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能面検事



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【この小説が収録されている参考書籍】
能面検事
能面検事 (光文社文庫)

能面検事の評価: 4.23/5点 レビュー 66件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.23pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全66件 41~60 3/4ページ
No.26:
(5pt)

ユーモアと主張が感じられる

著者のストーリーテリングの力は毎回期待を裏切らないが、本書も楽しむことができた。検事ものというジャンルに限らず、小説において新しい視点を導入した点を評価できる。日本的な集団内の忖度の問題をエンターテインメントの中で正面から取り上げている。忖度を是とするか否とするかは難しい問題だが、そこに徹底した考えを持つ主人公を登場させ、忖度問題を世に問うている。やりすぎという感想を持つ読者もおられると思うが、著者は主人公の誠実さという裏付けによって、問題提起に成功している。
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No.25:
(3pt)

新米事務官の美春は〈能面〉とあだ名される検事の元に配属されたが…

新米事務官の美春は〈能面〉とあだ名される検事の元に配属されたが、その名に恥じぬ無感情ぶりに戸惑いながらも真意を掴もうと奮闘する。彼女は云わば一般的な感情を代表したキャラで、その言動は理知的な検事の言い様より共感をもたらすが、一般に云う正義とはなんだろうと考えざるをえない。揺るぎなく信じられて満足をもたらす正義はともすれば自己満足に陥りやすく法を遵守する人間が拘ってはいけない落とし穴なのかもしれない。また世間がコンプライアンス重視を履行する現代に於いて作中の大阪府警の言い訳は時代錯誤といわざるをえない。
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No.24:
(5pt)

能面

読みやすい内容で惹きつけられています。
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No.23:
(4pt)

ただ、面白い。

面白い。
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No.22:
(4pt)

無表情なキャラクター

主人公の感情を面に出さない理由が分かり「さもありなん」と。
バディのハラハラも面白かった。
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No.21:
(4pt)

面白い

タイトル通り、いかなる時も能面な検事が主人公の検察小説。
とても面白かったです。
それに中山さんの小説は他のシリーズと世界を共有しているので、
ちょこっと嬉しい描写があったりと、本筋とは関係ない部分で楽しめるのも魅了です。
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No.20:
(4pt)

冷徹だけど見る目がある

相手に気持ちを悟られないために能面顔が日常になってしまった検事。一見冷徹だけど、物事をフラットに見ている部分で事件を解決。
ぜひシリーズ化して欲しいです。
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No.19:
(5pt)

中山七里ならではの面白さ!

主人公のキヤラクターが、少し弱いと思ったが。終盤ぐいぐい読ませる、この昨家得意のどんてんかえしで、最後は大満足させる、うまさ。
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No.18:
(5pt)

警察の証拠隠滅!

①能面検事とその影として助手を務める検察官の人間ドラマとして読める。
②キャラクター小説の名酒としての直射力量が冴え渡る。真実の究明以外に関心はなく、冷酷無情に見えながら、はんざいの潜む人間どらまを見逃さない。
③時には警察署に出向いて捜査記録を読み直し、犯罪や聞きこみの現場を再捜査する。
④しかし、警察の捜査ミスの発見→真相究明のパターンの繰り返しには飽きてくる。
変化が欲しかった。
しかし、能面検事のキャラクターは面白い。
お勧めの一冊だ。
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No.17:
(5pt)

面白いです。

兎にも角にも主人公の不破検事がかっこいい。顔色一つ変えずに(能面検事なので)、組織、上司におもねることなく、おのれの流儀にのみ従い、ただ業務を遂行する。自分もこうありたいと思いました(絶対に無理ですが)。それと、実際に起きた事件を作品中に見事に取り入れている点など、読み応えも十分です。現実世界を見ていても、この作品の主人公のような人物がいてくれたならと願わずにはいられません。
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No.16:
(3pt)

2時間サスペンスドラマに向いてそう

舞台は大阪。一切の感情を排し、徹底して理詰めで事に当たる不破検事と、感情的で未熟な新米事務官・美晴の対照的なコンビが、ストーカー殺人事件の捜査から、果ては大阪府警の捜査資料紛失という一大スキャンダルに巻き込まれていくというストーリー。悲しい過去があって、現在のスタイルになったらしい不破検事。大阪府警を敵に回してでも一切忖度無しで己を貫く姿は恰好良いのだが、彼を引き立たせるためとは言え、美晴のあまりの未熟ぶりはちょっと鼻についた。もしかしたら続編があるのかもしれないが、その時までに成長しておいてもらいたい。
オチにあまり意外性はなかったが、全体としてはよくまとまっていて、2時間サスペンスドラマに向いてそうな作品という印象を受けた。
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No.15:
(5pt)

新しいヒーロー!

中山七里は、また新しいヒーローを創造した。大阪地検の不破信太郎検察官である。どんな時でも、いっさい表情を変えず感情を見せない。ゆえに、能面検事と呼ばれる。被疑者にとってこれほど恐ろしい相手はいない。検事としての自分の流儀を貫き通し、自分自身だけでなく組織の保身、面子などいっさい考えない。よく考えてみれば、法律を扱う者としてあたりまえなのであるが、これができないから冤罪が生まれる。
警察が上げてきた事案をうのみにせず自分で調べ直し、思い込みによる杜撰な捜査をひっくり返し、大阪府警全体の不祥事さえも暴いてしまう。しかし、その不祥事には、さらに隠されていたことがあったのだ。それも見抜いてしまう。
研修を終えて不破付きの事務官になった惣領美晴の目を通して小説は進むが、この美晴は新人のくせに感情をむきだしにして、自分よがりの正義感で不破の行動を制御しようとしたり、よく考えもせずに質問を浴びせかけたりする。読んでいて、はっきり言ってうざくなってくる。こんな不遜な新人なんているのか、こんなに感情だだ洩れで検察庁でやっていけるのか、とぐずぐず思ってしまうが、そう思わせるのも作者のねらいかもしれない。
不破自身の人物造形については、諸手を挙げて賛美する。無駄な気遣い、忖度、手間は一切しない、全く理想的な人物ではないか。内面はまだまだ分からないのであるが、生き方としては私自身の参考にしたいくらいだ。
能面検事Amazon書評・レビュー:能面検事より
4334912338
No.14:
(4pt)

大阪が舞台なのに、大阪臭がないなぁ。

表情を表さないことが、大阪地検 不破俊太郎。
新米検察事務官の惣領美晴。
しかし、事務官が、これだけのことをいうことができるのかな。
警察署の証拠が紛失する。それが、大阪の警察署で起きている。
それを告発する 不破検事。
警察の体面を重んじる組織の隠蔽体質に、物ともせず乗り込む不破検事。
それについて行く 美晴。
大阪を舞台にしているが、大阪くささがあまり感じられない。
不破検事は、自分で、確実に 検証しようとする。
集中力があり、核心に迫る。聖域やタブーが存在しない。
長いものにもまかれない 孤高の精神。
面白いが、面白みに欠ける。美晴の成長で、どう変わるのだろうか。
喜怒哀楽を表さない美晴になったら、ますます面白くなくなるだろう。
御子柴礼司の背負っているものとちょっと違うなぁ。
表情を表さないというモデルでは、限界があるのでは。
能面検事Amazon書評・レビュー:能面検事より
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No.13:
(2pt)

No WAR in the future.

企業戦死、24時間闘えますか? 感情を表情を、忖度を排することで得られるものは、人間くさい行動により得るものよりもデカいのか?

ある意味「算数」の問題だよね。 物事の是非善悪の判断価値、基準を如何に設定して受け入れるか?というバランス感覚。 

「孤高」と「孤独」は違うよん。
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No.12:
(2pt)

昔の中山氏の作品のほうがよかった

他の方のレビューを拝見し皆さん割りと高評価だったが、私はまったくそう思わない。
読み終わってガッカリした。
ガッカリ①「主人公がうざい」
学歴優秀の未来ある新人という設定なので、前半は我慢出来たキャラ性格も、後半になると鼻につくくらい成長がない。不破が都度指摘するように、とにかくすぐ聞く、自分で考えない、頼る、泣く。
ラストで不破に不測の事態が起こった時ここで一気に成長かと期待したが、全く変わらず。がっつり反省する割には最後の最後まで、すぐ聞く、頼る。苦手なタイプの主人公だった。
ガッカリ②「会話の質が落ちた」
本作品含め最近の中山氏の作品は会話のレベルが低下しているように感じる。
今回は不破という検事が府警相手に、検事正相手に、小難しい話で揚げ足取ったり皮肉を聞かせたりと静かにバトルするのが見ものなのに、主人公美晴が異様に理解力が高く、そこまでそれ程深淵な言い回しになっていないのに美晴の読解力で、さも丁々発止な会話に仕立てられているが、やっぱりそれ程皮肉が効いた会話になっていない。
「」の会話のあとに美晴の説明が補足されて読者に無理矢理理解させている感じ。
御子柴シリーズ(特に初期)ではそのレベルの高さに舌を巻いたので、最近ただただ残念。

不破の人となりや過去を紹介するのにページ数を費やしてしまって、事件解決や検事の仕事ぶりが濃く書かれず、続編があるなら期待したいが、どうか次回作は主人公がまともになっていますように。

そして量産ではなく、中山氏にはじっくり良いものを書いていただきたいと切に願う。
能面検事Amazon書評・レビュー:能面検事より
4334912338
No.11:
(2pt)

人間味と軽率・感情的はイコールではないと思います

ラストに「著者に差別的意図はない」とお断りがありますが、それにしても昭和臭が濃いです。
 何事にも動ぜず冷静・沈着、機械のように無表情に職務をこなす検事の事務官を人間味のある熱血正義感という設定にしたのでしょうが、実際に登場する事務官美晴はただのバカ。
 研修を終えたばかりの新人でなんの実績も根拠もないのに自分を「優秀」、「実力を発揮できる」と断言する。1から10どころか20まで聞いても指示された仕事に手をつけない。いちいち理由や目的を質問する。やたらと感情的になりすぐに興奮する。OJTから全く学習しない。検事同士の会話に事務官の身をわきまえず口をはさむ。果ては上司に忠告するという浅はかさ。
 こういう「女は多少バカの方が愛嬌がある」的な人物を登場させた時点でジェンダーバイアスかかりすぎ。
 同じような会話ばかりが繰り返されて途中で飽きます。
 作中大阪府警もこき下ろされていて、いくら現実世界でも不祥事が起きているとはいえ、これについてもエクスキューズがあるべきだと思いました。
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No.10:
(5pt)

これからもっと掘り下げて欲しい!

この作品も登場人物が面白いです。御子柴礼司シリーズも大好きなのでいつかこの二人の対決も見てみたいなあとおもいます。また一見似ているようなこの2人を中山さんがどうしてそれぞれ作り上げたのかが気になります。
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No.9:
(5pt)

久しぶりの一気読み

久しぶりに小説を一気読みしました。中山七里さんは冷徹なほどに有能なのにどこかに人間の温かみを感じさせるハードボイルドな仕事人を書かせたら超一級です。この主人公も魅力的です。他の方も書いているようにシリーズ化希望します。
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No.8:
(5pt)

主人公のキャラ立ちの凄み 検察官というお仕事の理念を知る

中山七里さんの幅広い作風を今回も堪能させてもらいました。
ストーリーテラーとはよく言いますが、様々なジャンルの個性的な主人公を生み出して、魅力的な活躍をさせる想像力の素晴らしさを今回もじっくりと堪能させてもらいました。

表情のない能面検事と言われている不破俊太郎一級検事と、新米の大阪地検検察事務官の惣領美晴の2人の登場人物によって、ストーリーが動きます。美晴の言動が少しうるさいですが、不破との性格の対比だと考えています。

大阪府警の内部にも相当入り込む流れでした。もつれた糸を解きほぐした結果、思わぬ結末に読者は遭遇します。上手な作家ですね。

不破の揺るぎない信念が心地よいです。表情を変えないことで心の動揺を見せないわけで、様々な人物と対峙する場合も有効です。対面力の強化にもつながるような論理的な考えが読者を真っ当にしてくれます。一例を挙げます。
「被害者や被疑者の置かれた立場でころころ変わるようなものは正義感でも何でもない。ただの好き嫌いであり、卑俗な価値観であり、気紛れな懲罰意識に過ぎない。正義の名を借りた嗜虐欲と言ってもいい。それが矯正できないというのなら、今からでも遅くないから別の仕事を探したほうがいい。」となかなか手厳しいですが、これが必要な場面で吐かれると痺れます。

なお、ほんの一瞬名前が挙がった「東京地検の岬恭平次席検事」ですが、『追憶の夜想曲』での登場人物ですし、また別の小説に登場するピアニスト岬洋介の父ですね。このような紹介が、中山七里ファンにはたまらないわけですが。
小説を読む楽しみに浸っています。
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No.7:
(4pt)

別作品でシリーズ化されている御子柴弁護士との法廷での闘いもぜひ読んでみたい

どんなときでも能面を崩さず、相手に何を考えているか分からない印象を与える検事と、新人事務官の物語。

検察官一人ひとりが独立した司法機関であり、自分の手法や流儀で仕事をすすめるとはいっても、組織として上司はいるし、職務を遂行するうえで差し障りが出てくるのだが、一向にそれを気にする素振りもなく、検事正が相手でもいささかも怯まない。

あくまでも自分の流儀や考えに基づいて業務を遂行する、どんな場面でもぶれない不破検事の姿勢が好きだった。

ただ、事務官の美晴の言動がくどく感じられた。自分の感情を制御できず暴走するのはしょうがないが、自分の能力不足を卑下しながらも相手に認めて欲しいと考える幼稚な行動が最後まで改善されなかったので、今後の彼女の成長にも期待したい。

著者の別作品でシリーズ化されている御子柴弁護士との法廷での闘いもぜひ読んでみたいと思った。
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