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異邦人



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【この小説が収録されている参考書籍】
異邦人(いりびと)
異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)

異邦人の評価: 3.91/5点 レビュー 107件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全75件 61~75 4/4ページ
No.15:
(4pt)

いけずな京都感に浸れる

京都は、少しの間ですが住んだことがあるので、京都の街で展開されるこの小説が皮膚感覚として分かります。美術を中心にストーリー展開が面白く、一気に読了しました。ただ登場人物が多くて少し混乱しますが、それぞれ違った意味で「いけず」感満載の人物像がこの小説に色を添えています。最後まで引きつけてどんでん返しと言う作家の技量に感服しました。
異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)より
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No.14:
(5pt)

京都のみやびの世界にどっぷりとしたる。

有吉菜穂という女性の描き方が丹念で、その存在感が
なんとも言えないほど、凛々しく、きりりとしている。
有吉美術館の有吉家の娘で、副館長。
夫は 篁画廊の専務。美術関係の只中にいた。
身ごもっている状況で、東京から離れて、京都に住む。
初めは ホテルだったが、代々続いている書道家 鷹野せんの
家に住むことになり、京都のみやびの世界が広がっていく。
京都の奥行きの深さを知ることができる。
京都の3大祭りの5月の葵祭、7月の祇園祭の風情が
なんとも言えない魅惑的な世界を生み出している。

ホテル住まいだった 菜穂は、5月の新緑を見たいと思った。
そして、京都の画廊 美濃山で、無名の画家の「新緑」に出会う。
菜穂は、その絵を認め、買い求める。
審美眼を持つ菜穂。その画家の持つ魅力に惹かれていく。
その画家は、志村照山の弟子で、白根樹という。
白木樹は、志村照山と同じ時期の画家 
多川鳳声の娘で、養子になったのだった。

白根樹は、新緑から、睡蓮を描いていた。
その絵に心奪われ、菜穂は、その絵を 預からせてもらう。
祇園祭の時期に、自宅で飾る 絵に仕立て上げた。
そのことで、評判となるが、志村照山は、白根樹を拘束していた。

白根樹は、菜穂に助けを求めに来るのだが。
有吉菜穂の持つ謎が解き明かされることで、思わぬ展開が始まる。
京の いとこそ、みやびかに、今めしかれ。

ゆっくりと 京都に住みたいとさえ思った。
異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)より
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No.13:
(5pt)

不安

常にどうなるのだろう?って不安が拭えないまま最後まで話が続いた。常に不安定な世の中と常に不安定な人の心が練り込まれた作品でした。読み手の気持ちを揺さぶる書き方は、素晴らしいと思いました。
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No.12:
(5pt)

いつの間にか読まされてしまう展開

読み始めでなんという事の無い話の流れの中味気なさを感じていたが
ページをめくる手は休まらず最後まで読み上げてしまったのです。
結果、原田マジックにかかっていた訳ですね?
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No.11:
(5pt)

怒涛の終盤

時間を忘れて読み耽ってしまいました。終盤の怒涛の展開がよかったです。
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No.10:
(5pt)

描写が素晴らしい

美術好きにはたまらない魅力ある題材。人物、風景など映画のシーンのように浮き上がって見える。
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No.9:
(4pt)

日本の芸術へ

この1冊の中に、日本の美術・工芸・侘・しきたり ・・そして女性(中でも母親)の強かさが凝縮されていると感じます。京都という代表的な都市を舞台に思わぬ展開になって行くところは一気に読み進みました。
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No.8:
(5pt)

傑作です

全体的に力強いストーリー性で初めから終わりまで読み入ってしまいました。日本のアートコレクターや画壇の話など、普段の生活では知ることのできない世界を垣間見ることができました。美術の描写も素晴らしく目の前に理想的な芸術作品が浮かんできます。
また、人間関係においては、人間の弱さと強さを両極に見事に描いた作品だと思います。
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No.7:
(4pt)

途中から絵の中に入った気持ちになりました

背景や登場人物のほとんどは鼻につく上流階級というか資産家周辺の人々で、よくありがちだがその方々が没落し行く様を描いた作品。どうしようもないくらい人を魅了する美術品の数々と、作品にも劣らない美しい日本画家が登場すると、あら不思議、昼ドラのような生臭さが一掃され、まるで一枚の絵を見ているような静まり返った気持ちになった。人を引きこみ、人生を狂わせるほどの魅力を放つ作品を描く様は原田マハの真骨頂。楽園のカンヴァス同様、読んでるこっちが絵の中に引っ張られそうな怖さを感じました。美術小説はいろいろあるけれど、芸術に憑りつかれた人間特有の恋のような甘美な至福感・残酷な独占欲など心の動きを描くさまは彼女が一番、だと思います。
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No.6:
(4pt)

しっとりわかる?

今までに読んだ原田マハ作品の主人公には意外と簡単に感情移入できたのだが、今回は同感できないと感じながら読み続け…背景がわかってくるとともにじんわりと理解できた?不思議な体験でした。絵画を見たり映画鑑賞は普通に好きですが、もっと美術に対する知識があったらこの作品への感じ方も違ったのかなと思いました。
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No.5:
(5pt)

そこに「美」があればすべてが許される!?

原田マハの小説には、悪人(悪意を持つ人の意)が出てこないと思っていたのですが、この異邦人はレビューアーの票も割れた通り、かなり、これまでとは違っていました。ただ、私にはこのプロットも主な登場人物の書き方もとても魅力的に思えました。特に、菜穂、樹、書道の師匠の鷹野せん、そして彼女達をとりまく京の女たち、作者は、価値観も行動も常軌を逸しているように見える若い二人と、その後ろ盾の鷹野せんを通じて、連綿とつづく京の花街の女たちの意地と男たちへの復讐を見せたかったのではないかと思いました。堅気(?)の女性から見れば、決して許すことの出来ない菜穂と樹の実の父母の行為も、それをしっかり呑み込んでひきうける鷹野せんの想いも、京の花街があって初めて成り立つことでしょう。そこに「美」があればすべてが許されるという価値観は、その外にいる私たちにとっては受け入れ難くても、きっと未来永劫なくならない世界だろうと思いました。
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No.4:
(5pt)

素敵な本でした

原田マハさんのファンですが、物語の中に京都の事が詳細に調べられてとても素敵な本でした。満足!
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No.3:
(5pt)

ドロドロした京都画壇とミステリータッチが面白い

マハさんの作品は大きく二つに分かれますが、この作品はウハウハ元気になる内容ではありません。如何にも京都らしく、さもありなんと思わせられる画壇の内幕と 美しい二人の女性の生い立ちがミステリータッチで進みます、面白かった。
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No.2:
(4pt)

無名の画家の絵が菜穂を捕えて離さない。心が響きあうのは、才能の故か!?

一輝は銀座の老舗画廊の息子、妻の菜穂は資産家の娘で父の経営する
美術館の副館長だ。
自ら学芸員も務め、美術品に関しては卓越した目を持っている。
見るのではなく、描き手の才能が菜穂のこころを撃つのだ。
人もうらやむゴージャスな二人だが、妊娠した菜穂は大震災後に京都に避難し、
それを機に不思議な運命の軸が動き出す。
「人形の家」のノラを思わせる菜穂のこころの動きが読者こころをも揺さぶって、
やまない。

画家のストーリーを描いて独特の世界を築いた著者が、さらに新たな輻輳した
世界を切り開く。
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No.1:
(5pt)

「楽園のカンヴァス」を凌ぐ最高傑作!

アートミステリーの旗手として、今や原田マハの右に出る作家はいない。本作もその期待に違わぬ傑作で、名作『楽園のカンヴァス』を凌ぐ出来映えといって良いだろう。まず、京都という舞台設定が実に鮮やかで、四季折々の古都の景色、風物詩、伝統と気質が瑞々しい筆致で描かれており、絵画ファンのみならず、京都好きな人にもたまらないという別の楽しみがある。そして、これまた珍しい主人公設定なのだが、妊婦のヒロイン菜穂の「美」に対する恐ろしいほどの執着心と慧眼を軸に、数十億円というビッグマネーが動く絵画ビジネスのシーンはスリル満点。彼女の強い意思と行動力に翻弄される夫・一輝のダメ男ぶりは痛快なほど。もう一人のヒロイン、言葉を話せない天才画家・白根樹の妖婉さも見事に描かれ、ラスト近くでの大ドンデンはこの作家の真骨頂だ。機は熟した。本作でぜひ、直木賞を獲ってほしい。
異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)より
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