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入れ子の水は月に轢かれ



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【この小説が収録されている参考書籍】
入れ子の水は月に轢かれ

入れ子の水は月に轢かれの評価: 2.71/5点 レビュー 7件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点2.71pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(5pt)

今後が楽しみな作家のデビュー作です。

見た目はカジュアルですが沖縄史に精通した筆者による、とても骨太な作品です。ミステリー小説ですが、トリックよりも人間の強さと弱さに焦点を当てた社会派です。作品中は現代と1960年代の非常にヘビーな政治情勢とを行き来するわけですが、主人公二人の軽妙なやり取りが重さを感じさせず、サクサクとページを進めることができます。作品としての完成度を指摘する人もいますが、若いですしこれからに期待します。
入れ子の水は月に轢かれAmazon書評・レビュー:入れ子の水は月に轢かれより
4152098163
No.2:
(4pt)

オキナワンミステリー

ドキュメンタリータッチミステリー
あの頃の沖縄も味わえるドキドキ感
入れ子の水は月に轢かれAmazon書評・レビュー:入れ子の水は月に轢かれより
4152098163
No.1:
(4pt)

グイグイと引き込まれた

素晴らしかったので感想を書かせて頂きます

実在する那覇を舞台に、架空の人物らが活躍する

本書の冒頭、舞台となるガーブ川(実在する)を中心とした地図が冒頭にあり、その地図のページに戻りつつ本書を読み進めた。

そこには沖縄の歴史もおりまぜながら、つらい過去を背負った人々の姿が、本題となるミステリーと交差していく。本書の半分過ぎから「ああ、この人が犯人だろうなぁ」と見当がつくも、しかし、そこからグイグイと読者を引き込んで、ページをめくらせてくれる。そんな良書です。

犯人がわかって警察に逮捕されてあとも、「えっ、こんな挿話をするんだぁ」という具合に、以外な構成で読ませてくれました。第8回アガサクリスティ賞の大賞に輝いたことに納得。

本書巻末に審査員らによる選評があり、なかでも北上次郎氏が「いちばん印象的なのは、水上店舗の窓が月明かりを反射して光っているというラストで、まるで建物が生きているかのようだ」(以上引用)とありました。

まさにそのとおりで、ラストシーン数行は「静謐とした美しさを見事に描写している」と個人的感想を持ちました。

最期になりますが、オーガニックゆうきさんは第7回同賞で最終選考まで残った、と聞きます。「うないドール」というタイトルと伺いましたが、こちらの作品もぜひ書籍化されることを切に願います。

素晴らしい作品に出会えました。ありがとうございます。
入れ子の水は月に轢かれAmazon書評・レビュー:入れ子の水は月に轢かれより
4152098163

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