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心霊電流
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心霊電流の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.95pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 21~22 2/2ページ
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キングにしては破綻なく良く書けた作品ではないでしょうか。 ただファンとしては、あの過剰さがないというか・・・驚きがないというか・・・ 献辞にメアリ・シェリーやラヴクラフトに捧ぐという言葉が無ければ、これは最後の方まで普通小説ではないのかと思ってしまいました。またキリスト教徒でもない私(多くの日本人)にとっては怖さの度合いが違うのかもしれません。 キングの良さってラストよりもその途中にあるのではないでしょうか? そこがどうも今回は、読みやすいけど、少し物足りないなと思いました。 | ||||
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ミステリーの巨大三部作の間に書かれた本書「心霊電流」を読み、ひとこと すごい よくもまぁ、あれだけの筆量の作品の合間に…と感嘆した 肝心の内容はといえば、個人的に三部作よりはるかに面白かった 読み始めればスルスルと進み、はてこれは「ホラー」なんだろうか?と思い始める頃合いで要素が顔を出し始める 以下ネタバレ多少あり (上下巻を読んでの感想) 作中のジェイコブズ師の「惨憺たる説教」に少なからず共鳴してしまった私がいた 実際、ことこの説教に関してはキングの宗教観そのものである気がしてならない ミッションスクールに通っていた私が抱いている観念も同じで宗教とは単なる慰みであり真実からは程遠い代物であるとハッキリと感じていたから、強く納得できた もちろん救われる者を否定はしないが、作中の熱狂的な信者はやはり愚かしく映る ゆえに私はキングが心配になった いまや大ベストセラー作家になり影響力もある作者がここまでシニカルな宗教観をさらけだして万一の事態にならないのかと 狂信者からすれば明らかな冒涜であり、心おだやかではいられないのではないかと 作品を読みつつ、そこまで考えてしまうほど踏み込んだ文章を連ねている その辺りも読みどころとして非常に面白い ホラーとしては、じりじりとゆっくり恐怖が忍び寄る感じで決して派手ではない 私としては、今作も一代叙事詩である「暗黒の塔」に通じてるのではと思う また、過去作品の舞台が出てくるのも嬉しい キングの人をじっくりと掘り下げていく手法を冗長ととる人もいるだろうが、私は丁寧に描いたからこそジェイコブズ師の変化に悲しみと怖さを感じることができるのではないかと思っている ただし過剰な期待は禁物 本作はキングにつきものの激しく感情が揺さぶられて涙するようなものではないからだ | ||||
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