湖中の女(水底の女)

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評判

湖中の女(水底の女)の評価:

4.37/5点 レビュー 46件。 B ランク

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平均点4.37pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全87件 21〜40 2/5ページ
No.67
(4pt)

カリフォルニア

カリフォルニアが舞台なのが良い。
熱帯都市の興奮と倦怠。森の奥の避暑地には女の沈む湖がある。
読んでいると旅行をしている気分になる小説。
湖中の女 (1959年) (世界ミステリ・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 湖中の女 (1959年) (世界ミステリ・シリーズ)より
B000JAS75G
No.66
(4pt)

カリフォルニア

カリフォルニアが舞台なのが良い。
熱帯都市の興奮と倦怠。森の奥の避暑地には女の沈む湖がある。
読んでいると旅行をしている気分になる小説。
水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704678
No.65
(4pt)

カリフォルニア

カリフォルニアが舞台なのが良い。
熱帯都市の興奮と倦怠。森の奥の避暑地には女の沈む湖がある。
読んでいると旅行をしている気分になる小説。
湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704546
No.64
(4pt)

カリフォルニア

カリフォルニアが舞台なのが良い。
熱帯都市の興奮と倦怠。森の奥の避暑地には女の沈む湖がある。
読んでいると旅行をしている気分になる小説。
湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ 503) Amazon書評・レビュー: 湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ 503)より
4150005036
No.63
(5pt)

余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌などはない。

評者は、このところレイモンド・チャンドラー全作を再読することにして読んできた。
 ランダムで読んできたのだが、今回は『湖中の女』(1943年)を読むことにした。
 評者にとって何十年ぶりの再読だからストーリーなどは憶えていないから初めて読むよう楽しむことができた。
 アメリカの有名な推理小説家であるヴァン・ダインの二十則のなかの一つに、「余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌は省くべきである。」と述べているが、チャンドラーは、マーロウが捜査現場へ車で向かう度に、情景描写や心象風景を一人語りしているスタイルを固辞している。
 それが「余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌」などでないことは確かである。
 本書でも依頼人のキングスリーの保有するリトル・フオーン湖のキャビンに向かうところで、かならず通り過ぎる街や道路、眺める景色など描写している。
 例えばカリフォルニア州フットヒル・ブルーバードなどこと細かに描写しているから、ついどんなところだろうとネットで調べてしまった。
 だが、チャンドラーは、街などや地名を置き換えて描いている場合もあるから真に受けて読んでいては騙されてしまうから要注意である。
 チャンドラーが本作を書いている1943年には太平洋戦争が始まった初期だから、作中にもそれとなく戦時をうかがわせる記述がある。
 ピューマ湖ダムは両端と中央に銃を持った警備兵がいるとか、港湾地区の灯火管制はまだ始まっていなかった頃だった、などと描写していている。
 ヴァン・ダインの二十則の一番目に「事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない。」としているが、チャンドラーは、本書『湖中の女』でも事件の謎を解く手がかりを必ず記述している。
 少しネタバレになるが、女たらしのクリス・レイバリーの家の前に医師のアルバート・アルモアの住まいがあったり、アルモアがマーロウを必要以上に警戒して疑うところや、キングスリー夫人のクリスタルとキャビンの管理人ビル・チェスの妻ミリェルが髪の色や背格好が似ているなどを読者に布石しているからである。
 手練れのミステリ読みなら、ここでピンとくるから、その後の粗筋を読めてしまうだろう。
 が、チャンドラーの上手さは、そこへ行き着くまで読者を楽しませるところなのである。
 チャンドラーの流れるような文章を、卓抜した清水俊二氏の訳に負うところ大だと思いながら『湖中の女』を読み終えました。
湖中の女 (1959年) (世界ミステリ・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 湖中の女 (1959年) (世界ミステリ・シリーズ)より
B000JAS75G
No.62
(5pt)

余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌などはない。

評者は、このところレイモンド・チャンドラー全作を再読することにして読んできた。
 ランダムで読んできたのだが、今回は『湖中の女』(1943年)を読むことにした。
 評者にとって何十年ぶりの再読だからストーリーなどは憶えていないから初めて読むよう楽しむことができた。
 アメリカの有名な推理小説家であるヴァン・ダインの二十則のなかの一つに、「余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌は省くべきである。」と述べているが、チャンドラーは、マーロウが捜査現場へ車で向かう度に、情景描写や心象風景を一人語りしているスタイルを固辞している。
 それが「余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌」などでないことは確かである。
 本書でも依頼人のキングスリーの保有するリトル・フオーン湖のキャビンに向かうところで、かならず通り過ぎる街や道路、眺める景色など描写している。
 例えばカリフォルニア州フットヒル・ブルーバードなどこと細かに描写しているから、ついどんなところだろうとネットで調べてしまった。
 だが、チャンドラーは、街などや地名を置き換えて描いている場合もあるから真に受けて読んでいては騙されてしまうから要注意である。
 チャンドラーが本作を書いている1943年には太平洋戦争が始まった初期だから、作中にもそれとなく戦時をうかがわせる記述がある。
 ピューマ湖ダムは両端と中央に銃を持った警備兵がいるとか、港湾地区の灯火管制はまだ始まっていなかった頃だった、などと描写していている。
 ヴァン・ダインの二十則の一番目に「事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない。」としているが、チャンドラーは、本書『湖中の女』でも事件の謎を解く手がかりを必ず記述している。
 少しネタバレになるが、女たらしのクリス・レイバリーの家の前に医師のアルバート・アルモアの住まいがあったり、アルモアがマーロウを必要以上に警戒して疑うところや、キングスリー夫人のクリスタルとキャビンの管理人ビル・チェスの妻ミリェルが髪の色や背格好が似ているなどを読者に布石しているからである。
 手練れのミステリ読みなら、ここでピンとくるから、その後の粗筋を読めてしまうだろう。
 が、チャンドラーの上手さは、そこへ行き着くまで読者を楽しませるところなのである。
 チャンドラーの流れるような文章を、卓抜した清水俊二氏の訳に負うところ大だと思いながら『湖中の女』を読み終えました。
水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704678
No.61
(5pt)

余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌などはない。

評者は、このところレイモンド・チャンドラー全作を再読することにして読んできた。
 ランダムで読んできたのだが、今回は『湖中の女』(1943年)を読むことにした。
 評者にとって何十年ぶりの再読だからストーリーなどは憶えていないから初めて読むよう楽しむことができた。
 アメリカの有名な推理小説家であるヴァン・ダインの二十則のなかの一つに、「余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌は省くべきである。」と述べているが、チャンドラーは、マーロウが捜査現場へ車で向かう度に、情景描写や心象風景を一人語りしているスタイルを固辞している。
 それが「余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌」などでないことは確かである。
 本書でも依頼人のキングスリーの保有するリトル・フオーン湖のキャビンに向かうところで、かならず通り過ぎる街や道路、眺める景色など描写している。
 例えばカリフォルニア州フットヒル・ブルーバードなどこと細かに描写しているから、ついどんなところだろうとネットで調べてしまった。
 だが、チャンドラーは、街などや地名を置き換えて描いている場合もあるから真に受けて読んでいては騙されてしまうから要注意である。
 チャンドラーが本作を書いている1943年には太平洋戦争が始まった初期だから、作中にもそれとなく戦時をうかがわせる記述がある。
 ピューマ湖ダムは両端と中央に銃を持った警備兵がいるとか、港湾地区の灯火管制はまだ始まっていなかった頃だった、などと描写していている。
 ヴァン・ダインの二十則の一番目に「事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない。」としているが、チャンドラーは、本書『湖中の女』でも事件の謎を解く手がかりを必ず記述している。
 少しネタバレになるが、女たらしのクリス・レイバリーの家の前に医師のアルバート・アルモアの住まいがあったり、アルモアがマーロウを必要以上に警戒して疑うところや、キングスリー夫人のクリスタルとキャビンの管理人ビル・チェスの妻ミリェルが髪の色や背格好が似ているなどを読者に布石しているからである。
 手練れのミステリ読みなら、ここでピンとくるから、その後の粗筋を読めてしまうだろう。
 が、チャンドラーの上手さは、そこへ行き着くまで読者を楽しませるところなのである。
 チャンドラーの流れるような文章を、卓抜した清水俊二氏の訳に負うところ大だと思いながら『湖中の女』を読み終えました。
湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704546
No.60
(5pt)

余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌などはない。

評者は、このところレイモンド・チャンドラー全作を再読することにして読んできた。
 ランダムで読んできたのだが、今回は『湖中の女』(1943年)を読むことにした。
 評者にとって何十年ぶりの再読だからストーリーなどは憶えていないから初めて読むよう楽しむことができた。
 アメリカの有名な推理小説家であるヴァン・ダインの二十則のなかの一つに、「余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌は省くべきである。」と述べているが、チャンドラーは、マーロウが捜査現場へ車で向かう度に、情景描写や心象風景を一人語りしているスタイルを固辞している。
 それが「余計な情景描写や、脇道に逸れた文学的な饒舌」などでないことは確かである。
 本書でも依頼人のキングスリーの保有するリトル・フオーン湖のキャビンに向かうところで、かならず通り過ぎる街や道路、眺める景色など描写している。
 例えばカリフォルニア州フットヒル・ブルーバードなどこと細かに描写しているから、ついどんなところだろうとネットで調べてしまった。
 だが、チャンドラーは、街などや地名を置き換えて描いている場合もあるから真に受けて読んでいては騙されてしまうから要注意である。
 チャンドラーが本作を書いている1943年には太平洋戦争が始まった初期だから、作中にもそれとなく戦時をうかがわせる記述がある。
 ピューマ湖ダムは両端と中央に銃を持った警備兵がいるとか、港湾地区の灯火管制はまだ始まっていなかった頃だった、などと描写していている。
 ヴァン・ダインの二十則の一番目に「事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない。」としているが、チャンドラーは、本書『湖中の女』でも事件の謎を解く手がかりを必ず記述している。
 少しネタバレになるが、女たらしのクリス・レイバリーの家の前に医師のアルバート・アルモアの住まいがあったり、アルモアがマーロウを必要以上に警戒して疑うところや、キングスリー夫人のクリスタルとキャビンの管理人ビル・チェスの妻ミリェルが髪の色や背格好が似ているなどを読者に布石しているからである。
 手練れのミステリ読みなら、ここでピンとくるから、その後の粗筋を読めてしまうだろう。
 が、チャンドラーの上手さは、そこへ行き着くまで読者を楽しませるところなのである。
 チャンドラーの流れるような文章を、卓抜した清水俊二氏の訳に負うところ大だと思いながら『湖中の女』を読み終えました。
湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ 503) Amazon書評・レビュー: 湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ 503)より
4150005036
No.59
(4pt)

男女の性悪と同じに微かな良心(希望)を描いた探偵ミステリの佳作

終戦前の1943年に上梓されたチャンドラーの全7長編中の4番目の55才の時の作品。

女を虜にする男。男を手玉にとる性悪な男女とそれに対比するかのように刑事らの良心を描いたミステリの佳作でした。

巻末で村上春樹さんが解説しているように日本との戦時中であることが伺えるシーンがちりばめられており、時代を感じることのできる貴重な小説でもありました。
水底の女 Amazon書評・レビュー: 水底の女より
4152097280
No.58
(5pt)

チャンドラー・ロスにはならない?

村上春樹新訳が出るたびに読んできたけど、チャンドラーのフィリップ・マーロウものはこれで最後!全7作を訳し終えて、なんで、清水訳&田中訳があるのに自身で新しい翻訳を出そうと思ったのか、その理由が、訳者あとがきに書かれている、ここを読むのはなかなか興味深い。

 で、この「水底の女」を翻訳の最後に回した理由も書かれているが、なにしろ、この作品、読者が読んでいても感じるように、よくわからない。プロットがそこそこええ加減になっているので、翻訳もしずらかったらしい、気が乗らないっちゅうか‥‥

 で、これが最後のマーロウものなんだけど、村上のみならず、多くの読者が、チャンドラー・ロスになりませぬように・・・・・これからは、いままでの翻訳を読み返してみるというお楽しみは残っていますけどね。
 ああ、この「水底の女」、個人的にはなかなか面白かったです。いろんなキャラクターが出てきてね。
水底の女 Amazon書評・レビュー: 水底の女より
4152097280
No.57
(5pt)

フィッツジェラルドのようにチャンドラーの短編の翻訳も村上さんで読みたい

村上春樹さんによるチャンドラー長編小説の翻訳もこれが最後。

 第二次世界大戦中のカルフォルニアが舞台。ダムを防衛する州兵、合成ゴムが大量に生産される前ということもあって徴用されるゴムなど、戦時中ということがわかる部分もあるが、基本的にマーロウものの雰囲気は戦前、戦中、戦後を通じて変わらない。

 《医師というのはだいたいにおいて他人にはほとんど好奇心を抱かない人種であるからだ》(p.39)、《太陽は朝には年代物のシェリー酒のように軽くドライになり、真っ昼間には燃えさかる火炉のように熱くなり、黄昏時には怒った煉瓦となって沈んでいく》(p.343)などの人物、風景描写は相変わらず素晴らしい。

 それにしても、旧版ではまったく触れられていなかった複雑な警察制度は、なぜこんな風になったのか、ということも含めて知りたくなるほど面白い。そして『ロング・グッドバイ』などにも通じる麻薬医者(ドープ・ドクター)の存在も。

 07年の『ロング・グッドバイ』から10年かけて7作を翻訳しおえた村上さんはチャンドラー・ロスになりそうだ、と後書きに書いているけど、読者としては村上春樹訳のチャンドラー・ロスになりそうです。

 フィッツジェラルドのように短編の翻訳も読みたいんですが、やってくれないかな。
水底の女 Amazon書評・レビュー: 水底の女より
4152097280
No.56
(4pt)

マーロウ!

最近の春樹氏の翻訳は、表現にこだわり過ぎなのか、ストレートに響かない。
水底の女 Amazon書評・レビュー: 水底の女より
4152097280
No.55
(5pt)

有名作家の競演

買った理由 チャンドラーの村上春樹訳 以上
「湖中の女」から代わった題名もいい。
水底の女 Amazon書評・レビュー: 水底の女より
4152097280
No.54
(5pt)

村上さん有り難う

このシリーズは宣伝されないもので、最近になって何と昨年末に出版されているということを知り、あわてて手に取りました。"Thr Lady in the Lake" という作品は訳者が書いている通り、ミステリを読み慣れたひとたちにとってはいかにも主線が弱いと感じられる作品であるらしく、チャンドラーファンの中でもその評価が分かれる作品です。わたしは、理由を挙げろといわれたら本当に困るのですが、この作品がある意味一番好きな作品です。いつもながら村上氏の見事な訳で楽しませていただきました。

 これで村上氏は日本で始めてチャンドラー7作品を翻訳した翻訳家になった訳ですね。ご本人は「楽しかった」とは仰有っていますが、10年にわたるご苦労には頭が下がるものがあります。とくに本書の「あとがき」の中でも書いていらっしゃることですが、村上氏はチャンドラーの一連の作品を同時代のミステリーとしてではなく、20世紀の準古典として翻訳したというところには深く頷くものがありました。

 チャンドラーの作品のことになると、山ほど書きたいことがあるのですが、世の中にはわたしの100倍も1000倍も詳しい人が大勢いる前では、生意気な評など書ける訳もなく、感想しか述べられません。楽しかったです。村上さん有り難う。
水底の女 Amazon書評・レビュー: 水底の女より
4152097280
No.53
(4pt)

湖中の女とチャンドラー

チャンドラーの長編の村上春樹訳が出そろったので、改めて清水訳の本書を再読したのであるが、日本語訳としてはお二人とも原著に忠実訳で、一長一短があり、小生としては今少しくだけて日常的な日本語に意訳してほしかったと思うが、安易な筋立てのTVミステリーの氾濫の中で、久しぶりに本格派のハードボイルドに浸れた。旅行中の暇な時間の読み物としてキンドルに数編を仕込んで行ったのは正解であった。所謂謎解きとしては、3人目の金髪美女が現われてきて、マーロウが一方的に筋を説明しており、あまり出来が良くないのは言うまでもないが、いかにも米国的な状況描写が克明に語られていて楽しい。
湖中の女 (1959年) (世界ミステリ・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 湖中の女 (1959年) (世界ミステリ・シリーズ)より
B000JAS75G
No.52
(4pt)

湖中の女とチャンドラー

チャンドラーの長編の村上春樹訳が出そろったので、改めて清水訳の本書を再読したのであるが、日本語訳としてはお二人とも原著に忠実訳で、一長一短があり、小生としては今少しくだけて日常的な日本語に意訳してほしかったと思うが、安易な筋立てのTVミステリーの氾濫の中で、久しぶりに本格派のハードボイルドに浸れた。旅行中の暇な時間の読み物としてキンドルに数編を仕込んで行ったのは正解であった。所謂謎解きとしては、3人目の金髪美女が現われてきて、マーロウが一方的に筋を説明しており、あまり出来が良くないのは言うまでもないが、いかにも米国的な状況描写が克明に語られていて楽しい。
水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704678
No.51
(4pt)

湖中の女とチャンドラー

チャンドラーの長編の村上春樹訳が出そろったので、改めて清水訳の本書を再読したのであるが、日本語訳としてはお二人とも原著に忠実訳で、一長一短があり、小生としては今少しくだけて日常的な日本語に意訳してほしかったと思うが、安易な筋立てのTVミステリーの氾濫の中で、久しぶりに本格派のハードボイルドに浸れた。旅行中の暇な時間の読み物としてキンドルに数編を仕込んで行ったのは正解であった。所謂謎解きとしては、3人目の金髪美女が現われてきて、マーロウが一方的に筋を説明しており、あまり出来が良くないのは言うまでもないが、いかにも米国的な状況描写が克明に語られていて楽しい。
湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704546
No.50
(4pt)

湖中の女とチャンドラー

チャンドラーの長編の村上春樹訳が出そろったので、改めて清水訳の本書を再読したのであるが、日本語訳としてはお二人とも原著に忠実訳で、一長一短があり、小生としては今少しくだけて日常的な日本語に意訳してほしかったと思うが、安易な筋立てのTVミステリーの氾濫の中で、久しぶりに本格派のハードボイルドに浸れた。旅行中の暇な時間の読み物としてキンドルに数編を仕込んで行ったのは正解であった。所謂謎解きとしては、3人目の金髪美女が現われてきて、マーロウが一方的に筋を説明しており、あまり出来が良くないのは言うまでもないが、いかにも米国的な状況描写が克明に語られていて楽しい。
湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ 503) Amazon書評・レビュー: 湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ 503)より
4150005036
No.49
(5pt)

重苦しく悲劇的なラストでミステリとしての骨格もしっかりし読み応え十分の傑作

訳者あとがきで見ると、個人的に本作でチャンドラーが遺した長編7作を読破したようだ。これもあとがきからだが戦争中に書かれた作品らしく、いつにも増して重苦しく悲劇的なラスト。ミステリとしての骨格もしっかりして読み応え十分の傑作と評価したい。
 本作でもマーロウは探偵の職責を全うしようと、依頼人のために危険を顧みず行動し、警官に楯突いて留置場に入れられても筋を曲げない、いつもの硬骨漢ぶりを発揮しているが、あくまで狂言回しの役どころ。主役は何と言っても、最後に自爆へと暴走する男だ。愛する女を救うため自らも犯罪に手を染めてしまった彼が、女が殺人を繰り返したのを知って自責の念との板挟みになる悲劇が、強く印象に残る。この救いのなさはやはり戦争中に書かれた影響なのだろうか。マーロウ個人にとっても何も良いことのなかった事件だが、変わらない強さが彼の長所であり、最高傑作「長いお別れ」に繋がったと私は見る。
湖中の女 (1959年) (世界ミステリ・シリーズ) Amazon書評・レビュー: 湖中の女 (1959年) (世界ミステリ・シリーズ)より
B000JAS75G
No.48
(5pt)

重苦しく悲劇的なラストでミステリとしての骨格もしっかりし読み応え十分の傑作

訳者あとがきで見ると、個人的に本作でチャンドラーが遺した長編7作を読破したようだ。これもあとがきからだが戦争中に書かれた作品らしく、いつにも増して重苦しく悲劇的なラスト。ミステリとしての骨格もしっかりして読み応え十分の傑作と評価したい。
 本作でもマーロウは探偵の職責を全うしようと、依頼人のために危険を顧みず行動し、警官に楯突いて留置場に入れられても筋を曲げない、いつもの硬骨漢ぶりを発揮しているが、あくまで狂言回しの役どころ。主役は何と言っても、最後に自爆へと暴走する男だ。愛する女を救うため自らも犯罪に手を染めてしまった彼が、女が殺人を繰り返したのを知って自責の念との板挟みになる悲劇が、強く印象に残る。この救いのなさはやはり戦争中に書かれた影響なのだろうか。マーロウ個人にとっても何も良いことのなかった事件だが、変わらない強さが彼の長所であり、最高傑作「長いお別れ」に繋がったと私は見る。
水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 水底の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150704678