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鯖
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鯖の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.14pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全27件 21~27 2/2ページ
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読んでいて、その場の鼻がひんまがる匂いを感じる。 生臭さ。 その人間模様。 それぞれのキャラにすごい個性があり、興味深い。 高揚感がありつつも、どろどろのなか。 鮮度が落ちていく。 蕁麻疹がでるほどに。 あれやこれやの欲望が渦巻いてくる。 終いにはなんとえげつない、ぷち・ホラーに。。 ボロ船の勘の職人ワザか、ITによる最先端ワザか。 ポロっと出るコミカルなくだりにすんごい笑えてくる。 ストーリーが直球でドカンと伝わってくるので痛快。 | ||||
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モズクガニを読み放題で読破して、すぐに本作を購入しました。 あっという間に読んでしまいました。 一本釣りの漁師の話です。 中国人のアンジのキャラいいですね! どんどん、主人公が壊れていくのが怖かった! 闇金ウシジマくんとか好きな人なら好きと思う。 | ||||
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最初の船舶シーンから引き込まれました。そして、謎の美女が出てきてからの圧倒的な引き込まれ方は、読み終わるまで寝不足になりますから、受験や締切仕事は終わらせてから手にしてください。 | ||||
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設定の汗臭さ、登場人物のキャラの濃さなど笠原和夫脚本の映画を見るような壮大感の一方で、読者や編集者はもとより、登場人物すら向けられた作者の悪意が圧倒的。 これを読む者は読後の爽快感など全く視野にない作者の叩きつけるような敵意と対峙せよ。 | ||||
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中瀬ゆかりさんがあまりにも絶賛していたのでたまらず購入してみました。 まず、著者が「62歳 住所不定 無職の大型新人」というところから期待値が上がってしまう。 物語は、漁師一筋その他のことは何一つ知らないような不器用な男たちが、ビジネスの世界に 巻き込まれていく中で、それまで不自由ながらも安定していた男たちの世界が崩壊していく様を 描いた作品となっている。 多少残酷な描写もあることはあるが、あくまでサラッとした表現に留まっているので そこまでバイオレンスという印象は受けなかった。 ただ、登場人物が卑屈であったり、乱暴者であったり、鬱であったりと一般社会ではまともに やっていけないような人たちが主なので、全体的に廃退的というか陰鬱としたというか 不穏な空気感を出し続けているので、そういう雰囲気が嫌いじゃない方であればお勧めできると思う。 著者が62歳住所不定無職と聞いてどんな奇天烈な作風かと構えていたが、非常に読みやすく また、入り込みやすくてすいすい読めてしまった。結末はいい意味で期待を裏切らないと思う。 登場人物が登場人物なのでハッピーエンドで終わるはずはないのは明らかなので、途中で ある程度最後は予測ができてしまうと思う。 読んでいて、気持ちはわかるけどそこまで振り切れるか?というところを軽く振り切って暴走する 登場人物たち。そういう物語を疑似体験することで、カタルシスのようなものを感じた。 現実社会では、誰も危ない橋は渡りたくないし、人も殺さないのが当たり前だけど、誰もが危ない橋を 渡ってみたいとか、こいつ殺したいとか一瞬思うことはあるわけで、こういう物語ってそういった 皆の隠れた感情を開放することの一助になっているんだなぁと思った。 まぁ総括すると、人間の愚かさ、脆さ、残酷さを浮き彫りにし、平和とは、幸せとはなんだろうか ということを問うた作品だと思う。 | ||||
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「休日に家族で聴ける音楽をやろうよ」 『デトロイトメタルシティ』の主人公はこんな台詞を言っていた。主人公の才能が活かされているのはデスメタルだが彼はオシャレでファミリー向けの音楽が好きなのだ。 著者である赤松利市氏は御年62歳。『藻屑蟹』という被災地を描いた美しい短編でデビューを飾る。人間の善性を信じるかのような美しい短編の後書かれた本書はまるでデスメタルのようではないか。ラストシーンなどSATUGAIに次ぐSATUGAIではないか。 『デトロイトメタルシティ』の主人公と違うところは『藻屑蟹』が高く評価され受賞しているから「休日に家族で楽しめる」路線にいつでも戻れることだ。いや、被災地を描いたシリアスな作品であるし、オシャレでファミリー向けかというと少し路線が違うけれども。 本書は海を舞台にした漁師たちと中国から訳ありでやってきた女たちの「●さなきゃ生きていけない」物語である。各漁師も苦労しているのだが国際的なレベルで苦労してきた女たちには到底かなわない。 『デトロイトメタルシティ』に登場する歌詞、「父ちゃんを●して母ちゃんと●ったぜ」を「仲間を●してカモメにやったぜ」に置き換えるなどしてラスト付近、残酷描写を頭振って読んでしまった。皆さんも是非、お試し頂きたい。愉しくて面白いから。 | ||||
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最高(最低?)の読後感。万人受けは絶対しない。『赤い高粱』(莫言)に匹敵するといったらホメ過ぎか、というほどに、島国(日本)に犇めく大衆小説群からは一頭地を抜く感がある。主人公その他、特定の登場人物に思い入れできねば気がすまない凡庸な読み手は、最初から本書を手にするべきではないだろう。エンターテインメイント小説にありがちな、半端な読者におもねる半端な要素が微塵もない。にもかかわらず、いったん読みだしたら止まらない。ぜひ映画化してほしい。監督は園子温、シンイチは山本浩司、枝垂恵子は神楽坂恵、アンジェラ・リンは蓮舫にやってもらいたい。ほかはともかく、アンジェラ・リンの蓮舫だけは個人的には譲れない。 | ||||
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