(短編集)

窓から見える最初のもの

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種別
短編集
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あらすじ

2017年11月21日 窓から見える最初のもの

心療内科に通う女子大生、購入した油絵の真贋を疑う経営者、喫茶店の物件探しを依頼された不動産屋の女性、自分の名前を騙った失踪人に戸惑う会社員。年齢も性別も境遇もちがう4人の人生に待ち受けていたのは……細部の描写、精緻な構成が光る日常のミステリ(「BOOK」データベースより)

評判

窓から見える最初のものの評価:

6.00/10点 レビュー 1件。 D ランク

書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点6.00pt

窓から見える最初のものの総合評価:

6.00/10点 レビュー 2件。

感想一覧

サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

全1件 1〜1 1/1ページ
No.1
(6pt)

一気読みは必至だが、驚きに欠ける第7回アガサ・クリスティ大賞作

この作品は構成が凝っています。主な登場人物は4人。
この4人を主人公とするストーリーが並列的に進行していきます。
相沢ふたば、藤倉和博、連城美和子、御通川進の順番でそれぞれ約10ページ前後を
費やされた賞が、1人7章、トータルで28章で完結されるわけです。

4つのストーリーは一見何の接点もありません。
心に悩みを抱え心療内科に通う若い女性、相沢ふたば。
幻の名画を探す中小企業社長藤倉和博。
喫茶店を開業したいという客のために奔走する不動産会社員連城美和子。
なりすまし事件の被害者になってしまう会社員御通川進。

当然ながら興味はこの4つの物語の接点は一体何なのかということに
尽きるわけです。そこで読者としては一刻も早く先が読みたくなるというわけです。
そういう意味では一気読みは必至ですし、面白いと思いましたね。

ただこれはお読みいただければすぐ分かる事なのでネタバレにはならないと
思いますが、この4つの物語には温度差があるんですね。
ある人物の章だけがより深く書き込まれていて、ああこれがこの小説の中心なんだと
分かってしまうんですね。それが誰かは言いませんけど。

結局それ以外の人物の章は、これに付随しているおまけみたいなものであって、
そのつながりも大きな意外性もなく、無理に4つに分けた意味もあまり感じられませんでした。
あくまでも構成のための構成という感じですね。

他の候補作を読んでないので判断は難しいですが、荒削りなものより完成度の高い
無難な作品が選ばれたのだと思いますね。

4つの異なる事件が最後に鮮やかに集束という小説は飛鳥高の『細い赤い糸』という
名作がありますので是非それを読んでいただきたいですね。

いわし雲
78XRDN1A

Amazonレビュー

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.1
(3pt)

しんしんと降り積もる雪のように

第7回アガサ・クリスティー賞受賞作(ネタバレなし)
 夭折の天才画家島崎兵衛が遺したとされる幻の絵が話の中心を成すので、しいて
言えば美術ミステリーに分類出来るかもしれない。が、ミステリーとしては物足り
なさすぎる。
 相沢ふたば、藤倉一博、連城美和子、御通川進という、面識もない4人のストー
リーが並行して描かれて行く。が、時間軸は必ずしも同じではないので少しややこ
しい。
 4人のストーリーはなかなか接点が出て来ずまだるっこしい。が、「しんしんと
降り積もる雪のように」とでも言おうか、まさに淡々と少しずつ物語が進んでいく。
事実、大雪の日がひとつのモチーフとなって4人に接点が生まれる。
 殺人事件は登場するがそれがメインのミステリーではない。極悪人も登場しない
し派手なアクションもない。各登場人物の個性もやや弱い。が、ひとつの純文学作
品としてなら評価はできるかもしれない。
窓から見える最初のもの Amazon書評・レビュー: 窓から見える最初のものより
4152097256

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