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能面検事
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能面検事の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 61~68 4/4ページ
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中山七里さんの幅広い作風を今回も堪能させてもらいました。 ストーリーテラーとはよく言いますが、様々なジャンルの個性的な主人公を生み出して、魅力的な活躍をさせる想像力の素晴らしさを今回もじっくりと堪能させてもらいました。 表情のない能面検事と言われている不破俊太郎一級検事と、新米の大阪地検検察事務官の惣領美晴の2人の登場人物によって、ストーリーが動きます。美晴の言動が少しうるさいですが、不破との性格の対比だと考えています。 大阪府警の内部にも相当入り込む流れでした。もつれた糸を解きほぐした結果、思わぬ結末に読者は遭遇します。上手な作家ですね。 不破の揺るぎない信念が心地よいです。表情を変えないことで心の動揺を見せないわけで、様々な人物と対峙する場合も有効です。対面力の強化にもつながるような論理的な考えが読者を真っ当にしてくれます。一例を挙げます。 「被害者や被疑者の置かれた立場でころころ変わるようなものは正義感でも何でもない。ただの好き嫌いであり、卑俗な価値観であり、気紛れな懲罰意識に過ぎない。正義の名を借りた嗜虐欲と言ってもいい。それが矯正できないというのなら、今からでも遅くないから別の仕事を探したほうがいい。」となかなか手厳しいですが、これが必要な場面で吐かれると痺れます。 なお、ほんの一瞬名前が挙がった「東京地検の岬恭平次席検事」ですが、『追憶の夜想曲』での登場人物ですし、また別の小説に登場するピアニスト岬洋介の父ですね。このような紹介が、中山七里ファンにはたまらないわけですが。 小説を読む楽しみに浸っています。 | ||||
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どんなときでも能面を崩さず、相手に何を考えているか分からない印象を与える検事と、新人事務官の物語。 検察官一人ひとりが独立した司法機関であり、自分の手法や流儀で仕事をすすめるとはいっても、組織として上司はいるし、職務を遂行するうえで差し障りが出てくるのだが、一向にそれを気にする素振りもなく、検事正が相手でもいささかも怯まない。 あくまでも自分の流儀や考えに基づいて業務を遂行する、どんな場面でもぶれない不破検事の姿勢が好きだった。 ただ、事務官の美晴の言動がくどく感じられた。自分の感情を制御できず暴走するのはしょうがないが、自分の能力不足を卑下しながらも相手に認めて欲しいと考える幼稚な行動が最後まで改善されなかったので、今後の彼女の成長にも期待したい。 著者の別作品でシリーズ化されている御子柴弁護士との法廷での闘いもぜひ読んでみたいと思った。 | ||||
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すべては事実に基づくという基本を忘れがち。 事実を事実として立証していくべきと力説。 行為に注視し、真相を解明していくべきと力説。 「現場」「現物」「現実」の三現主義たる原点に立つべきと力説。 感情や人物像による見込みではなく、ロジックを作るべきだと力説。 まん延している習慣から脱皮すべきだと力説。 保身のために言い訳がましいことを言うなと力説。 主人公を語るそのまんまのダイレクトなタイトル。 これは流れからシリーズ化するような感じがする。 | ||||
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他の中山作品同様、一気に読み終えました。過去の取り返しのつかない失敗が元で、感情を一切表に出さなくなった不破検事。その現実離れした、徹底した忖度のなさっぷりが、小気味良いくらいです。他のレビュアーさんも書いておられますが、シリーズ化されることを期待しています。本作中に「岬検事」の名が出てきたので、まさか御子柴弁護士まで出てくるのでは?と妄想を膨らませています。 せっかくクールな「能面検事」なのに、任地は大阪地検で、聞き込みのために訪れた現場近くに住むおばちゃんに、「何やさっきからあんたの顔見とったら、やる気があるのかないのかさっぱり分からへん」とばっさり。舞台が「能面」のイメージとそぐわない大阪なのは、何か理由があるのでしょうか。 | ||||
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ただ今読み終えました。中盤以降はもう一気呵成でした。とにかく理屈抜きに面白い。中山七里さんは一作ごとに面白さが増してくるようで、次作が待たれます。それにしてもこんな物語を産み出せる中山さんの頭の中を觀てみたいですね(^_^) | ||||
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この小説、事務官「晴美」目線で繰り広げられる検事物語。感情を表さない正しく能面検事が殺人事件を解決する物語。とても面白かったです。それに、この検事キャラ好きです。是非シリーズ化して欲しい。事務官「晴美」の成長ぶりも観ていきたいし、誰に対しても揺るがない「不破検事」の活躍も観ていきたいです。ホント宜しくです。中山七里さん! | ||||
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大阪地検一級検事・不破俊太郎。ストーカー殺人事件を調べるうちに、容疑者のアリバイは証明され、捜査資料の一部紛失が発覚。やがて事態は大阪府警全体を揺るがす一大スキャンダルへ…。 能面検事と呼ばれる不破と、すぐに感情的になってしまう美晴のコンビが良い。 物語にリアリティがあり、不破が何事にも動じず真実を追い求めていく姿にグイグイ引き込まれてしまう。 面白かった!能面検事、良いキャラクターだ。ぜひシリーズ化してほしい。 | ||||
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…果たして実際の検事は、自分で調べ回る程業務の余裕はあるんだろうか…と、思う事は否めないが楽しく読んだ 過去話は、「みすみす死なせた」と、いうより、「舌なめずりして待ってる相手の皿に乗っけてやった」レベルの話のような気がする その過去が現在の不破を作っているとしても…、発生させないで欲しい案件だわなあ 美晴が多分に幼すぎの様な気がせんでもないが、概ね楽しく読みました | ||||
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