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心霊電流
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心霊電流の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 21~24 2/2ページ
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| おそらく多分、病んだ人間は「思った通りに救われない」と不満だけが募るだろうなあ…と。 どれだけの「まともな日」を「おまけの人生」として継ぎ足せれば「チャラ」になるだろう? コンとヒューとジェイミーは、自分的には「間違いなく、元取った」だけの「日常の幸せ」は得てる気がする 我ながら、「違う方向に読んでるよな」と… 信仰や宗教観がない自分にはどっちかというとジェイコブの「理屈」の方が身近だ(←「道連れ」さえなければ、の注釈付きだが) キングを「気合」入れて読み漁っていたのが昔過ぎて、「リンク」が薄らぼんやり中途半端に浮かぶもんだから「あー、これ、なんだっけ…」がいちいち気になってしまった きっちり思い出せる場合だと↑がまた楽しいんだけど | ||||
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| 本国では2014年に上梓されており、著者が初めて挑んだミステリーもの、ビル・ホッジズ・シリーズの1作目と2作目の間の時期に当たり、初めての仕事に挑みながら、合間を縫って本領発揮の力作をぶち込んでくる、無尽蔵の創作力に驚かされる。 キングの手慣れたスロースターターな進行によって、読む方もいつも通り上巻は休み休み、しかし後半怒涛の狂気展開に目が離せなくなり、下巻はノンストップ徹夜で読了。 今回の主人公はミュージシャンの設定で、これも著者のお得意分野であり、実在と架空のバンド・曲が混在し、その虚実入り混じり度合いが、クライマックスの現実離れした展開にリアル感を持たせている。 本国のキリスト教原理主義者からは、強烈な非難を浴びそうな作品だ。 他作品とのリンクも散りばめられて、マニアには何度も読み直し、それらを解く楽しみもあるらしい。 著者のハイペースな活動に、ついていくのがやっとの自分には、なかなか叶わない楽しみだが、いつか読み返して確認してみたい。 | ||||
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| キングにしては破綻なく良く書けた作品ではないでしょうか。 ただファンとしては、あの過剰さがないというか・・・驚きがないというか・・・ 献辞にメアリ・シェリーやラヴクラフトに捧ぐという言葉が無ければ、これは最後の方まで普通小説ではないのかと思ってしまいました。またキリスト教徒でもない私(多くの日本人)にとっては怖さの度合いが違うのかもしれません。 キングの良さってラストよりもその途中にあるのではないでしょうか? そこがどうも今回は、読みやすいけど、少し物足りないなと思いました。 | ||||
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| ミステリーの巨大三部作の間に書かれた本書「心霊電流」を読み、ひとこと すごい よくもまぁ、あれだけの筆量の作品の合間に…と感嘆した 肝心の内容はといえば、個人的に三部作よりはるかに面白かった 読み始めればスルスルと進み、はてこれは「ホラー」なんだろうか?と思い始める頃合いで要素が顔を出し始める 以下ネタバレ多少あり (上下巻を読んでの感想) 作中のジェイコブズ師の「惨憺たる説教」に少なからず共鳴してしまった私がいた 実際、ことこの説教に関してはキングの宗教観そのものである気がしてならない ミッションスクールに通っていた私が抱いている観念も同じで宗教とは単なる慰みであり真実からは程遠い代物であるとハッキリと感じていたから、強く納得できた もちろん救われる者を否定はしないが、作中の熱狂的な信者はやはり愚かしく映る ゆえに私はキングが心配になった いまや大ベストセラー作家になり影響力もある作者がここまでシニカルな宗教観をさらけだして万一の事態にならないのかと 狂信者からすれば明らかな冒涜であり、心おだやかではいられないのではないかと 作品を読みつつ、そこまで考えてしまうほど踏み込んだ文章を連ねている その辺りも読みどころとして非常に面白い ホラーとしては、じりじりとゆっくり恐怖が忍び寄る感じで決して派手ではない 私としては、今作も一代叙事詩である「暗黒の塔」に通じてるのではと思う また、過去作品の舞台が出てくるのも嬉しい キングの人をじっくりと掘り下げていく手法を冗長ととる人もいるだろうが、私は丁寧に描いたからこそジェイコブズ師の変化に悲しみと怖さを感じることができるのではないかと思っている ただし過剰な期待は禁物 本作はキングにつきものの激しく感情が揺さぶられて涙するようなものではないからだ | ||||
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