売国のテロル
- 宇宙飛行士 (21)
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残酷でショッキングなシーンから一気にISS(国際宇宙ステーション)へと場面は宇宙空間へ展開する。 テンポの速いストーリーは無駄なところがなく、それが更なる緊迫感を増している。ミリタリーありミステ リーありどんでん返しのサスペンスあり、おまけに感動シーンをも用意。サービス満点の作品である。 しかし何故か違和感が残る。売国の動機が薄弱だからか?壮大なスケールのプロローグに比べ竜頭蛇尾に 終わってしまったところなのか?・・・等々。★1つ減じました。 | ||||
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ISSと補給船の衝突事故で炭疽菌が地球にばらまかれた。その炭疽菌は人工的につくられたもので、自衛隊で極秘に開発されたもの。治療薬は7つだけ。治療薬の製造法は開発した科学者の頭の中にしかない。新型炭疽菌を開発した部隊は責任を逃れるために脱柵する。後半は脱柵者と自衛隊との軍艦島のような島での攻防戦。ミステリーというよりスリラーのような展開となる。最後は事の真相が明らかになる。とはいっても、最後は都合いいように流れた感じは否めない。それが残念だった。まあコロナ禍で読むにはちょうどいいのかもしれない。 | ||||
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炭疽菌災害と聞いてコロナ的大衆パニック物を連想していたが、全く違った。戦闘あり、ミステリ要素ありでぐいぐい読める。基本プロしか出てこないのも良い。 | ||||
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第9回アガサ・クリスティー賞受賞作「月の落とし子」は、読むのを怠りました。同時受賞作を読んで、そのままになってしまった。よって、今回は受賞第一作、「売国のテロル」(穂波了 早川書房)を読んでみました。 近未来・戦争スリラー。新型炭疽菌によるパンデミック。その災禍の原因は、国際宇宙ステーション(ISS)の日本モジュールにあり、国際テロを疑われた日本は世界中から誹謗中傷を受け、孤立してしまいます。機能不全に陥いる日本国政府。そして、ある理由から災害派遣中の自衛隊・テロ対策特殊部隊の精鋭たちが脱柵してしまいます。彼らは何によって、何を目論んでいるのか?方や、元自衛官でありながら宇宙飛行士の矢代は、その炭疽菌に感染した妻を救うために身体を張って、真相究明に乗り出します。これもまたスリラーですから、ストーリーの詳細を書くことは叶いません(笑) まずは<Covid-19>の最中にある世界から見て、Up-To-Dateな題材でありながら、全てリアリティという現実を垣間見ているが故に、逆にこの物語世界が絵空事に思えてしまう点、不運だったと思います。<ケネディ暗殺>後、スリラーが廃れ、未だにスリラーが現実を超えられないこととよく似ているような気がします。 何が起こるのか不穏な雰囲気の漂う前半に比べて、後半は確かにツイストがあって、ミステリ的興趣をある程度満足させて秀逸だと思える部分もありますが、肝心のアクション・シーンは欧米の軍事スリラーを読み慣れている読者から見た時に、アベレージを超えたとは言い難い、或る種のぎこちなさを感じることになりました。虚構を支えるべきリアリティが不足しているように思えます。それは、同じISSを描写した「アンドロメダ病原体-変異-」を2020/5月に読んでしまい、どうしても比較してしまっているからかもしれません。 しかしながら、もう一人のヒロイン、自衛官・量子の存在は、これからの我が国のヒロイン像を体現化させてとても魅力的であり、終盤、宇宙飛行士・矢代と炭疽菌に感染した妻・聡美による「命の席を譲れるようになったら・・・」の件には泣かされました。綺麗ごとかもしれませんが、ダーティな世界に身を置く男たちにとって、綺麗ごとであるがゆえに心を震わすこともある。量子と聡美の持つ強靭さと母性とが、〝隠密性の高い抑止力〟となって「売国のテロル」を倒すことができる最大の武器だったのだと思ったりもしました。 これからの世界において、男たちの浪漫なんて何ほどのこともない。 | ||||
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