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流浪の月
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流浪の月の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全49件 21~40 2/3ページ
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| 子どもの頃の更紗と、文の話が短く感じました。なのでなぜ主人公が文にそこまで長い間執着するかの説得力があまり感じられなかったので、もう少しそこの部分が長くても良かったのではと思いました。 文章は読みやすかったので、主人公に疑問を持ちつつも最後まで読むことができました。 ですが、十五年後の話は主人公に唖然とするばかりだったので(予算オーバーなのに文と同じマンションに暮らし始めたり、文を心配しているのに付きまとい結局は彼氏にバレてしまうので文の情報をネットに書かれたり)文視点中心の方がより読みやすかったかもしれないと感じました。 | ||||
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| 実に切ない物語。主人公二人にまとわりつく雰囲気が、切ない。その切なさをうまく書き上げた著者の力量に感心した。主人公「更紗」の持つ自由という言葉、「晩ご飯にアイスクリームを食べていい」ということに対する親の躾によって、人生の見える視点が変わるねぇ。私は、ご飯の代わりにアイスクリームを食べることは糖質制限を知る前は反対派だった。糖質制限のことを考えると、ご飯も減らした方がいいと思うので、まぁ、ご飯と同じくらいのカロリーなので、夕食にアイスクリームを食べるなら、ご飯をやめて、おかずを食べるということになるかな。しかし、アイスクリームは糖分が多いので、食べるものの味の繊細さはなくなると思う。また、アイスクリームは界面活性剤が多く入っているので、気をつける必要があるなぁ。食べるにしても1個にしておくべきだ。でも、アイスクリームだけだと夜中にお腹が空くと思うよ。 さて、更紗。大好きだった父親は早く死に、自由奔放の母親は育児放棄して蒸発。おばさんの家に預けられる。自由奔放な家庭で育った更紗は、おばさんの普通の家庭であることに、息が詰まった。またそのおばさんの息子に、性的なイタヅラを受けていた。小学4年生の時に、ロリコンとあだ名がつけられている大学生の佐伯文の家についていく。そこから、更紗にも、佐伯ふみにも世間の目という試練に晒される。まず、更紗であるが、なかなか本音が言えない。あと一歩、きちんと伝えればいいのだが、押し黙ってしまう。どうせ、わかってもらえないと諦めちゃう。コミュニケーション不全なんだね。また、ロりコンと言われている佐伯文。確かに、小児性愛のようだ。ただし、性的な接触はしようとしない。更紗を誘拐したとして、佐伯文は逮捕されることになる。そのことから、常に監視される環境に置かれ、ロリコンとして見られることになり、SNS、週刊誌の餌食になる。 色眼鏡で見られる佐伯文。大人になって、再開した更紗。佐伯文は、優しかったし、性的な接触もなかったので、佐伯文が捕まること、さらに世間がそんな目で見ることに反発する。しかし、それを事実として認識させる根拠が提示できない。だから、黙ってしまう。物語は、そのことをうまくかいくぐって、二人の有り様を物語にする。結局は、切ないというより、はがゆいのだ。 | ||||
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| 文体も平易で、続きが気になるのであっという間に読めました。 読み終わって、ここでのみなさんのレビューが面白い。意外なほど賛否別れるのですね。私はどちらかといえば否のほうです。 いろいろ言いたいことはありますが。 誰でも、自分のことは自分しかわからない部分ってありますよね。どんな人だって同じでは。どうせわかってくれないから、と切り捨てた世間の、周囲の人のちょっとした優しさや包容力にハッとした経験、ありませんか?偏狭なのは自分のほうだった、器が小さかったのは私のほうだったと恥ずかしく思ったこと、ありませんか?わかったような気になっていただけだって。主人公たちの世界観を完結させたいがゆえに、その周りの人たちの(作者の)扱いが浅いんですよね・・・(DVや夜這いは論外。許すまじ)。その浅さが読みやすさにつながっているんだな~というのが感想です。 | ||||
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| 本の内容はどうであれ、今のデジタル化やレビューの恐ろしさを感じ、私はあまりインターネットとかには関わりたくないと思いました。こんなにもネットの世界は自分を追ってくるものなのか?現代社会の異常さを感じました。普段、電車やバスに乗っていれば、ほとんどの人がスマホを見て何かやっている、その光景も今の現代の風潮が怖いです。何かで評価されたり、それを基準にしてしまうのが当たり前でそれに対して、正しいも正しくないもない、怖いです。現代の闇な部分を見たという印象です。 | ||||
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| 主人公と文、2人の関係を丹念に描く部分は説得力があり、読み応えありますが、2人以外の人物の描写があまりにも薄っぺらいなと感じました。 主人公の母親が爪にマニュキアを塗るだけでご近所の噂になったり(どんだけ過疎地?)、意地悪な伯母、典型的なDV男の彼氏、おしゃべりで詮索好きなバイト仲間、性に奔放なシングルマザー と出てくる人出てくる人、こんな人実際いないだろうと思うぐらい作者の狭い「世間」の「常識」が反映されている感じがありました。 出てくる女性は、男性に精神的あるいは経済的に依存しているタイプばかりで、それが作者にとっての常識なんだろうなぁと。 主人公も「男性には大人しく従う」という昭和な価値観を持った女性で、文に対してだけは自由に振る舞えるのですが、それも文がいわゆる「男性」っぽくないからです。 文に対して、最後まで「女性とちゃんと付き合えないなんてかわいそう」と信じているあたり、偏見や世間の常識に囚われている女性なんだろうなぁと。 別に異性とセックスすることだけが幸せではないだろう、と思いますが、主人公にとって、ロリコン犯罪者であることより、大人の女性と性交渉できないことは致命的なことのようです。 男女のあり方とか、主人公の思い込みに息苦しくなっていく作品でした。 | ||||
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| Amazonで本を買ったことがなかったが、商品の写真の様に本屋大賞の帯もついていませんし、外カバーも擦れていて中古かと思いました。 Amazonで購入するとこんなものなのでしょうか? 内容はレビューと関係ないので星3です。 内容は他の方のレビューを参考にしてください 面白いです | ||||
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| 展開が早く読みごたえあるが、そうくるか?と、ややネタを詰め込みすぎにも感じられた。だが面白い一冊。 | ||||
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| 読み始めてすぐに、本の世界に引き込まれた。この空気感というか世界感は居心地が悪くはないです。 所々で、「??」とか、「なぜ、言わないの」とか、「そこに引っ越したらヤバいでしょ」とか、イライラしたり引っかかることはありますが、全体的にはサラリと読める小説でした。 BLが中心の作家さんらしいのですが、雰囲気が”なるほどな〜”と感じました。 それにしても、文はロリコンでは無かったけど、では何の病気? 途中で、あれ?もしかしてLGBT?とおもったけど、そうではないようです。病名も具体的な症状も出てこないので(第二次性徴が無いとは書かれている)、希有な病名なのでしょうか。 最終的にはハッピーエンドに近いと思いますので、読後感は良かったです。 | ||||
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| 評判の作品だが、私も遅ればせながら読んで見た。自由人の両親を失って(父親は他界、母親は愛人との暮らし)伯母に引き取られて"厄介者"扱いされていると感じて(特に伯母の息子の孝弘が毎晩性的行為を目的に部屋を訪れるのがトラウマ)心理的に追い詰められた少女(9歳)の更紗がロリコンの大学生の佐伯のマンションに転がり込んだ事(当然、誘拐を疑われて、佐伯は逮捕され、更紗は性的被害を受けたと誤解される)をキッカケとして、佐伯に負い目を持ち続ける更紗が大人になって偶然佐伯と再会し、互いに恋人(ただし、更紗の恋人の亮はDV男で孝弘を想起させる)が居る中で、常識や周囲の状況に反して2人が互いの信頼関係に基づいて新しい(性的ではない)人間関係を築くという、更紗と佐伯の魂の遍歴を描いた繊細さと骨太さが混淆した作品。 しかし、読後感としては世評程の感動は受けなかった。設定に無理がある上に、孝弘、亮、更紗の同僚、亮の父親といった様々な人々のDVや不倫を描き過ぎていて、正直、読んでいてウンザリした。佐伯を"トネリコ"に例える等、少女趣味の描写が多く、少女向けのライトノベルと評した方が妥当な作品。 常識に縛られている世間への反発、冤罪に対する警鐘、LGBTの新しい形という意匠の一部は首肯出来たが、世評が高くても実際に読んで見ないと真価は分らない書籍の典型という印象を受けた。 | ||||
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| ハンデのある人間って、それを自分でどう捉えるかで人生変わるよなって思った。つまりポジティブに生きたもん勝ち。 | ||||
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| 話に引き込まれて一気読みでした。 何を信じるのか、自分が今SNSで溢れている世界に生きているからこそ情報選択をしながら生活していくことの大切さや、本当に自分に見えているものが真実なのか疑いながら行動することの大切さを感じました。 とても面白い作品で非常に満足でした。 ただ、読む人によっては話が終始ハッキリせず読んだ後にモヤモヤする人もいると思ったので星3つとさせて頂きます。 | ||||
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| 亮くん、手をあげてしまったのでゴミクズカスボケ野郎に成り下がってしまいましたが 愛は本物だったと思うし、亮くん目線から見たら更紗は過去の事とか抜きにただ男のもとへ浮気しに行ってるようにしか見えないので同情します 心の暴力を彼自身も受けていたんですからね 手をあげてしまったので略 更紗さんこうと決めたら周りが見えなくなる所とかメンヘラ具合とか、えぇ…ってなりながらもリアルな女性を感じました そこに越したらどう考えてもまずいだろと なんだかんだで二人はハッピーエンドを迎えて良かったです | ||||
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| 主人公の置かれた状況がとても辛くて読み進むのが苦痛でした。テーマは小児性愛とその受容。宮崎勤を思い出してしまうけれど、小説に出てくる男性の病理は宮崎勤よりは軽いのだろう。そこが唯一救われる。ハッピー・エンドを期待して読み続けられたのは、筆者の筆力によるところが大きかった。本屋大賞を取っていなかったら読まなかったと思うけれど、人に勧められるかっていうとなかなか万人向けではない。読むのが辛かったから、あまり勧めないと言ってしまいそうだ。例えば、トマス・ハリスの「ハンニバル」のような小説は、主人公の病理は深く出来事もも壮絶だけれど読み進めることはそれほど苦痛ではない。何が辛かったのか、私があまりにも主人公に感情移入してしまったからに違いない。 | ||||
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| 最後まで面白く読めた。 なんか面白い本ないかなー、と言う気分の時には持ってこいな作品だと思う。 | ||||
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| タイトルがすべて。 「普通の人」に属することのできない、でも純粋な心を持つ主人公2人が「良い人」「常識」に抗いながら自分たちなりの居場所を見つけるという、かなり古典的なテーマを現代社会に当てはめてた手法は見事。展開もテンポよく進むので読みやすいし、人物の描写もこなれていて上手い。 ただ、行間にぎっしりと余計(と思われる)描写や情報を詰め込んだ文体が最後まで好きになれない。漫画のノベライズのノリで文学街道を突っ走ったような、納まりの悪さというか、違和感というか。 「甘くてひんやりしている、氷砂糖のような声」なんて、漫画の情景描写みたいで白けるなあと、思ってしまった私がもう時代に遅れただけかもしれないけれど。 | ||||
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| 幼児性愛者なのに相手に危害を加えないという特殊なロリコンが物語の成立条件である。絶対ないとはいえないのかもしれないが、生物学的に男性の性衝動は攻撃性と結びついているので(これを利用して遺伝子操作で害虫を駆除した例もある)、成立しにくいと思う。だから、机上でこしらえたこの性向を持つ男性の存在自体が、どうにも作り物に思えてしようがなかった。肉体的な障害は、攻撃性を軽減しない。 他者からはわからない二人だけの人間関係というのは、わからないではない。それなりにつじつまを合わせてはいる。だが、どうにも不自然で当事者たちの状況に過剰な独善性が付きまとっていて、腑に落ちない感じだった。 | ||||
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| 東京駅でこの本の広告をみて、買いましたが、私にとっては普通かなぁ。 | ||||
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| う~ん、感想が分かれてますね。 私は、数年前の事件「埼玉少女監禁」を思い出してしまったので、 大学生は何もしなかったかもしれないけれど、 もし捕まるのがもう少し後だったら、わからなかったな~と、 思いながら読んでいました。 良い人も、悪い人かもしれない、良かれと思っても、その人には不幸かもしれない。 時に自分勝手にみえる主人公の行動は正しいのかもしれないし、責めれないかな。 「嫌われる勇気」を読んだ後でしたので、特に興味深く読みました。 こんなご時世(コロナウイルスで沈んでいます)なので明るい「本屋大賞」が読みたかった。 | ||||
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| 非常に面白い作品でした。 女性なら尚、感じ方が違うと思います。 4時間で読み終わり大満足です。 | ||||
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| 主人公に同情するという1点で、物語を後半まで引っ張るけど、内容的にも設定的にも無理がある。 主人公の一見純情ともいえるわがままぶりが意図したものなのか理解しがたいが、無神経に周囲の人を傷つける人物像がそもそも中盤以降このストーリーとミスマッチしてくる。 イヤミス系の物語としての主人公なら納得の背景なのだが、完全に方向が交わらず開いていくので、ラストにつれ「なんだかなー」と読者を冷めさせる。 普通とか正しい生き方に対するアンチテーゼなんだろうなと想像はできるが、それが分かってしまうとかえってすべての人物の嘘くささが露わになってしまう。 | ||||
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