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線は、僕を描く
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線は、僕を描くの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.35pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全107件 41~60 3/6ページ
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一番記憶残るのが、湖山先生が青山くんを指導する時の会話ですね。 「力を入れるのはだめですか」 「だめではないが、少なくとも自然じゃ無いよ」 生き方そのものだなと感心しました。 | ||||
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ひさしぶりに読む手がとまらない読書の快楽を味わった。優れた娯楽小説には、ここまでの力があると再認識した。思い切りのよい構成で、まったくだれるページがない。文体も良い。筆致にドライブ感がある。作者も水墨画家であるせいか、水墨画を描くシーンの描写が真に迫っている。テーマが明快で、葛藤と解決の快感も味わえる。これはすごい。 | ||||
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(※弱冠ネタバレ) プロとアマの違いがここにある。 でも、価値のあるものって時代が決める時があるんですよね。 諸行無常っといいましょうか。 ここからが作品感想。 本作まで三作執筆して、今回が実質デビュー作。 すごいとしか思えない。 感情の描き方は個人的には好きです。 両親が亡くなったのは高校時代、思春期真っ只中で反抗期でもあったでしょう。 そんな中で突然の喪失。虚無感は想像できません。心の居場所か存在しない、そんな感じ。 水墨画との出会いが青山くんをどう成長していくのか。 個人的に実写するのなら友人の『川岸さん』は 女優の伊藤沙莉を推します。 | ||||
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私は書道をしていたのでこの作品にスッと入っていけました。美しい作品です。 | ||||
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面白かった。 一気に読んだ。 | ||||
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水墨画を小説に取り入れることに真新しさを感じ、純粋に面白かった。 キャラも一人一人個性的で、何より主人公の心情描写が秀逸だった。 引き込まれる文章にストーリー展開、さすがはメフィスト賞ならびに本屋大賞3位。 ただ少しご都合主義が過ぎると思ったのでマイナス1とした。 | ||||
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墨絵の大家に弟子入りさせられ、深入りしていく。 孫娘や他の弟子の影響を受けながら墨絵と共に成長していく様がとても読みやすく此方の興味もそそられ心地の良い小説でした。 人から頼まれて、渡す前に急ぎ読んだか、さらさら読みやすかった。 | ||||
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珍しく小説らしい小説を読んだ気持ちです。 あらすじばっかりの小説、映画化を目指してるのかな?と思う状況描写中心の小説とちがっていいです。 映像化して欲しくない、文学の中の美しい世界。絵の話なのに変かもしれないけど、湖山先生の絵を描く様子の素晴らしさや千瑛さんの描いた墨で描いたのに紅いバラは小説の中でしか見えないものだと。想像できる限りの最上を読み手が思い描くからいい。 読んだ後は自分も水墨画を描いてみたいななんて思えました。きっと作者さんの思うつぼですね。 | ||||
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とても興味深い本でした。 | ||||
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水墨画という、一見殺伐としてモノクロの世界が、こんなにも色があり儚く美しいものだということを、この本を通して学ばせていただきました。水墨画に向かう主人公のひたむきさ、頑張ることを諦めない、諦めさせない、とても優しい本です。水墨画の描写もとても細かく、美しいです。いい一冊に出会えました。 | ||||
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とても読みやすく一気に読んでしまった。 これまで興味ありませんでしたが、水墨画を無性に見たくなりました。 最後、師匠の言葉に涙腺解放しました。 心温まる物語りです。 | ||||
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絵の世界にいますが知らなかった水墨の世界に触れられて良かった。 | ||||
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なんと書けばいいだろか? 孤独な少年期の終わりの君は純粋で透明だ。 それを解るように言葉を選び丁寧に自分の心を表現した。 水墨画を勉強してみたくなった。 この古典芸術が広く日本人に知られるといい。 | ||||
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ラストシーンまで、流れるような描写によって静かに描かれる僕と内面と、現代人には珍しい水墨画の世界。 主人公の“僕”は、2年前に事故で両親を失って心が空っぽなまま上手く生きられないでいる。 そんなときにバイト先の展示会で出会った老人が、実は水墨画界の巨匠で、“僕”は内弟子として迎えられることになる。 老人の孫娘は絵師を目指すものすごい美女。 (ワンピースのハンコックを思わせる) “僕”と彼女は対立しながらも、賞を目指して争うことになる。 というのがストーリーの概要である。 前半でこのような展開をされて、珍しいのは水墨という題材だけで、設定としてはありきたりだなと感じてしまった。 結末としては、僕か彼女かのどちらかが賞を取るのだろうし、ふたりはいずれ惹かれ合うだろう。 水墨を描くことで“僕”の心が救われていくのだろうな、と。 話にだいだい予想がついてしまい、私のこの本に対する評価はそこまで高くなかった。 ーー後半に入るまでは。 主人公の青年の、両親の他界という“わかりやすい不幸”に多少の苛立ちを感じながらも(というのは私が虐待サバイバーであり、親がいるからこそ苦しんだ人間だからなのだが)、 最後まで読ませたのは、各絵師が絵を描くときの描写が、まるで目の前で絵を描かれているかのように生々しく迫力のあるものであったこと。 また、作者が訴えたいテーマが、紙面を飛び出して伝わってくるような気がしたからだった。 物語は綺麗に、かすかに墨の香りを残して、最後に点を打つかのような一文で終わる。 この一文以外にふさわしいラストはないだろうという締めだ。清々しい気持ちになった。 他に印象に残ったのは、「まじめは悪くないけれど、少なくとも自然じゃない」という先生の言葉と、 「何も知らないということが、どれだけの大きな力になるのか」という先輩絵師の言葉だ。 著者は絵を嗜む人間なのだろうか? 少なくとも、自分の内側を外側に出すということがどういうことなのか、突きつめて考え、それを活字にした人なのだろう。 芸術と呼ばれる分野は、そういう面では表現しようと思った手段が音であれ絵であれ文字であれ、根底にあるものは同じような気がする。 しばらくぶりに、絵を描いてみたくなった。 余談だが、作者は「みずみずしい」という言葉に思い入れがあるのだろうか? 本文中、たくさん見かけた気がするのだが……。 | ||||
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一筆、ただ線をひく。その数舜の動作を三十行にわたって描写してある。大げさに書くと、そういう印象のある小説であり、物語がダイナミックに進むタイプの作品ではない。本屋大賞には珍しいタイプなので、その点は留意されたほうが良いかもしれない。 しかし、わずか数舜の動作、単純に見える動作にどれだけの困難と修練と思いがこめられているか。ただ一本の線から、どれだけ芳醇で大きな世界が広がっていくか。その世界がいかに精妙で精緻で、力強いものか。その新しい地平を教えてもらっただけで、十二分に満足です。水墨画を見る目が変わりました。より深く、より多面的に楽しめると思う。 何より、捉えどころのないような水墨の一筆、一筆をこれほど微に入り細に入り見て取ることができる素晴らしい観察眼、いろどり豊かに描き出す筆力。脱帽です。文章に酔い、ページをめくるたび、水墨をやってみたい気持ちを抑えるのがたいへんでした(苦笑)。その意味で間違いなく良い小説だと思います。 | ||||
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非常に良かった。最後まで読んで改めて腑に落ちるタイトルが秀逸。 実際に水墨画に携わって「本物」を見た人じゃなきゃ書けない話と心の動きと観察眼だよなと思ったらその通りだった。主人公の青年の目を通して作者が水墨画で出会った経験と感動とその奥行を仮体験させてもらえる一冊。 個人的には、「線」というものに昔からなにか縁を感じていて、でも書道ではないんだよな、と思っていたのだが描かれていた水墨画の精神にすごく響くものや気付きがあった。 | ||||
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主人公の「生き直し」を描いた作品。 村上春樹さんの「ノルウェーの森」を思い出しました。 両方の作品に共通しているのは、主人公に透明感があるということでしょうか。 主人公の目を通して物語が展開されていくのですが、そこに主人公の確固たる 「個」を感じ取ることはできません。 湖山先生はじめ個性あふれる周りの人々が彼をどのように扱うか、を通じて 読者は主人公の人となりを理解していくことになります。 主人公自身が自分は何者であるのかを見失っている (ネタバレになるのでこれ以上は書きませんね) ことを合わせてみると、この描き方は非常に効果的でした。 彼が水墨画に挑戦することで、自らの「生」に戻ってくるプロセス も素晴らしかったです。 無駄なものは省き、自然で無理のない作品です。 たくさんの方々と共有したい感動があります。おすすめです | ||||
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久しぶりに面白く読めました。水墨画や絵に対する知識も感性もありませんが、楽しめました。 | ||||
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水墨画の表現がとても瑞々しく、やわらかにイメージが広がりました。 主人公が少しずつ外界と接していく様子など、急ぐことなく書き連ねてあるところが好きです。 自分の生活を見つめ、大切に過ごしたいと思う読後感でした。出会えて良かった本です。 | ||||
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水墨画を知らなくても読める本です 言葉で表すのが難しいので1度よんで欲しいです | ||||
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