■スポンサードリンク
ある男
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
ある男の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.97pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全191件 121~140 7/10ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
平野さんの本は、何冊か読み、「マチネの終わりに」に深く感動しました。この本もそれと同様。面白い設定で、ページをめくるのがもどかしい感じで進みました。人に紹介しています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本に出会えて良かったです。若い人達にも是非お薦めしたい1冊。戸籍とSNSとリアルの実生活、どれに本当の自分を見つける? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マチネの終わりに、に続き、平野さんの小説の2冊目です。 社会的な問題、でも、なかなか注目されづらいことが話が進むための大事な要素として書かれていて、大変おもしろいです。細かい取材や研究をつづけて、この小説が出来上がっているのだろう、と思うとより価値が増しますね。 もちろん、ストーリーもめちゃくちゃ面白いです。マチネの終わりに、は恋愛小説、という感じでしたが、こちらはドキュメンタリー、ルポルタージュ、サスペンス、ヒューマン・・・?たくさんの要素が混ざり合っていて、読み始めたら止まりません。情景が想像できないような堅苦しい文章を書く作家さんもいますが、この本は、イメージがどんどぬん浮かびながら読み進められるので、小説をあまり読まない人にもぜひおすすめしたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
人間は一つの唯一人格からなるのではなく、接する人や時代や立場で様々な人格が出てくるものである。 著者は、それを分人主義と定義する。本書の物語も、このテーマを基にしている。 序盤に出てきたある表現に驚いた。「何もかも捨て去って、別人になる」ことに対する、主人公の考察である。 それは、絶望の渦中の人だけの願望ではなく、「幸福の小休止としての倦怠」からも、もたらされるものである、と。 幸福の小休止としての倦怠って…!この複雑な表現の中に自分もいた。 子供も健康に育ち、夫婦円満、そんな自分でも、たまにこのまま家に帰らなかったらどうなるだろうか。 別のところで、ひっそり暮らしていったら…とか思うことがあるのだ。 もちろん、イタズラ的に考えるのだが、そのことが、この一文にきっちり表現されている。 人間を複雑にするのは、一種の倦怠感ではないか。 不幸な人は、常に倦怠感を抱え、幸福な人でも一時の倦怠感で、足を踏み外すこともある。 リフレッシュするために取る手段はそれぞれである。それが、人間そのものを変えるということであっても。 一人の人間をめぐる不謹慎ながら、おもしろさを味わえた小説だった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
旅で日常から解き放たれたこの機会にと、平野啓一郎「ある男」を一気に読了。冒頭から推理小説仕立てで、読み手を世界観に引き込みつつ、やがて自己を愛すること、人を愛することの意味を模索、深い洞察へと自然と導く。さすがの筆力! 「マチネの終わりに」と同じく是非とも映画化して欲しい作品! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ただの小説というくくりでは勿体無い。 自分とは何か、を考えることのきっかけにもなる一冊。すごく深い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この話は最後はどこに行き着くのだろう。。と引き込まれながら、読み進めました。読み終えると、今ある幸せに感謝する気持ちが自然にそして意識的に浮かんできました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同世代の若者のデビューに感動して手にとってみれば「俺賢いでしょ?」感が鼻につく初期作品。そのせいで永らく手に取るのを敬遠してきたが、Kindleセールに釣られて購入。手持ち無沙汰な待ち時間に読んだら面白かった。私のような低レベルの読者に迎合する術を身につけたのであれば売れるんじゃないですかね。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
愛した男は誰だったんだ?という疑問から始まるミステリー。割とドキドキする展開や仕掛け、平穏に生きていると接することのない死刑囚や犯罪者のバックグラウンドも出てきて、ちょっと怖さもある。 平野啓一郎さんの本は、マチネもそうだけど主人公が美しい。性善なのではなく人間らしくまた誠実に生と向き合っているから惹かれるのだと、自分もそうありたいと心の奥に温かい炎を灯してくれるように感じる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
たとえば、ある過去やある背景があると知ったとき、わたしはその人とどう接するだろうか。 それゆえに、その人を怖いと思ったり、悪人と見なしたり、蔑視したり、差別したりするだろうか。 それとも、その人の過去や背景の厳しさを理解し、あるいは、理解したふりをし、あるいは、理解しようとし、あるいは、理解しようとするふりをし、その理解、あるいは、押しつけがましい理解、あるいは、誤解に基づいて、その人を差別しないようにしたり、痛みをわかろうとしたり、あるいはそういうふりをしたりするだろうか。 はたまた、偏見や「理解」から自由になろうとして、ひたすらその人自身を見、その人自身に聞くだろうか。 「一体、愛に過去は必要だろうか」(p.347)。 過去ゆえの偏見は不要どころか除去しなければならないが、その人が語る過去物語に聞くことも不要なのだろうか。 亡くなった夫の過去を報告する弁護士の最後の言葉に、妻は最も心を揺さぶられた。 弁護士にも裁判官にも、職務上は求められないが、それでいて、いちばん大事なものは、こういう言葉ではなかろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
過去の様々な体験を蓄積した結果、「今の自分」がある。決して過去はなかったことには出来ないし、戸籍交換によって、過去に辿ったレールを違うものには出来ない。名前を変えることで、人生のリセットは果たして出来るのだろうか。苦悩を消し去りたい気持ちはよく分かる。 一旦リセットし、今の自分の「境遇」は変わるだろう。然しながら、手放した過去は上辺では消え去るが、心の奥底にはずっと残り続ける。 決して表面上のリセットで、「自分」の中身まで変わるのだろうか。 「自己アイデンティティとは何か。」 より一層、心の葛藤に、生涯苦しむ気がしてならない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
夫が思っていたその人とは別人だったというプロットと、その人をその人足らしめている過去について思いを巡らす描写がおもしろかった。ただ主人公の存在の根底に根付いてる在日三世という設定がちょっと鼻につくというか、アイデンティティの揺らぎを示すのにそんなちょっと重い設定つけなくてももっと普遍的な事柄に落とし込んでもらったほうがこちらとしても共感しやすかったなあと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ついつい引き込まれて読みました。戸籍の交換が複雑で、紙に図示しながら内容を整理しないといけませんでしたが、おもしろく読むことができました。漢字も、私には難しく思えるものが少なくなく、PCで漢字の読みを検索しながら読み進めました。美涼のその後が気になります。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
描写力や蘊蓄(著者の知識量?)は文学的に素晴らしいように感じますが、そうした点を一切合切取り除くと、なんてことない普通の男女の関わるストーリーに感じました。雰囲気の作り方がとても上手なこともあり、音楽やアルコールの好きな方にはうってつけと思います。とても素晴らしいコンテンツですが、心に染み入るほどに最高。。。とは思えませんでした。いろいろ書きましたが、お勧めは出来る作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
家族の物語である。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
プロットもよく、先が気になりどんどん読ませる。 ぼんやりと日本の差別や人間としての本質への背景を描いているが押しつけはなく、ある男の謎への追跡にほどよい距離感で焦点を当てていく。 ラストにかけ期待が高まるが、結局謎がとけただけでその先がないのが残念で、読み終わったあとの充実感は薄い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公の弁護士である城戸の価値観から、自分にない新しい視点に辿り着いたように思う。 「パートナー選び。愛の過大評価と思想の過小評価」 「死刑に否定的なのは、国家が犯罪の背景から責任逃れして無かったことで済ますのがいいのかという考えから」 他、いくつもの視点が小説に散りばめられていて、普段曖昧にしか認識できない事象に、目を開かせてくれるのも、この本の醍醐味だった。 スタンスが違って嫌気を起こす人も勿論いると思うが、城戸は、善良で真面目な男であり、彼を通したフィルターは概ね筋が通り信頼に足るように、小説が説得力を持っていた。 私もこのように気持ちのいい人間でいたいなと、襟を正したくなる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
マチネの終わりにつづいて平野氏は2冊目。 心の深いところにじっくりと響く感じがする小説でした。 素性のわからない「ある男」のことを調べている弁護士・主人公の、心の中のありさまが、とても興味深くって、ひきこまれました。 男にたいしても、主人公にたいしても、登場人物すべてに対しての、作者の優しさ、誠実さが強く感じられた。 だから、読後感がとても良かった。救いのある結末で、良かった! 決して明るくはない話でありながら、この本を読んでいるあいだじゅう、満ちたりた、良い時間を過ごせました。いつか再読したい小説。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
引き込まれて直ぐに読み終わった! 今の自分の幸福感を改めて実感させられた! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
違う人生、価値観で世界を生きていくことについて非常に深く考えた作品 1度は考えたことのあるようなことを深く突き詰めた一つの形ではないかと思うことを多く感じ 著者の思慮深さを感じた | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!