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検屍官
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検屍官の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 21~28 2/2ページ
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たぶん、20~30年前、いや現代でも、このシリーズを男性作家が手がけていたとしたら、ヒロインのケイ・スカーペッタは、こんなに理性的で論理的な頭脳を持つ人物ではなく、命の危機なんていう場面には慌てふためいたパニックの挙句、何一つ反撃も出来ず気づくと男性に救われていたなんて女性になっていたのではないだろうか。それも何度でも同じことをする。 遺体を検死する手で、家ではピザを作る(しかも凝ってる!)。銃を持つこともあれば、男性とちゃんとデートもするプライヴェートも大事にする女性。 男性ミステリ作家が長年かけて描いてきた主人公像の創造に、やっとFミステリも追いついたと感じた。 | ||||
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ケイという衝撃的なヒロインの登場に目が眩みました。 彼女は私たちの代表なのだ!完璧ではなく、努力の人。 自分の弱さを知るが故に強がってしまう人。 悔やんだり、落ち込んだり、怒ったり、人を嫌ったり、調子に乗ったり、私たちが素直に共感できる人。 でも、死体の語りかける声が聞こえる人。 そして、自分にできることを精一杯やる、誠実な人。私たちは安心してケイに事件を任せられます。 彼女ならその時々で一番素晴らしい解決策を実行してくれるでしょうから。 | ||||
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私の愛するケイ・スカーペッタシリーズの第1作である。イタリア料理を作り、姪のルーシーを愛し、アスピリンを常用する主人公。愛すべき警官マリーノ。いつか行ってみたいリッチモンド。とにかくすばらしい小説シリーズである。 | ||||
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パトリシア・コーンウェルのケイ・スカルペッタシリーズ第一弾。これを読まなくては、ケイを取り巻く人間関係が把握できない。シリーズを読み始めるための必読の書。このシリーズが人気があるのも、事件の内容や速いテンポの展開もさることながら、ケイという1人の女性や彼女の生活が現実感を持って浮き彫りにされているからだと思う。 太って汗くさいマリノ警部や頭の切れる姪ルーシーたちに対するケイの感情、そして料理をしたり、ガーデニングを楽しんだり、風邪をひくケイは、魅力的な実在する女性検死官となってくる。また、コーンウェルは科学捜査の先端技術を微細に描写することで、ケイが立ち向かう事件をアメリカで現在起こっているかのように思わせる。読者がそのようなケイに成りすますとき、もう一つのスリルある人生を体験することができる。これぞ、読書の醍醐味ではないだろうか。 | ||||
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本屋で何かおもしろい本を探して出会ったのがこの本です。本と著者の名前だけ知らなかったのですが、買ってみたら、ほんとにおもしろかった!電車の中の暇な時間で気分転換したいとき、お勧めです。検死官っていう仕事をよく描写していて、なんだか自分も検死官になったようなどきどき気分になれます。 | ||||
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この1冊をかわきりに和訳が出ているシリーズを次々と読んでいってしまった。というより、ヒロイン「ケイ」がどうしているか、自分の友人、いや違う世界で生きるもうひとりの自分のことが気になるように、どうしても次の作品を読まずにはいられなくなる。ストーリーのおもしろさはもとより、検屍官の作業のディテール、アメリカの街の緊張感などが臨場感を増している。何より、ケイの私生活の苦悩は、バリバリのキャリアウーマンという姿からは想像できない「よくある」悩みだったり、凡人が陥りやすい、くだらないとはわかっていながらついつい意固地になってしまうような内容。逆に、男と伍して働く女性にどうしてもふりかかるディスアドバンテージも、当然のように目前に立ちはだかる。だからこそ、ヒロインやまわりの人物が生き生きとしてくるのだ。自分に似ているところもある、なんてことまで感じてしまう。1冊を読み終えるころには、自分の中で登場人物のひとりひとりが、勝手に人生を行き始めてしまうほど、心をとらえている。 シリーズを読み進むと、時代も移り変わる。コンピュータなどITが随所に使われるが、その変化のスピード感には思わずうなづいてしまう。結果的に、この本は、わたしの日々の生活になぜか勇気と希望をあたえてくれている。なぜなんだろう。 | ||||
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何とか自立しキャリアを持とうともがいていた頃の私が出会った最も理想的な女性、それがケイだった。霧雨にぬれるシカゴで猟奇殺人を扱いながら、やはり女性が仕事をしながら生きていくことに対する考察が、この作品を第一作として始められたのだと思う。疲れきってくしゃくしゃのスーツを脱ぐ瞬間、一人の部屋でくつろぐ開放感、過去の恋愛の記憶にとらわれながらおずおずと始める新しい恋、四面楚歌になりながら、何とか乗り切らねばならない敵だらけの職場...。情景描写に臨場感があり、特に深夜雨のハイウェイをモルグへ向かう様子など映画を見るようだ。 また、今日アメリカが抱える心理的病理が伺えて、アメリカの後塵を拝する日本も、年を経ずしてこのような問題が起こるのかと思われたが案の定今!日の事件をみるとそのとおりになっているようだ。 NHKでコーンウェル本人へのインタビューを見たがまるでケイのイメージそっくりの小柄な美人で、理知的かつ鋭い眼光の人であった。ケイ同様、厳重なセキュリティに守られているという。 | ||||
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次々に起こる女性を狙った残虐な絞殺事件に挑む検屍局長のドクター・スカーペッタとマリーノ警部補の捜査に目が離せませんでした。加えて、著者パトリシア・コーンウェルが持つコンピュータの豊富な知識に裏づけされた展開に、自然に引き込まれていってしまいました。本書を読み終わった後は、すぐに2作目が読みたくなりました。 | ||||
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