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(短編集)
キャンセルされた街の案内
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キャンセルされた街の案内の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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まず文章がうまいその一言につきます。 SF小説のように派手な展開があるわけでもなく、推理小説のように何か事件が起きるわけでもない。 それなのに退屈せずに読めるのは筆者の文才の賜物なのでしょう。 自分はある模試の小説問題で初めてこの小説を読みましたが、ただ問題を解く以上に面白かったので 自分で購入してしまいました。 無職の兄と弟の物語で小説の中に小説があるという面白い話です。 弟が書く小説は彼自身の心情を表していて現実と理想のギャップがとてもリアルに伝わってきます。 表題作以外も非常に面白いのでぜひ読んでみることをおすすめします。 どれも完結がない消化不良気味で終わってしまうのですが、それがまたこの本の良さ。 | ||||
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少し暗すぎるとも感じるところもあったが、面白く読めた。それが作者の腕なのだろう。 | ||||
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「誰かをゆっくりと好きになれるのだろうか。誰か好きになったことをっゆっくりと認めることはできるかもしれない。 でも、ゆっくりと誰かを好きになることはやはり不可能なような気がする。」(『日々の春』より) 「言いたいことを誰からも訊いてもらえない苦しみと、言いたくないことを無理やり言わされる苦しみとでは、 いったいどちらがつらいのだろうか。」(『台風一過』より) どの物語にも、小説という手法でしかうまく表現することのできない微妙な感情や、思いというものが こめられているようで、まさに「捨て曲」なし、といった感じです。 | ||||
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装幀はこっている。だが、内容はむらっけ多々。売れる作家であるからこそ、捨てる短編はやはり捨てて欲しかった。作者の長編作品のファンなだけに、そしてここまで装幀に工夫をこらしているだけに、少しもったいないという思いは捨てられない。 図書館で借りて読む分はいいだろう。気に入った短編も確かにある。だが、買った身としてはちょっと歯がゆい思いあり。 | ||||
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短編集かつ個々の作品の幅があるので、気軽に楽しめる。 吉田修一に触れるよい本。 「日々の春」は清涼感があって、清々しさが残る。 「キャンセルされた街の案内」は兄弟の微妙な距離感が、とてもよい感覚で描かれている。 その他の作品もよい。 | ||||
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吉田修一ファンなら、後ろから2番目の「灯台」が入っている だけでも買いだと思います。17歳のぼくと37歳の自分が語りあう。 ありえない状況なのに、とてもリアル。ほかの収録作は・・・。 ぼくはタイトル作は地縁があるからけっこう面白かった。 ぼくが思うに吉田修一さんの作品は、ふだん小説を読まないひ とにも訴える力がある。この短編集も「携帯小説?」というよう な(「24pieces」「深夜2時の男」)作品があるけれど、ぼくは そのことをポジティブに評価したい。読まれる作品、読ませる作 品だと思う。普段から小説を読みなれてる人間からは浅薄にみえ るけれど。 名作「パレード」が映画化されました。かなり豪華なキャストで。 小説の持つ底力を信じたいし、この先もその小説の力を信じて読 んでいきたい作家さんだと思います。 | ||||
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最初の「日々の春」がみずみずしくてよかった。たんたんとほんのりと真っ直ぐな愛情がまぶしかった。「乳歯」は今度はすさんでいて良かった。いわゆる『下流』の描写の生々しい感じが珍しかった。感情がレアな感じが良く出ていた。 しかし、全体としてみると作風にも仕上がりにもややばらつきのある短編集だ。何かの事象を共通項にして全くの別人をつなげてゆく手法は、吉田が一時期凝った手法だが、あまりうまくいったとは思わない。表題作も、なぜ同程度のクオリティをもつ作中小説が入れ込んであるのかわからない。技巧におぼれた感じ。それぞれ別な物語で十分面白かったのに。巻末の初出をみると1998年から様々な年代に書かれていて、ああ、と納得した。 装丁がとてもすてき。 | ||||
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