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夏の闇



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【この小説が収録されている参考書籍】
夏の闇 (1972年)
夏の闇 (新潮文庫)
夏の闇―直筆原稿縮刷版

夏の闇の評価: 4.50/5点 レビュー 52件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

駄作か秀作か?

大昔に読んだ開高健の『夏の闇』を再読したいと思い手にした。
おぼろながら男女の機微を鬱陶しいほど記述していたのを記憶していた。
今回再読して「私」の心象の背景にベトナム体験が色濃く語られていることが理解できた。
小説なら駄作だと思うが、生と死を、皮膚の皮一枚で感じた者だけにしか語れないベトナム体験の後遺症的な思いを吐露しているものなら秀作だと思いながら読み終えました。
夏の闇 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:夏の闇 (新潮文庫)より
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No.5:
(3pt)

綺麗な状態

good
夏の闇 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:夏の闇 (新潮文庫)より
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No.4:
(3pt)

開高文学の光と影

食と性について開高の奥深い薀蓄が披瀝されていて、興味は尽きないが、社会との関わりが意外に乏しい。サルトルの「嘔吐」を手本にした作品だそうだが、実存への切り込みにおいても、サルトルの域に達していない。
夏の闇 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.3:
(3pt)

時代は常に変わっている

・・たった今し方「名作」と誉れ高い本書を読み終えたところだ・・・
正直に書こう、全編に漂う言いようの無い「やるせなさ」「よるべなさ」とでも言えるであろうか・・一言「退屈」だった・・・
開高の時代は、既に終わっている。時代は常に「変化」しており、「怠惰」を生きる生きられる「時代」では最早ないのである。これからは、「漂白」の時代になるのではないだろうか・・・
深刻な「リストラ」相次ぐ「自殺」卑劣極まりない「殺人」潜伏する「偽装」横行する「詐欺」・・ETC。
開高は後に、自ら行き詰まる「文学」から足を洗い「フィッシュ・オン」へと変貌する・・その「中間点」が、本書ではないだろうか・・そう思えてならない・・謂わば、蝶へ脱皮する前の蛹の状態(段階)が本書ではないだろうか。まあ折り返し地点に位置する意味では、本書は「重要」な作品ではあると思う。
だが、遅れてきた一開高ファンとしては今度は開高が晩年に残した「珠玉」を読んで、それを改めて確かめたいと思っている。
夏の闇 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:夏の闇 (新潮文庫)より
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No.2:
(3pt)

男は本当に家庭的な動物なのだろうか?

昔の女と寄りを戻していくうちに、女の方が落ち着きたくなって、男の方はそのことに不安を覚える。主人公の場合は再び戦場に行きたいということなのだけど、形を変えてこのようなシチュエーションというのは男には大なり小なりありがちだと思う。ヒモとは対極的な男のあり方だ。
 あまり親しくもない女に無限の魅力を感じていたのに、近づいた関係になった途端に、こんなはずじゃなかったとポッカリ穴が開いたように感じる。
 女性との落ち着いた関係を心から幸福だと感じるには、歳月と人生経験を必要とするんだな。
 最近の朝日新聞の書評で女性作家が恋愛小説としてこの本を推薦していたが、勘違いも甚だしい。本作は正しく男性本位に女性を性の対象として描いているだけだ。ああ、男と女の物事の見方はこれ程違うんだなあ、とつくづく思った。
夏の闇 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103
No.1:
(3pt)

当時の闇、今の闇

この本は20代前半にバイト先のおっさんにおまえならわかるかも
と乗せられ購入し、読むのに半年位かかってしまった。
ドイツの人里はなれた女の部屋で取り柄と言ったら多少、女に優しいというだけのいい大人がぶつくさぶつくさ独り言。
挙句の果てに、
女の友達がくればタオルケットにくるまって台所にかくれる始末。
要はベトナム戦争で日本人として無力感に取りつかれた取材帰りの男の
独白ということだろうか。
果たして南と北の真ん中にたって事実を見つめて無力感を
感じる闇と
他国の戦争に首をつっこみどうなるか分からない今の闇のどちらが
進歩でどちらが退化なのか
その答えはだれも持てそうにない。
夏の闇 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:夏の闇 (新潮文庫)より
4101128103

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