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探偵伯爵と僕
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探偵伯爵と僕の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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雰囲気としては、江戸川乱歩の怪人二十面相に似たものを感じた。 物語は子供の視点から描かれていて楽しくすらすらと読めることと、それでいて見事な結句がこの物語を軽くしていないことが素晴らしい。 | ||||
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一気に読むにはちょうど良い秀作です。 森博嗣さんの書くものは全て、ここちよいので。 | ||||
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「ぼく」の気持ちが場面ごとに細かく描かれていて、「伯爵」とのやりとりも軽妙で、微笑ましく最後まで読みました。凄惨な場面は描かれていないものの、子どもを狙った猟奇殺人をテーマにしていて、その被害者の気持ちも伝わってきました。アニメ化したらいいんじゃないでしょうか。 | ||||
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初・森博嗣作品。短編はオムニバスの短編集などでお目にかかったことはあるが、長編は初めて。語り手が小学生、という設定で、ちょっと子どもっぽいのか?と思いきや、そんなことはなかった。すいすい読むことはできるし、とても読みやすい文章なのだけれど、中身が決して簡単なわけではないし、事件も”日常の謎”などではなく、れっきとした殺人事件。派手なトリックとか、大どんでん返しがある、というのでもないが、淡々と綴られる、ちょっと大人びた主人公の語り口が、より事件の不気味さ、見えない犯人が忍び寄る恐ろしさを表現している、と言ったらいいか。 探偵伯爵”アール”も秘書のチャフラフスカさんも最初は得体の知れない人物なのだけれど、どこか親近感を持ってしまうのはなぜだろう。やはり物語が子どもの目線ですすんでいくからだろうか。これは、語り手が探偵伯爵だったらきっと面白くないんだろうなあ。 なんというか、とても斬新な作品だった。一つの事件をこういった角度から見た描き方、っていうのがあるんだな。素直に面白かった。他のシリーズも読んでみたいと思う。 | ||||
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装丁も箱入りで、ちょっと凝った本。ルビも振ってあり、表向きは子供向けの本。昔、よく読んだ少年探偵団やルパン、ホームズの本みたい。 内容も少年が探偵に出会い、事件に巻き込まれるという話だけど、実は、すごく深い話だ。 なぜ、人を殺してはいけないのか、なんていう哲学的な問いも見え隠れしていて、大人が読んでもいい本。というより、子供向けという皮をかぶっているけど、大人向けの本だ。 自分が人を殺さないのは殺しちゃいけないからじゃなくて、殺すのがイヤだから、なんて言える大人がどれぐらいいるだろう。 | ||||
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森さんというひとをあなどっていた。気がする。 すごい作家だとは思っていたけど。 S&MシリーズもVシリーズも好きだったけど。 でも、なんていうか、この本はすごく衝撃でした。 子どもに読みやすく、それでいて森テイストが まったくもって損なわれていない。 子どもがするっと読み流したり、 雰囲気で納得しそうなかんじで書いてあって、 それを大人の目線で読むとなおいっそう深くて。 すごい。 の一言に尽きます。 最後のオチに仕掛けを残しているところもさすが。 | ||||
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森さんというひとをあなどっていた。気がする。 すごい作家だとは思っていたけど。 S&MシリーズもVシリーズも好きだったけど。 でも、なんていうか、この本はすごく衝撃でした。 子どもに読みやすく、それでいて森テイストが まったくもって損なわれていない。 子どもがするっと読み流したり、 雰囲気で納得しそうなかんじで書いてあって、 それを大人の目線で読むとなおいっそう深くて。 すごい。 の一言に尽きます。 最後のオチに仕掛けを残しているところもさすが。 | ||||
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はじめに言っておくと,SMシリーズや四季シリーズなどの"重厚さ"はありません。 しかし,この作品は講談社のミステリーランドというシリーズで「かつて子どもだったあなたと少年少女のために」と銘うっているだけに,子どもでも読める作品に仕上がっています.かといって大人には物足りないかと言われるとそうではなく,読み始めると一気に作品に引き込まれていきました.また,今までの作品と同様に,作中に登場するキャラクターは独特な魅力を持っています. 心のどこかに眠っている子ども心をくすぐられる物語で,森作品を読んだことない方でもぜひ読んでいただきたい作品です. カバーと帯のデザインもお気に入り. | ||||
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小学校の図書館にはシャーロックホームズ、ルパンなどのミステリーが定番で並びますが。その中に棚ぞろえして欲しい1冊です。子供の目線で、事件解決までのいきさつが追われるので面白いこと請け合い。 | ||||
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森博嗣の文庫最新刊。 もともとはミステリーランドというレーベルから出ている本で子供が読んだりできるようにという形で書かれているが、言葉遣いやボキャブラリーは子供向けにしても立派にミステリが成立するというお手本のような作品。 シャーロックホームズやルパンを子供のときに読んだときに似た感覚を今の子供なら持つのかもしれない。けれど、母国語という強みもあるのだろうけれど、これは子供向けに内容や言葉を削ったりした児童版とかではなくて、そのままの作品です。であるにも関わらず大人が読んでもきっちりとミステリしていて、簡単な言葉遣いの中にも森さんらしい哲学がきっちりと忍ばせてあって、非常によい出来かと思います。 ミステリーランドレーベルもちょっと何作か読んでみたいかなと思わせる作品でした。 | ||||
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夏なのに全身黒ずくめの怪しいおじさん。いつも白いシャツとスカートを着ているチャフラフスカ。『伯爵であり、探偵』と『秘書のようなもの』との出会い。それからすぐに、僕の友達が消えていく。僕らの秘密基地には謎のトランプカード。次に狙われているのは、僕らしい。伯爵が僕の町に来た理由は?友達を襲った犯人は一体? 主人公の馬場 新太がワープロで日記を綴る。こどもの視点から描かれた日常に起きた事件は、とても読みやすくて、ストーリィが頭にすんなりと入ってくる。本当にこどもが書いたのではないのかと思うほど、こどもらしい意見が伯爵とのやり取りで交わされる中、時折そういう考え方・捉え方があるのかと素直に感心してしまうような台詞がでてくる。 あくまで、『こどもが書いた日記』を読んでいくため、友達が消えていく様子や、犯人との対面などに、あまりスリル感や、サスペンス的な描写は少ないが、最後のエピローグで微笑ましい驚きがあったりして、読後は満足感を感じるかと思う。 一度読み、二度・三度と読んでいくうちに、また違った印象をもたらしてくれるような、そんな一冊。 | ||||
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この本の主人公が小学生(たぶん)ということで、僕には馴染み深かった。 数年前の僕は小学生で、その時の思い出も鮮明に覚えている。 もしも、その時の僕が、準主人公?の探偵伯爵とこの本のように、出逢ったら…、と読後に 思った。 上文はどうでもいいので、これで終わるが、問題はどう面白かったかである。 探偵伯爵と少年。子供を主人公にした、森博嗣さんの作品はそうないので、面白く読めた。 子供のしゃべり方も趣があると感じた。 森博嗣さん独特の会話中の質問と答。今までは、この内容が難しく、理解しにくかったが、 今回は安易的だった。 いわゆる、子供向きだと思う。 主人公の少年が伯爵に対する、気持ちの変化。ラストの臨場感あふれる場面。 大人も懐かしみながら読める、ミステリーだと思います。 | ||||
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04年に刊行されたものをノベルス化した作品です. 『伯爵』という浮世離れした人物のとぼけた感じがおかしく, 現代的な物言い,考え方をする少年との掛け合いが楽しいです. 何度か出てくる『道徳的』なテーマについてのやり取りにしても, 今さらなところがないでもありませんが,決して説教くさくはなく, 『大人』と『子供』の会話を利用して,うまく語られている印象です. ただ,最後の最後に仕掛けられているちょっとした『おどろき』は, 明かされる事実であったり,言っていることは確かにわかるのですが, それまでをあまりにひっくり返すようで,今ひとつ意図がつかめません. また,大人だけでなく,子供にも読める作品というレーベルのせいか, 見立てというか,ダジャレを絡めた事件の謎はいささか苦笑するものの, 事件自体はかなり重いもので,こちらは却って子供には不向きのような…. ほかでは,少年と伯爵に重きが置かれているせいか,事件は置かれ気味で, ミステリとして読んだ場合,このあたりのアンバランスさが気になりました. | ||||
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04年に刊行されたものをノベルス化した作品です. 『伯爵』という浮世離れした人物のとぼけた感じがおかしく, 現代的な物言い,考え方をする少年との掛け合いが楽しいです. 何度か出てくる『道徳的』なテーマについてのやり取りにしても, 今さらなところがないでもありませんが,決して説教くさくはなく, 『大人』と『子供』の会話を利用して,うまく語られている印象です. ただ,最後の最後に仕掛けられているちょっとした『おどろき』は, 明かされる事実であったり,言っていることは確かにわかるのですが, それまでをあまりにひっくり返すようで,今ひとつ意図がつかめません. また,大人だけでなく,子供にも読める作品というレーベルのせいか, 見立てというか,ダジャレを絡めた事件の謎はいささか苦笑するものの, 事件自体はかなり重いもので,こちらは却って子供には不向きのような…. ほかでは,少年と伯爵に重きが置かれているせいか,事件は置かれ気味で, ミステリとして読んだ場合,このあたりのアンバランスさが気になりました. | ||||
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『探偵伯爵と僕』は講談社が「かつて子どもだったあなたと少年少女のための」ミステリーランドシリーズとして配本した1冊で、まぁいわゆる小中学生向けのミステリー小説という位置づけです。ちょっとガッチリとした装丁で、文字も大きめ、振り仮名もしっかりと全てにふられている。図書館ではちゃんと児童書のところに保管されています。そんな本です。 まぁ、つまりですね。現代の作家が児童向けに真剣にミステリを書いてくれているというこのシリーズが本当にうらやましいわけですよ。読めよ、少年少女。 で、『探偵伯爵と僕』です……ようやく本題に戻りました……。 いやー、良いですよコレ。 導入部からいかにも児童向けのミステリ本らしいテイストが満載で、実に懐かしく読んでしまいます。ホントに小学生の時に図書室の窓際の本棚に座っているような感じ、図書館で借りた本の湿った匂いまでちょっと嬉しかったり。 正直なところ最後の最後までやっぱり児童向けとしか評価してなかったんですね。面白いけど、ちょっと今のウチには物足りないなぁという感じやったんですが……油断してました……ラストの手紙で評価がドン! とあがりました。☆3から悩んで結局☆5にしました(4.3ぐらいかもしれんけどね)。 実はトリックというかネタとしては、ミステリの定番のネタなんですが、「児童向け」と最後まで信じていただけに、油断としか言いようがないですね。「かつて子どもだった」ウチが、昔からのミステリ好きの方にホンマにお薦めします。 | ||||
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森さんにしてはとってもストレートです。しかし短編ほど情緒的でもなく、どことなく懐かしい雰囲気で読めました。「少年少女のためのミステリー」というイメージに意外なほど直球できたなぁ。 主人公の子どもの、子どもらしい理屈と、それに真面目に答えてくれる伯爵のやりとりが大変良いです。正直一番の見所はそこだと思う。まあ、ミステリーランドシリーズは全体的にミステリというお楽しみもある「お話」という毛色が強くて、そこも好きなところなんですが。読んでて素直に楽しいです。 秘書の彼女はなんとなく森さんの趣味で出したのだろうかと思いました。や、『ZOKU』の雰囲気をちょっと思い出したのですよ。 とっつきやすいので森さん苦手な方でも大丈夫かと。むしろマニアックに好きな人には食い足りないのじゃないかと思います。理系じゃないわ。でも考え方は「ああ、森さんだね」という感じ。読み終わった後、満足のため息をつきました。 | ||||
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森さんにしてはとってもストレートです。しかし短編ほど情緒的でもなく、どことなく懐かしい雰囲気で読めました。「少年少女のためのミステリー」というイメージに意外なほど直球できたなぁ。 主人公の子どもの、子どもらしい理屈と、それに真面目に答えてくれる伯爵のやりとりが大変良いです。正直一番の見所はそこだと思う。まあ、ミステリーランドシリーズは全体的にミステリというお楽しみもある「お話」という毛色が強くて、そこも好きなところなんですが。読んでて素直に楽しいです。 秘書の彼女はなんとなく森さんの趣味で出したのだろうかと思いました。や、『ZOKU』の雰囲気をちょっと思い出したのですよ。 とっつきやすいので森さん苦手な方でも大丈夫かと。むしろマニアックに好きな人には食い足りないのじゃないかと思います。理系じゃないわ。でも考え方は「ああ、森さんだね」という感じ。読み終わった後、満足のため息をつきました。 | ||||
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自分が小学生のときに呼んだ雰囲気のある探偵小説と感じました。 適度なレトロ感があり、ストーリーの進行するテンポもよくて楽しめました。 最後にアッといわせる展開も二重マルですね。ちょっと残念なのは、小学生向けっぽくて話が簡単すぎる点です。探偵伯爵の人柄も面白く、シリーズ化して欲しい作品です。 | ||||
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森博嗣さんの本を読んだのはこれで2冊目。まだまだ全然初心者で、作者のクセとかもまったくつかめてない人間が読んだところ…… おもしろかった!\(^o^)/ 伯爵と僕のとぼけた国語の授業(みたいな会話)がかなりツボでした。 新太くんわかってないなら無理してことわざ使うことないのに……。 森博嗣作品は水柿助教授のなんたらしかほかに読んでないけれど、理屈っぽくてとぼけていてまぬけな感じがいいですね~。 しかし最大のツボは山田章博さんのイラストの伯爵でした…… 表紙のブランコにのった伯爵も相当なもんでしたが、あの見開きいっぱいに突如広がる不思議ワールド……電柱に登ってどこかを見つめている伯爵のイラストが、怪しさ大爆発、大噴火! あのイラストは奥深いですよ!山田章博さん、ちゃんと本文読んでますね!作者の描写をイラストレーターが超えた瞬間だと思いました。何もかもを物語る、すばらしい挿絵でした、拍手!(^v^) | ||||
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何だかとても、懐かしい探偵小説を読んでいるような気がした。 もちろん、良い意味で。 伯爵の風貌のせいだろうか。主人公は小学生の男の子。 子ども向きとはいえ、伯爵と僕との会話の中で、 現代社会の問題点や犯罪に対する考察等も描かれており、 大人も考えさせられる。読み終わっても終わらない、森ミステリの余韻もしっかり健在。山田章博氏のイラストが、また素晴らしい味付けをしてくれています。 | ||||
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