■スポンサードリンク
流浪の月
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
流浪の月の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全453件 281~300 15/23ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
非常に面白かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本屋大賞受賞作というのを初めて読みました。とても読みやすい文章ですが、登場人物が頭にきて読み進めれなかった瞬間も。 映画化するなら、更紗を杉咲花さん、文は坂口健太郎さんがイイなぁ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
被害者だからかわいそうな人、加害者だから危険な人。そう思うのは普通の感覚である。しかし、100%そうであるとは言い切れない。 人は見たい側面だけを切り取って見る。自分の理解を超えるものにはレッテルを貼ってくる。事実と真実の違いも考えずに。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公がなかなか被害体験を言い出せない。そのことは、とても当たり前なことだ。言い出せないことを本人は悔やむけれども、言おうとしても声が出なくなるのは、自然な反応。ましてや、幼いときであるなら、なおさらである。そんな風に、そのほかのそれぞれの登場人物についても、非常に現実感のある描写、作者の造詣が素晴らしかった。 この物語がこの終わり方でよかったと思う。 この主人公たちの関係が本物のロマンスであるかどうかはわからないが、「二人は結婚して子どもを産んで幸せな家庭を作りました。めでたしめでたし」のような終わり方をしなくてよかったと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初は少女漫画のようで読むのが苦痛だったが、中盤から終盤にかけてはページをめくる手が止まらなかった。 本屋大賞受賞も納得の作品。 ただ、主人公の言動には共感できず、終始イライラして読んだのでマイナス1とした。それ以外は本当に良かった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とても大好きな作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本を読んで、久しぶりに良い本に出会えたと感じたのでレビューします。 他の方のレビューを見ると、かなり意見が分かれており、少し驚きました。 ただ、それはこの本の主人公の経験に共感できるかに関わってくると思います。自分の心の奥底に押さえ付けて眠りにつけているものを、親、兄弟、友、ましてや他人に対して伝えることはとても勇気がいることです。私もそのような経験があるため、伝えられないことに対する違和感は全く感じませんでした。人生で挫折や後悔がなく、自分の思い通りに歩めている人は、恐らく読んでいて苛々する場面がいくつも出てくるだろうと思います。ただ、私には刺さる物語でした。 そもそも良い本かどうかというのは、その時その人が抱えている悩みや思想によって変化していくものであると考えているので、意見が人によって変わるのは当然だと思っています。 ただ、私にとっては恐らく10年後も誰かに勧めたい、位には感じ入った物語だったので、大きく分かれるレビューで迷っている方は是非一読してみることを強くお勧めします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
知り合いの薦めで読みました。残念ながら感想を交わす機会はなかったので、レビューに感想を残します。 主人公の青年(少年)と少女(幼女?)が望まずも事件の当事者になり、歳を過ぎてもなおその事件が主人公たちの平穏な生活を、周りの善意が主人公たちに悪意となって掻き乱していく。主題はこの主人公たちの恋愛とも違った関係性なのでしょうが、ちょっと違ったところをレビューします。 主人公の少女に対する周囲の扱いに本心を殺すように表面上は明るく生活していく。察することも美徳だが、それが間違った方向で一方的に決めつけられたときは相手の心を傷付ていく。これは物語という中での出来事というわけではなく、日常によくあることで、自分も普段こんな悪意を秘めた善意を振りまいているのではないかと、胸が痛くなる思いでした。だからこそ、小説の中でも分かり合えること、そういう人がいることの有り難さに安らぎを感じました。話は主人公の少女で展開されますが、登場人物のどの立場で情景を読むかで、主人公へも物言いたい気持ちも湧くと思います。ちなみに登場回数は少ないけど、ビルのオーナーのおじいさんがお気に入りです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
実在してるのかな? この本を読むまでは俺も信じられないと思います。 本人が幸せなら何でもいいのかもしれません ただ、その人の幸せを考えてしまう自分がいる トラウマはあるのだろうか? 年齢を重ねて、これでよかったと思えるのか? 若いからじゃないのか?答えはありません | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美しいのは、作者が登場人物たちに寄り添う気持ちです。 美しいのは、作者が題材に向ける眼差しです。 酷評するレビューをいくつか読みましたが、 作中に登場するDV青年を思い出して気持ちが悪くなりました(笑) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
普通でなければいけないのか、人と違う価値観を持ってはいけないのか。 色とりどりのカクテルを、洒落たラベルの酒瓶を、子供が美しいと思ってはいけないのか。夕食がアイスクリームではいけないのか。 主人公の普通でない価値観と行動に驚き、嫌悪を抱くかもしれない。かくゆう私も、主人公の様なキャラクターは普段なら好ましく思わないのだが、著者の文才により本書の世界観に引き込まれ、主人公の思想に同調させられてしまった。 主人公に同調すると、彼女の普通ではない価値観の根幹は、ひたすらにピュアで透明である事を痛感させられる。 主人公が取り巻く環境は苛烈である上に、自分の正義を押し付ける人、悪気なく好奇の目を向けて迷惑をかける人…普通と銘打った、多種多様な価値観が織り混じる。この辺りに捉われ過ぎると、泥沼のような環境下でサイコパス主人公が登場する小説という感想になってしまうだろう。 しかしこの小説の真髄は、泥沼の様な環境下で垣間見える、キラキラと煌めくガラスの様な純粋な心にある。 普通の常識に押し潰しされそうな時に出会う「お父さんと同じオールドバカラ」「夕食差し置いて食べるアイスクリーム」そして「昔と変わらない佐伯文」。どれもがキラキラとした光が見えるかの様に描かれ、主人公の心の奥底に燻る、普通ではない価値観に喜びを与え大きく息を吹き返させる。 主人公が美しく感じている物は、ガラスの空き瓶の様に、ある人には煌めいて見るが、またある人には何の価値のない物に映る。私も空き瓶はただの資源ゴミとしか捉えていなかったが、本書を読み終わえた今、ボンベイサファイアの瓶が煌めいて見える様になった。 また、ガラスの様な美しい煌めきに出逢いたくなった時に、再読したくなる名作。読了感も爽やかです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
DVやロリコンがキャッチーなかたちで盛り込まれているので、その部分はなんだか上っ面を滑っていくところがあるのですが、テーマは愛です。しかし、まあ、簡単に愛と名付けるわけに行かないからこの小説は書かれたとも思えるので、軽々しく愛と言ってはいけないですかね。で、あなたは心を寄せる人からこういう関係を迫られたらどうしますか?私は当惑しますが、今の所受け入れるしかないのかなと思ってます(?) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本屋大賞を取った小説ということと、帯の書店員さんの書評に興味を惹かれたので内容を知らないまま購入。 読み始めは「ああ失敗した私はこの子どもが嫌いだ」と感じたが最後まで休まず読み切れた。 主人公の女の子に対して苛立ちを覚える場面が幾つもあったことは確かだけど、読み進めていくと、この子は結構フェアに物事を見ていると感じられる部分も出てきた為、自分の中での折り合いは付けられた。 文章が綺麗だったのでこの作家さんの他の本も読んでみようかなと思う | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
あまりレビューに5つ星をつけることは少ないのですが、久しぶりにとても好きなお話になりました。 文と更紗の関係がすごく好きです。 更紗の周りに言いたくても言えない秘密を抱えているせいで文を守れなかったことや、元カレに対するもどかしさはありました...笑 でもそういうもどかしさよりも文と更紗の関係が上回るくらい好きです。 トネリコが象徴するものや、タイトルの『月』の象徴するものを考えた時とてもいい作品だなあと感じます。 どうか2人の人生が『安らぎ』と『優しさ』で満ちていますように、と思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
凪良祐さんの「流浪の月」を読みました。 主人公の更紗は両親から愛されて育つも、幼い時に父親が病死。 その後母親は男を作り蒸発、更紗は小学2年生のときに叔母の家に預けられる。 更紗は叔母の家にいた息子から性的な悪戯をされるのを隠しながら、小学校生活を送る。 そんな中、公園で雨宿りをしているところ当時19歳の大学生「文」と出会い、更紗は文の家に上がり込んだきり、家に帰らなくなった。 紗良は文の家の居心地の良さと、叔母の家に帰れば性的な悪戯を受けることに怯え、2ヶ月間文の家に住み込み生活を送る。 しかし、世間は更紗がいなくなったことを、文の誘拐という判断を下し、文は警察に捕まり少年院に送られる。 世間は文に「ロリコン」と言う判断を下すが、更紗は文のことを純粋に好きになっていた。 更紗が25歳になった時に、2人は偶然出会うことになり、物語がはじまる。 小説の一文に 「彼が本当に悪だったかどうかは彼と彼女にしわからない」 と言う一文が印象に残っています。 もし、私もニュースで9歳の女の子を監禁した男という報道を見たら「こいつカスやな」と言う判断を下します。 しかし、更沙と文は誘拐事件から何十年たった後でもお互いに愛しあっていました。 被害者と加害者という世間の目を気にしながら、お互いの立場を気遣う2人のやりとりが、とても慎ましく、文章に引き込まれました。 思い込みで物事を判断すると、真実が見えなくなることを痛感しました。 夜21時に読み始めて、気がつけば夜中まで時間を忘れて読みました。 興味のある方はぜひ読んでみてください。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
父親が亡くなり、母親は恋人と出て行った。残された9歳の少女の家内更紗は伯母の家に引き取られる。今までとまったく変わった生活と伯母の一人息子の孝弘の存在が、更紗をさらに孤独にさせる。そして、公園でいつも女児を見つめている佐伯文に声をかけられ、そのまま佐伯との生活が始まる。一般的に佐伯の行為は女児監禁と世間は見る。実際は、居場所を探していた二人が出会っただけであり、二人が一緒にいる状態が二人のために良いのである。佐伯は逮捕され刑に服す。更紗は養護施設をへて社会人となる。恋人もいるが、好きだからというわけでもなく、そこに更紗の居場所はなさげである。そして更紗は偶然にも近所のカフェで働く佐伯に出会う。そこでも過去の事件によって世間から攻撃される。二人が一緒にいるのが最善なのに、世間がそれを許さない。 人間関係や感情は複雑なものだ。周りの人がいかに人をステレオタイプで見ているのかに気づかされる作品である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分の中に新しい価値観が生まれるのを感じます。抱き締めたくなる、愛おしい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本人はそうでは無いと思っていても他人から考えを規程されたり、反論しようにもその道が閉ざされてしまう経験は誰にでもあると思います。決して恵まれた状況では無い(と言うのはあくまで世間の目、本人がどう思っているかは本人ですら分からないかも)中で生きている登場人物が自分らしくある為の方法を探す物語です。 善意の暴力の中で、自分がそれを行う側に立つ事は無いのか、世間の意見を鵜呑みにし、冤罪など事実を見誤っていないのか、色々と考えさせられるポイントがあると思います。 登場人物に共感を持てるのかはまた別問題なのですが、環境と言うものに本人が望まなくとも規程されてしまう事の恐ろしさや難しさは良く描かれていると思います。文体自体は軽いので、純文学を求める方にはお勧め出来ませんが、読みやすく、さらっと読むにはお勧めです。私も4時間程度で読めました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
様々な条件で人を簡単に判断しているのが私達だと思い知り、テレビのニュースなどの情報だけでつい判断しがちな事を思い知りました。 それらも勿論人を判断するうえでの手掛かりにはなりますが、そこに至るまでの事柄、タイミング、感情などを思うとき、そう簡単に自分の判断を自分の直感を信ぜずに心に、私には想像も出来ない理由があったのかもと一歩下がってみる事の大事さを痛感し、読後、暫く現実と本の中との違いを区別できないでいました。 絶対にお勧めするとともに 本屋大賞の信頼性を感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本を読んでイライラしたという感想をいくつか見かけた。 イライラした人は、たぶん、この本にたくさんでてくる「なにもわかっていない迷惑な警察官」と同じなんだろうなと思った。 要素としてあえて書くなら、dvの連鎖とか、施設育ちとか、ロリコンがキーワードになるけれど、どれもこの作品では必要な要素だったなあと読んでから思う。素晴らしかった。ありがとうございます。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!