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焦土の刑事
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焦土の刑事の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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平成30年10月6日づけ日経新聞に本書の書評があり、空襲にさらされる戦時下の帝都での殺人事件、という場面設定に強く惹かれて手に取りました。(この書評自体は駄文。新聞社の評者選びも、提出原稿の吟味もよろしくありません) 他のレビュアがおっしゃるとおり、実行犯は途中で見えてしまいます。それでも、奇想天外なトリックで最後の最後にどんでん返しとなる展開より、実行犯に当たりがついた後で入念に証拠を固めていくストーリーのほうが、よほどリアリティが高いはず。ネタバレ後に振り返ってこんなことは起こり得ないと興醒めするよりは、証拠固めの難しさを描くストーリーのほうを自分は好みます。 ではあっても、事件の隠滅を頼む側の動機と、隠滅を実行する側の意思決定や実際の動きについての本書の展開は、やはり不自然が過ぎました。ネタは平明でも徹頭徹尾リアリティを追求すれば、ファンに忘れられることない渋い作品になったのではないか。時間を置いてまた読みたくなる作品では、残念ながらなかったです。 10年ほど前にハンス・ヘルムート・キルストの「将軍たちの夜」に出会いました。ドイツ占領下1942年のワルシャワで、自宅アパートで惨殺された娼婦の遺体を検分したドイツ軍憲兵少佐が、国家が壊滅に向かって転げ落ちていく奔流のなかにあっても、警察官としての職に忠実に、粛々と猟奇殺人事件の犯行者を追い詰めていく物語です。「『大量殺戮の時代なのだから一人の殺人事件など黙殺されても致し方ない』という無気力無関心こそ放置してはならない」というのがこの作品の真骨頂で、心底共感できるものでした。 本書に登場する警視庁京橋署や本庁捜査一課の刑事たちも、自宅を焼かれたりろくに食べるものが無くても、全く同じ思いで事件に向き合います。 戦場で修復不能なまでに心を病んでしまった兵士が、銃後の生活において重大犯行に及ぶという設定は、特定の作品の専売特許である必要などありません。理不尽な代償行為は、どこの国の作家であろうと、いつの時代設定であろうと、何度であろうと、取り上げてほしい題材です。その意味で本邦版として大いに期待しましたが、このたびは星二つ。堂場さんにはリライトしていただきたい思いです。 | ||||
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戦争体験で負ったトラウマから殺人を犯してしまう犯人を追い詰めていく筋書きです。どうにも手垢のついた筋書きです。登場人物に感情移入することができるわけでなく、半分ぐらい進んだところで犯人の見当がついてしまい興ざめ。1年に単行本にして5、6冊発行されるという印象がありますが、些か粗製濫造ではないでしょうか。 | ||||
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