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検屍官
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検屍官の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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さすがに大ヒットしただけあって面白かった。驚くほど残忍な連続殺人事件が起こるのは定型として、検屍官という仕事の特殊さ、過酷さ、そして、警察を含む司法組織全体を巻き込んだ政治権力争いの徒労感がてんこ盛りで、これじゃ普通にプライベートとか崩壊するわな、と思わせる。実際、主人公の女性はバツいちの一人暮らし。なついている10歳の姪っ子がいるが、それは、その母親(つまり自分の妹)がどうしようもないだめんずウォーカーだから、という設定はリアル。 《「ラルフの前のボーイフレンド。くず物置場に行っては、空びんを銃で撃ってた。すごく遠くからでも当たるんだから。おばさんなんかできないでしょう」》 この二行だけでもうダメすぎる。10歳の女の子にそんな行為を自慢するラルフも、そんなんと付き合う妹さんも。でも、いるでしょ、こういう人たちって。すごく、いる。いそう。 さらには一連の事件を通して、職場における女性差別問題、メディアの倫理問題、アメリカの連続殺人犯の闇の心理など、幅広い社会問題に触れている高コスパ推理小説でもあります。残念ながら、その諸々の問題は25年以上経った今も未解決のままだけれど。 | ||||
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10年振りくらいに読み返しましたが 、いいですね。初期の作品からよかったので、引き込まれてファンになりました。 | ||||
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シリーズを通してのレギュラーな登場人物は四人で、 この四人がそれぞれ 私生活でうまくいかない。結婚してもうまくいかず、人との付き合い方において どこか性格的に問題を抱えているように見える。 その四人が 難問事件に際して 連携して挑んでいく。が、事件の猟奇性は、この四人にたいして とてつもない心理的負担をかけ、心を虫食(むしば)んでいるのではないかと 思わせるところがある。 残忍な犯罪者と戦う過程で、自分たち自身がその悪の影響を受けてしまうのではないか という問題意識が随所に出てくる。例えば、それは、典型的に Lucyの変貌に 出ている。あるいは、Marinoや Bentonがシリーズを追って疲れた姿を見せるようになる。悪と戦うには 悪と接しなければならない。であるがゆえに、それぞれの心を病ませ、お互いの人間関係をぎすぎすしたものにしていく。 モンスターのような犯罪者との戦いは 四人にとって さまに 消耗戦だ。 けれども、自分たちの生活や心を犠牲にしながらも、いわば肉を切らして相手の骨を切るかのようにして、悪魔のような犯罪者に立ち向かっていく 姿勢が 感動的ですらある。 | ||||
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懐かしい作品ですが、主人公の冷静沈着で聡明な、性格にホッとします。時にイライラしつつも、楽しく読ませて貰いました。最近のミステリーでは、ヒロインがやたらと勝ち気で、強引に独走する、警察ミステリーが多いの為、とても良かった。 | ||||
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飛びぬけてここが凄い!っていうところはあまりないけど、 非常に安定感のあるミステリで、安心して読めます。 情景描写が結構緻密で、洋画や海外ドラマのようなビジュアルが目に浮かぶようでした。 なかなか面白いです。 | ||||
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情景描写が結構緻密で、洋画や海外ドラマのようなビジュアルが目に浮かぶようだった。あと主人公ケイが政治的に追い詰められていく際の心情描写は巧みだったなぁ。SQL云々の部分にリアリティを感じなかったのは20年近い時代差かもしれない。 | ||||
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快楽殺人犯の生態を研究しての作品らしく、 犯行の詳細にぞっとしながらも 物語に引き込まれた。 テッド・バンディやエド・ゲインなど、 実在の快楽殺人犯が取り上げられており、 犯人の作りこみに力をかけたことが伝わってくる。 情景描写が結構緻密で、 洋画や海外ドラマのようなビジュアルが 目に浮かぶようでした。 あと主人公ケイが政治的に追い詰められていく際の 心情描写は巧みだったなぁと感心。 | ||||
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鮮烈のデビュー作にして大人気シリーズの一作目にあたります。止むことのない残虐非道な連続殺人に、女性検屍官のケイ・スカーペッタが 最新技術を駆使した科学捜査で奮闘します。 作者自身、警察担当記者や検屍局のコンピュータープログラマーとして勤務していたことから、とても豊富な知識が特徴のシリーズですね。 尚且つ、それを堅苦しくなくクリアに用いているので、とてもスピーディーで読みやすい。 あくまで個人的に思うのだが意外にありそうでない作風かもしれません。本書は1990年作だが、この20年の時流に乗って科学捜査を扱う ミステリーは増えましたが、特にアメリカの場合それは付随にすぎなくて、往々にして整合性のないアクションシーンの連発に陥るきらい は否めない。が、本作は主人公ケイの繊細な心理描写や、仕事場の脇役たちを丁寧に描いているのでリアリティがありながら奥行きがある のです。 合理的な利便さをもろに作品に反映させておきながら、一方で母性すら描いてしまう。。これをタテとヨコの線にしてきりむすぶ所に コーンウェルの独創性と力量を感じさせます。我が道をゆく女流推理作家ですね。カッコ好い。 | ||||
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翻訳をされた相原真理子さんの訃報を先ほど偶然目にしました。ご冥福をお祈り申し上げます。このシリーズが出版された当時、初版本を手に入れたくて何冊も本をあさったことを思い出しました。読み返してみたいと思ってます。 | ||||
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スカーペッタシリーズはこの1作品目から長く続いていますが、作者が途中でシリーズを終了させようとしたらしく作風がガラッと変わります。 この1作品目さえ読めば「業火」までは、どの作品を読んでも内容が分かる(登場人物や過去の出来事に説明があるので…)ようになっています。 「業火」のラストがシリーズの大きな転換点で、以降の作品は続きで読まないと解り辛いですが、シリーズ前半は、一話完結なので好みで選んで読んでもOKです。 一検屍官が扱うにしては、ちょっと大げさ過ぎ(?!)と思える事件もありますが「審問」までは「検屍官」シリーズと言える現代的な科学捜査を駆使したミステリーファンにお勧めの作品です。 但し、「審問」以降の作品は読む価値があるかどうか疑問です。 ハッキリ言って、「審問」でシリーズを終わらせるべきだったと思います。 ミステリーではなくなるし(どう読んでもサスペンス…)、一人称から三人称に変えた為に視点がフラフラとして場面が掴み辛いです。 | ||||
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最後まで読んで、気が抜けた。 でも読んでいる最中はものすごく引き込まれる。 恐ろしい描写が衝撃的だけど、何故か興味津々に読み進めてしまうのよね。 これがこわいものみたさ?映画だったら耐えられない内容に思う。 活字だから何とか。バッチリ想像してしまうけれどね。 他人に猜疑心が沸いてきてしまう、人間不信になりそうな事件。 でも実際これに近い事があるんだと思うと、かなしいものだ。 見たことのない世界を垣間見ることができる点でとても面白かった。 (面白がってはいけない内容だとも思うんだけど。) | ||||
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バージニア州リッチモンドで起こった連続レイプ殺人事件。 一人暮らしの女性4人が被害者だったが、黒人と白人がおり、 なぜ彼女達を狙ったのか、また犯人の残した、石鹸の後や強い 体臭を探ることが、犯人逮捕への糸口となった。 女性検屍官長ケイ・スカーペッタとマリーノ警官が事件解決へと 奮闘する一方で、途中で、アンバージー衛生局長官の妨害や、 女性記者アビーの妹、ヘナも殺害され、事態は悪化し、ケイの 身に危険が迫ったが、結末はいかに。 一人暮らしの女性は無用心で危ないという警告を思い知らされる 身の毛のよだつ話でした。米国で行われる検屍について詳細が載って いますが、頭蓋骨も切って点検するなど、驚愕の内容が載っています。 | ||||
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パトリアシア・コーンウェルの「検死官」シリーズはこの1冊から始まった。はっきりいってシリーズ第一作としては、出来は良くない。むしろ、ケイを取り巻く主な登場人物の紹介程度と考えたほうがいい。今後、彼らが、主役の座をを奪ってしまう活躍をすることもあるのだから、早めに紹介しておきましょうって感じ。それにしても、この時期のコーンウェルは、圧倒的に美しい。美しさに免じて、星4つ。 | ||||
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何度も読み返して思うのだが、 やはり犯人が「誰でもよかった」みたいな人だったのが、がっかりしてしまう。 しかし、当時としては非常に新しい方法(科学捜査)の様子がはっきりと描写され、 今では当たり前になったDNA鑑定についても、触れている。 今後、ケイの右腕になるルーシーは、 ぽっちゃり・分厚いめがねの子供。 子供の頃から、私の理解を超えるPCの知識がある。 「神の手」まで発売されている現在、 当時の恋人・ビルなんて、すっかり忘れていた。 マークや元夫は、何かと触れるので覚えていたけれど。 丁寧な描写は、創造力を働かせることができるので、 読んでいて、まるでそばにいるかのような錯覚さえ感じる。 けれど、まだまだだな…なんて思える部分があり、 作品を重ねるうちに、コーンウェル自身が成長している感を味わえる。 | ||||
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訳本としては異例のベストセラーであり、ロングセラーでもある「検屍官シリーズ」の一作目。こうした特異な職業を作品としえて描くには、豊富な経験がなければリアリティに欠ける陳腐な作品になってしまうことがある。しかし、訳者のあとがきにもあるように、著者は事件記事担当の記者と検屍局でのプログラマー経験を持つ。こうした経験が充分生かされ、緻密なディテールをもったサイコサスペンス作品として成立している。また、作品が連続殺人事件の犯人を突き止めることだけでなく、検察や警察との緊張関係の中で繰り広げられる心理戦といった、伏線を持つところが人気を博した理由のひとつではないだろうか。日本人になじみの薄い部分に解説を挟んだ、相原さんの翻訳も読者にやさしい。 | ||||
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日本では事件捜査の裏方に見られがちな検屍官が八面六臂の活躍をする傑作サスペンス小説。以前にフジテレビ系列で放映されたドラマ「きらきらひかる」を思い浮かべられると小説の世界がイメージしやすいかも知れない。「羊たちの沈黙」に出てきそうな猟奇的連続殺人が起きる。被害者たちに共通しているのは、死体にレーザー光線を当てると浮かび上がる謎の煌く物質が付着していることだった。謎の物質の追跡、被害者たちのミッシング・リンクを捜し求めてドラマは展開される。我々にはなじみの薄い検屍官の舞台裏などを垣間見ることができて大変興味深い。さらにクライマックスにさしかかるにつれて、鼓動が早まり指に汗がにじんだ。追記。パソコンのデータベースのハッキング事件が並行して発生するのだが、「ウィンドウズ95」が登場する前の話なのでアイコンが存在しない。パソコンにいちいち指示を打ち込まなくてはいけないのだ。そのためパソコン操作の件が現在読むと理解しにくい面があるのは否めないが、物語の趣向を削ぐものではないだろう。 | ||||
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今をときめくコーンウェルの処女作がこの検屍官である。訳のうまさも手伝って、洋物にありがちな分かりにくさが少ないと思う。最初は主人公や他の人物像、アメリカの検察・警察・検死(検屍)制度に戸惑うかもしれないが、読み進むにつれて引きずり込まれていってしまう。著者の経歴が十分に生かされた作品。 | ||||
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何せ、女性検屍官ドクター・スカペッターシリーズはワラワラと沢山ある!。これは記念すべき第一作です。これを読んだら最後、1.検屍官2.証拠死体3.遺留品4.真犯人5.死体農場6.私刑7.死因8.業火 ・ ・ ・とまあ、全部読んで行きたくなる訳っすから・・・。ちなみに私は、現在、私刑を読んでる最中。映画化される時は、ケイ・スカペッターはジョディ・フォスターがやるのかな?UNIX知ってる方も、楽しめます。 | ||||
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存在は知っていましたが、「速読」系と思って手をだしませんでした。遅ればせながら初めて読みましたがおもしろい。久しぶりに寝食を忘れて読ませるシリーズ。中でもこのシリーズの中ではこれが一番いい。登場人物の関係が馴れ合いになっていないし、緊張感がある。これ以降も十分おもしろいけど、馴れ合いがちょっと。自分が好きな読み物は、字を追ってシーンが具体的に見えてくるもの。この作者はけして細部にわたる描写はないけれど、ポイントを押えているのでシーンがぽんぽん浮かぶ。あと翻訳の方の功績も大きいと思う。 | ||||
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最初はカタカナの名前がいっぱい出てくるし、お偉い肩書きもたくさん出てきます。それはしょうがないことなのです。だって海外の小説だから・・・。だけど読み始めると段々ものすごくおもしろくなってきて・・・、私ははまりました。今では大好きな作品の一つです。主人公が女性の検察官で事件の流れとともにその主人公にもはまります。ぜひ読んでみてください。 | ||||
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