でさえ、見事に騙しおおせたのである。

翻訳というせいもあってか読み始めはやや鈍重な印象だったが、読み応えのある一冊だった。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.162
(4pt)

湿地を生きる少女

「トラッシュ=ごみ」と呼ばれる、湿地帯に生きる少女の人生。
いわゆる、最貧困層の白人である。

ろくに読み書きすら出来なかった少女が、親切な少年の助けによって「知識」に目覚め、ついには著名な湿地の生態研究家として有名になるという話。

少年と少女は後に結ばれるのだが、そこまでには紆余曲折があった。
詳しくは本書を。

なんというか、少年の「裏切り」に傷つき、反発する感じがいかにもステレオタイプなアメリカ人女性といった感じで…(こうした見方じたいが一つのステレオタイプなのでしょうが)、何となくやきもきしました。

少年のことをもっとおおらか(?)に許すことが出来ていたら、元クォーターバックの俺様男とのイザコザも、そもそも起こらなかったろうに…などと思ってしまった。
まあ、この辺はアメリカドラマの「お約束」なので、突っ込むのは野暮というものかも知れない。

文字通り何も知らなかった少女が、湿地の生物をつぶさに観察し、書物などから知識を吸収する中で学んだこと。
それは、「オスはメスを騙すし、メスもオスを騙す」ということである。

生物は熾烈な騙し合い、殺し合いの中で生きている。
ホタルのメスは別種のオスを騙して誘引し食べてしまうし、カマキリのメスは交尾するそばからオスをバリバリ食べてしまう。
その殺伐ともいえるありようが、そっくりそのまま美しく、肯定されるものだということを、彼女は学んだ。

そんな彼女が、自分を騙したアルファオス=元クォーターバックのチェイスに復讐するさまもまた、この世の摂理といえるだろう。
なにしろその策謀は、生物としての騙し合いを乗り越え、「愛」と呼べるものをはぐくんだ少年すらも、いや、湿地をとりまく地域社会全体でさえ、見事に騙しおおせたのである。

翻訳というせいもあってか読み始めはやや鈍重な印象だったが、読み応えのある一冊だった。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194
No.161
(2pt)

WHERE THE CRAWDADS SING

楽曲「Carolina」と「映画日本公開」に、いざなわれて漂着。
ほかの方のレビューにあった通り、私も原題のままで良かったのにと、ひしひしと感じる。

サンデイ・ジャスティスに出会えたこと、
ジャンピン夫妻のように私もなりたいな、なれるかな、と感じられたこと、
トムとロバートがいてくれた、ということのみが、読了して良かったと思えたことだった。
ラストシーンに憤りしかない。
以下、ネタバレです。

ペンダントについて、晩年まで持ち続けていたカイヤの気持ちを何度か想像してみたけれど、全く共感できない。
もしも私だったら、無罪を心から喜んでくれた人たちのために、裁判所から帰ってきてすぐに燃やす。見つけられたなら、あんなに喜んでくれた大切な人たちを深く傷つけてしまうことは、火を見るよりも明らか。例えペンダントに複雑な想いがあったとしても、百歩譲って結婚する時に絶対に燃やす。
何で?見つけてしまう確率が最も高いのはテイトなのに。テイトが見つけてしまったら……
それともカイヤは心の奥の奥底では見つけてほしいという思いがあって、それはテイトへ「あなたがあの独立記念日に約束を守らなかったせいで、私は殺人まで犯す羽目になった」と責めたいのかと、そこまで考えてしまう。

カイヤはテイトと幸せになってほしい、どうか犯人ではありませんように、と願いながら、後半、一気に読み進めたので、ラストを読んだ瞬間の落胆といったら、それはそれは大きかった。
ジョディが帰ってきた場面で私は涙が止まらなったけれど、ほんとにその涙を返してと感じるほどだった。

結局、カイヤが愛していたのはテイトよりも自分自身だったんだ。哀しい。
カイヤ、いえ、キャサリンにはそれこそ墓場にまで持っていってほしかったし、持っていくべきだったと思う。
物語として真相を明かさなけばならないのなら、読者にだけ分かるように、あの夜を三人称で冷静な筆致で示してほしかった。

それから、女の子はみな、初恋の人を忘れられないのだろう、に疑問。今の私は初恋の人は何とも思っていないし、どうこうなりたいと考えもしない。人生で最終的に結ばれる人が初恋の人だったら良かった、初恋の人なら良い、だったら分かる。

ジョディについては、もう少し深く掘り下げても良かったのではと思った。
ジョディがカイヤを置いて家を出てしまった時、どうして、と私も困惑し悲しかったけれど、傷跡のエピソードを読んで納得した。
ジョディが血を流し、ひどい痛みの中で感じたであろう絶望を想像すると、ただただ心が痛む。気絶していたのかもしれないけれど、ただ床で倒れているしかなかったジョディが目に浮かび、胸が締め付けられた。私は長女なので、弟でもあるけれど兄の立場でもあるジョディの苦しさが伝わってきて、あの道を選択した理由を理解した。

サンデイ・ジャスティスの可愛さと賢さに救われたことと、「秋の葉は落ちるのではない。飛び立つのだ。」の描写に、はっとしたので、☆ふたつです。

長年、市立図書館に私は勤務しているけれど、読書家=人格者は成り立たない。(もちろん図書館員も然り)
カイヤは何故、雄大な自然を愛し、愛されていたのに達観の境地に至らなかったのだろう。
ペンダントを持ち続けていたことから、晩年も達観していたとは言えないだろう。
ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV) Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところ (ハヤカワ文庫NV)より
4150415196
No.160
(2pt)

WHERE THE CRAWDADS SING

楽曲「Carolina」と「映画日本公開」に、いざなわれて漂着。
ほかの方のレビューにあった通り、私も原題のままで良かったのにと、ひしひしと感じる。

サンデイ・ジャスティスに出会えたこと、
ジャンピン夫妻のように私もなりたいな、なれるかな、と感じられたこと、
トムとロバートがいてくれた、ということのみが、読了して良かったと思えたことだった。
ラストシーンに憤りしかない。
以外、ネタバレです。

ペンダントについて、晩年まで持ち続けていたカイヤの気持ちを何度か想像してみたけれど、全く共感できない。
もしも私だったら、無罪を心から喜んでくれた人たちのために、裁判所から帰ってきてすぐに燃やす。見つけられたなら、あんなに喜んでくれた大切な人たちを深く傷つけてしまうことは、火を見るよりも明らか。例えペンダントに複雑な想いがあったとしても、百歩譲って結婚する時に絶対に燃やす。
何で?見つけてしまう確率が最も高いのはテイトなのに。テイトが見つけてしまったら……
それともカイヤは心の奥の奥底では見つけてほしいという思いがあって、それはテイトへ「あなたがあの独立記念日に約束を守らなかったせいで、私は殺人まで犯す羽目になった」と責めたいのかと、そこまで考えてしまう。

カイヤはテイトと幸せになってほしい、どうか犯人ではありませんように、と願いながら、後半、一気に読み進めたので、ラストを読んだ瞬間の落胆といったら、それはそれは大きかった。
ジョディが帰ってきた場面で私は涙が止まらなったけれど、ほんとにその涙を返してと感じるほどだった。

結局、カイヤが愛していたのはテイトよりも自分自身だったんだ。哀しい。
カイヤ、いえ、キャサリンにはそれこそ墓場にまで持っていってほしかったし、持っていくべきだったと思う。
物語として真相を明かさなけばならないのなら、読者にだけ分かるように、あの夜を三人称で冷静な筆致で示してほしかった。

それから、女の子はみな、初恋の人を忘れられないのだろう、に疑問。今の私は初恋の人は何とも思っていないし、どうこうなりたいと考えもしない。人生で最終的に結ばれる人が初恋の人だったら良かった、初恋の人なら良い、だったら分かる。

ジョディについては、もう少し深く掘り下げても良かったのではと思った。
ジョディがカイヤを置いて家を出てしまった時、どうして、と私も困惑し悲しかったけれど、傷跡のエピソードを読んで納得した。
ジョディが血を流し、ひどい痛みの中で感じたであろう絶望を想像すると、ただただ心が痛む。気絶していたのかもしれないけれど、ただ床で倒れているしかなかったジョディが目に浮かんできて、胸が締め付けられた。私は長女なので、弟でもあるけれど兄の立場でもあるジョディの苦しさが伝わってきて、あの道を選択した理由を理解した。

サンデイ・ジャスティスの可愛さと賢さに救われたことと、「秋の葉は落ちるのではない。飛び立つのだ。」の描写に、はっとしたので、☆ふたつです。

長年、市立図書館に私は勤務しているけれど、読書家=人格者は成り立たない。(もちろん図書館員も然り)
カイヤは何故、雄大な自然を愛し、愛されていたのに達観の境地に至らなかったのだろう。
ペンダントを持ち続けていたことから、晩年も達観していたとは言えないだろう。
ザリガニの鳴くところ Amazon書評・レビュー: ザリガニの鳴くところより
4152099194