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地上より賭場に
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地上より賭場にの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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毎回趣向を凝らしたミステリーのパターンで決して飽きさせずに読者を楽しませてくれる主婦探偵の草分け的な存在ジェーン・シリーズの第6弾です。今回の文学作品のパロディーは映画も有名なジェームズ・ジョーンズの戦争小説「地上より永遠に」のもじりで、「永遠(とわ)に」と「賭場(とば)に」をたった一字違いで洒落にする芸の細かさが素晴らしいですよね。カヴァー・イラストも「犬も歩けば棒に当たる」ならぬ「ジェーンも歩けば死体につまずく」で、こちらの方も単純だけど面白くて笑えますよね。 親友シェリイの夫ポールのお陰でジェーン一家とシェリイ一家、ついでに恋人ヴァンダイン刑事も一緒に雪山のリゾート・ホテルに旅費も含め完全に無料招待される嘘みたいにラッキーな話が舞い込んで来ました。けれどジェーンはよくよく殺人事件から逃れられない運命なのか今回もやっぱり複雑な動機が考えられるお馴染みの殺人事件に遭遇するのでした。 今回は何時ものホームタウンを離れた馴染みのない土地が舞台ですが、ジェーンは幼い頃から外交官の娘として世界中を旅して来た経験から全く動じる事なく、犯罪のスケールがアップしてもそれに合わせて自身の推理能力もパワーアップさせるスーパー素人探偵なのですから本当に凄いですよね。アメリカ原住民のインディアン部族にロシア皇帝の末裔といった非日常的な遠くかけ離れた世界もジェーンに掛かればお手の物で、隠された欺瞞をバッサリと暴いて見せる鮮やかなお手並みには何時もながら惚れ惚れさせられますよね。それからジェーンと恋人メルとの関係も全ての面で相性抜群の順調さですが、このカップルはどうやら結婚がゴールにはなりそうもないなと思えるジェーンの今の率直で正直な内面の想いが語られていまして、如何にも今時らしいドライな愛の形にちょっと考え込まされましたね。でもよくよく考えればこのシリーズの魅力は全く堅苦しい所のない自由でリラックスした雰囲気にありますし、またもし二人が結婚したら若くバリバリのメルは仕事に多忙でとても家庭を構えるとは思えずジェーンの苦労が増えるばかりでしょうし、それから年の差夫婦の問題とか離婚率の増加とかを考えたら、このまま恋人同士で新鮮な気持ちを保って時々会うのが二人にとっては幸せなんじゃないかなとも思えますね。 | ||||
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シカゴ郊外に住むとても魅力的な未亡人ジェインジェフリーと、彼女のしっかりものの友人シェリーはその絶え間ない好奇心が災いして、いつもいろんな事件に巻き込まれていきます。 そして、時に陰惨な殺人事件でさえも、この二人にかかると、なぜか、わくわくどきどきするなぞの一部分に変わってしまいます。私はこの本をハワイのビーチで昼寝をしながら読みましたが、とても 軽妙で心地よいテンポのこの本は、バカンスに出かける際に読む本として、とてもお勧めです。 | ||||
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