■スポンサードリンク


鬼神の狂乱



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
【この小説が収録されている参考書籍】
鬼神の狂乱

鬼神の狂乱の評価: 3.00/5点 レビュー 3件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.00pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(4pt)

史実に縛られ過ぎたか?

幕末に各地で起こった「ええじゃないか」の乱舞にも通ずるような、阿波との国境に近い土佐の地に起きた、集団的な超常現象の顛末を描いています。著者が前書きで述べているように、多くの資料をもとに、なるべく史実に忠実に綴ろうとしています。
 ただその分、自由な設定がなく、やや物足りない展開のように思えます。身分制度に絡む社会問題も浮かび上がらせてはいますが、なにやら中途半端な感じがします。消化不良のまま読み終えました。
 主人公と村娘の恋物語も、この程度の描き方なら、ない方がよかったかもしれません。
鬼神の狂乱Amazon書評・レビュー:鬼神の狂乱より
4344014448
No.1:
(4pt)

旧い物から未来の予感

狗神憑きによる人々の狂乱の原因は何か?
四国の山村で起きた事件が、郡奉行所を困惑させます。

事件は、奥正月の晩の粥釣に始まります。
五人で来た筈なのに、帰り姿は四人。山人の姿がない。
謎を含んだ展開でテンポ良く進んで行きます。

主人公は、みつと信八。百姓の娘と役人。
普通であれば、一緒になれる間柄ではないのですが、この事件の「謎」が、彼らを接近させます。

閉鎖された江戸の時代が終わり、やがて来る新しい時代の息吹が、旧い狗神憑きという形で現れてきます。
このあたりの旧い物を描きながら、やがてくるであろう未来を予感させる物語が、読み手に快い読後感を与えてくれます。
鬼神の狂乱Amazon書評・レビュー:鬼神の狂乱より
4344014448

スポンサードリンク

  



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!