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線は、僕を描く



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【この小説が収録されている参考書籍】
線は、僕を描く
線は、僕を描く (講談社文庫)

線は、僕を描くの評価: 4.34/5点 レビュー 126件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.34pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全103件 41~60 3/6ページ
No.63:
(5pt)

読みやすい

面白かった。
一気に読んだ。
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
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No.62:
(4pt)

good!

水墨画を小説に取り入れることに真新しさを感じ、純粋に面白かった。
キャラも一人一人個性的で、何より主人公の心情描写が秀逸だった。
引き込まれる文章にストーリー展開、さすがはメフィスト賞ならびに本屋大賞3位。
ただ少しご都合主義が過ぎると思ったのでマイナス1とした。
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
4065137594
No.61:
(5pt)

線は、僕を描く

墨絵の大家に弟子入りさせられ、深入りしていく。
孫娘や他の弟子の影響を受けながら墨絵と共に成長していく様がとても読みやすく此方の興味もそそられ心地の良い小説でした。
人から頼まれて、渡す前に急ぎ読んだか、さらさら読みやすかった。
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4065137594
No.60:
(5pt)

水墨画を描いてみたくなる

珍しく小説らしい小説を読んだ気持ちです。
あらすじばっかりの小説、映画化を目指してるのかな?と思う状況描写中心の小説とちがっていいです。

映像化して欲しくない、文学の中の美しい世界。絵の話なのに変かもしれないけど、湖山先生の絵を描く様子の素晴らしさや千瑛さんの描いた墨で描いたのに紅いバラは小説の中でしか見えないものだと。想像できる限りの最上を読み手が思い描くからいい。

読んだ後は自分も水墨画を描いてみたいななんて思えました。きっと作者さんの思うつぼですね。
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4065137594
No.59:
(5pt)

内容

とても興味深い本でした。
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4065137594
No.58:
(4pt)

知らなかった世界

水墨画という、一見殺伐としてモノクロの世界が、こんなにも色があり儚く美しいものだということを、この本を通して学ばせていただきました。水墨画に向かう主人公のひたむきさ、頑張ることを諦めない、諦めさせない、とても優しい本です。水墨画の描写もとても細かく、美しいです。いい一冊に出会えました。
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4065137594
No.57:
(5pt)

知らない世界を知る喜びと生きる力を今届けたい

とても読みやすく一気に読んでしまった。
これまで興味ありませんでしたが、水墨画を無性に見たくなりました。
最後、師匠の言葉に涙腺解放しました。
心温まる物語りです。
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No.56:
(4pt)

読書感想

絵の世界にいますが知らなかった水墨の世界に触れられて良かった。
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4065137594
No.55:
(5pt)

線は、僕を描く

なんと書けばいいだろか?
孤独な少年期の終わりの君は純粋で透明だ。
それを解るように言葉を選び丁寧に自分の心を表現した。
水墨画を勉強してみたくなった。
この古典芸術が広く日本人に知られるといい。
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
4065137594
No.54:
(4pt)

“僕が”線を描くのではなく、“線が”僕を描くというタイトルである理由。

ラストシーンまで、流れるような描写によって静かに描かれる僕と内面と、現代人には珍しい水墨画の世界。

主人公の“僕”は、2年前に事故で両親を失って心が空っぽなまま上手く生きられないでいる。
そんなときにバイト先の展示会で出会った老人が、実は水墨画界の巨匠で、“僕”は内弟子として迎えられることになる。
老人の孫娘は絵師を目指すものすごい美女。
(ワンピースのハンコックを思わせる)
“僕”と彼女は対立しながらも、賞を目指して争うことになる。

というのがストーリーの概要である。
前半でこのような展開をされて、珍しいのは水墨という題材だけで、設定としてはありきたりだなと感じてしまった。

結末としては、僕か彼女かのどちらかが賞を取るのだろうし、ふたりはいずれ惹かれ合うだろう。
水墨を描くことで“僕”の心が救われていくのだろうな、と。

話にだいだい予想がついてしまい、私のこの本に対する評価はそこまで高くなかった。
ーー後半に入るまでは。

主人公の青年の、両親の他界という“わかりやすい不幸”に多少の苛立ちを感じながらも(というのは私が虐待サバイバーであり、親がいるからこそ苦しんだ人間だからなのだが)、

最後まで読ませたのは、各絵師が絵を描くときの描写が、まるで目の前で絵を描かれているかのように生々しく迫力のあるものであったこと。
また、作者が訴えたいテーマが、紙面を飛び出して伝わってくるような気がしたからだった。

物語は綺麗に、かすかに墨の香りを残して、最後に点を打つかのような一文で終わる。
この一文以外にふさわしいラストはないだろうという締めだ。清々しい気持ちになった。

他に印象に残ったのは、「まじめは悪くないけれど、少なくとも自然じゃない」という先生の言葉と、
「何も知らないということが、どれだけの大きな力になるのか」という先輩絵師の言葉だ。

著者は絵を嗜む人間なのだろうか?
少なくとも、自分の内側を外側に出すということがどういうことなのか、突きつめて考え、それを活字にした人なのだろう。

芸術と呼ばれる分野は、そういう面では表現しようと思った手段が音であれ絵であれ文字であれ、根底にあるものは同じような気がする。

しばらくぶりに、絵を描いてみたくなった。

余談だが、作者は「みずみずしい」という言葉に思い入れがあるのだろうか?
本文中、たくさん見かけた気がするのだが……。
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
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No.53:
(4pt)

この観察眼、描写力はただ事ではないです

一筆、ただ線をひく。その数舜の動作を三十行にわたって描写してある。大げさに書くと、そういう印象のある小説であり、物語がダイナミックに進むタイプの作品ではない。本屋大賞には珍しいタイプなので、その点は留意されたほうが良いかもしれない。
しかし、わずか数舜の動作、単純に見える動作にどれだけの困難と修練と思いがこめられているか。ただ一本の線から、どれだけ芳醇で大きな世界が広がっていくか。その世界がいかに精妙で精緻で、力強いものか。その新しい地平を教えてもらっただけで、十二分に満足です。水墨画を見る目が変わりました。より深く、より多面的に楽しめると思う。
何より、捉えどころのないような水墨の一筆、一筆をこれほど微に入り細に入り見て取ることができる素晴らしい観察眼、いろどり豊かに描き出す筆力。脱帽です。文章に酔い、ページをめくるたび、水墨をやってみたい気持ちを抑えるのがたいへんでした(苦笑)。その意味で間違いなく良い小説だと思います。
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No.52:
(5pt)

タイトルが秀逸

非常に良かった。最後まで読んで改めて腑に落ちるタイトルが秀逸。
実際に水墨画に携わって「本物」を見た人じゃなきゃ書けない話と心の動きと観察眼だよなと思ったらその通りだった。主人公の青年の目を通して作者が水墨画で出会った経験と感動とその奥行を仮体験させてもらえる一冊。

個人的には、「線」というものに昔からなにか縁を感じていて、でも書道ではないんだよな、と思っていたのだが描かれていた水墨画の精神にすごく響くものや気付きがあった。
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No.51:
(5pt)

無駄を省いた、自然で無理のない作品

主人公の「生き直し」を描いた作品。
村上春樹さんの「ノルウェーの森」を思い出しました。
両方の作品に共通しているのは、主人公に透明感があるということでしょうか。

主人公の目を通して物語が展開されていくのですが、そこに主人公の確固たる
「個」を感じ取ることはできません。
湖山先生はじめ個性あふれる周りの人々が彼をどのように扱うか、を通じて
読者は主人公の人となりを理解していくことになります。

主人公自身が自分は何者であるのかを見失っている
(ネタバレになるのでこれ以上は書きませんね)
ことを合わせてみると、この描き方は非常に効果的でした。
彼が水墨画に挑戦することで、自らの「生」に戻ってくるプロセス
も素晴らしかったです。

無駄なものは省き、自然で無理のない作品です。
たくさんの方々と共有したい感動があります。おすすめです
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No.50:
(5pt)

良い小説です。是非、読んでみてください!

久しぶりに面白く読めました。水墨画や絵に対する知識も感性もありませんが、楽しめました。
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No.49:
(5pt)

心がふるえました。

水墨画の表現がとても瑞々しく、やわらかにイメージが広がりました。
主人公が少しずつ外界と接していく様子など、急ぐことなく書き連ねてあるところが好きです。
自分の生活を見つめ、大切に過ごしたいと思う読後感でした。出会えて良かった本です。
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No.48:
(5pt)

読めばわかります

水墨画を知らなくても読める本です
言葉で表すのが難しいので1度よんで欲しいです
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No.47:
(4pt)

唯一無二の水墨画紹介文

主人公の青山霜介は17歳のときに、両親を自動車事故で亡くす。
失意のまま、付属の大学に進学する。

展覧会の設営のアルバイトの際、
水墨画の大家・篠田湖山に出会い、才能を見込まれ、内弟子となる。

水墨画に向き合い、水墨画を通じて様々な人と触れ合うことで
青山は再生していく。

水墨画というあまり知られていない世界に
スポットライトをあてるという試みは大成功している。

画を文字で表現している表現力も目を見張る。
画を丁寧に説明し、感じたこを的確に言葉にしているからであろう。
正にその画の前に立っているかのような臨場感を
味わうことができる。

水墨画の描き方や、芸術の中での位置づけなども丁寧に書かれており、
唯一無二の水墨画の紹介文だ。

一方で、物語自体には疑問符が少しつく。
出来過ぎたエピソードが所々にある。

p66-67で、湖山先生が青山に自然の大切さを説いているが、
自然じゃない箇所が散見された。

まずは、青山と湖山先生の出会いのシーンが挙がる。
初めて生で見る水墨画にあれほど鋭い感受性を示す青山が、
隣にいる老人を水墨画関係者と思わないはずがない。

次に、同じ大学の同じゼミの川岸さんと青山の最初のシーン。
山岸さんに本作内での水墨画界について説明させ過ぎている。
作家の読者サービスだと思われるが、
山岸さんから青山が受け身に情報を手にいれるのではなく、
水墨画により興味を持った時点で、青山自身が図書館などに行って
自分で調べて情報を手に入れる方が、よほど自然だろう。

湖山先生が孫娘の千瑛と内弟子の湖栖先生に、なぜ指導したのか。
p178では、青山が「後で聞いた話」として詳しい内容が展開されているが、
後で青山に伝える人物が想定できない。
本書でも、青山が誰から聞いたかは明かされない。

p51「まるで魔法のような」
p217「映画のワンシーンのようだ」といった表現も、
作家の表現としては、いかがなものだろうか。

こういう疑問が読んでいる間に浮かび上がると、
物語に没頭できない。

本書を読みながら、マンガ・アニメの「3月のライオン」
が思い浮かんだ。
「3月のライオン」の主人公は、両親を亡くし、
将棋に打ち込み、将棋を通じて出会った人々との交流によって再生していく。
そんな物語だ。

どこが違うか。
「3月のライオン」は将棋の説明を最低限にし、
人間関係の物語に焦点が当てられている。
将棋に詳しくない人にも、取っつきやすくなっている。

それに比べて本作は、
水墨画の世界と青山の再生の物語の両方を描こうとしている。

物語を通じて、水墨画の世界を知ってもらうというのが
作家の意図だったのかもしれない。
水墨画の紹介文としては、素晴らしい。
物語に焦点を当てたら、もっと素晴らしい物語を書けると思う。
これだけのことを、デビュー作でやってのけたのだから。

ファンになった。次回作に期待している。
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
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No.46:
(4pt)

著者の人生観が見事に描かれている

他の方のレビューにもありましたが、読んでいるかなり早い段階から、『蜜蜂と遠雷』と
優劣ではないですが、重ねてしまいました。
『蜜蜂・・・』が動なら、本書は静です。
華やかさやエンタメ性では前者が私の中では断然良かったですが、人の内面の描写や人生観を
より感じて楽しめたのは本作品の方でした。
両方に共通して言えるのは、読書でありながら、情景が見えてくる(蜜蜂は音が聞こえてくる)
というビジュアル化できることだと思います。これって読者にとってはすごく楽しいこと
ですよね。

本作品の中でいくつかいいなぁという人生観を表す表現が出てくるのですが、私が特に
いいなぁと思ったのは、「減らすことで、より満たされる」です。おそらく同じことを
余白を活かすという表現でもされています。

読後感もよくて爽やかな青春ストーリーでかなり満足しました。
惜しむらくは、著者のポテンシャルを考えると、ストーリーに起伏というか、陰影を
もっとつけると、よりリッチな作品になったのではないかと思ったことです。

作家としてはこれからの方だと思いますので、自作が楽しみです。
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
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No.45:
(5pt)

困惑と納得、でもやや困惑

両親を失った主人公、ちょっととっぽいバディと才能あふれる美人のサイドキック、
そして温かく見守りながら導いてくれる老賢者。
いつヴォルデモートが出てくるのかと、少し期待してしまったが、
そういうことはなく、むしろ最後まで悪役は一人も出てこない。

すべてを失った主人公は、それ以上過酷な使命や運命を背負うことなく、
周囲の温かい視線に包まれながら、才能を素直に開花していく。
クライマックスも予定調和から半歩もはみださない。

ツイストを重ねる物語を読み慣れてしまっている今、
これ、いったいどうしたらいいんだろう?
一読した印象では、正直、困惑した。
メフィスト賞みたいな面倒くさい賞の選考者たちが、
いったいこの作品のどこを評価したのか納得いかなかった。

一方で、墨絵の描写は圧倒的だ。
文体こそこなれていないものの、描く者の心理を鮮やかに描き、
音、光、空気、そして描かれた絵までが見える気がする。
おそらく、経験した人ならではの固有の風景が見えている。
これ、いったいどうしたらいいのよ? さらに困惑は深まる。

なんとなく納得したのは、少年マガジンに連載されたマンガを読んでからだ。
物語の起伏や空気感がちょうどいい。
絵を言語化したものを、さらにマンガで表現することに、
期待と不安が混じりあった感情を抱いていたけれど、
マンガ表現の洗練は、凡庸な読者の遥かに先を行っているようで、
違和感を感じていたところが補われ、強い説得力を覚えた。

ついつい物語とキャラクターに目がいきがちだけれど、
この作品にとっては「描くこと」を書くのが主眼で、
物語や登場人物はそれを邪魔しなければいいぐらいに考えているのかもしれない。
なんだか、そんなふうに納得してしまった。
主人公はそこにある一幅の絵。
虚飾を排して、そこにあるもののスピリットを描こうとする意志。
たしかにこの作品は、その絵そのものかもしれない。

やはり小説は好きなことを好きなように書いていいのだったと、再認識しました。
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
4065137594
No.44:
(5pt)

是非とも本屋大賞を受賞して欲しい名作です(^-^*)/

両親を交通事故で失い、喪失感の中で生きる大学生の主人公が、アルバイト先の展覧会場で水墨画の巨匠に気に入られ内弟子となり、
反発した巨匠の孫娘と最初はぶつかったり、水墨画や巨匠や他の兄弟子との時間の中で、
「命」を描きながら、自分の心と向き合いながら、
空虚となった自分の心と人生を再生していく感動作品です!

水墨画を書いている表現も繊細かつ巧みであり、
僕は水墨画を知りませんが、一般的な絵画鑑賞や音楽鑑賞をしてる時に感じる心の潤いや高まり、フィニッシュへ向かう創作の流れの構成力等、芸術に感動する体験を存分に味わう事が出来、感無量でした!
ただ、今作の水墨画の表現から芸術を楽しめるかどうかは読者の感性等に大きく左右されるとは思うので、読者を選ぶ作品だとは思います。

それでも、世界に絶望した主人公が、心と真摯に向き合う水墨画・師匠や兄弟子たちとの時間の中で心を再生していく様は圧倒的な感動であり、
かつて主人公と同じく世界に絶望した経験をした自分にとっては、改めて生きる素晴らしさを再確認させてくれた名作でした!
今年の本屋大賞ノミネート10作に選ばれていて、現在6作読み、
去年唯一読んだ『ノースライト』以外は外れだなと感じていますが、ようやく今作で今年の本屋大賞に値する名作に巡り会えました!
是非とも本屋大賞を受賞して欲しいです(^-^*)/
線は、僕を描くAmazon書評・レビュー:線は、僕を描くより
4065137594

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