■スポンサードリンク


ブロードキャスト



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
ブロードキャスト
ブロードキャスト (角川文庫)

ブロードキャストの評価: 3.78/5点 レビュー 37件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.78pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全37件 1~20 1/2ページ
12>>
No.37:
(4pt)

青春 真っ直ぐ直球の物語。

甘酸っぱく、爽やかな青春群像。三崎中学で、陸上短距離から長距離にかわったランナーの町田圭祐が、駅伝の名門の清海高校に合格するも、交通事故に遭い、脚を痛め走ることができなくなった。それで、同じ中学の同級生宮本正也が、その名門校に入学し、圭祐を放送部に誘うのだった。理由は圭祐の声がいいからだという。放送部は、3年生が5人いた。宮本正也は、ラジオ脚本家を目指していた。

 放送部の甲子園、JBK全国高校放送コンテストが、テレビドラマ、ラジオドラマ、ドキュメンタリー、アナウンス、朗読の部門があった。二人はそのま放送部に体験入部する。ドラマ役者が足りないからと言われ、二人は早速その役をする。そして、放送部の3年生の実情をよく知る。放送部の指導教官はほとんど指導しない。3年生は、アツコ、ヒカル、ジュリ、スズカと部長の月村アカリの五人。ドラマは「チェンジ」という題名のありふれた男女入れ替わり物語だった。月村の兄は、同じ放送部の先輩で、全国優勝していた。アカリには、大きな重圧だった。

 2年生は、ラジオドキュメントの「シャッターを再び上げる日」とテレビドキュメントの「トマトクッキーを召し上がれ」の2作を作っていた。

 放送部長から、女の子の役が足りなくなったから、女の子を連れてきてと言われ、誘った高校生1年生は、久米咲楽。声がキレイなのだ。正也は咲楽を誘う。彼女は声優を目指していた。咲楽は、携帯電話を待たない。いじめにあって、いつも俯いている。

 2年生から、3年生がラジオドラマ作っていないという指摘があった。正也は後1ヶ月しかないが、ラジオドラマやります。脚本描きますと言って手をあげ、みんなに承認される。元々書いてあったラジオドラマの脚本があったのだ。ところが、咲楽はいじめにあっていた。そのことを知った正也は急遽ラジオドラマの脚本を作り上げる。「ケンガイ」といういじめを問題にした作品だった。

 「言葉を伝播に乗せ、多くの人に発信できるようになった現代。操作の簡易化に伴い、言葉まで軽視されるようになった。手遅れになる前に、改めて、言葉について考えてみませんか。電波を取り払った状態で。その思いを込めて、この作品を作りました」と正也は書く。

 いじめをなくすためには、加害者は他者の尊厳を踏みにじってはならない。相手の気持ちを想像し、尊重しなければならない。周囲にいる人たちは、見て見ぬふりをしてはならない。被害者は、信頼できる人に相談しよう。逃げるという選択肢もある。ラジオドラマのケンガイはいじめをなくす行動に移した物語となっていた。

 全国大会に行きたいと思って取り組む。そして、県大会で第2位になる。全国大会に進出したのだ。そして、ついに。正也の才能とやりたいことを追求する姿勢、そして圭祐の素直な感情。また挑戦したいと思う姿勢が、前向きでもある。とにかく、必死な青年なのだ。
『告白』を書いた湊かなえとは思えない、まっすぐ直球の物語だった。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.36:
(4pt)

いいです

いいです
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.35:
(3pt)

青春小説としておもしろい

湊かなえって先入観で読むと頭にくるかもしれませんが、
王道の青春小説で読後感もこの作家には珍しく?爽やかです。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.34:
(5pt)

良いです。

一生懸命な青春を送りたかった。
文化部を見る目が少し変わった。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.33:
(5pt)

面白かったです

面白く、一気に読みました
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.32:
(5pt)

もっとたくさんの人に知って欲しい!!現実に起って欲しいファンタジーがつまってた。

現実に起って欲しいファンタジーが詰まっているなと思いました。
 私がファンタジーだと感じたのは、子どもの生徒たちの物わかりの良さです。
 物わかりが良く無くて何時も、不満から事件が起こるのに、この小説はいちいちそれを起こさないようにしている体で書いてると感じたのは私の個人的な意見です。
 他の湊さんの作品と違い、悪い人がほぼいない?と思われるような作品。
 多少の仲間外れはあって、いじめの話も出てくるけど、そうならないために右往左往してるような鬱々とした現状を映し出してるなと思いました。

 私はこの作品が凄く好きです。が、この小説の中であったように、賞を取る様な作品は『絆』がテーマだったりするような、聞こえ心地の良いみんな仲良しの物語なのでしょうね。それか極端に間反対のモノ。
 
 この小説では他人ありきの『絆』の前に必要な、本来の自分を見つめてくこと、今できることを出来る範囲で不器用でもしてくことが、生徒一人一人から伝わってきて、心が温かくなりました。
 そこが無ければ、関係も形だけのものになってしまうからです。
 
 でも、数々のサスペンスを書いた湊さんだから、やっと出せたという感じなのかなと、私は卑屈な考えを持ってしまいます。
 これが最初に出した作品だったら、意表をつくものが一般に無くて”よくある作品”の枠に入ってしまっていたのかなと、失礼ながら考えてしまいます。

 人が想像して出来ないことは無いのだから、こういう素直の魔法が働くファンタジーが、現実にも起こるように、もっとこの作品が有名になってくれることを願います。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.31:
(4pt)

自分の目標を達成するためにがんばることが、他人の目にどう映ろうが、知ったことではないではないか

ラジオ好きの私にとって放送部ってこんな事しているのだと興味深く読めました。放送部に入るのを決めている正也は、交通事故で片脚を切断し陸上を続けられなくなった圭祐にも放送部を薦めます。学校から一緒に帰る途中、圭祐が事故がなければ陸上部で3000mを9分以内で走る事を目標にしていた事を正也は知ります。「9分っていう中途半端な時間が、おまえの体には刻み込まれてるってことだろ」「それがドラマと関係あるの?」(放送部で9分間のドラマを作ることになっている) 「大アリだよ。3000mを9分で走るための、呼吸とか、ペース配分とか、…………。トップクラスの選手のものなら、一つの分野として、研究を重ねて完成されたものだろうから、他の分野でも充分に生かせると思う」と正也は力説します。圭祐の今の気持ちがわかっているような素晴らしい勧誘の仕方だと感心しました。
圭祐は周囲の人の気持ちを考えすぎて、言いたいことも言えずにいる子供だったのですが、放送部で正也や先輩達と行動するうちに成長していく様子がよく描かれています。
第一章の終りの方の「自分の目標を達成するためにがんばることが、他人の目にどう映ろうが、知ったことではないではないか」という言葉が印象に残っています
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.30:
(2pt)

湊かなえ成分なし

高校生なのに仙人のような態度の主人公に違和感。
また、いじめられたことがある女子のトラウマによるスマホに触れないという設定もよくわからない。オタクなら尚更おかしい。
いつもの湊かなえ作品の人間の底意地の悪さ、汚さがなく読み応えなしでした。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.29:
(4pt)

どのような青春を送るかを

考えさせてくれる小説

当時の自分を振り返ってみても

声の大きな子にそれとなく同調して

面倒くさいことにならないよう気を配っていた。

やり直せるものならばとつい考えてしまう
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.28:
(3pt)

本屋に行かない

思い立ったときにまとめ買い。揃っているから便利ですね。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.27:
(5pt)

良かった

40年近く前の中高生時代にタイムスリップできました。続編も早く文庫化してほしい。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.26:
(4pt)

湊かなえの青春小説!

高校の放送部を舞台にした青春小説。話の組合せと展開がさすが。放送部という部活を題材にしたところが面白い。爽やかな読後感。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.25:
(5pt)

ありがとうございます\(^o^)/

無事に商品が届きました。
丁寧に対応して頂き、安心して注文できました!
また、是非宜しくお願いします。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.24:
(4pt)

人生の可能性は一つではない

部活。青春の象徴ですね。私もバスケットボールをやったりバンドを組んだり、高校生の時は自分の忙しさに酔いつつ人生を謳歌していました。もう学校に行く意味の8割は部などの課外活動であったと思います。
 しかし、けがや事故がおき、やりたかった部活を断念せざるを得ないなんてのは想像すらできませんでした。

 この主人公は中学時に陸上部で長距離走に打ち込み、あと一歩のところで全国大会出場を逃す。チームのエースが推薦を受けた陸上強豪校である高校に一般入試を受けるも、合格発表で交通事故に遭い、陸上部は無理であると自認する。
 そんな時に同じ中学の知人が放送部に誘う事から彼の人生が動き出す。

 読後は非常に爽やかな気分になりました。
 ふと思い出したのは、中条あやみさん以前テレビ番組で『死ぬこと以外はかすり傷』と事あるごとに父親から言われていた話です。生きてりゃなんとかなる、自分が思っていなかった道もまんざらでもないよ。乱暴に言うと本作のメッセージはそんなポジティブ思考ではないかと思いました。

 おっさん臭い野暮なこと言って恐縮ですが、物事が常にうまくいくとは限らないし、その場の空気に流されることで道が開けることや、友人の助けや存在が本当に助けになること、また友人の真剣さや将来への気持ちに学べることだってあるのですな。
 コロナ禍でオンライン学習がノーマルになった感もありますが、学校が場として貴重であるのはこうした友人の存在にあのではないかなあと感じた次第です。

 加えて思うのは、上記に挙げたことは、何も学生に限らないなあと気づきました。社会人であれ自営業であれ、大人になってもうまくいかないことはある。周囲の助けに救われることもあるし、友人の強い気持ちに俺も頑張らねばと、やる気を巻き直せねばと感じることもあります。
 周りに助けられるという幸運が常に続くとも限りませんが、心の持ちようによって世界の見え方が変わることも確かにあるし、それは人間の強みだと思いました。またそういう強さを子供たちにも持ってほしいなあと感じた次第です。

・・・

 ということで、纏めますと、なかなか良い作品でした。
 この春より高校に進学する息子に合うかなと思って読んでみましたが、大人も読んで前向きになれる作品でした。
 中学生以上のティーン以上を始め、思春期の子供を持つ親、教員関係の方、スポーツ好きの方、文科系の部活に入っていた人等々は読んで面白いと思います。痛快というより爽やかな作品でした。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.23:
(4pt)

仲間に入りたい

高校生を舞台にした物語で、何気ない学生のやり取りがたくさん描かれていて、面白かった。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.22:
(4pt)

よい意味で湊かなえっぽくない本。放送部の世界が新しい

告白で衝撃を受けたイヤミスの女王の湊かなえっぽくない、青春ど真ん中のお話。放送部の活動をよく知らなかったので、新しい世界をみれた。確かに、大人になってアナウンサーやTVのディレクターになるとちやほやされるのに、高校の放送部はオタク的な扱いを受けてたなーと納得。今勢いついている声優さんもそうだよな、と思った。主人公の良い声を聞いてみたい、と思った。
ただ、結末が想像通りでもうひとつ。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.21:
(5pt)

放送部をメジャーな存在にしてくれるかも

取材を細かく重ねた上で、現実離れしないストーリーでしっかり放送部の良さを描いている。中学生がこれを読んで、放送部のある高校に是非進学して欲しい。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.20:
(4pt)

作者が楽しんで書いた? リアルな青春感動ドラマ。

これはいつもの芸風とは真逆の、爽やかな青春小説。SNSを使ったいじめと言う、極めて今日的なテーマを取り上げ、それをラジオドラマに仕上げて、全国大会に挑むストーリー。若干対立は生じるものの、共感する生徒も現れて、いじめは深刻化せず、無事解決。こんなの絵空事じゃないか、とは言えない。実際高校現場にいた私には、リアルに読めた。この程度で収まって、表面化せず教師や親にも知られない「いじめ」は、十分起こっているだろうと、思うのだ。
 又、私は共通点の多い演劇部に深く関わって来たので、本書の放送部はとても興味深く、リアルであった。内輪で盛り上がってしまい、ますます他の生徒から距離を置いて見られるところとか、特に女子が派閥を作って、部内で対立してしまうところとか。(余談になるが、最近性差別だと問題になった森発言にも、共感してしまったくらいである。)「女子が」と言うのは、完全にリアルな話。
 進学校の放送部が優秀なのもリアルだし、とにかく本書は、いかにもありそうなリアルさが売りだと思う。陸上一筋だった男子が、事故で負傷し、放送部に入る展開だけは作り物だと思ったが、リアルな青春ドラマは、素直に楽しめた。悪く言えば、安っぽい感動ドラマだけど、自分に重ねたと思われる元脚本家のパン屋を出してみたり、湊かなえさん自身が、楽しんで書いた本のように思った。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.19:
(4pt)

高校時代が懐かしくなる青春小説

中学時代陸上部で全国大会を目指していた主人公が交通事故によりその夢を絶たれ、ひょんな事から進学した高校で放送部に入りそこで新たな目標を見つけると言う話。

イヤミスの女王である作者が青春小説?と半信半疑で読み出したが、面白かった。放送部に全国大会があるのも初めて知ったし、登場する高校生の等身大の姿に素直に感情移入出来る。一度は夢を絶たれた主人公を軸に、脚本家になるという熱い夢を持った同級生、アニメオタクの同級生女子、頼りない三年生軍団やそれに反発する生意気な二年生など、放送部の人間関係がまっすぐにリアルに伝わってきて、ああ自分も高校時代の部活ではこんなこともあったなあと懐かしい気持ちにさせられた。

物語自体はぶっ飛んだ演出はなく、逆にすごく地に足がついていてその安定感がよかった。

まだまだ続編が続きそうなので、主人公たちの今後の放送部での活躍に期待したい。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907
No.18:
(2pt)

未成年がちゃんと未成年

湊かなえ作品に登場する子どもたちは妙に頭だけ大人びていたりして、その危うさがたまらないのだが、本作は登場人物がちゃんと「未成年」していて、逸脱するところが何もない。退屈だった。
ブロードキャストAmazon書評・レビュー:ブロードキャストより
4041054907

スポンサードリンク

  



12>>
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!