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曼荼羅道
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曼荼羅道の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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本書巻末に収録されている黒岩重吾の『第十五回柴田錬三郎賞受賞作「曼荼羅道 」講評』には、「柴田錬三郎賞のような受賞作品には、小説を読んだあとに気迫だとか衝撃、あるいは感動、それから余韻、こういうものがなければならない」とある。しかし、その点についてなら、私はこの作品よりも『桃色浄土』『旅涯ての地』『道祖土家の猿嫁』などの方がずっと優れていると思う。 また、この作品から発せられている「反戦」「環境保護」と言ったメッセージも鼻につくし、日本兵の残虐行為の描写にも違和感を覚える。それはその残虐行為が、主人公・蓮太郎をはじめとする軍人以外の日本人から隔絶しているものとして描かれているからだろう。著者お得意の土俗的世界とこの残虐行為が結びつくのかと期待しながら読み進めたのだが、結局それが戦時下の軍隊という特殊な状況によって起こったものか、一般的日本人の行為の延長にあるものなのかもハッキリしない。坂東真砂子ファンの私を失望させた作品である。 | ||||
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