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パワー
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パワーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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私もこのパワーが欲しい! | ||||
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ドラマがおもしろかったので、原作を読んでみることにしました。 シーズン1の最終回はまだ途中のような終わり方なので、シーズン2につづくのでしょうか。 原作を読めばわかるので、届くのがとても楽しみです。本は厚いとあるので読みごたえがありそう。文庫も出ているのですが、装丁の絵が、あまりよくないと思い、単行本の方にしました。 女性が差別を受けているのは周知の事実ですが、女性が自分を守ったり、あるいは暴力に利用できる力をもっただけで、男性は慌てふためく、というのは、男性がいかに筋力の暴力で女性よりも優位に立つことを当たり前にしているかということ。その反対側の女性にとってどれほど迷惑で理不尽かが分か浮き彫りになると思う。男性は筋力があるからこそ、そうでない女性や子どもには絶対に手をあげてはいけないものだと思って来た。少し前までの時代は、女に手をあげる男は最低だという社会規範があった。 | ||||
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アマプラの配信にてドラマを視聴。これは!と思い原作本を購入しました。 フェミニズムの知識がなくても楽しめますが、知識があればもっと深く理解できます。 読んでわけが分からないという方は女性差別や女性の生きづらさが見えていません。 例えば、性的な場面や暴力を受ける場面を読みながら、この子たちはパワーを持っているから大丈夫なんだと安心して読んだのですが、男の視点から見ると怖いですよね。何されるか分からないから。これがリアルでの女性の視点です。 この本を読んで、女なのに・女のくせにと思ってしまうならば、あなたの中に女性蔑視があります。 なんたって女も男と同じ人間なのですから。 私もパワーが欲しい! | ||||
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Twitterでたまたま見かけて気になったので購入しました。 届いたときに分厚くてびっくりしましたが、読みだすと一気に引き込まれて、それからラストまで一瞬でした! こんなに没入して読めたのは子供の頃に読んだハリー・ポッターシリーズ以来かもしれません。 ディストピア文学についてや、フェミニズムの事は他の方がおっしゃっているので、それ以外で個人的な感想を述べるとすると、 彼女ら登場人物たちがとても好きになり、ラストのその後が気になって仕方がないです。 この本は社会への皮肉や問題提起が重点になっていて、この一冊で完成されているのはもちろん承知しているので、続きが出されることはないと分かるのですが、詠んだ後に数日間は登場人物たちについて思いを巡らせるのを止められませんでした。 また、この惨状を見てなお、つい私もスケインが欲しいなと思ってしまう所に、自分自身の「差別する側に立ちたい」という欲望を感じ取ってしまい、普段ソフトに虐げられる側として弱者の気持ちは分かるはずなのにどうしてこんな事が思えるのかと、差別問題の根深さを思い知りました。 とても気に入ったので友人たちにもすすめています。 ただきつい描写も多いので、特に男性の知り合いにはすすめるのを躊躇ってしまいます…。 それと登場人物がとても多い(脇役にもちゃんと一人一人名前がついています)ので、ノートにメモを取りながら読んで正解でした。私のように人の名前を覚えるのが苦手な人は、同じようにするのをおすすめします。 とにかく、素晴らしい作品でした。この著者の他の作品も気になります。 | ||||
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毎年ビルゲイツさんがオススメ図書を公開しているなかで見つけた一冊。 これ、映画化されそうだなって面白さでした。 内容を書きたいけれど、ネタバレになっちゃうので。 良い点 電気ビリビリにされる 悪い点 読み応えある厚み! | ||||
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ある日から突然若い女性にだけ手から人間を殺すこともできるくらい強力な電流を発生させる能力が芽生える。 これによって世界の男女のパワーバランスは逆転していく。 という歴史小説を数千年後の男流考古学者が書くという構成のSFディストピア小説。 いまは半ば当たり前のこととして受け入れられていることでも、男女が入れ替わるだけでこれだけグロテスクな世界になるのかいうことに驚かされる。 オバマ元大統領も推薦しているらしい。 | ||||
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SFとしても面白い。ピーター・ワッツが知恵を貸しているらしく、設定や描写がなんとも気持ち悪い。リーダビリティも高いのに、なんだか読後感が悪いのは、訳者のあとがきにもあるように、復讐的な著者の情念がかいま見えるからのような気がする。異性に対する恐怖だけでなく、異性に対する希望も否定しているので、「読者にどうしろと言うのか?」という落としどころがない。ユーモアセンスは感じられるが、他者への寛容さがないと思う。この基本設定で別な著者、別な時代を描いても面白いと思う。 | ||||
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ディストピア文学やらフェミニスト文学やらディストピアフェミニスト文学やら、いろんな名目や論点で、真摯に向き合わなければならないシリアスなテーマを主軸として語られることが多くなりそうだけど、 とにかくどうやこうや言う前にエンターテイメントとして極上。 もっと簡単に言うと、ちょースーパーおもしろい! 名作はいつの時代に読んでも面白いし、あるいは時の試練に耐えてこそ名作と言われるのかしれないけれど、この作品はリアルタイムで、現代にこそ読まれるべき作品であると強く感じています。 ドラマ化が今から楽しみです | ||||
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男女の力が逆転した世界はどのような世界となるのか。政治、宗教、戦争・地域紛争、権力争いという要素を取り込み、仮想体験をさせてくれる小説。 肉体的な強弱、政治的・社会的な権力など、様々な力関係がある世の中であるが、もしもこういう世界になったとしたら、というストーリーによって、弱い立場を仮想体験すると人間の考え方はどう変わり得るのか、ということを考えさせる一冊。 | ||||
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男女逆転。本当の気持ち、恐怖は、実際になってみないとわかりません。 女性が強い世界、男性としてじっくり考えることができました。 女性の気持ちが少しわかりました。 とっても役に立ちました。 | ||||
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女性が相手を痛めつける強力な能力を持つようになるという発想と、そのストーリーをあえて近未来の人間が語っている構成がとても独創的で効果的に思った。 キャラクターやパターンを変えたありとあらゆるバリエーションで男女の力を反転させることで、現在の男女の権力の歪みを浮き彫りにしている。これはひどい、と思わせるところも、男女を反転させるといま普通によく起こっていることだよ、と気づかされる仕組みになっており、目を開かされるところが非常に大きかった。 女性にただ「パワー」を持たせるだけでこのようなストーリーが可能になるということは、単純に「力」があるということが実際、いかに男女の支配関係に影響を与えているかということを示している。 ページ数が多いので、少し疲れるところもなくはなかったが、それでも最後までかなり読み応えがあり面白く読んだ。 | ||||
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身体から電気を出せるようになった女性たちが覇権を握っていくようになるが、男の自分は普段女性が受けている感覚はこういったものがあるのかというのを考えさせられる一冊でした。 真の意味での男女平等というのは難しいのかもしれないが、逆の立場の思いを理解して行動することができれば、世界はもっと変わるんだろうなと思う。 | ||||
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女性が男性以上の物理的な力を持ったらどうなるのか、という設定のディストピア小説。ディストピアというと大体、陰惨な話になりがちだが、本書はディストピア・エンタテインメントという謳い文句の通り、エンタテインメントとしても非常に楽しめる一冊だった。 物語は、世界中で手から強力な電流を発する力を得た女性が出現するところから始まる。その力は瞬く間に他の女性にも伝播していく。主人公はロクシー、アリーなどの女性3名と、その様子を世界各地で取材するトゥンデという男性1名で、各々の視点から、そのような力を得た女性が誕生してからわずか10年で、世界がどのように変貌していくかが描かれる。 自分は男性の立場から読んでしまうので、女性から男性に対する性的暴力のシーンや、意味もない殺人のシーンを読むと、ひどいことをするなと思ったが、現実の世界ではこのような暴力が男性から女性に振るわれていることを考えると、世界各地のそのような現状を痛烈な風刺した作品ともいえる。 | ||||
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歴史上、女性は男性よりも劣った存在だとされてきた。男尊女卑は世界中にあるのにその逆は聞いたことがない。この物語は、男女の力関係が逆転し、女性が男性を虐げるディストピア小説である。これは、全て歴史上、今なお現実に起こっている女性虐待の悲惨さを独自の視点で訴えた物語である。フィクションではあるが、現実を克明に物語っている。女性はもちろん、男性にも読んでもらいたい一冊である。 | ||||
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一気に読んだ。 本書は歴史小説「パワー」を書き上げた男流(!)作家ニールと著名な女性作家ナオミとのやり取りから始まる。本編は、その作中小説の話である。 鎖骨にある「スケイン」という特殊な器官が女性に突然生まれ、電撃を操れるようになり、次第に女性が男性を圧倒していく物語。 純粋にSF小説としてもよくできている。ジャーナリストの男性「トゥンデ」、不遇な幼少期を経て教祖に上り詰める少女「アリー」、スラム街で暴力の世界にさらされながら、武闘派として生き抜く少女「ロクシー」、娘を守ると言う大義をもとに政治的に力をつけて上り詰めていく女性「マーゴット」。それぞれの群像劇の展開と、スケインを発達させいく女性がどのように社会を形成し逆転していくか、構成が良い。最強のスケインを持つロクシーからスケインを奪い移植した男性「ダレル」が力を誇示した結果、女性の仲間に入れてもらえると思いきや総スカンを食い殺害されてしまうシーンは、ぞっとしつつもリアルさを感じてしまう。 本書はフェミニストに関する文脈として語られることがある。普段このような恐怖を女性が味わっており、それが逆転した世界と解説されると、男性の1人として憂鬱になってしまう。結局の所、「パワー」を手に入れた人間は、「パワー」を持たない人間を虐げることから逃れられないのだろうか。 なお、ニールとナオミのやり取りしている世界は、すでに女性が男性を圧倒している世界である。ナオミの 「男性の支配する世界の物語は、きっと面白いだろうと期待しています。きっといまの世界よりずっと穏やかで、思いやりがあって、-こんなことを書くのはどうかと思いますが-ずっとセクシーな世界だろうな。」(P.8) という記述は、皮肉が効いている。ただ力を手に入れるだけでは、社会構造に起因する問題は何も解決しない。 ところでこの本の作者は「ナオミ・オルダーマン」という女性である。 ラストでナオミがニールに「女性名で出してはいかがですかと」勧めるが、もしかしたら本書もナオミ・オルダーマンではなく実は別の男性が書いたというオチなのではないか、とちょっと想像してしまった。 | ||||
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「パワー」を持った人間は、争いをしたがるものなのか。 そこには、性差はないということなのか。 こんな事を考える自分はすでに、今の社会、男性優位の社会を肯定しているということか。 ディストピア小説にくくられるので怖い話なのだが、男性にとっての恐怖は、「狩る側が狩られる側に落ちていく恐怖」だ。 抑圧された者が、「パワー」を持つということはこういうことなのだという、思考実験。 秀逸なのは、挿絵の「発掘された遺物」の解説文。 今度、博物館に行ったら、その解説は正しいのか疑いの目で見てみようと思う。当時のではなく、現在の社会を反映した解説しか書けないのだろうから。 | ||||
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電気を操る能力を獲得した女性の台頭により、男女の力関係が逆転した未来の世界。 そこに至る物語を考古学的に振り返るという体裁で、作者と査読者との手紙のやり取りを初めと終わりで解説的に挟み込み、現在の男性中心社会の歪みを痛烈に告発します。 物語は、現在まさに世界で起こっているような事象を取り入れつつ、SFあるいはサスペンス要素を織り込んだ展開で一気に読ませます。 そして、そのエンタメ性で引き込んでおいて、アイロニカルな解説でグサリと刺しにくるという周到なプロットに感心するとともに、“ここまで描かれないと分からないのよ男たちは” と言われているようで愕然とします。 MeToo運動の後押しをしたとも言われる本書。著名人女性による痛ましい過去の出来事の告発はもとより、もっと日常目線においても、想像力の欠如がもたらす女性差別が空気のごとく行われているのでは、と改めて考えさせられます。 人類の半分を占める女性からの告発。現世界が直面する課題感を、空気感を、見事に捉えた傑作でした。 | ||||
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歴史小説の体裁で、記されたディストピア小説。 女性が静電気を発生させることができるようになり、男性を支配できるようになった世界。 ホラー小説のような、暴行場や殺りくの場面。 権力を手にして増長していく女性たち。 女性と男性を置き換えてみれば、現代社会にも起こっているかもしれない。 力による支配の関係はいつの世も無くすことはできないのかも。 世界の行き着く先はいかばかりかと、不安になってくる。 トランプ大統領の出現により、より脚光を浴びた一冊だということだ。 できれば、世界中の、政治をする人々は一読すべきなのではと思った。 | ||||
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”ある日を境に、女たちが、手から強力な電流を発する力を得る。 最年少かつ、最強の力を持つ14歳の少女ロクシーは母を殺された復讐を誓い、 市長マーゴットは政界進出を狙い、里親に虐待されていたアリーは「声」に導かれ、修道院に潜伏する。 そして、世界中で女性たちの反逆がはじまった---。” HMV&BOOKS HIBIYA COTTAGEで入口付近に平積みされていたので手に取って、 上記内容と「男女の力が逆転した究極の復讐世界」のアオリに惹かれて購入 (Amazonで購入してなくてすいません)。 本書は未来の世界に住む2人の作家のやり取りから始まる。 男性作家が書いた「歴史小説(本書のメインとなる物語)」を女性作家が評価するという形なのだが、 その未来の世界では完全に女性>男性の力関係であり、 『男性の兵士や警察官や「男ギャング」の出てくる場面があるのですね。やってくれるなあ!』 『「男性の支配する世界」の物語はきっと面白いだろうと期待しています。 きっといまの世界よりずっと穏やかで、思いやりがあって、ずっとセクシーな世界だろうな』 という女性作家による違和感バリバリのコメントで始まり、期待が膨らむ。 そこから冒頭に書いたストーリーが「歴史小説」として始まるのだが、 訳書特有の読みにくさは特に感じず、 最初は登場人物の名前がなかなか覚えられないという洋書特有の問題に直面しながらも、 最後まで飽きずに一気に読めた。 登場人物はもちろん女性が中心だが、それに負けないぐらいトゥンデという男性ジャーナリストの視点がアツく描かれており、 男性の僕は途中からはずっとトゥンデの無事を願いながらハラハラして読んだ。 人の気持ちはその立場に立たないと分からないとよく言われるが、 僕たち男性はトゥンデを通して暴力で従わされる側が感じる恐怖や怒りを体験することができる。 「レイプはされる方にも原因がある」「本当に嫌ならもっと抵抗するはず」とか言ってる奴はいきなり襲われるかわいそうなトゥンデを見てから言ってほしい。 ところどころ挿入される壁画や出土品のイラストといった芸が細かく、この不思議な世界観をより楽しませてくれる。 読み終えてこれが現実でなくてよかったと思うとともに、我々の世界での男女の関係を改めて考えさせられる。 別に説教くさいわけではなく上質なエンタメです。男性にこそ読んでほしい1冊。 | ||||
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男女の力関係が逆転した世界から始まるのではなく、今の社会と地続きにして変化が始まっていく。だからこそ、一方の性別が暴力(物理的な意味でも、社会学でいうところの「意に沿わないことを強制すること」の意味でも)を独占するということがどういうことなのか、わかりやすく表現されてるな…!と感動した。 力関係が逆転した世界で男性が晒されることになる問題は、全て現実世界の問題の性別反転版になっているので、こうして突きつけられると改めてその酷さがよくわかる。 男vs女が良い世界への道、みたいな一面的な書き方はしてないのでその点でも良心的。 | ||||
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