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(短編集)
11の物語
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11の物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.19pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全16件 1~16 1/1ページ
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内容が結構重たいので、一気に読める作品では無いかもしれません[※個人の感想] 休み休み読むのにちょうど良い作品だと思います。映画の中で出てくるやいなやメルカリで高騰してたので再販されて良かった。 | ||||
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どうでも良い話ばかりで、読みづらくて私には合いませんでした。 | ||||
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短編なので電車等移動中に読めた | ||||
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重版出来が決まっているようです。 perfect daysの映画から興味を持った方。 高額で買わなくても、もう少し待てば定価で買えるようです。 | ||||
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巨匠ハイスミスの短篇集。11篇収録。 11作それぞれ、尋常じゃない登場人物、予測できない展開、不穏な幕切れ、とサスペンスを読む醍醐味に溢れ、読んでいてカタルシスを感じました。 冷静に考えると、こういう人格の人がいるのか、と思わせるキャラクターでも、ハイスミスが描くとリアリティがあるのが、この人の特異な筆力に思え、感心させられます。 唐突に読んだ理由として、日本で翻訳された物は殆どもっていて、急に読みたくなったら読んだりしているのと、ビム・ベンダース監督の「パーフェクト・デイズ」という映画を観たら、作中でこの小説が登場したので、部屋に帰ってあるかどうか調べたら、あったので、読みました。「ベネチアで消えた男」の解説で、評論家の小山さんが、ベンダース監督がハイスミスの小説を好きだと書いてあり、多分監督の意向で作中に登場したのではないかと思いましたが、実際はどうなんでしょうか。今(2024年1月ごろ)一時的に在庫切れか絶版で、古本でも売っていない様ですが、映画で使われてまた評価が上がった為かも。 買ってから30年くらい読んでいなかったですが、ハイスミスの作品は時代や社会が変わっても面白さは普遍、と改めて思いました。 今こそ読むべき短篇集。必読。 | ||||
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不安な心持ちを自分のなかで育ててしまうような人は、ハマるかもしれない。90年ごろに、パトリシア・ハイスミスの小説が、次々と翻訳、文庫化されたことがあった。この短篇集も90年に初版発行されたハヤカワ・ミステリアス文庫と同じものだと思う。11の短篇と、グレアム・グリーンが書いた4頁ほどの序文が付いている。あらためて読み返してみると、自分の若いころの不安定な心持ちが甦ってくるというか、こういう何かつまらないことが気になってしょうがなくなって、不安な心持ちになる登場人物たちに共感していたことを思い出す。不安な気持ちをつきつめて、本人はまっとうだと思っているのに、他人からみるとおかしな行動をとっていく、日常を逸脱していく人々が面白く、読んでいる者も、のめりこんでいく。この短篇集は、そんなパトリシア・ハイスミスの世界への入口として、いいかもしれない。個人的なお気に入りは、ハイスミスお得意のなりすましもの「恋盗人」、追いつめられ感が半端でない怪獣もの?「クレイヴァリング教授の新発見」、精神分析医が患者に翻弄されてしまう奇妙な味わいの「アフトン夫人の優雅な生活」、ヨーロッパの一人旅での出来事「もうひとつの橋」、心の底に沈殿する悔恨が日常に顔を出すような「からっぽの巣箱」、こうやって一つづつ挙げていくと11の物語、すべてがお気に入りかもしれない。年をとると、若いころにヒリヒリとあった不安な心持ちは封印して、ドイツの教養小説などを読みながら、平穏に生きているつもりだったが、パトリシア・ハイスミスを読むと、またぞろ不安な心持ちが顔を出してきて、また封印していた蓋をあけるんかい!?というような気分になってきた。とりあえず手持ちのハイスミスの小説を読み返したいと思う。昨年、創元推理文庫から「動物好きに捧げる殺人読本」という短篇集が復刊されている。これからの若い読者のためにも、どんどんハイスミスの著作を復刊して欲しい。きっとハマる人が続出して、表には出ない水面下で静かなブームになるのではないかと思う。そういえば、昨年は「パトリシア・スミスに恋して」という映画も公開されましたね。 | ||||
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迅速に届きました。ありがとうございます。 | ||||
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訳が読み難い。まるで高校生が英語の試験で和訳した文章のよう。 句読点が少なく、ひとつの文が長すぎる。何を言っているのか頭に入ってこない。 | ||||
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映画キャロルから興味を持ち、小説は007の原作シリーズくらいしか読んだことがないが、ほとんどいっきに読めてしまった。モビールに艦隊が入港したとき、を読んだ時は思わず涙が出てしまった。欲張って代表作の殺意の迷宮を読み出したが、こちらはぜんぜん進まず放置されている。この短編集は面白かったのでこの英語版のElevenをアマゾンで購入し、日本語訳とてらし合わせて読んでいる。 | ||||
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短編はやはりだめです 盛り上がりなしイライラするばかりでした。 | ||||
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「太陽がいっぱい」の原作者である作者の短編集。一見普通だが、ちょっと奇妙な行動をとる人間達がたくさん出てくる。 例えば、「ヒロイン」のメイド。不幸な境遇で育った彼女が自分の雇い主の為になりたくて、わざと放火をする話。カタツムリ に惹き付けられた男がやがてカタツムリを増殖させたためにこうむる不幸。自分の夫の奇行に悩んだ女性が精神科医 に相談に行くが、実はその女性自身が精神を病む女性であったりと大きな筋の流れはないが、何となく滑稽さと憐憫と そして奇妙な感じが残る作品ばかりだ。決して面白いという作品群ではないが、全て余韻の残る作品となっている。 | ||||
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正直、あまり期待しないで読み始めたのだが、読了して、じわじわ身に迫るような感覚が起こった。これはめったにないことである。それほど、この11の作品は粒揃いなのだ。しかも、日常的な設定からシュールなものに至るまでバラエティに富んでいて、特にサスペンスと緊張感に包まれたユーモアなどもあり、得難い魅力と言ってよい。 どの作品も読んでいる内、主人公の不安、焦り、動揺、緊張などといった状況に同化し、一気に引き込まれてしまう。そして、一応の結末が示されるのだが、これがまた考えさせられる結末なのである。 それは、読んでいる私たちの中にある言いようのない深い暗黒、業のようなものを照らし出し、問いかけてくるからである。 このような短編集は、一日二編ずつ読むのが適当である。そうでないと頭の中が混乱し、消化しきれなくなるからである。 | ||||
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最初の「かたつむり観察者」からして極めて気持ち悪い話。 食用かたつむりを飼育する趣味を始めたノッパード氏、かたつむりは次々と産卵、数が増えて・・・部屋中に・・・ 読み始めて感じる「あ〜あ、やっぱりな〜。」的な嫌な予感がそのまま訪れるラスト。それにしても最後の部分の描写は秀逸。 で、しばらく読むと「クレイヴァリング教授の新発見」でまた現れるかたつむり(今度は巨大かたつむりが2匹!!) また「あ〜あ、やっぱりな〜。」的な嫌な予感がそのまま訪れるラスト。 (それにしても「溺れるか、生きながら食われるか」って救いようが無い最後ですね。) ちなみに解説を読むと作者ハイスミスの趣味のひとつに「かたつむりの観察」があるようです。(どんな趣味だ???) その他にも妄想がエスカレートしていく果ての『ヒロイン」、少年の心が食用のすっぽんとリンクして壊れて行く「すっぽん」等、 人間の歪んだ深層心理を痛烈に描き出した作品もあり、一読して忘れられない作品が多く収録されています。 他では中々読めないオンリーワンな短編集です。 | ||||
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名前はよく目にしたが、こんなに面白い作家とは知らなかった。 初期から後期まで集めた短編集としては手ごろ。トリックよりも 独特の意地の悪さを秘めた作品が多い。「モビールに艦隊が入港 したとき」のヒロイン、「すっぽん」の少年、いずれを読んでも どうにかならないのか、とフユカイな気分になってくる。これで 作者の術中に陥ってしまう。毒のある短編で我が身のいじけた気 分が治るような気もした。特にデビュー作「ヒロイン」はとても 1945年とは思えぬ緊迫に満ちた作品であり、同類のストーリー は作者晩年の90年代前半に流行したのである。 小林信彦がハイスミスの作品をフグ料理に喩えているが、まさに 毒に注意しながらでも味わいたい名品揃いである。 | ||||
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・・・とは陳腐な感想ですけども。 ミステリの短編が読みたくて適当に手にとったのですが、期待とは違った満足感がありました。 あっと思わせるのではなくて、微妙にずれた感覚の結末が怖い。 深沢七郎みたい・・・かな? S・キングの短編もすこし思い出させます。 | ||||
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パトリシア・ハイスミスの小説は、翻訳されたものは長編・短編集を問わず、ほとんどすべて読んでいますが、中でもいちばん人に薦めたいと思うのがこの「11の物語」です。ここに収められている短編は、ミステリーの範疇に入る内容ではあるけれど、ミステリー好きだけに読ませておくのはもったいないクオリティーの高さを誇っています。かたつむりが出てくる2作品、「かたつむり観察者」と「クレイヴァリング教授の新発見」の不気味さは、一流の描写テクニックによるものですし、「すっぽん」では子どもの心理、「モビールに艦隊が入港したとき」では大人の女性の心理が見事にとらえられています。反対に、ハイスミスは文学寄りだから好みじゃないと決めつけているミステリー・ファンには、「ヒロイン」や「アフトン夫人の優雅な生活」を読んでほしいです。ミステリーを読み慣れた読者でも、この結末にはびっくりするでしょう。本書にはグレアム・グリーンによる序文がついていて、これがまた見事です。ハイスミスを紹介するとき必ずといっていいほど引用されるのも当然の名解説です。 | ||||
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