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陰翳礼讃
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陰翳礼讃の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 41~60 3/4ページ
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よくこれだけ文面とマッチする画像(写真)を掲載したものだと感心しながら読ませていただきました。谷崎さんも凄いが、編集者とカメラマンさんに脱帽です。自分が写真に求めていたテーマを再認識させてくれた良書です。 | ||||
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このもはや古典と言える文章の評価は有名無比と聞いていましたが、何故か活字だけの書物には入っていくことができませんでした。 しかし、最近出された本書は、表紙に始まり、ページをめくると、懐かしい印字の表情と余白の上品な均衡のに、 なんとも美しい写真の続くこと続くこと。やや小さいサイズながらも、その奥行きのある情景を眺めていると、時間が静かに止まっていくようにも感じられます。 もちろん小説家の文章が先にあって、それに触発された現代の写真家の作品が後発して絡み合って進むのですが、この時代を超えた絶妙のハーモニーに違和感がまったく生まれないというのにも驚きました。 何度でも繰り返し手に取り、活字の森の中を歩き続け、写真の川の流れに身を任せたくなる、紙の宝石のような本です。 | ||||
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文章と写真が一体となっていて、理解しやすい | ||||
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陰翳礼讃も含め、収録されてる作品はどれも面白いのですが、文章読本についてのみ触れます。 素晴らしいの一言に尽きます。明治維新以後の西洋文化の流入という流れの中で日本語を俯瞰して見る、という比較文化学的考察としてもものすごく面白い。言語の持つ限界や問題点の考察は今のネットのいわゆる荒らし的なものに対する警告とも取れます。必読です。 | ||||
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いやーー 谷崎潤一郎は置いといて 写真が下手すぎる 構図が悪すぎる 何だこれぇ もっとまともな写真家を使ったほうが良かったと思います いやーー ひどい 価値下がるよ 文章や本の内容は素晴らしいだけに とほほ | ||||
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なぜか、私は薄暗がりが好きだ。だから、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を初めて読んだ時は、我が意を得たりと嬉しかったことを覚えている。今回、『陰翳礼讃』(谷崎潤一郎文、大川裕弘写真、パイ インターナショナル)を手にして、深く頷いてしまった。谷崎の達意の文章と、大川裕弘の気配を感じさせる写真が相俟って、味わいのある薄暗がりの世界を現出させているからである。 「暗い部屋に住むことを余儀なくされたわれわれの先祖は、いつしか陰翳のうちに美を発見し、やがては美の目的に添うように陰翳を利用するに至った。事実、日本座敷の美は全く陰翳の濃淡に依って生れているので、それ以外に何もない。西洋人が日本座敷を見てその簡素なのに驚き、ただ灰色の壁があるばかりで何の装飾もないと云う風に感じるのは、彼等としてはいかさま尤もであるけれども、それは陰翳の謎を解しないからである」。 「されば日本の建築の中で、一番風流に出来ているのは厠であるとも云えなくはない。総べてのものを詩化してしまう我等の祖先は、住宅中で何処よりも不潔であるべき場所を、却って、雅致のある場所に変え、花鳥風月と結び付けて、なつかしい連想の中へ包むようにした」。 「われわれの座敷の美の要素は、この間接の鈍い光線に外ならない。われわれは、この力のない、わびしい、果敢ない光線が、しんみり落ち着いて座敷の壁へ沁み込むように、わざと調子の弱い色の砂壁を塗る」。 「思うに西洋人の云う『東洋の神秘』とは、かくの如き暗がりが持つ無気味な静かさを指すのであろう」。 「われわれの思索のしかたはとかくそう云う風であって、美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える」。 手許に置いて、心がざわめくときに、ひっそりと読み返したい一冊である。 | ||||
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ここに取り上げられているのは、「陰翳礼讃」「厠のいろいろ」「文房具漫談」「岡本にて」「文章読本」である。どれもすぐれたエッセーであり、楽しむことができる。そして最後にあるのが、筒井康隆の「解説」である。これも、とても読み応えがあって、まったく落とすところがない。 特に惹かれたのが「文章読本」で、文を書くことが好きであるならば、参考にするところが大きい。もっと早く読んでおけば良かった、と思うのは一人だけではないだろう。『……言語は万能なものでないこと、その働きは不自由であり、時には有害なものであること……』、『……分からせるように書くと云う一事で、文章の役目は手一杯……』、 そして名文として幾度も取り上げられるので食傷気味だろうが、志賀直哉の「城の崎にて」を挙げ、『……それが簡単な言葉で、はっきりと現わされています。ところで、こう云う風に簡単な言葉で明瞭に物を描き出す技掚が、実用の文章においても同様に大切なのであります。……』と耳の痛いところを突いてくる。 また日本語の文法については、『……日本語には明確な文法がありませんから、従ってそれを習得するのが甚だ困難……』と他の言語との違いを指摘し、日本語の書き方について記している。 一方”感覚を研くこと”について触れ、それには『……出来るだけ多くのものを、繰り返して読むこと……』、『自分で作ってみること』が大切であると説いている。 更に文章の6つの要素、用語、調子、文体、体裁、品格、含蓄について大きく頁を割いて書き、用語については『…分り易い語を選ぶこと…』を第一に挙げ、詳しく述べている。 そして日本語の文章を書く時に悩まされる句読点についても、『……到底合理的には扱い切れない……』と述べ、具体例を挙げて丁寧に語ってくれている。 最後に筒井は解説で、『……読者が正しく読んでくれるかどうかは、気にし出したら際限がないのでありますから、これは読者の文学的常識と感覚とに一任する……』と谷崎を引用して多くの作家の気持ちを代弁している。 本当は★5つでも良い、と感じている。 | ||||
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陰影礼賛。良い言葉です。今は便利な時代ですね!昔は電気もガスも水道もない。今は全てにおいて発展してて、便利かもしれないけど、その代わり人間の感受性が乏しくなってる気がする。便利になる=感情が乏しくなるのかな! | ||||
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つくづく日本は美の国だなあと思います。高みにおいても深みにおいても、また、独自性、永続性においても、ここまで繊細に美を極め日常に取り込んだ民族が他にいたでしょうか。この本を読んで、見て、あらためてそのような感慨に耽ります。 | ||||
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谷崎潤一郎さんの陰翳礼讃を題材に、写真と文章のイメージを引き立ててくれる。 | ||||
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言わずと知れた『陰翳礼讃』。 過去に何度か読んだことがあるが、陰翳礼讃を写真とともに 読むのも面白そうだと思い今回改めて手に取った。 なぜ暗がりが良いのか。 それは日本人、日本建築、日本文化を美しく見せるためである。 本書を端的に要約するとこういうことになると思うが、 そこは筆者の筆致で軽快に日本文化論を展開する。 さらに、その文章・行間から感じ取られる情景を写真でも表現している。 写真があるが故、想像力を働かせる作業は少なくなるが、格調高い文章と 静かに訴える写真を追いながら光と影の世界に浸るのも一興であると思う。 写真撮影をされる方はお分かりだと思うが、その妙は光と影の均衡を図ることにある。 本書の文章と写真はその手がかりを教えてくれる。 陰翳礼讃の一節、 『かつて漱石先生は「草枕」の中で羊羹の色を讃美しておられたことがあったが、 そう云えばあの色などはやはり瞑想的ではないか。玉のように半透明に曇ったが肌が・・・ ほんとうはそう旨くない羊羹でも、味に異様な深みが添わるように思う。』 ここは高校時代に暗記した箇所であるが、大人になって読むとまた違った感想を抱くもので それはそれで面白い。 陰翳礼讃、既読の方、未読の方、どちらにもお薦めの一冊と思う。 | ||||
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文学作品ですが、建築家の参考図書としても読まれています。 なかなか面白い視点ですよ。 | ||||
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美しい概念、美しい文章、美しい写真。 本棚の上段に置かせていただきます。 そして人に薦めたくなる一冊です。 | ||||
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文豪・谷崎潤一郎が、1933~34年に雑誌「経済往来」に発表し、1939年に書籍化された、代表的評論作品『陰翳礼讃』に、美しい写真を添えたビジュアルブック。 『陰翳礼讃』は、まだ電灯が無かった時代に、薄暗さの中に美しさを求めた日本の美の感覚、生活と自然が一体化した中に真の風雅を求めた日本人の感性について論じており、日本の美意識・美学の真髄を捉えた作品として、今日まで読み継がれているものである。外国語にも翻訳され、外国人の日本観にも深い影響を与えたとも言われている。 写真は、「婦人画報」、「美しいキモノ」等の雑誌で活躍し、今や「空気を撮る名匠」、「気配を捉まえる達人」などとも評される写真家・大川裕弘氏(1944年~)が、40年以上に亘って撮影してきた写真の中から、百点を超す作品が厳選されている。撮影地は、日本美を象徴する、京都市の「俵屋旅館」、石川県輪島市の「塗師の家」などである。 私は、『陰翳礼讃』は既に読んでいたが、書店でたまたま本書を目にし、あまりの美しさに即座に購入してしまったのだが、「はじめに」で俳人・谷村鯛夢氏が書いているように、本書における「谷崎美学」と「大川美学」のハーモニーは絶妙で、谷崎が『陰翳礼讃』で表現しようとしていた日本の美について、視覚的に認識を深めることができた。 日本の美意識・美学を視覚的に再認識できる、素晴らしい作品である。 (2018年5月3日了) | ||||
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なぜ、薄暗がりが好きなのか---。 陰翳の美意識に関する、谷崎潤一郎の名随筆。そこに、陰翳をテーマとする美しい写真が組み合わされたビジュアルブックです。 これ自体が美術作品のようでもあり、読み進めるうちに、まるで『陰翳礼讃』の美術展を観ているような感覚になります。 大川裕弘氏の空気感に満ちた写真は、谷崎文学が紡ぐ世界感を補って余りあります。 『陰翳礼讃』をこれから読む方は、このビジュアルブックをお求めになることをお勧めします。 | ||||
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谷崎潤一郎は『陰翳礼賛』で「明暗」に関する感性の働き方をきめ細かに随筆文に仕上げている。写真家・大川裕弘は谷崎の文にふさわしい情景写真を、四〇年かけて撮り続け、随筆文に100枚近く挿入した写文集に仕上げている。明暗への感性を文と写真の表裏一体にしたわかりやすい、すばらしい本です。 この本の帯カバーに必読者として、デザイナー、建築家、ミュージシャン、編集者、読書家、美大・芸大系の学生を掲げているが、写真家は勿論含め、、明暗の感性を磨こうとする人には、適正な本として、おすすめします。 | ||||
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日本人ならば,あるいは日本文化に興味を持つ人ならば,必読の書としてあまりに有名。 …ですが正直言って文字だけの本を読むのは億劫だったりしますよね。 そんな訳で「また今度で良いか~」と購入を見送っていた『陰影礼賛』でしたが,今まで買わずにいて正解! 先延ばしにしていたお陰で,繊細な写真と美しい文体のコラボレーションが素晴らしい本書に出会えたのですから。 1ページごとに美しい日本の陰影が浮かび上がります。 | ||||
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陰翳礼讃・・・谷崎の繊細な美意識が、縦横に横溢するエッセイである。 日本語でモノを書く人間は数多いが、現代語で、しかも日本語の美しさをしみじみと感じさせる、 「 和文 」 を紡ぎだす芸術家は、谷崎を措いて他には見当たらない。 谷崎が主張する、陰翳の醸し出す しっとりとて落ち着いた、そして日本人のこころに 沁み通るような美しさの分析は、日本の美の深奥部分を読者の眼前に剥抉し 余す処がない。 あらためて日本の伝統文化の奥深さを、我々日本人に気付かせてくれる作品。 | ||||
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谷崎の繊細な美意識が、縦横に横溢するエッセイである。 日本語を書く人間は数多いが、現代語で しかも日本語の美しさをしみじみと感じさせる、 「 和文 」 を紡ぎだす芸術家は、谷崎を措いて他には見当たらないほどである。。 谷崎が主張する、陰翳の醸し出す しっとりとて落ち着いた、そして日本人のこころに 沁み通るような美しさの分析は、日本の美の深奥部分を読者の眼前に剥抉し 余す処がない。 あらためて 日本の美 の奥深さを、我々日本人に気付かせてくれる作品である。 | ||||
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この本は手元に置いておいて、じっくりと堪能したい一冊です。 『日本人の心』も大きく変化してきている時代ですが、原点に戻るためにも大切だと思います。 配送などもとても良かったです。 | ||||
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