■スポンサードリンク
ブラック・サンデー
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ブラック・サンデーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.38pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
読み出してザワザワっと心が騒いだのは、この書がアルカイダ911計画の発端になったかもしれないと思ったからだ。飛行船を複数の旅客機に替え、零戦の奇襲の様に考えたとすれば・・ビンラディンの執念を感じてしまう。この書が日本で発行された昭和54年(1979年)は、イラン革命政権が樹立された年でもあった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
寡作で知られるトマス・ハリスの傑作。1970年代のテロを扱った作品だが、今読んでも遜色ない内容である。『羊たちの沈黙』で話題となった著者だがこの作品も素晴らしい。一つ残念なのは翻訳。《新訳》で読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かなり前の事かな?買った記憶がありません。もし買っていたら問題なく対応いただけたとおもいます。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最近、幻の作品と云われた映画「ブラックサンデー」を映画館で観る機会があり、直後に本を再読したので、本と映画の比較を書いてみたい。 ストーリーは、一人のアラブゲリラの女性(ダーリア)と、ベトナム戦争で捕虜になり不遇を囲っていたアメリカ人パイロット(ランダー)がタッグを組み、スーパーボウルのスタジアムにプラスチック爆弾を仕掛け、8万人の観衆を殺戮する計画から実行までを描き、イスラエル秘密警察員(カバコフ)とFBIがそれを阻止する丁々発止が見どころになっている。 映画では、飛行船にプラスチック爆弾を搭載して、スタジアムの上方からニョッキリと出現するシーンは鳥肌が立ち、比較としては「ジョーズ」の鮫が海面にズズズーンと飛び出すシーンに似てなくもない。この視覚的なものは映画の独壇場だろう。 クライマックスはそれだが、そこに至る過程もスリリングだ。ただ映画は小説内容の詳細までは立入れないので、デティールになると、映画に勝ち目は無い。 本の最初は映画と同じく、ベイルートの空港から市街地の描写が続き、先に映画を観ているので臨場感があった。読んでいて気づいたのは、場面転回する時、例えばダーリアとランダーがベッドで睦み合う場面から変る時、その上空六千フィートにジェット旅客機が通り過ぎ、それにカバコフが乗っており、カバコフの描写に移る。敵対する双方が六千フィートの垂直の距離で同時間を共有する描写が読んでいて面白く、何処かでこんな書き方が有ったなと思ったら、フォーサイスの筆致だったので、ついニヤリとした。 プラスチック爆弾をアメリカに運ぶ際、貨物船を利用し、用意したモーターボート(快走艇)に移し変えるあたりから、微妙に映画と違ってくるので興味が湧いた。映画は不審をもった哨戒艇が快走艇を追う、007もどきの活劇シーンがあるが、本はそうではない。地味に展開するのだが、これが読ませる。 ラストは本と映画は大きく違う。これは本に軍配が上がる。詳細は書けないが、描写力で榴散弾の威力をまざまざと見せつけられ、トマス・ハリスは只者ではないと思った。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
レクター博士シリーズで知られるトマス・ハリスの処女作にして大ベストセラーとなった 1975年発刊の作品。ハリスは寡作で知られ、現在まで全五作品しか上梓していない。 うち四作がレクター博士ものであるが、すべての作品が映画化されてるとはいえ、よく これだけで食っていけるものだと思う。日本の作家からすればうらやましい限りだろう。 本作は出版の二年後に映画化され、日本での上映が予定されていたが、脅迫により 上映中止になっている。そのため長らく幻の映画とされてきたが、今年から上映される 予定だ。脅迫にあっさり屈した理由については、時代背景を理解する必要がある。筋 書きは「商品の説明」にある通りで、大量殺戮テロの企てとの死闘が描かれてる作品 だが、そのリアリティは現在と違う。1975年といえば、日本赤軍の暗闘やパレスチナ・ ゲリラによるテロが横行していた時期で、ミュンヘン五輪選手村襲撃事件の三年後だ。 脅迫に真実味があったのである。選手村襲撃事件実行犯の『黒い九月』が本作品に おけるテロの立案者で、背後にはリビアのカダフィ大佐がいるという設定。彼もいよい よヤバそうだが(笑)。狂気の元海軍将校ランダーと復讐に燃えるダーリアらのテログ ループと、モサドのカバコフとの死闘の凄まじさに息をつくことができない傑作である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本書は、寡作作家トマス・ハリスのデビュー作で、これ以降はいわゆる「ハンニバル」ものが続く。 元ベトナム捕虜で飛行船パイロットのマイケル・ランダーがテロリスト集団「黒い九月」のメンバーになってゆく経緯は、あの「ライジング・ハンニバル」に踏襲されてゆく。 本書は1975年にリリースされ、当時いまだパレスチナ・ゲリラの詳細な実態はわからず、日本赤軍が中近東でごたごたを起こしてた時期だ。本書は、「黒い九月」とイスラエルの秘密組織「モサド」の対決を圧倒的なリアリティをもって描いている。 「レッド・ドラゴン」「羊たちの沈黙」と続くサイコ・サスペンスの原点であり、やはり必読書である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
寡作トマス・ハリスのデビュー作。「羊たちの沈黙」に代表されるハンニバル関連作が有名だけど、私はこれまでのところ彼の最高傑作はこれだと思う。ジョン・フランケンハイマー監督の映画化作(1977)も面白いが、日本では政治的問題に巻き込まれ、上映中止に。後にビデオで見ることが出来た。とにかく、読み出したら止まらないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「羊たちの沈黙」トマス・ハリス氏のデビュー作は映画化当時邦公開されなかったそうですが、当時と言わず今作られても特に昨年9月に作られていたらどうあがいても公開はされないだろうと思わせる小説です。この中で語られるゲリラ組織の米国に向けた大量虐殺のテロの陰謀はものの見事に昨年現実に起こった同時多発テロを想起させて何かぞっとしました。まるでフォーサイスの諜報小説を髣髴とさせるテロリズムに暗躍の世界はそれだけでも充分に興味をそそられるものであり、フォーサイス氏に負けないくらい面白くもありました。また主人公の大佐の昔離れ離れになったはずの恋人がとってつけたように何もかも放り出して大佐の基に駆け寄るクサイ展開は単なるメロドラマチックに終始するのかと思いきやその後ち!«待つ意外な展開はある意味度肝を抜かれ、読むものをくぎ付けにさせルような気がします。この中でまたも出てくるイスラエルと米国の関係、この小説の中のテロは面白くドキドキするようなスリル溢れる展開でテロリズムに立ち向かっていましたが遥か数十年後の現在でどのような暗躍があったのか知る由もありませんが、世界情勢は劇的な展開を見せていないようですが、其の余波か沸き起こってしまった悲劇的テロ事件は、この小説の暗躍の世界の歪みが現実に起こってしまったのかと恐ろしく思いました。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!